研究者業績

杉野 幹人

スギノ ミキト  (Mikito Sugino)

基本情報

所属
武蔵野大学 大学院 言語文化研究科 教授
株式会社ユーザベース NewsPicksカンパニー 執行役員CSO(Chief Strategy Officer)
学位
博士(商学)(2014年2月 早稲田大学)
Master of Business Administration(2004年7月 INSEAD)
工学士(1997年3月 東京工業大学)

J-GLOBAL ID
202301021435966590
researchmap会員ID
R000049866

論文

 5
  • 杉野 幹人
    研究 技術 計画 32(2) 128-137 2017年  招待有り
  • 杉野 幹人
    デザイン学研究 60(4) 4_11-4_20 2013年  査読有り
    イノベーション研究において、デザインドリブン・イノベーションの研究が進んでいる。デザインドリブン・イノベーションは、技術や市場ニーズではなく、デザインによって生起されるイノベーションであるとされる。<br>しかし、先行研究では、デザインドリブン・イノベーションはデザインによって生起するとされるが、そこで具体的にどのようなデザインが求められるかは明らかではない。換言すれば、デザインドリブン・イノベーションにおけるデザインプロセスは明らかにされていない。<br>本研究は、デザインドリブン・イノベーションの先行研究を確認した上で、事例分析を通じて、デザインドリブン・イノベーションにおけるデザインプロセスを提示することを目的とした。<br>本研究の結果、デザインドリブン・イノベーションにおけるデザインプロセスの一つとして、ユーザーの転用に着眼することを起点とするプロセスを提示した。
  • 杉野 幹人
    デザイン学研究 59(4) 4_51-4_60 2012年  査読有り
    本研究では、イノベーション研究におけるデザインの類型とその特徴を明らかにする。それにより、イノベーションにおけるデザインの役割に関する示唆を抽出することを目的とする。<br>イノベーション研究におけるデザインの類型とその特徴を明らかにするにあたっては、イノベーション研究の代表的な学術誌であるJournal of Product Innovation Managementにおけるデザインを主題とする論文について、数量化理論三類およびクラスター分析を用いることとした。<br>本研究の結果、イノベーション研究におけるデザインの4つの類型とその特徴を明らかにすることができた。特にそれら類型の中で、「ユーザーとの共同による潜在している市場ニーズを解釈するデザイン」は、イノベーションの源泉を、外部ではなくデザイナー自身の解釈に求めることを確認できた。このため、イノベーションの起点としての役割の観点では、この「ユーザーとの共同による潜在している市場ニーズを解釈するデザイン」においてデザインの役割が相対的に大きいことを示唆として抽出した。
  • 杉野 幹人
    デザイン学研究 59(3) 3_85-3_92 2012年  査読有り
    潜在機能とは、人工物を取り巻く場が変化することによって新たに発現する機能であるとされる。これまでに、潜在機能が豊かな人工物の研究などにおいて、発見される潜在機能の評価法の研究が進められてきた。しかし、潜在機能を発見する意義については、潜在機能を発見することが人工物の使用の継続、延いては廃棄抑制に繋がるということ以外は明らかではなかった。<br>本研究では、人工物の潜在機能を発見する意義の一つとして、人工物の潜在機能を発見してその人工物を転用することが、イノベーションの起点となり得ることを明らかにした。<br>潜在機能はこれまでにイノベーションの観点では注目されてこなかった。今後、ユーザーによる潜在機能に対する意図的な着眼や、デザイナーによる潜在機能の分析、そして、研究者による手法やツールの開発によってユーザーやデザイナーに対する支援が進むこと、そしてそれらにより、イノベーションの起点が増えることが期待される。

書籍等出版物

 5

講演・口頭発表等

 14

所属学協会

 4

メディア報道

 29