金子仁子, 芳賀邦子, 大山一志, 井坂智子, 室岡陽子, 金丸 友, 岸田るみ, 児玉悠希, 菅原久純, 石井優香, 高栁千賀子
東京情報大学研究論集 27(2) 1-13 2024年3月 査読有り
若葉区,四街道市の認知症への支援の状況を語っていただき認知症とともに歩むまちづくりについて検討するシンポジウムを2023年3月18日に実施した。このシンポジウムを実施した意義や今後のヘルスケア実践研究センターの活動の方向性についてシンポジストの発言内容と事後アンケートを分析することから検討した。シンポジストは,認知症の家族,民生委員,地域包括支援センターの職員の4人である。事後アンケートの回答者は29人(回答率58%)であった。印象に残ったことで多かったのは介護者からの話であり,もっと認知症について理解を促進する活動が必要とした人が多かった。また,認知症への態度得点は他調査より高かったが,認知症に対して否定的な態度である方もいた。これらのことから,今後の活動の方向性としては当事者・家族の方の体験等により認知症についての啓発活動を大学以外でも関係機関と連携の下,継続実施していくことの必要性が示唆された。(著者抄録)