研究者業績

菊田 千景

キクタ チカゲ  (Chikage Kikuta)

基本情報

所属
大阪樟蔭女子大学 健康栄養学部 健康栄養学科 准教授
学位
博士(学術)(2012年9月 大阪市立大学大学院)

J-GLOBAL ID
201901018809485953
researchmap会員ID
B000354439

論文

 31
  • 川端 康之, 宮 菜美華, 菊田 千景
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 13 271-276 2023年1月  責任著者
  • 菊田 千景, 髙橋 真由
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 13 253-260 2023年1月  筆頭著者
  • 菊田 千景, 高橋 真由
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 13 245-252 2023年1月  筆頭著者
  • 菊田 千景, 村上 太郎, 鈴木 崇士, 伊與田 浩志
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 13 237-244 2023年1月  筆頭著者
  • 菊田千景, 里中千恵, 八木万希子, 赤尾正
    日本食生活学会誌 33(2) 91-97 2022年10月  査読有り筆頭著者
  • 菊田 千景, 高橋 真由, 赤尾 正
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 11 173-180 2021年1月  筆頭著者
    家庭で作りやすい摂食・嚥下機能障害者のゼリー食レシピ(目標物性:嚥下食ピラミッド L1~L2)を作成した。 家庭での調理機会が多い献立(カレーライス、親子丼、グラタン、ラーメン、軟飯)を 2 種類のゲル化剤(まとめるこeasy、ホット & ソフト +)でゼリー食に調製し、物性測定(かたさ、凝集性、付着性)と官能評価により評価した。また、調理済み食品(グラタン、サンドウィッチ、枝豆、焼き鳥、餃子)のゼリー食(まとめるこ easy 使用)も同様に評価した。家庭での献立については、まとめるこ easy を用いたラーメンを除き目標物性でレシピを作成でき、官能評価のおいしさの評価では高評価を得た。ゲル化剤別では、ホット & ソフト+のゼリー食は物性値のばらつきが少ない、まとめるこ easy は調理操作の手間が少ないというメリットを見出した。調理済み食品も目標物性でレシピを作成でき、餃子を除いて嗜好調査で高評価を得た。
  • 菊田 千景, 大谷 優希菜
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 11 165-171 2021年1月  筆頭著者
    クックサーブとクックフリーズで調製した天ぷら(かぼちゃ、さつまいも、えび)の品質を評価、比較した。 天ぷらの物性測定(破断荷重、かたさ荷重、もろさ荷重)と官能評価(特性;色、形状、食感、咀嚼音、かたさ、油っぽさ、嗜好;外観、香り、食感、総合評価) 、衣の水分測定を行った。その結果、クックフリーズで調製した天ぷらは、かぼちゃとさつまいもの破断荷重とかたさ荷重が低く、えびのかたさ荷重が高かった。さらにえびは衣の水分量が多かった。官能評価では、かぼちゃとえびは衣の食感と咀嚼音の評価がクックサーブより低かった。食材から衣への水分移行が原因と考えられる。さつまいもも咀嚼音はクックサーブより評価が低かったが、香りならびに総合評価は好ましいと評価された。 以上より、さつまいもの天ぷら調理におけるクックフリーズの有用性を見出した。
  • 菊田 千景, 浦 千尋, 川端 康之
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 11 157-164 2021年1月  筆頭著者
    本研究は、米粉製品の普及拡大のために米粉パスタの特性を把握することを目的とした。直径の異なる 2 種類(1.5 mm と 1.7 mm)の米粉パスタと小麦粉パスタについて、ゆで直後から 30 分後までの物性測定と、ゆで直後とゆで後 20 分の官能評価を行い比較した。直径 1.5 mm の米粉パスタは、ゆで直後から 10 分後まではのびにくく、それ以降は小麦粉パスタよりものびやすかった。官能評価の硬さの評価は、ゆで直後とゆで後 20 分共に小麦粉パスタと同程度であった。直径 1.7 mm の米粉パスタは,ゆで後 10 分までにのびやすかった。官能評価の硬さの評価は、ゆで直後は小麦粉パスタと比べて大差はなかったが、ゆで後 20 分は小麦粉パスタだけでなく直径 1.5 mm の米粉パスタよりも悪かった。以上の結果は、本研究で用いた 2 種類の米粉パスタが、調理後短時間での提供に適することを示唆した。
  • 赤尾 正, 菊田 千景
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 11 147-155 2021年1月  責任著者
    【目的】栄養士・管理栄養士養成校の給食経営管理実習において、クックサーブとクックチル実習を経験し学生自らメリット・デメリットおよびその効果を検証する。 【方法】クックサーブ実習終了後に、指定献立表によるクックチル実習を行い、2 日後に再加熱した食事を検食し、記述式アンケート調査を行った。 【結果】おいしさについて「主食」、「主菜」で有意な差(p=0.003)がみられた。「主食」は、「低下・分からない」と感じ、「主菜」は、「向上・変わらない」と感じていた。他の項目では、「作業性」で有意な差(p=0.018)がみられ、「向上・変わらない」と感じていた。 【考察】「主食」は、IH 方式による底面加熱で実施したため、底面の焦げ付きや乾燥による品質の低下が考えられる。「主菜」のビーフシチューは、クックチルに適しているため「向上・変わらない」と感じている。「作業性」においても、「向上・変わらない」と感じていた。指定献立表をもとに作業工程、作業分担を指示したため、作業性が向上したと感じる学生が多かったと考えられる。
  • 川西(朝岡) 正子, 菊田千景, 萩原世奈, 岩城啓子, 杉本温美
    応用糖質科学 9(4) 266-277 2019年11月  査読有り責任著者
    チューリップ 4 種 (オランダ産 2 種,日本産 2 種),スイセン 2 種,ヒガンバナ 1 種の合計 7 種類の鱗茎より澱粉を調製し,平均粒径,X 線回折図,ヨウ素澱粉複合体吸収曲線による青価,DSC による糊化温度特性,RVA による粘度特性,膨潤力・溶解度,酵素による消化性の測定と酵素消化残渣の FE-SEM 観察その性質を調べた.
  • 菊田千景, 八木万希子, 里中千恵
    日本栄養士会雑誌 62(5) 27-35 2019年5月  査読有り筆頭著者
    奈良県にある重症心身障害児・者施設で提供している「押しつぶし食」について、その適正を知るために、7種類の食材(白身魚ムース、エビムース、小松菜、白菜、人参、大根、絹ごし豆腐)を用いた押しつぶし食の物性測定、「特別用途食品嚥下困難者用食品の許可基準」、「日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類2013」、「嚥下食ピラミッド」による評価を行った。
  • 川西(朝岡) 正子, 菊田千景, 駒木根千裕, 小森厚奈, 田中沙織, 東咲希, 岩城啓子, 杉本温美
    日本応用糖質科学会誌 8(4) 307-318 2018年11月  査読有り責任著者
    インゲンマメ属のインゲンマメ種・ベニバナインゲン種,エンドウ属,ササゲ属のササゲ種・ヤエナリ種,ソラマメ属,ナタマメ属の中から身近な品種を中心に,日本国内産の豆16 種から澱粉を調製しその理化学的特性を調べた。
  • 菊田千景, 大谷優希菜
    日本食生活学会誌 28(3) 2017年12月  査読有り筆頭著者
    かぼちゃ(生、冷凍)を用いて真空調理と通常調理を行い,調理後の品質,食味について比較検討を行った。真空調理したかぼちゃの煮物は,黄味が強くて明るい色調であった。また,真空調理は,均一な物性 (硬さ),均一な塩分濃度の煮物を調製することができた。さらに,真空調理したかぼちゃの煮物は,官能評価の嗜好評価において通常調理よりも好まれた。以上のことから,真空調理の利点を有効に活用すれば,給食施設において高品質なかぼちゃの煮物の提供が可能になると考えられる。
  • 著者, 杉本温美, 菊田千景, 川西(朝岡)正子
    日本応用糖質科学会誌 7(3) 155-164 2017年8月  査読有り責任著者
    高分解能・高倍率下での観察が可能な電解放出形走査電子顕微鏡 (FE-SEM) を用い, 低加速電圧 (2 kV, 10 kV) で酵素分解後の三種類のトウモロコシ澱粉粒 (n-maize, waxy, high-amylose) ならびにジャガイモ澱粉粒の状態を観察し報告している。
  • 著者, 杉本温美, 菊田千景, 川西(朝岡) 正子, 小西洋太郎
    日本応用糖質科学会誌 6(1) 54-62 2016年2月  査読有り責任著者
    高分解能・高倍率下での観察が可能な電界放出形走査電子顕微鏡(FE-SEM) を用い,低加速電圧(2kV) で雑穀(キノア,アマランス,タカキビ,モチキビ,モチアワ,ハトムギ,黒米) の割面の澱粉の状態を観察し報告している。
  • 菊田千景, 杉本温美, 酒井一輝, 岩城啓子, 川西(朝岡)正子
    日本応用糖質科学会誌 5(4) 229-236 2015年12月  査読有り筆頭著者
    未加工タピオカ澱粉と5種類のタピオカ加工澱粉 (アセチル化リン酸架橋タピオカ澱粉,リン酸架橋タピオカ澱粉,高架橋度ヒドロキシプロピル化リン酸架橋タピオカ澱粉,中架橋度ヒドロキシプロピル化リン酸架橋タピオカ澱粉,ヒドロキシプロピル化タピオカ澱粉) の理化学的性質 (走査電子顕微鏡観察,粒度分布,X線回折,ヨウ素呈色,RVAによる粘性特性,溶解度・膨潤度) が,これらを小麦粉 と100%置換したスポンジケーキの性状や食味に及ぼす影響を検討し,食品加工における加工澱粉の有用性を検討し報告している。
  • 菊田千景, 杉本温美, 森田大地, 樋口寿, 岩城啓子, 川西(朝岡)正子
    日本応用糖質科学会誌 4(1) 49-54 2014年2月  査読有り筆頭著者
    ハヤトウリ(実大、実小、芽)ならびに花生姜(地下茎、根)より澱粉を精製し、ハヤトウリは南瓜、花生姜は4種類の生姜の澱粉と性質を比較し、希少な澱粉の理化学的性質を明らかにした。
  • 菊田千景
    日本食品・機械研究会誌 33(4) 166-182 2013年12月  招待有り筆頭著者
    各種澱粉の理化学的・構造的性質を明らかにし、また各種澱粉を用いて、澱粉質食品(衛生ボーロおよび落花生豆腐)を試作し、その調理科学的性質および嗜好性を検討し、澱粉ならびに澱粉原料作物の利用拡大および利用適性について提言した。
  • 菊田千景
    2012年9月  筆頭著者
    各種澱粉の理化学的・構造的性質を明らかにするとともに、澱粉質食品の性状に及ぼす澱粉の調理科学的性質を明らかにした。
  • 菊田千景, 杉本温美, 小西洋太郎, 小野由香子, 田中満子, 岩城啓子, 藤田修三, 川西(朝岡)正子
    Journal of Applied Glycoscience Vol.59 21-30 2011年11月  査読有り筆頭著者
    良好な食味と高い栄養価を持ち、青森県において地域おこしの一つとして栽培、販売されている新しい食材、「アピオス(Apios americana Medikus)」(マメ科植物)の塊根から主要成分である澱粉を単離し、その形態特性、構造特性、物理化学的特性、化学的特性を調べ、一般的に調理に多用されているジャガイモ澱粉、トウモロコシ澱粉ならびにクズ澱粉の性質と比較し、アピオスの有用な用途を模索するための基礎的知見を得る検討を行い報告している。
  • 菊田千景, 杉本温美, 小西洋太郎, 山際友貴, 下栗綾, 岩城啓子, 田中尚道, 川西(朝岡)正子
    Journal of Applied Glycoscience Vol.58 139-146 2011年9月  査読有り筆頭著者
    加工食品用のジャガイモの大部分は輸入品であることから、近年、国産ジャガイモの供給拡大を目指して導入されている4原産地(南米、フランス、日本、アメリカ)由来の新規品種のジャガイモ12品種を実験材料とし、これらから単離した澱粉の形態特性、構造特性、物理化学的特性、化学的特性を調べ、国内市場における新しい食品材料としてのジャガイモの需要拡大、加工食品のためのジャガイモの供給拡大に貢献できる情報を得るための検討を行い得られた知見を報告している。
  • 菊田千景, 村田智美, 八畠愛, 岩城啓子, 川西(朝岡)正子, 杉本温美
    日本調理科学会誌 44(2) 114-121 2010年12月  査読有り筆頭著者
    一般にジャガイモ澱粉を主材料とする焼き菓子である「衛生ボーロ」を題材として、ジャガイモ澱粉粒の粒径の違いが衛生ボーロの組織構造に及ぼす影響を調べるために、未分級ジャガイモ澱粉とその分級品3種(大粒子澱粉、小粒子澱粉、微粒子澱粉)を用いて衛生ボーロを調製し、それぞれの澱粉のどのような性質が、衛生ボーロの組織構造に影響を及ぼすかということに加え、喫食者の官能評価に与える影響を検討し、報告している。
  • 菊田千景, 岩城啓子, 太田夏美, 脇田あゆみ, 上田茂登子, 杉本温美
    日本応用糖質科学会誌 57(2) 87-93 2010年10月  査読有り筆頭著者
    澱粉ゲル食品である沖縄県の郷土料理「落花生豆腐」は、一般的にサツマイモ澱粉やタピオカ澱粉を用いて調製されることが多い。本論文では澱粉材料として、一般的な澱粉に加えて和菓子に多用されているクズ澱粉、品種改良サツマイモ由来の低温糊化サツマイモ澱粉、加工食品に多用されているタピオカ加工澱粉2種(アセチル化リン酸架橋タピオカ澱粉、リン酸架橋タピオカ澱粉)を用いて落花生豆腐を調製し、その性状と喫食者の嗜好性に与える影響および落花生豆腐としての適性を検討し、報告している。
  • 川西 正子, 菊田 千景, 萩原 世奈, 岩城 啓子, 杉本 温美
    Journal of Applied Glycoscience Supplement 2010 25-25 2010年  
  • 菊田 千景, 山際 友貴, 川西(朝岡) 正子, 岩城 啓子, 田中 尚道, 杉本 温美
    Journal of Applied Glycoscience Supplement 2010 17-17 2010年  
  • 著者)杉本温美, 蒲尚子, 石井由佳里, 伊井佐和子, 菊田千景, 川西(朝岡)正子
    日本調理科学会誌 41(5) 315-321 2009年7月  査読有り責任著者
    一般に衛生ボーロはジャガイモ澱粉と卵および砂糖を混合して生地を調製し焼き上げた膨化菓子で、軽い食感で口溶けが良いものの糊化度が低く、消化はあまりよくない。そこで、ジャガイモ澱粉のどのような性質が衛生ボーロの清涼感や口溶けに関与しているのか、ソフトな食感を他の澱粉で再現できないのかを検討するため、ジャガイモ澱粉と、アミロース含量や生澱粉の消化性などが異なる三種類のトウモロコシ澱粉、ならびにヤマノイモ澱粉を用いて衛生ボーロを調製し、検討、報告している。
  • 菊田千景, 川西(朝岡)正子, 大谷弥里, 杉本温美
    日本応用糖質科学会誌 56(4) 287-293 2009年5月  査読有り筆頭著者
    一般に、ジャガイモは収穫後販売までの期間、低温下で貯蔵されるため、消費者がジャガイモを購入する際には収穫後ある程度の期間が経過した状態である。ジャガイモの主要成分であり調理性に大きく影響を及ぼす澱粉の性質は、貯蔵温度や期間に影響を受けるため実際に調理加工される際の澱粉の状態を把握することが必要であると考え、10品種のジャガイモを、収穫後2ヶ月および7か月間2℃で貯蔵したものから澱粉を単離し、形態特性、構造特性、物理化学的特性、化学的特性を調べ報告している。
  • 杉本 温美, 菊田 千景, 川西(朝岡) 正子, 松井 章, 遠藤 正樹
    Journal of Applied Glycoscience Supplement 2009 5-5 2009年  
  • 杉本 温美, 菊田 千景, 川西(朝岡) 正子, 小西 洋太郎
    Journal of Applied Glycoscience Supplement 2008 12-12 2008年  
  • 菊田 千景, 川西(朝岡) 正子, 杉本 温美
    Journal of Applied Glycoscience Supplement 2008 39-39 2008年  
  • 川西(朝岡) 正子, 金原 美善, 井ノ内 直良, 菊田 千景, 杉本 温美, 小西 洋太郎
    Journal of Applied Glycoscience Supplement 2008 29-29 2008年  

MISC

 7

書籍等出版物

 1
  • 企画委員, 小林修平, 中村丁次, 安本教傳, 編著者, 朝見祐也, 小松龍史, 外山健二, 分担執筆, 執筆順, 中村丁次, 酒井徹, 岩井達, 茂木信太郎, 名和田淸子, 加留部淑美, 河原和枝, 石井弘子, 菊田千景, 山内美智子, 天本理恵, 青木るみ子, 大関知子, 章 施設, 設備管理 (担当:共著, 範囲:第11章 施設・設備管理(117-134頁))
    株式会社建帛社、東京 2017年4月
    特定給食施設等における管理栄養士は、給食運営や関連の資源(食品の流通や食品の開発の状況、給食にかかわる組織や経費など)を総合的に判断し、栄養面、安全面、経済面全般のマネジメントを行うことが求められる。組織のマネジメント能力、給食利用者に対する栄養管理の能力、給食の品質管理、衛生管理、コストコントロール等のさまざまなスキルを習得する必要がある。このような観点から、最新の情報を反映させ、給食経営管理について解説した。

講演・口頭発表等

 25
  • 菊田 千景, 髙谷 美衣奈, 川端 康之, 米田 武志
    日本調理科学会2023年度大会 2023年9月9日
  • 菊田千景, 井出怜奈, 沢田望, 永田友花莉, 丸吉美緒, 八尾朋美, 植平真名, 髙橋真由, 赤尾正
    第15回日本給食経営管理学会学術総会 2019年11月24日
  • 菊田 千景, 北原 理子, 小谷 知子, 中町 彩花, 多賀 七海, 川端 康之
    第58回日本食生活学会 2019年5月25日 日本食生活学会
    近年の著しい米消費の減少を解決するために、市場での流通が少ない米粉製品に着目した。米粉製品の特性を知り情報の十分な伝達を行い、米粉の消費、米の消費の拡大につなげることを目標として研究をはじめた。本研究では、米粉パスタと一般的な小麦粉のパスタとのゆでのび後の物性測定と官能評価についての比較・検討を行い、米粉パスタの特性を明らかにすることを目的とした。 米粉パスタ (直径1.5 mm) は、ゆで後0~10分においては他種類のパスタと比べて最ものびにくく、ゆで直後の試料は、パネリストのパスタの硬さの好みに関わらず最も好まれた。米粉パスタ (直径1.7 mm) は、ゆで後0~10分の早い段階からのびやすかったが、ゆで直後の官能評価は小麦粉パスタと比べて悪くなかった。米粉パスタ (直径1.7 mm) と米粉パスタ (直径1.5 mm) ののびやすさが異なった点については、米粉パスタ (直径1.7 mm) には副材料に増粘剤 (アルギン酸エステル) が含まれており、この有無が関連していると考えられる。以上の結果より、本研究で用いた2種類の米粉パスタは、調理後比較的短時間で食事を提供できるような場での提供が適していると考えられる。
  • 菊田千景, 村上太郎, 阪口菜緒, 古川佳世子, 原千晶, 南野真紀, 大谷優希菜, 赤尾正, 伊與田浩志
    第14回日本給食経営管理学会学術総会 2018年11月25日 日本給食経営管理学会
    ヘルシーメニューの需要の高まりに着目し,ノンフライコロッケ(油で揚げずスチコンで焼くコロッケ様調理品,NFコロッケ)の調製方法の確立とその品質評価を目的として,フライコロッケ(油で揚げるコロッケ,Fコロッケ)との比較を行った。また,冷凍食品が多用される昨今の実情を考慮し,タネ(加熱前のコロッケ)を冷凍保存後加熱した場合についても評価した。
  • 菊田千景, 西岡杏子, 福留貴子, 岩本美奈, 峯﨑紗也香, 大谷優希菜
    第13回日本給食経営管理学会学術総会 2017年11月26日 日本給食経営管理学会
    通常の調理に比べて調味料の浸みがよい真空調理法に着目し、真空調理した煮物の品質の経時変化を調べた。 大根の煮物は、加熱調理により明度が高くなった(p<0.01)。破断応力と破断エネルギーは、②加熱調理後以降の経時変化がみられなかった。試料の中心部の塩分濃度は、④1日保存以降は1.1~1.2%と平衡になった。官能評価の味の浸み込み具合、食感、総合評価は、⑥3日保存が高評価を得た(p<0.01、p<0.05)。里芋の煮物は、②加熱調理後の明度が低下した(p<0.01、p<0.05)。物性測定値は経時変化がみられなかった。中心部の塩分濃度は、④1日保存以降1.0~1.1%と平衡になった。官能評価は試料間に有意な差がみられなかったが、⑤2日保存は4試料中で嗜好評価が高かった。以上のことから、本研究の条件では大根の煮物は3日保存、里芋の煮物は2日保存が好ましいと考えられる。

担当経験のある科目(授業)

 9

所属学協会

 5

資格・免許

 3
  • 件名
    三級知的財産管理技能士(管理業務)
    年月日
    2021/04
    概要
    技能士番号IP2030007319
  • 件名
    管理栄養士登録
    年月日
    2003/07
    概要
    登録番号第110201号
  • 件名
    栄養士免許取得
    年月日
    2003/03
    概要
    大阪府第55090号

学会や研究会等での役職

 1
  • 学会名
    日本給食経営管理学会
    役職名
    評議員
    期間(開始)
    2020/11