立教大学社会学部社会学科のTAとして担当の「基礎演習(専門科目・必修・1年生対象)」で実践した.
1年次後期・必修科目であり,学生にとって社会学という学問に入る出発点となるゼミである.このゼミは「PBL(Project Based Learning)」という方式で運営され,学生たちの問題意識に従ってテーマを設定し,学生たちで仮説を立て,データを集め,なんらかの答えを出して最終レポートにまとめるまでのプロセスを経験することで,高校までとは違う大学での「研究」の姿勢を学んでいくことを目的としている.具体的には15人クラスを5人の3グループに分け,各グループごとに共同研究を進めさせた.その中で具体的に研究の進め方(問題提起,目的,方法,調査,分析,考察)のほか,討議の実践,プレゼン方法などの基礎を学ばせた.学生個別の指導・相談,グループごとの指導・相談,授業時間外の指導・相談も積極的に受け付け,TA自身も共同研究者のつもりで学生と対応したことで,学生の意欲と探求心を途切れさせることなく,学力向上へもつながった