茶志川孝和, 武藤佳恭
情報処理学会研究報告 2003(20(MPS-43)) 9-12 2003年
動画像から移動物体を抽出する方法として,従来から差分法が使われている.しかし,差分法による抽出では,移動物体の全体が得られないという問題がある.その為,モルフォロジフィルタによるノイズ除去と欠損個所の補充を後処理として行う方法が知られている.ところが,撮影環境によっては後処理が有効に機能しない場合も多く,また演算コストの高さも指摘されている.本研究では,フレーム間差分情報を外部入力として動作するSecond-order Neural Networkを用いた移動物体領域抽出手法を提案する.提案手法と従来手法を用いて,人工動画像による実験と実動画像によるシミュレーションを行った.それらの結果,提案手法は従来手法に比べノイズに影響されにくく,また抽出領域の欠損が少ないことが示された.また,実行時間に関しても従来手法に比べ約30%短縮されることが確認された.