研究者業績

水越 美奈

ミズコシ ミナ  (Mina Mizukoshi)

基本情報

所属
日本獣医生命科学大学 獣医学部 獣医保健看護学科 臨床部門 教授

J-GLOBAL ID
200901036770294838
researchmap会員ID
5000052328

論文

 42
  • 小野沢栄里, 小松原大介, 水越美奈
    動物臨床医学 31(2) 51-56 2022年6月25日  査読有り最終著者
  • 水越美奈, 小野沢栄里, 江島まどか, 渡邊和希
    日本補助犬科学研究 16(1) 82-85 2022年  査読有り筆頭著者
  • 水越美奈, 小野沢栄里, 沼田芽久, 藤野琴子
    日本補助犬科学研究 16(1) 60-66 2022年  査読有り筆頭著者
  • 水越美奈
    日本補助犬科学研究 15(1) 3-9 2021年11月  査読有り筆頭著者
  • 小野沢 栄里, 小松原 大介, 左向 敏紀, 水越 美奈
    動物臨床医学会年次大会プロシーディング 40回(4) 39-40 2019年11月  
    近年、人と同様に犬においても高齢化が進んでおり、寝たきりで生活する高齢犬も多く、褥瘡の発生が問題になっている。褥瘡の発生は予防が大切であり、人医療においては褥瘡発生予測アセスメントスケールを用いて、褥瘡が発生するリスクを評価している。獣医療においては、既報の褥瘡発生予測評価表があるが、項目数が多く、測定者間の誤差が大きいことが明らかとなっている。そこで本研究では、ご自宅で飼い主でも評価できるような、客観的で具体的な内容の、簡易的な褥瘡リスクアセスメントスケールの作成を行い、その有効性を検討した。その結果、飼い主でも簡便に褥瘡の発生を予測することができる新たなツールとして有用であると考えられた。(著者抄録)
  • 水越 美奈
    動物臨床医学 28(3) 82-87 2019年10月  招待有り
  • 水越美奈, 銀梓, 濱野佐代子, 佐藤久美, 望月眞理子
    日本獣医生命科学大学研究報告 67 30-35 2018年12月  査読有り筆頭著者
  • 水越美奈, 松本千穂, 脇坂真美
    動物臨床医学 26(3) 119-125 2017年9月  査読有り筆頭著者
  • 水越 美奈
    ペット栄養学会誌 20(1) 59-61 2017年  招待有り
  • 水越 美奈, 岩澤真帆, 紫垣真愛
    動物臨床医学 25(2) 57-63 2016年6月  査読有り筆頭著者
  • 水越 美奈
    MVM (158) 50-54 2015年11月  
  • 林あずさ, 吉川千絵, 水越 美奈
    日本補助犬研究 9(1) 35-39 2015年8月  査読有り責任著者
    <p> 身体障害者補助犬法では、不特定多数の人が利用する施設において補助犬同伴での利用を受け入れることが義務付けられている。しかし受け入れ拒否事例は今でも多く、医療機関もその例外ではない。今回、看護学生と動物看護学生の補助犬の認知度に着目し、どのような教育を実施すべきか明らかにすることを目的に看護学生104名と動物看護学生206名(大学生107名,専門学校生 99名)に補助犬の認知度の比較調査を行った。動物看護学生は看護学生よりも補助犬の認知度は高く、さらに学校で補助犬に関する講義がある動物看護大学生の方が、講義のない専門学校生より理解が深かった。このことから、学校教育は、補助犬の理解をより深める効果があることが明らかになった。また、看護学生、動物看護学生共に補助犬の衛生管理や排泄管理に関することへの興味が低いことから、補助犬への関心を高めるような教育が必要だと考えられた。</p>
  • 水越 美奈
    MVM (215) 136-143 2015年4月  
  • 水越 美奈
    JSAVA NEWS (148) 30-36 2015年1月  招待有り
  • 水越 美奈
    JSAVA NEWS (147) 44-50 2014年11月  招待有り
  • 水越 美奈, 勝瀬裕美
    日本補助犬科学研究 8(1) 22-29 2014年8月  査読有り
    <p> 身体障害者補助犬法では公共施設などの不特定多数の人が利用する場所への補助犬の受け入れが義務付けられているが、法律成立後も補助犬同伴の受け入れ拒否事例は報告されている。2012年 4月に補助犬法成立 10年を記念して盲導犬受け入れ拒否ゼロを目指した『渋谷ハチ公盲導犬パレード』が飲食店が立ち並ぶ渋谷駅周辺で行われた。このような啓発が飲食店に対して実際に効果があったのかどうかについて、渋谷駅前の飲食店と、啓発活動が行われていない池袋駅前の飲食店、各 50店舗に対して、比較調査を行った。調査の結果、パレード自体の認知も少なく、啓発が行われていない地域との差はほとんどなかった。また飲食店の補助犬法に対する認知は一般成人に対するものとほぼ変わりがなかった。飲食店に対して受け入れを啓発するには、盲導犬と共に街頭を歩き、受け入れを呼びかけるのみでは不十分であり、飲食店に焦点を絞った啓発を行うことが必要であると考えられた。</p>
  • 水越 美奈, 奥村夏美, 池垣香織, 余戸拓也
    動物臨床医学 23(2) 66-71 2014年6月  査読有り
    失明犬の歩行を補助する装置を,様々な犬種の頭部に対応できるよう改良し,より有用性の高い歩行補助装置の製作を試みた。飼い主の協力を得られた大型犬を含む計6頭の失明犬に,それぞれ製作した歩行補助装置を装着し,歩行の様子を観察した。装置を使用後,飼い主には自宅での使用感について評価をしてもらった。顔周りに固定するスヌードは,顎の下で留める部分を二カ所に分け,耳後ろの長さを変えることで6頭中5頭で頭部にしっかり固定できた。また犬種ごとの頭部の特徴を比較したところ,犬の耳前部から頸部にかけての角度が90度に近いほど,装置を良好に装着できることがわかった。さらに,被毛の質もスヌードの固定に影響することがわかった。市販の材料で安価で容易に製作することができたが,今後の課題として,特に大型犬に対して触角部分の素材と構造の検討が必要と考えられた。
  • 水越 美奈
    ペット栄養学会誌 17(2) 81-85 2014年  
  • 田岡菜々子, 竹間綾子, 山崎泉, 水越美奈
    日本補助犬科学研究 6(1) 34-40 2012年11月  査読有り
    <p></p>
  • Mariko Mochizuki, Ariko Takanashi, Narumi Harada, Yuko Yokoi, Sayoko Hamano, Motohisa Osaka, Mina Mizukoshi, Fukiko Ueda, Yasuhiro Nakajima, Tosinori Sako
    J.Comp.Clin.Med. 19(1) 7-13 2011年  査読有り
  • 水越美奈, 市堀あさき, 根岸愛美, 左向敏紀
    日本伝統獣医学会誌 19(1) 1-9 2011年  査読有り
  • 大井美奈, 水越美奈
    日本補助犬科学研究 5(1) 37-45 2011年  査読有り
  • 古田 洋樹, 中瀬 彩, 柚原 亜紀, 佐伯 香織, 小田 民美, 三木 陽平, 水越 美奈, 呰上 大吾, 石岡 克己, 吉田 達行, 左向 敏紀
    J. Pet Anim. Nutr. 13(1) 7-11 2010年  査読有り
    マウスにおいて、甘味・うま味物質に対して嗜好性や神経応答に系統間で異なると報告されている。また、苦味物質である塩酸キニーネと甘味・うま味物質の混合溶液によって、甘味・うま味の行動応答が調査されている。しかし、ペットにおいて甘味・うま味の嗜好性についての調査はあまりされていない。そこで、ビーグル犬の人工甘味料サッカリンに対する行動応答を調査するとともに、甘味感受レセプターT1R3の発現について検討した。ビーグル犬6頭を用いて苦味物質である塩酸キニーネと蒸留水で選択飲水を行い、濃度依存的に苦味による忌避行動を確認した。12時間絶水したのち0.1 mM塩酸キニーネ単独溶液と0.1 mM塩酸キニーネと1 mMあるいは3 mMサッカリンの混合溶液を20分間呈示し、選択飲水を行った。0.1 mM塩酸キニーネ単独溶液の飲水量は68.1±14.7 g、1 mMサッカリンは45.5±21.3 g、3 mMサッカリンは10.4±5.3 gであった。ビーグル犬はサッカリンを好まない可能性が示唆された。また、マウスと同様に苦味物質と甘味物質の混合溶液で甘味嗜好調査が可能であると考えられた。ビーグル犬の舌の先端部、中央部、基底部分からバイオプシーにより組織を採取し、Total RNAを抽出した後、逆転写酵素によりcDNAを作製した。リアルタイムPCR法により各部位における甘味感受レセプターT1R3の発現量を相対定量により調査した。各部位に発現量に差はあるものの、舌全体でT1R3の発現が認められた。
  • 水越美奈, 中村有香, 細井淳子, 及川友恵, 関口歩, 中村透
    日本補助犬科学研究 4(1) 17-21 2010年  査読有り
    パピーウォーキング中の問題行動の出現について、生後3 カ月から12 カ月齢の間で、それ以前のパピーウォーカー経験の有無で比較を行った。質問は2005 年3 月1 日から2008 年7 月16 日生まれのラブラドール・レトリーバーをパピーウォーキングした193家庭に対して、毎月6つの問題行動(排泄の失敗、甘咬み、破壊行動、散歩時のリードの引っ張り、人への飛びつき、無駄吠え)の有無を2 者選択で行った。「排泄の失敗」と「甘咬み」では3 カ月齢時のみで有意差( P< 0 . 05 )が、「破壊行動」、「散歩時の引っ張り」、「人への飛びつき」では飼育初期から中期で有意差( p< 0 . 05 )が見られたが、「無駄吠え」では全期間にわたって有意差は認められなかった。またいずれの項目でも10 カ月齢以上では有意差は見られなかった。このことから過去の飼育経験は特に飼育初期に効果を発揮することがわかった。またいずれの項目においても月齢による出現傾向や推移はPW 経験者と未経験者で同様であったことから、各項目に対するアドバイスにはそれぞれ適切な時期があることが示唆された。
  • 水越美奈, 北口めぐみ, 関口歩, 中村透
    日本補助犬科学研究 4(1) 44-47 2010年  査読有り
    過去のいくつかの報告では、犬種だけでなく雌雄間においても行動特性の違いが見られると報告されている。このような行動特性の違いは飼育上で発現する問題行動にも差がもたらされるのではないかと考え、比較的飼育方法が平均化している盲導犬候補の子犬に対して、さらに犬種を1つに固定することにより犬種差による行動の違いを排除したうえで生後1 歳齢までの問題行動を調査したところ、ほとんどの特性に雌雄による違いは見られなかった。今までの調査では対象となる個体の不妊手術の有無は考慮されていなかったが、今回調査したオスでは全てが性成熟前に不妊手術が行われていた。つまり性成熟前の不妊去勢は性的な機能をなくすだけでなく、行動特性の性差を縮めることで、望ましい特性を強調することができることが示唆された。
  • 水越 美奈
    Info Vets 13(2) 27-29 2010年  
  • 船木悠, 大塚さち子, 水越美奈, 余戸拓也, 左向敏紀
    Animal Nursing 14(1) 6-10 2010年  査読有り
  • Akihiro Mori, Peter Lee, Hisashi Mizutani, Toinoya Takahashi, Daigo Azakalni, Mina Mizukoshi, Hiroko Fukuta, Noriko Sakusabe, Arihito Sakusabe, Yoshio Kiyosaiva, Toshiro Arai, Toshinori Sako
    JOURNAL OF VETERINARY DIAGNOSTIC INVESTIGATION 21(1) 112-116 2009年1月  査読有り
    Measurements of glycated proteins such as serum fructosamine, glycated hemoglobin, and glycated albumin (GA) are increasingly used to complement serum glucose concentration for better management of diabetes mellitus. For example, the degree of glycemic control in diabetic cats can be determined by evaluating fructosamine concentration. Unfortunately, fructosamine tests are currently not performed in Japan, and as such, the measurement of GA may serve as a replacement test. The objectives of the current study were 2-fold. First, serum GA and fructosamine level were evaluated for positive correlation in cats as a preliminary gauge on whether serum GA use is applicable. Second, a GA percentage reference range was determined from healthy control cats for possible future diagnostic use. A positive correlation was determined for fructosamine and GA in both normal and diabetic cats. Moreover, the serum GA percentage reference interval based on control cats was determined to be 7.5-13.9% (95% nonparametric interfractile interval). Interestingly, no significant difference in serum GA percentages was observed between samples from diabetic cats with excellent glycemic control and control cats. However, good, fair, and poor glycemic control diabetic cats resulted in a significant increase in serum GA percentages in comparison to control cats. Therefore, these results indicate that serum GA may be a useful glycemic control indicator that could substitute for fructosamine to monitor glycemic control in diabetic cats.
  • 水越美奈, 及川友恵, 北口めぐみ, 細井淳子, 中村有佳, 関口歩, 中村透
    日本補助犬科学研究 3(1) 17-21 2009年  査読有り
  • Toshinori Sako, Akihiro Mori, Peter Lee, Tomoya Takahashi, Takehito Izawa, Sino Karasawa, Miho Furtiuchi, Daigo Azakami, Mina Mizukoshi, Hisashl Mizutani, Yoshio Kiyosawa, Toshiro Arai
    JOURNAL OF VETERINARY DIAGNOSTIC INVESTIGATION 20(5) 634-638 2008年9月  査読有り
    Measurements of serum fructosamine. glycated hemoglobin, and glycated albumin (GA) are increasingly used to complement serum glucose concentration For better management of diabetes mellitus. Fructosamine tests are currently not performed in veterinary medicine in Japan. As such, the measurement of GA may serve as a replacement test. Therefore, in the current study, serum GA and fructosamine were evaluated for a positive correlation in dogs, and, depending on the correlation, a reference range of GA percentage would also be determined from healthy control dogs. The degree of glycemic control in diabetic dogs was determined by fructosamine concentration. A positive correlation between GA and fructosamine was observed with both normal and diabetic animals. In addition, the reference interval of serum GA percentage in control dogs was determined to be 11.4-11.9% (95% confidence interval). Interestingly, no significant difference in serum GA percentages was observed between samples from diabetic dogs with excellent glycemic control and control dogs. However, good, fair, and poor glycemic control diabetic dogs resulted in a significant increase in serum GA percentages in comparison with control dogs. These results suggest that serum GA may be a useful diagnostic indicator, substituting for fructosamine, to monitor glycemic control in diabetic dogs.
  • Mina Mizukoshi, Mana Kondo, Toru Nakamura
    JOURNAL OF VETERINARY BEHAVIOR-CLINICAL APPLICATIONS AND RESEARCH 3(5) 193-198 2008年9月  査読有り
    Periodic monitoring of the training of prospective guide dogs for the blind Was evaluated to determine if the monitoring is useful in gauging the potential suitability of guide dogs. We selected 8 dogs as test dogs on the basis of their medical check and pretraining evaluation. Beginning with day 1 of training, we monitored their progress every 2 weeks for 12 weeks. The evaluation was designed to assess task performance, stress, excitement, and concentration for the task. We set the test course in a residential district, but in an area that was not used for daily training. In some variables, such as tail position, duration of distraction, and effect of the training break, there were some differences between a dog that Successfully completed guide training and dogs that did not. The number of stress reactions was significantly different between successful and unsuccessful dogs. Only 1 dog out of the 8 observed became a guide dog; however, the present study suggests that it is possible to detect some traits in the early stages of training that determine whether or not a dog Successfully becomes a guide dog. (C) 2008 Elsevier Inc. All rights reserved.
  • Toshinori Sako, Akihiro Mori, Peter Lee, Tomoya Takahashi, Takehito Izawa, Sino Karasawa, Miho Furtiuchi, Daigo Azakami, Mina Mizukoshi, Hisashl Mizutani, Yoshio Kiyosawa, Toshiro Arai
    JOURNAL OF VETERINARY DIAGNOSTIC INVESTIGATION 20(5) 634-638 2008年9月  査読有り
    Measurements of serum fructosamine. glycated hemoglobin, and glycated albumin (GA) are increasingly used to complement serum glucose concentration For better management of diabetes mellitus. Fructosamine tests are currently not performed in veterinary medicine in Japan. As such, the measurement of GA may serve as a replacement test. Therefore, in the current study, serum GA and fructosamine were evaluated for a positive correlation in dogs, and, depending on the correlation, a reference range of GA percentage would also be determined from healthy control dogs. The degree of glycemic control in diabetic dogs was determined by fructosamine concentration. A positive correlation between GA and fructosamine was observed with both normal and diabetic animals. In addition, the reference interval of serum GA percentage in control dogs was determined to be 11.4-11.9% (95% confidence interval). Interestingly, no significant difference in serum GA percentages was observed between samples from diabetic dogs with excellent glycemic control and control dogs. However, good, fair, and poor glycemic control diabetic dogs resulted in a significant increase in serum GA percentages in comparison with control dogs. These results suggest that serum GA may be a useful diagnostic indicator, substituting for fructosamine, to monitor glycemic control in diabetic dogs.
  • 古田洋樹, 中瀬彩, 柚原亜紀, 佐伯香織, 小田民美, 三木陽平, 水越美奈, 呰上大吾, 石岡克己, 吉田達行, 左向敏紀
    日本伝統獣医学会誌 17(1) 2-8 2008年  査読有り
  • 水越美奈, 中村透
    日本補助犬科学研究 2(1) 26-31 2008年  査読有り
    盲導犬の適性にはストレスに対する適応が影響すると仮定し、盲導犬候補犬に対して行われる健康診断の中でストレスに関連すると考えられる白血球数や心拍数、血圧などの検査結果が盲導犬になった犬とならなかった犬での違いがあるかどうかを検討した。またそれらを訓練センターに入所翌日と入所2週間後で測定し、訓練センターに入所するというストレスが関連するかどうかの検討も行った。その結果、検査日での相違は見られなかったが、いずれの日程でも盲導犬になった犬とならなかった犬間でR-R変動率で相違が見られた。被験数を増やして調査したところ結果は同じであった。これらの結果より、盲導犬の適性は訓練センターへの入所という長期ストレスではなく心電図検査を行うという一時的なストレスの適応に関連していることが示唆され、心電図検査は早期適性検査の一つとして可能性があることが示唆された。
  • 水越美奈, 中村透, 近藤真乃
    日本補助犬科学研究 1(1) 29-37 2007年  査読有り
    盲導犬の訓練犬であるラブラドール8頭 (雄2、雌6) を訓練開始直後から、定期的に住宅地に設定した歩行コースで、ハンドラーがアイマスクをして歩行する誘導訓練の行動観察を行った。観察は2週ごと、最大22週間行った。歩行コースは、普段訓練を行っていない住宅地を選び、ハンドラーは担当訓練士でないものが担当した。観察項目は、普段の盲導犬歩行で必要なタスクの課題達成と訓練や歩行に対するストレスや不安度を測定するようにデザインした。最終的に盲導犬に選出された犬とその他の犬の間では、歩行中の尾の位置、ハンドラーの指示回数や犬のストレス反応の出現回数および歩行中のよそ見時間で早期から明らかな相違がみられた。また、角に対する反応 (曲がり角や道路の切れ目で止まること) およびコース歩行にかかる時間などでは明らかな相違は見られなかった。これら訓練の進捗状況の相違は将来的に盲導犬の早期適性判断に有効であることが示唆された。
  • 水越美奈, 下重貞一
    日本補助犬科学研究 1(1) 60-63 2007年  査読有り
    盲導犬は酷使されるので寿命が短い、という話を聞くことがあるが、この話は科学的な根拠はない。今回、日本に9つある盲導犬育成施設のうち8つの施設より、盲導犬として実働していた犬の447例の死亡年齢を調査する機会を得ることができた。その結果、これらの平均寿命は12歳11カ月であり、死亡年齢が15歳を超える割合は28%だった。そのうちラブラドールレトリバーの平均は13歳3カ月、ゴールデンレトリバーでは11歳5カ月であった。死亡年代別の平均死亡年齢は、80年代で11歳、90年代で12歳3カ月、2000年代では13歳7カ月であり、いずれも家庭犬の平均寿命についての調査に比較して高いことが明らかになった。
  • 水越 美奈
    どうぶつと人 (13) 12-17 2006年  査読有り
  • 森淳和, 陰山敏昭, 水野聡, 皇敦子, 水越美奈, 吉川明, 生方恵子, 武富和夫, 武藤眞, 鈴木立雄
    獣医麻酔外科学雑誌 33(suppl2) 110-110 2003年1月  査読有り
  • Proceeding of the International Congress on Veterinary Behavioural Medicine 3 162-164 2001年  査読有り
  • 田村慎司, 水越美奈
    MVM (51) 69-71 2000年  

MISC

 50

書籍等出版物

 61

講演・口頭発表等

 95

共同研究・競争的資金等の研究課題

 6

社会貢献活動

 62

メディア報道

 57