研究者業績

韓 喜善

ハン ヒソン  (Han Heesun)

基本情報

所属
大阪樟蔭女子大学 学芸学部 准教授
大阪大学 国際教育交流センター 招へい准教授
学位
博士(大阪大学)

研究者番号
80756156
J-GLOBAL ID
201601013098689131
researchmap会員ID
B000269095

論文

 26
  • 韓 喜喜, 難波 康治, 陳 曦
    第37回日本音声学会全国大会予稿集(PDF) 1-7 2023年9月  
  • Heesun Han, Koji Namba
    Proceedings of the 20th International Congress of Phonetic Sciences (PDF) 2023年8月 2023年8月9日  査読有り筆頭著者
  • 義永 美央子, 瀬井 陽子, 難波 康治, 角南 北斗, 韓 喜善
    多文化社会と留学生交流 : 大阪大学国際教育交流センター研究論集 27 85-93 2023年3月  
  • 難波 康治, 相川 大知, 義永 美央子, 韓 喜善, 瀬井 陽子
    多文化社会と留学生交流 : 大阪大学国際教育交流センター研究論集 27 127-134 2023年3月  
  • 韓 喜善, 難波 康治, 陳 曦
    多文化社会と留学生交流 : 大阪大学国際教育交流センター研究論集 27 19-26 2023年3月  査読有り筆頭著者
  • 韓 喜善
    大阪大学大学院言語文化研究科言語文化共同研究プロジェクト2020音声言語の研究 16 31-38 2022年5月  
  • 義永 美央子, 難波 康治, 瀬井 陽子, 角南 北斗, 韓 喜善
    多文化社会と留学生交流 : 大阪大学国際教育交流センター研究論集 26 41-53 2022年3月  
  • 韓 喜善
    多文化社会と留学生交流 : 大阪大学国際教育交流センター研究論集 26 13-18 2022年3月  査読有り
  • 韓 喜善
    言語文化共同研究プロジェクト2020音声言語の研究15 29-33 2021年5月31日  
  • 韓 喜善, Han Heesun
    多文化社会と留学生交流 : 大阪大学国際教育交流センター研究論集 (25) 13-19 2021年3月31日  査読有り
    学術論文本稿は、日本語の母音間の撥音の認知において「調音器官への接近の度合い」がどのような影響を及ぼすかについて知覚実験を行ったものである。テスト語は、有意味語(五千円/goseɴeɴ/)である。日本語母語話者7名に4段階の発話速度でテスト語を生成してもらい、計28個の音声を刺激音として収集した。音声の分析の結果、3モーラ目が鼻母音として生成された音声([ẽ],[ĩ])が6音、鼻音化した接近音として生成された音声([ɰ̃])が11音、閉鎖鼻音([ɴ])として生成された音声が11音であった。これらの音声に対して、「五千円」「ご声援」のどちらに聞こえるか、日本語母語話者30名と韓国語母語話者で日本語初級レベル30名と日本語上級レベル30名に判断を求めた。実験の結果、日本語母語話者はほぼすべての刺激音に対して、常に初級学習者より撥音としての判断率が有意に高く、特に完全な閉鎖が行われていない場合([ẽ],[ĩ],[ɰ̃])においてそれが顕著であった。また、閉鎖鼻音([ɴ])であっても、初級学習者の撥音としての判断率は日本語母語話者より低かった。日本語の撥音の音声は、閉鎖の緩やかさと不完全さが特徴であるという見解があり(川上1977等)、本研究で使用した音声も閉鎖が弱い音声であったが、韓国語のように語末鼻音を明確に閉鎖する言語話者にはこのような音声は撥音としての判断を下しにくかったものと解釈できる。一方、上級学習者の場合、母音間の撥音としての判断率は日本語母語話者と同様であり、学習レベルが進んだ段階の学習者においては、閉鎖が行われていない音声に対しても撥音としての許容度が高くなっていた。
  • 義永 美央子, 瀬井 陽子, 難波 康治, 角南 北斗, 韓 喜善, Yoshinaga Mioko, Sei Yoko, Namba Koji, Sunami Hokuto, Han Heesun, ヨシナガ ミオコ, セイ ヨウコ, ナンバ コウジ, スナミ ホクト
    多文化社会と留学生交流 : 大阪大学国際教育交流センター研究論集 (25) 55-61 2021年3月31日  
    実践報告本稿は、大阪大学国際教育交流センター日本語教育研究チームで推進している日本語学習支援体制の整備に関する、2020(令和2)年度の活動報告である。今年度の大きな実績として、自律的な言語学習を支援するセルフアクセスラーニングセンター(SALC)の開設がある。本学のSALC は「OU マルチリンガルプラザ」という名称で、本学で学ぶことができる25言語の自律的な学習を支援する目的で開設されたが、国際教育交流センターはその中の日本語の学習支援を担当している。またコロナ禍により対面での支援が制限される状況において、オンラインリソースを利用した学習支援の重要性も指摘されている。これについては従来から自律的な日本語学習を支援するサイト「OU 日本語ひろば」の開発を進めているが、今年度はコラムなど読み物系のコンテンツの充実をはかる目的でサイトのリニューアルを行い、情報発信のさらなる強化に努めている。
  • Han Heesun, 韓 喜善
    言語文化共同研究プロジェクト 49-58 2020年7月31日  
    音声言語の研究(14)
  • 韓 喜善, Han Heesun
    多文化社会と留学生交流 : 大阪大学国際教育交流センター研究論集 (24) 1-7 2020年3月31日  査読有り
    学術論文本研究は、音環境による母音の知覚判断の難易度に焦点を当て、韓国語母語話者による英語の母音の知覚判断について調査したものである。音環境とは、母音に後続する子音の調音方法の違いを指す。/i, ɪ, ɛ, æ, ɑ, ʌ/ の6つの母音を、/hVt/、/pVt/、/pVn/、/pVl/ のそれぞれ音環境に埋め込むことで、24語を調査対象とした。実験方法は、音環境ごとに、異なる話者による2語を比べて聞かせ、それらを判断させることで、その組み合わせにおける正答率と、それに対する音環境による影響について調査した。実験には、韓国語母語話者男女22 名が参加した。前回の実験(Han and Nozawa 2017)の結果では、韓国語母語話者は常に/i/ と/ɪ/、/ɛ/ と/æ/の判断ができないという結果を得た。また、鼻音(/n/)や流音(/l/)が後続する環境では全体的に正答率が下がり、音環境による難易度が示された。しかし、今回の実験の結果は音の組み合わせによって前回の実験の結果と一致しない場合があった。これは、母音の違い(/i, ɪ, ɛ,æ, ɑ, ʌ/)に加えて、話者の声の特徴(話速、高さ、大きさ)という要因も関わると考えられる。
  • 韓 喜善, Han Heesun
    言語文化共同研究プロジェクト (2018) 69-78 2019年5月31日  
    音声言語の研究(13)
  • 野澤 健, 韓 喜善
    言語文化共同研究プロジェクト (2018) 53-67 2019年5月31日  
    音声言語の研究(13)母音の音素の数の異なる言語を L1 とする日本語話者と韓国語話者とを対象に、外国語であるアメリカ英語の母音を L1 の母音カテゴリーにおいてどのように処理するかが、アメリカ英語の母音の同定にどのように影響するかを検証することを目的にした研究である。日本語話者と韓国語話者は、/hVt/, /pVt/, /pVn/, /pVl/の枠組みの中で発せられた 4 人のアメリカ英語母語話者の発話による/i, ɪ, ɛ, æ, ɑ, ʌ/を同定する実験に参加した。また、実験参加者全員は、同じ音声刺激を聞いて、それぞれの L1 の母音の中から聞いた母音に最も近い母音を選ぶ実験にも参加した。その結果、日本語話者と韓国語話者の最も大きな違いは、日本語話者は/ʌ/が最も同定が困難な母音であるのに対して、韓国語話者にとっては/ʌ/は同定し易い母音であることである。日本語話者は/æ/, /ɑ/, /ʌ/を全て「ア」に近い母音として処理しているのに対し、韓国語話者はこれらを全て韓国語の異なる母音と関連付けている。日本語話者も韓国語話者も英語の/i/と/ɪ/の弁別に母音長を手掛かりにしているが、日本語話者は、/H/は/i/に比べて幾分日本語の「イ」から離れた母音と知覚しているのに対し、韓国語話者は、/i/と/ɪ/は韓国語の前舌高母音と同程度に近い(または離れている)と判断していることがわかった。
  • 韓 喜善, Han Heesun
    言語文化共同研究プロジェクト (2017) 65-72 2018年5月30日  
    音声言語の研究(12)This study examines the perception of the Japanese Moraic-Nasals (/ⲛ/) by native Japanese speakers. It investigates the phenomenon by which the phonetic differences in words are ambiguous,despite phonological differences, such as for "/ⲛ/+ vowel (/goseⲛeⲛ/ five thousand yen)" and "vowel+ vowel (/gose:eⲛ/encouragement)".In a previous study (Han 2017), a perception test was conducted using a minimal pair consisting of"/goseⲛeⲛ/"and "/gose:eⲛ/". Listeners were found to pay attention not only to the /ⲛ/ sounds but also to contextual factors and psychological factors on which Japanese are more likely to rely upon. In this study, 12 Japanese native speakers are asked to evaluate the naturalness of the same stimuli used in Han (2017), with a four-point Likert scale (sounds natural,rather natural, rather unnatural, unnatural). As a result of the experiment,it was found that the sounds of"/goseⲛeⲛ/" evaluated higher in terms of naturalness than those of"/ gose: eⲛ/". These findings suggest that Japanese native speakers have a wider acceptance range for /goseⲛeⲛ/ because the /ⲛ/ sound has wider variations. This report provides a better understanding of Japanese native speaker's cognition of /ⲛ/.
  • 韓 喜善, Han Heesun
    言語文化共同研究プロジェクト 2016(2016) 73-84 2017年5月31日  
    音声言語の研究11撥音に母音が後続する場合の撥音の音声については、その音声の実態について不明な点があるものの、一般的には鼻母音として実現されるという説が多い。この鼻母音として生成された撥音の音声については、著者が10代で韓国で日本語を学習し始めた頃、NHKのニュースの「こんばんは」の音声が「こんばうわ」のように聞こえ、撥音として認知しにくかったことを記憶している。一方、日本語母語話者でもぞんざいな口調では「犬猿」を「ケーエン」のように発音すると考える日本語母語話者も存在することが報告されている(上野2014)。これは、たとえ日本語母語話者であっても、この音環境における撥音の判断は学習者と類似しているということを示唆している。ところが、現実の場面では「撥音+母音」の音声は口調や話速などによってその音声が多様であり、常に認知できなかったわけではなく、これも日本語母語話者(上野2014)や著者の経験とも一致する。しかしながら、日本語母語話者と非日本語母語話者とでは「撥音+母音」の認知に何らかの違いがあるのではないかと著者は考える。また、学習レベルによってどのような判断の変化が起きているかについても調査する。
  • 韓 喜善, Han Heesun
    言語文化共同研究プロジェクト (2015) 13-22 2016年5月31日  
    音声言語の研究10
  • 韓 喜善
    音声研究 20(2) 1-22 2016年  査読有り
    <p>This study examines the patterns of F0, intensity and formants in the Seoul Korean vowels preceding and following lax, aspirated, and tense consonants (/ta/, /tha/, /t'a/, /tsa/, /tsha/, /ts'a/, /sa/, /s'a/, /ata/, /atha/, /at'a/, /atsa/, /atsha/, /ats'a/, /asa/, /as'a/). The results of acoustic analysis found that the patterns of F0 and F1 in the following vowels differ among lax, aspirated, and tense consonants in both the initial and the intervocalic positions. The differences between patterns are more apparent in the initial than in the intervocalic. However, it is reasonable to believe that the patterns of F0 have no influence on consonant judgment because the angles of inclinations were subtle. On the other hand, F1 of the tense consonants differ from those in the other consonants as they rise in the first half of the following vowels. This, therefore, suggests that the patterns of F1 can influence the perception judgments of the consonants examined in this study.</p>
  • Heesun Han
    Proceedings of the 18th International Congress of Phonetic Sciences (PDF) 2015年8月  査読有り
  • 韓喜善
    言語文化共同研究プロジェクト2011音声言語の研究6 37-44 2012年5月  
  • 韓喜善
    言語文化共同研究プロジェクト2010音声言語の研究5 31-36 2011年5月  
  • 韓 喜善
    音声研究 15(2) 11-22 2011年  査読有り
    This study examines factors which affect the recognition of the intervocalic tense fricative by the groups of native Korean speakers and of Japanese learners of Korean language. The latter consists of the subgroups of the beginners and the advanced level learners. The stimuli consist of the variety of sounds transformed from either of a Korean tense word and of a non-tense word. The length of the pair of fricatives and of preceding vowels were gradually extended and contracted. Participants were requested to listen to the stimuli and judge whether they recognized the sounds as tense consonants. Results showed that the length of the preceding vowel had no significant influence on the recognition either of native Korean speakers or of Japanese learners of Korean language. Regarding the length of fricative, however, the recognition rate of the tense consonant was found to be increased in all groups when the length of the fricative section was prolonged. While native Korean speakers showed the higher recognition rates in stimuli produced from the tense word than those produced from the non-tense word, Japanese learners, on the other hand, showed slight difference between the two kinds of stimuli regardless of their Korean language proficiency level. These facts suggest that while Korean native speakers take factors other than the length of fricative in their judgment of the tense consonant into consideration, Japanese learners tend to rely solely on the length of fricative.
  • 韓喜善
    言語文化共同研究プロジェクト2009ことばと反復5 11-20 2010年5月  
  • 韓 喜善, 한 희선, Han Heesun
    大阪大学言語文化学 19 15-28 2010年  査読有り
    論文

書籍等出版物

 1

講演・口頭発表等

 21

担当経験のある科目(授業)

 18

共同研究・競争的資金等の研究課題

 3