研究者業績

田中 教照

タナカ キヨウシヨウ  (TANAKA KYOUSYOU)

基本情報

所属
武蔵野大学 通信教育部人間学研究科人間学専攻 教授
学位
博士(東京大学)

J-GLOBAL ID
200901065685537039
researchmap会員ID
1000173709

研究キーワード

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論文

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MISC

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  • 真宗学 (111号) 2006年3月  
  • 人間研究 (第3号) 12 1998年3月  
    最初期の仏教文献において、身体がどう見られているかを検討した。その結果、「老いと死を免れないもの」としての身体、「われとわがもの」として執着される身体、「気をつける」ことの基礎をなす、修業的視点から見られた身体という三つの身体に関する見解が明らかになった。特に、第三の修業的視点からは、身体の不浄性が強調され、さらに、心の安定と統一のための身体の呼吸法が重視されていることが明らかになった。
  • 人間研究 (創刊号) 16 1996年3月  
    親鸞の妻、恵信が末娘に宛てた手紙の中に語られた親鸞の宗教体験と、それを通して知られる親鸞自身の人間観を明らかにした。親鸞が「悪道にもついていく」と決心した理由として、自身への深い罪業意識があったこと、また、「まはさてあらん」と自己を振返った時の心境に修業が無効であることを痛感した自身があったことを指摘し、親鸞には徹底した加害者として人間存在を見つめている点を明らかにした。
  • 武蔵野女子大学仏教文化研究所紀要 (第9号) 19 1991年3月  
    平成 3年 3月31日。衆生(生けるもの)に関する浄土真宗の伝統的解釈が現代人の感性と齟齬を生じている点を指摘し、仏教学の立場から新しい解釈の可能性を検討したもの。伝統的には衆生の悪を仏の教えに反することと解したが、それでは、仏の教えに反する者がどうして救われるのか教えに反することと救いとに矛盾が生じるので、この悪は社会的悪の自覚と捉えねばならないという点を示した。
  • 淳心学報 (第8号) 40 1990年6月  
    平成 2年 6月10日。最初期仏教の文献である『スッタニパータ』『ダンマパダ』『テーラガーター』『テーリーガーター』と大乗仏教経典『無量寿経』における信を示す用語の使用例を列挙し、その最初期の意味と後の大乗仏教における意味の変遷について検討したもの。すなわち、最初期にはsraddhaとprasadaに大きな意味の隔りはなかったが、『無量寿経』ではprasadaの方に重要性がシフトしていることを論考した。

書籍等出版物

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  • 創元社 2011年3月
    親鸞の言葉を集めその解説をしたもの。
  • 田中教照, 編, 著]田中教照, 山崎龍明, 陳継東, 佐藤裕之, 高橋審也, 石上和敬, 田中ケネス, 西本照真, 村石恵照 (担当:共著)
    武蔵野大学出版会 2009年1月
    第一章「仏教と科学の問題」を担当し、仏教が根拠とする事柄を科学が根拠とする事柄が異なることを指摘して両者の扱う領域がそれぞれ別であることを明らかにした。
  • 武蔵野大学出版会 2008年2月
    仏教の基礎を今日の課題と関連づけてわかりやすく論述した一般向けの啓蒙書。仏教について幅広く講演した記録を基に、仏教の基本的考え、親鸞の教えの基本、宗教教育についてまとめた。
  • 田中教照, 高橋審也, 常磐井慈裕, 石上和敬, 本田靜芳, 鈴木善鳳, 山崎龍明 (担当:共著)
    永田文昌堂 2000年12月
    親鸞の生涯と著述、そして教えの概説から成る本書の構成のうち、親鸞が明確にした、阿弥陀仏の本願とは何であるかを、わかりやすくかみくだいて解説した。真実の願いと方便の願いを区別したところに親鸞の本願論の特色があることを示した。
  • 世界聖典刊行協会 2000年7月
    唯円の著とされる歎異抄の前半10章を現代語訳し、それぞれの章について、重要と思われる思想を2・3とりあげて現代人にわかりやすく解説した。親鸞の思想を端的に示すと共に、混迷する現代の思想状況に生きるヒントを提供した。
  • 田中教照, 木場英俊, 末木文美士, 芥川博通 (担当:共著)
    平凡社 1999年7月
    浄土真宗の妙好人の代表として、浅原才市と鈴木章子をとり上げ、戦前と戦後の時代における生死観の相違と共通性を比較しつつ、浄土真宗信仰者の生死観を教義と関係づけて論述した。
  • 山喜房仏書林 1998年7月
    親鸞が追求した宗教がどのようなものであったかを、現代人にわかりやすく解説した書。親鸞のいう「罪業」が「加害性」という意味であることを述べ、そこから親鸞の人間観を明確にした。また、親鸞の宗教のキーワードともいうべき、念仏、信心、浄土などについて、現代的視点から論じ、日常生活に密着した視点からの宗教の必要性を明らかにした。 (総頁数180頁)
  • 山喜房仏書林 1993年5月
    平成 5年 2月25日初期仏教の修行のプロセスに関する研究。原始仏教経典から初期アビダルマ文献に至るまでの資料を検討し、そこにみられる修行のプロセスに関する論述の歴史的展開を論じ、漢文文献とパーリ文献の比較研究によって、初期アビダルマ文献の成立事情の考察に及んだもの。初期仏教における修行の研究を体系的に論じた最初の著書。博士請求論文を公開したもの。 (総頁数464頁)
  • 田中教照, 雲藤義道他 (担当:共著)
    教育新潮社 1993年3月
    人間関係を親鸞の思想にしたがって考察したもの。親鸞の阿弥陀仏論が従来の解釈と異なるところから、親鸞は人間関係を自己中心的でなく、自己反省的にみて、他者を尊敬する関係構造で捉える。それは他者存在というものは自己のなかに存在を現わすのであって、客観的に存在するのでないからである。担当:人間関係の親鸞的研究。 (総頁数740頁中、7頁を担当)
  • 田中教照, 梶山雄一 (担当:共著)
    岩波書店 1989年10月
    小生は「戒・定・慧」を担当し、初期仏教の修行のプロセスを戒と定と慧の三段階として捉え、その特色について、南のパーリ文献と北の漢訳文献の両文献について検討しその相違について論じた。担当:「戒・定・慧」。 (総頁数407頁中、22頁を担当)
  • 教育新潮社 1989年3月
    浄土真宗についての基本的考え方、本願、信心、回向などについて、現代の生活の場面でいかにそれを活かすか平易に解説したもの。 (総頁数195頁)
  • 世界文化社 1987年5月
    浄土真宗の歴史、教義、儀礼について一般の人々にわかりやすく図解して説明したもの。 (総頁数225頁)
  • 田中教照, 小山一行 (担当:共著)
    講談社 1986年1月
    親鸞が生涯を通して明らかにした仏法を法が流伝する経路を重視して論じ、その経路の上に、親鸞と法との出会いを確め、法が親鸞という宗教家を生んだのであって、親鸞が自己追究の中で新しい宗教を創り上げたのではないことを明らかにした。 (総頁数205頁)
  • 田中教照, 藤井正雄 (担当:共著)
    雄山閣出版 1983年10月
    仏教各宗派における行事、儀礼に用いられる書式とその意味を図示し、解説したもので、小生は浄土真宗の年中行事や葬儀など、さまざまな儀礼における書式の作法を解説し、その意味をわかりやすく解説した。 (総頁数515頁中、13頁を担当)
  • 田中教照, 早島鏡正 (担当:共著)
    講談社 1983年5月
    浄土真宗で用いる日常の経典について現代語訳を試み、注記を施し、一般のひとびとが理解しやすくし、また漢字のお経に仮名をふって読みを示し、自分でお経にふれ親しむことができるように工夫したもの。そして、開祖の生涯や教団の歴史、儀礼の作法についても簡単に解説し、その意味を明らかにした。 (総頁数253頁)

教育内容・方法の工夫

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  • 件名
    教育方法の実践例
    概要
    授業を、テーマを与えて考えさせる、発表させて皆で考える、最後にまとめと解説をし、全体の理解を深める、といった形式でわかりやすい方法で進めている。

その他(教育上の能力)

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  • 件名
    武蔵野女子学院学院特別研究費採択
    年月日(From)
    2005/04
    年月日(To)
    2006/03
    概要
    仏教・人間・科学の総合的研究−現代に開かれた仏教学の構築を目指して−(共同:代表者)17年度100万円、18年度130万円
  • 件名
    武蔵野女子学院学院特別研究費採択
    年月日(From)
    2006/04
    年月日(To)
    2007/03
    概要
    仏教・人間・科学の総合的研究−現代に開かれた仏教学の構築を目指して−(共同:代表者)17年度100万円、18年度130万円