性分化疾患(disorders of sex development:DSD)の診療全般に関するコンセンサスが発表され、わが国でも「性分化疾患初期対応の手引き」が作成された。臨床現場においては出生時の初期対応と長期フォローアップが重要である。診断には、身体所見の評価、内分泌学的検査、画像検査、染色体および遺伝子検査、組織検査などを要し、社会的性の判定は集学的チームにより行う。また生命予後の観点から副腎不全の有無を見極める。慢性特定疾病の対象となるのは、治療で補充療法、機能抑制療法などの薬物療法を行っている場合である。(著者抄録)