研究者業績

室岡 陽子

Yoko Murooka

基本情報

所属
武蔵野大学 看護学部 看護学科 准教授
学位
博士(看護学)

J-GLOBAL ID
201901010222920370
researchmap会員ID
B000349861

論文

 10
  • 金子仁子, 芳賀邦子, 大山一志, 井坂智子, 室岡陽子, 金丸 友, 岸田るみ, 児玉悠希, 菅原久純, 石井優香, 高栁千賀子
    東京情報大学研究論集 27(2) 1-13 2024年3月  査読有り
    若葉区,四街道市の認知症への支援の状況を語っていただき認知症とともに歩むまちづくりについて検討するシンポジウムを2023年3月18日に実施した。このシンポジウムを実施した意義や今後のヘルスケア実践研究センターの活動の方向性についてシンポジストの発言内容と事後アンケートを分析することから検討した。シンポジストは,認知症の家族,民生委員,地域包括支援センターの職員の4人である。事後アンケートの回答者は29人(回答率58%)であった。印象に残ったことで多かったのは介護者からの話であり,もっと認知症について理解を促進する活動が必要とした人が多かった。また,認知症への態度得点は他調査より高かったが,認知症に対して否定的な態度である方もいた。これらのことから,今後の活動の方向性としては当事者・家族の方の体験等により認知症についての啓発活動を大学以外でも関係機関と連携の下,継続実施していくことの必要性が示唆された。(著者抄録)
  • 内田 美穂, 中村 美鈴, 室岡 陽子
    日本クリティカルケア看護学会誌 19 245-256 2023年12月  査読有り
  • Yoko Murooka, Hidemi Nemoto Ishii
    WCET® Journal 43(1) 20-27 2023年3月  査読有り筆頭著者
  • 室岡陽子, 武田利明
    間欠的空気注入式ミニシートの脊髄損傷者での使用経験 23(4) 333-341 2021年10月  査読有り筆頭著者
    本研究は脊髄損傷者12名の協力を得て、間欠的空気注入式ミニシートの使用による組織血流量と体圧への作用について検証した。その結果、間欠的空気注入式ミニシートを使用した場合に、車いす上では坐骨部、ベッド上では仙骨部で、平均組織血流量の増加、平均体圧の減少を確認した。また使用後の皮膚の発赤などの発生も認められなかった。以上の結果から本研究で使用した間欠的空気注入式ミニシートは、有害事象などの発生はなく、脊髄損傷者が車いす、ベッドの両方において使用可能であることが示された。(著者抄録)
  • 室岡 陽子, 武田 利明
    日本褥瘡学会誌 18(2) 111-117 2016年6月  査読有り筆頭著者
    在宅で過ごす高齢者や車いすで日常を過ごす脊髄損傷者などでは、褥瘡の予防対策はいまだに不十分である。このような患者の生活様式を考慮し、車いす上でもベッド上でも使用できる局所血流改善のミニシートを考案した。このミニシートについて、健常者を対象に、車いす上では坐骨部、ベッド上では仙骨部の皮膚組織血流量と体圧の変化を測定した。その結果、ミニシートの使用により圧迫部位の皮膚組織血流量は増加し体圧は減少した。このような血流改善効果は、車いす上でもベッド上でも同様に認められた。以上の結果から、今回作製したミニシートは、車いす上、ベッド上の両方において局所の圧迫部位に使用可能であり汎用性が高いことが特徴として示された。さらに、褥瘡予防の指標である体圧の減少はもとより、組織血流量を増加させたことから、圧迫部位の阻血状態の回避につながり、褥瘡予防に有効であることが示唆された。(著者抄録)
  • 室岡陽子, 武田利明
    岩手看護学会誌 8(2) 4-10 2014年12月  査読有り筆頭著者
  • 室岡 陽子, 藤縄 直人
    日本脊髄障害医学会誌 25(1) 74-75 2012年5月  招待有り筆頭著者
    洗腸法推奨の条件を満たす脊髄損傷者5名(男4名、女1名、平均49.2歳)に洗腸指導を行い、その効果について検討した。全例下剤を内服しての排便で、便秘や失禁、排便時間の延長、下剤の調整困難などを訴えていた。洗腸には洗浄液バッグと2段式ストッパーを用い、100ml/分程度の速度で微温水を500mlから800ml程度まで注入するものとした。洗腸指導後の腹部X線による便貯留量評価では、直腸だけでなく上行結腸からS状結腸までの各部位も減少していた。2ヵ月間の洗腸記録では、全例指導通り注入量を増量し実施していた。排便にかかる時間の変化はあったが、排便間隔は定期的となり、失禁もなくコントロールできるようになった。実施中の体調不良や皮膚障害などはなかった。3ヵ月後の質問紙調査では、全員が「操作は簡単であった」「すっきりと排便できた」「失禁の不安が軽くなった」「日常生活で気持ちが楽になった」、4名が「生活にゆとりがもてるようになった」と答えた。
  • 室岡 陽子
    日本リハビリテーション看護学会誌 = The Japanese journal of rehabilitation nursing 1(1) 33-36 2011年10月  査読有り筆頭著者
    リハビリテーションを目的に入院した脊髄損傷患者の入院時と退院時の排便管理状況を比較検討することを目的に、A施設の障害者病棟に入院・退院した当該患者20名(男性19名、女性1名。平均年齢54.5歳)を対象に、処置時の聞き取りとカルテをもとに調査した。その結果、排便管理を困難とする要因として、障害レベルのほか、下剤など排便に関する薬剤やその他の疾患に伴う薬剤による影響や、失禁に対する不安から食事摂取を制限し、それが排便管理をさらに困難にさせていることなどが分かった。
  • 室岡 陽子, 武田 利明
    岩手看護学会誌 4(1) 3-8 2010年6月  査読有り筆頭著者
    本研究は,心臓血管外科手術患者の褥瘡発生要因を明らかにすることを目的とした.心臓血管外科手術患者25名を対象に,手術室入室後の患者の体圧,手術中の体位ローテ-ション角度および回数と時間,褥瘡発生状況についてデータ収集をした.また手術室入室から手術終了後,集中治療室入室までの患者情報を診療録より収集した.その結果,ノルアドレナリンの使用およびその使用量において有意差が認められた.また手術直後に褥瘡発生を認めた患者は5名であった.その詳細を比較検討した結果,術前の心機能や既往歴,血液データ,術式による差は認められなかったが,褥瘡発生群においては手術中の体位ローテーション回数が多い結果を得た.特に治癒期間が一番長かった患者においては,傾斜時間は長く,ローテーション回数は一番多かった.また発生患者は肥満型の患者であり,厚みの薄い体圧分散寝具では十分な体圧分散が行えていない状況が示唆された.今回の検討により心臓血管外科手術患者の褥瘡発生要因は,ノルアドレナリン使用の有無,およびその使用量であることが明らかとなった.また心臓血管外科手術患者の体型と体圧分散寝具の厚みおよび手術中の体位ローテーションは,褥瘡発生に関与していることが示唆された.(著者抄録)

MISC

 56

書籍等出版物

 18

講演・口頭発表等

 21

共同研究・競争的資金等の研究課題

 3

社会貢献活動

 9