研究者業績

坂田 浩之

サカタ ヒロユキ  (Hiroyuki Sakata)

基本情報

所属
大阪樟蔭女子大学 学芸学部心理学科 教授
学位
修士(教育学)(京都大学 大学院)

J-GLOBAL ID
200901045318628191
researchmap会員ID
1000361444

論文

 67
  • 佐久田 祐子, 奥田 亮, 川上 正浩, 坂田 浩之
    日本心理学会大会発表論文集 71 2AM124-2AM124 2007年9月18日  
  • 分担執筆, 小城英子, 坂田浩之, 川上正浩
    聖心女子大学論叢 第109集 33-74-137 2007年7月  
    UFOや占い,超能力など,科学で解明できない現象を総称して不思議現象と呼ぶ。日本における不思議現象ブームは,古くは御船千鶴子による千里眼事件などがあるが,1940年代後半のアメリカにおけるUFO目撃談に始まってさまざまに拡大し,ユリ・ゲラーのスプーン曲げなどによって,1973年に突出したブームが起こった。本研究では雑誌記事を世相の指標として不思議現象ブームの変遷を分析した。<br /> 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 坂田 浩之
    大阪樟蔭女子大学大学院人間科学研究科臨床心理学専攻・附属カウンセリングセンター研究紀要 (第1号) 61-66 2007年3月  
    本研究は,心理療法のプロセスのなかで風景構成法を行う場合に,時として生じる,クライエントが描けないという事態を扱い,この事態において風景構成法が心理療法として機能するために必要とされることについて検討した。まず,皆藤(1998)による,風景構成法による描画の拒否が起こった事例とそれに対する考察を吟味し,風景構成法で描けないこと,そして風景構成法自体が心理療法として機能するためには,心理臨床家に,関係性の次元の把握と「ことばのない世界」への視点が必要であることが確認された。次に,「ことばのない世界」が表現するものへの理解を,類似の概念を概観することによって深めた。その上で,風景構成法で描けないことが生じた自験例(坂田,2004)をあらためて考察しなおし,それが「ことばのない世界」の布置を示す表現の一つであったこと,また,それが生じたセッションにおいて,その布置が繰り返し表現されていたことを明らかにした
  • 分担執筆, 坂田浩之, 佐久田祐子, 奥田亮, 川上正浩
    大阪樟蔭女子大学人間科学研究紀要 (第6号) 45-54 2007年1月  
    本研究では,大学新入生に対して行われるオリエンテーション(FOP)において,学生が獲得したと感じるさまざまなことが,大学生活における満足度にどのように影響しているかを実証的に検討した。120名の新入生を対象とした質問紙調査に基づき,大学生活満足度にかかわる3つの因子(“学業満足度”,“将来不安”,“交友満足度”),FOPにおける獲得感にかかわる9つの因子(“一回生との親密化”,“情報獲得”,“気疲れ”,“企画充実感”,“バス充実感”,“自由時間充実感”,“上回生との親密化”,“教員との親密化”,“帰属感高揚”)が抽出された.さらに共分散構造分析による因果モデルの検討の結果,FOPにおける獲得感が,大学生活満足度を高めていること,またこうした獲得感には,教員との親密化や帰属感高揚が強くかかわっていることが示唆された。 <br /> 担当部分:調査質問紙の作成と,調査データの分析・考察,本文執筆,本文全
  • 分担執筆, 小城英子, 坂田浩之, 川上正浩
    聖心女子大学論叢 第108集 280-246-246 2007年1月  
    日本において,不思議現象を扱ったテレビ番組は1970年代に登場し,大半は捏造といわれているにもかかわらず,高い視聴率を獲得してきた。こうした番組は1995年のオウム事件の影響で一斉に自粛されたが,2000年代に入って“スピリチュアル”や“カウンセリング”といったキーワードと共に,ポジティブなコンテクストに乗せられて再登場した。本稿では,不思議現象とマス・コミュニケーションについて,今までの流れと背景を整理し,不思議現象に対する受け手の態度との関連について問題提起を行った。<br /> 担当部分:本文全体のチェックと修正
  • 奥田 亮, 川上 正浩, 坂田 浩之, 佐久田 祐子
    日本心理学会大会発表論文集 70 1EV154-1EV154 2006年11月3日  
  • 分担執筆, 小城英子, 川上正浩, 坂田浩之
    聖心女子大学論叢 第107集 220-181-181 2006年7月  
    心霊現象や占い,UFO,超能力など,現代の科学知識では説明がつかない不思議な現象を総括して「不思議現象」と呼ぶ。本研究では,不思議現象に対する態度を探索的に測定することを目的として,女子大学生を対象に質問紙調査を行った。その結果,不思議現象に対する態度は「不思議現象に対する恐怖」「霊体験・霊信奉」「占い・呪術嗜好性」「科学性の信奉」「占い的中体験」の5因子に分類され,回答者においては「不思議現象に対する恐怖」と「占い・呪術嗜好性」が高い傾向が見られた。信奉層は「不思議現象信奉層」「科学性信奉層」「一般層」「中立層」の4つに分類された。 <br /> 担当部分:先行研究の検討,調査データの検討,本文全体のチェックと修正
  • 分担執筆, 皆藤章, 濱野清志, 大山泰宏, 金山由美, 岩宮恵子, 三宅理子, 橋本尚子, 坂田浩之, 鶴田英也, 石原宏, 中桐万里子, 中野祐子, 山本岳, 水野しづえ, 恩納嘉恵, 宇良瞳, 知花昌一, 新垣栄
    平成15~17年度文部科学省科学研究費補助金基盤研究(C)(1)研究成果報告書 2006年3月  
    現代において必要とされる心理療法の新たなパラダイムを模索するためには,「体験」に着眼し,心理臨床家が人間の生きる営みに重心を置きながら心理療法をみつめることが大切である。そこで,心理臨床家が構造化された心理療法の枠を踏み出し,人間の営みの濃密に息づくフィールド(沖縄・出雲)に実際に足を運び,そこにおける出会い,語り合い,表現などの体験を通して生まれる語りを生きてみるというプロジェクトを実践し,その成果を報告した。全265頁<br /> 担当部分:「2003年沖縄体験記」(単著)p.84-90<br /> 「2003年沖縄体験記リプライフィールド体験から見えてきたイメージと私との関係」(単著)p.92-94<br /> 「2004年沖縄体験記」(単著)p.136-142<br /> 「2004年出雲体験記」(単著)p.210-215<br /> 「2005年シンポジウム記録 体験の語りを巡って(2005年11月3日)」(共著)p.226-234<br /> 「フィールド科研感想」(単著) p.249-251
  • 分担執筆, 坂田浩之, 佐久田祐子, 奥田亮, 川上正浩
    大阪樟蔭女子大学人間科学研究紀要 (第4号) 75-86 2005年1月  
    大阪樟蔭女子大学心理学科の新入生を対象としたオリエンテーションについて,学生たちが何を期待し,何を得たと考えているかについて,オリエンテーションが1日で学内で実施された場合と,1箔2日の学外で実施された場合等の形態の違いによってどのような影響が見られるかについて調査を実施し,検討した。その結果,1泊2日で行われる(内容が豊かになる)ことと,大学生活に関する情報提示を行うことが,オリエンテーションが大学への帰属感を高める行事であるという認識を確かなものにする効果をもつこと等が考察された <br /> 担当部分:調査質問紙の作成と,調査データの分析・考察,本文執筆,本文全体のチェックと修正を担当
  • 分担執筆, 川上正浩, 坂田浩之, 佐久田祐子, 奥田亮
    大阪樟蔭女子大学人間科学研究紀要 (第3号) 57-68 2004年1月  
    大阪樟蔭女子大学心理学科の新入生を対象としたオリエンテーションについて,学生たちが何を期待し,何を得たと考えているかについて,学生の出身校(内部/外部)と居住形態(自宅/下宿)の違いによってどのような影響が見られるかについて検討した。その結果,内部生よりも外部生で,大学で親しい交友関係を築いたり,自分の生活の場についての情報が得たりする機会をより積極的に,強く求めていること,またオリエンテーションを企画として充実したものであると考えていることなどが示された。また自宅生と下宿生といった個人差がオリエンテーションへの期待や評価あるいは学生生活の満足感に与える影響は総じてそれほど認められなかった。<br /> 担当部分:調査質問紙の作成と,調査の実施,調査データの分析・考察,本文執筆,本文全体のチェックと修正を担当
  • 分担執筆, 奥田 亮, 川上正浩, 坂田浩之, 佐久田祐子
    大阪樟蔭女子大学人間科学研究紀要 (第2号) 73-82 2003年1月  
    大阪樟蔭女子大学心理学科の新入生を対象としたオリエンテーションについて,学生たちが何を期待し,何を得たと考えているかについて,個々の学生のpersonalityとの関連性から検討した。その結果,オリエンテーションを「楽しむ」企画として期待を寄せる側面と,対人関係等の端緒とすることに期待する側面があること,特に後者の達成にはpersonalityの諸側面が様々に関与していることを示唆した。また,このことから,学生生活を基盤づけるような対人関係の充実を促すきっかけとして,オリエンテーションを企画することが重要であると論じた。<br /> 担当部分:調査質問紙の作成と,調査の実施,調査データの分析・考察,本文執筆,本文全体のチェックと修正を担当
  • 分担執筆, 佐久田祐子, 奥田 亮, 川上正浩, 坂田浩之
    大阪樟蔭女子大学人間科学研究紀要 (第2号) 59-71 2003年1月  
    大阪樟蔭女子大学心理学科の学生が,新入生対象のオリエンテーションに対してどのような期待を持っているのか,またオリエンテーションを実際に経験して何を得たのかに関して質問紙調査を行い,データを分析し,その結果,学生の抱いている期待や獲得感に関する基礎データと,それらを構成する下位要素がどのように体系づけられているかを明らかにした。これにより新入生が何を求め,どのような工夫を行えば新入生のその後の大学生活を効果的に方向付けることができるのかといった,今後のオリエンテーション企画構成の指針となるものを示唆した。<br /> 担当部分:調査質問紙の作成と,調査の実施,調査データの分析・考察,図表作成,本文執筆,本文全体のチェックと修正を担当
  • 分担執筆, 斎藤久美子, 山中康裕, 岡田康伸, 河合俊雄, 高月玲子, 佐々木丞玄, 坂田浩之, 林 郷子, 手塚真由美, 黒川嘉子, 原田 華, 桑原晴子, 細川伸子, 吉崎玲子
    平成9・10年度科学研究費補助金基盤研究B(2)研究成果報告書 1999年3月  
    プレイセラピーにおいて子どもが見せる「プリミティブ表出」に着目し,この具体的な表現と意味について理解するために,プレイルームにおける心理療法家と子ども(一般健常児と臨床児)の遊びの観察記録を収集した。そして,実際に関わった心理療法家による遊びの記録やプリミティブ表出の記述を,第三者的視点で研究すると共に,プリミティブ表出を抽出して研究することの臨床教育的な意味を明らかにした。プリミティブ表出は,人が社会化された自己を作る過程ではみ出した潜在性の自己が表現されたものであり,常識や理性を動揺させる危険性をもつ一方,自己を全体的に理解し,生かす上で重要なものであることを論じた。 全170頁<br /> 担当部分:「方法」(共著) p.6-7<br /> 「セラピストにとってのプリミティブ表出の親和性」(単著)p.24-28<br /> 「臨床群と一般群の比較」(単著)p.34-35<br /> 「事例研究」(単著)p.38-84(クライアントの守秘のため本人執筆事例は秘す
  • 分担執筆, 山中康裕, 仁里文美, 多田昌代, 市野直美, 久保 恵, 松浦ひろみ, 坂田浩之, 松下姫歌, 黒川嘉子, 三杦奈穂
    平成7・8・9年度京都市健康づくり研究等助成金研究成果報告書 1998年6月  
    現代において児童の肥満は小児科の治療の対象となっており,その治療においては心理的要因への理解が必要となってきている。この論文では,肥満の治療を受けている肥満児の人格や自我発達,自己,対象関係,愛着に関わる情報処理のあり方を,文章完成形式の自我発達質問紙,バウムテスト,親子状況ピクチャー(共著者の久保が開発した投映法検査)によって調べ,これら個々の心理検査の結果を分析するとともに,これらの検査結果を総合して肥満児の類型を抽出し,それぞれの類型の心理的特徴を検討した。<br /> 担当部分:「自我発達質問紙による分析-自我機能の観点から見た肥満児の心理特徴」(共著)p.3-13<br /> 「バウムテストとPARS による類型」(共著) p.32-35<br /> 「結語」(単著) p.54<br /> (担当部分の概要)肥満児に対して実施した自我発達質問紙の調査データを,肥満児の心理特性をより明瞭に浮き彫りにするために分析法を独自に考案し,それを用いて整理・分析し,執筆に
  • 坂田浩之
    京都大学学生懇話室紀要 (第27号) 29-41 1998年3月  
    従来,抑うつは中年期以降と結びつけられることが多かったが,近年,青年期における抑うつが注目されるようになってきた。この論文では,青年期特有の心性と抑うつとの関連について,自己愛を理解の手がかりとしながら考察し,さらにKohut,H.の自己心理学の理論や「自己対象」の概念を用いて,青年期的な抑うつ状態の症状の背後にある自己の構造,対象関係のあり方への理解を深め,そこから導き出される治療論について述べることを試みた。
  • 坂田浩之
    甲南大学学生相談室紀要 (第5号) 24-39 1998年2月  
    Self-esteemは心理的な問題を説明する際にも,心理療法のプロセスを説明する際にも有用で重要な概念である。また,調査研究のテーマとしてもよく扱われてきた概念である。概して従来の研究においては,質問紙法によって測定されるSelf-esteemは,高いほど肯定的に捉えられる傾向があるが,一方で,高すぎるSelf-esteemを示す人は投映法検査によって得られる情報からは否定的な結果を示すことが指摘されている。この論文では,この矛盾をSelf-esteemの高さの程度によって説明するのではなく,現象面の背後にある人格構造のあり方の違いによって説明することを試み,質問紙とPFスタディを用いて調査し,Kohut,H.が自己愛性障害の心理療法の経験から創造していった自己愛理論の観点から検討した。
  • 分担執筆, 齋藤久美子, 山中康裕, 岡田康伸, 名取琢自, 浅田裕子, 足立正道, 阿部一美, 荒井真太郎, 石谷みつる, 市野直美, 伊藤奈津子, 稲塚葉子, 大山泰宏, 奥田 亮, 北尾敬子, 北口雄一, 久野晶子, 久保 恵, 倉本祥子, 小岸夏実, 後藤智子, 坂田浩之, 高月玲子, 多田昌代, 手塚真由美, 西 隆太朗, 橋本尚子, 秦 真理子, 林 郷子, 松浦ひろみ, 松下姫歌, 水間玲子, 山内いづみ, 山尾由紀, 山森路子, 山口俊郎
    平成6・7年度科学研究費補助金(一般B)研究結果報告書 85-116 1996年6月  
    遊びを介した幼児と母親の相互交流の様子を継続的に訪問観察し,それが心理臨床家の観察機能にどのような効果を与えたかを検討した。また,その時撮影した映像記録を編集したものを被験者に見せ,観察の視点を段階的に構造化させていくように作成された記述用紙に,観察内容や印象を記述してもらい,この記述をもとに,観察機能が,映像刺激の特性や,心理学の学習経験,観察の視点の構造化によってどのような影響を受けるかを検討した。<br /> 担当部分:「分析」(共著) <br /> 母-乳幼児の訪問観察を行い,映像刺激の元となる映像を収集した。また,調査データの分析法を他のメンバーと共に検討し,それにもとづき実際に調査データの統計処理を行い,分析・考察を加え,担当部分の執筆に携わった。

MISC

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書籍等出版物

 10
  • 大島 剛, 青柳寛之, 安村直己, 森田 慎, 坂田浩之, 榮阪順子, 小海宏之, 小辻希世子, 和田野飛鳥, 伏見真里子, 林 響子, 坂野剛崇, 坂中尚哉, 古田直樹 (担当:分担執筆, 範囲:第5章 人格検査――パーソナリティの多角的なアセスメントに役立つツール)
    ミネルヴァ書房 2023年9月 (ISBN: 9784623087150)
    本書は,公認心理師カリキュラムにおける必修科目「心理的アセスメント」での学習内容に対応して,心理的アセスメントの目的とその手法について概観し,様々な領域におけるアセスメントの実際と,臨床現場で留意すべき点を豊富な事例から学ぶことを目指したものである。筆者が担当した「人格検査」の章では,まず人格のアセスメントをする上で踏まえておくべき潮流について述べた。次に,人格検査の2大法である質問紙法と投映法の特徴と限界について述べ,代表的な人格検査について紹介した。最後に,要支援者の心の健康の保持増進に寄与する人格検査を用いたアセスメントを例示した。
  • 編者, 伊藤良子, 角野善宏, 大山康宏, 分担執筆, 伊藤良子, 石谷真一, 坂田浩之 (担当:分担執筆)
    創元社 2009年3月
    心理臨床学の発展期に京都大学を中心に学んだ心理臨床家を編者として,この実践学問領域を探求しつづけてきた京都大学の知の集積を,複雑多様化する現代社会を見据えつつ,世に問おうとの意図で編集された「京大心理臨床シリーズ」の第7巻であるこの書物は,「発達障害」と心理臨床に関する論文集である。 担当部分:「「発達障害」とされる子どもとの心理臨床に関する事例研究-「自閉症」と診断された男子との10年間の遊戯療法の経過概要を対象として-」(単著) 本稿では,発達の遅れがあるとされ,後に「自閉症」と診断された男子との間で10年間にわたって行われた遊戯療法の経過概要を対象として,事例研究を行った。それを踏まえ,「発達障害」とされる子どもは,はじめは心,身体,物,治療構造といった器や枠の中にいれておけず,外に出したがる傾向があるが,次第に内に入れることができるようになり,さらに中にこもることができるよう
  • 編者, 皆藤章, 分担執筆, 皆藤章, 北口雄一, 坂田浩之 (担当:分担執筆)
    ミネルヴァ書房 2007年4月
    本書は,人間であれば誰しも体験する悩みや苦しみに対して,人間のこころに関わる「心理臨床」という専門領域がいかに関わろうとするのかについて語ったものである。生きることが大変な現代において,悩みや苦しみを抱えて生きる人にたいして,心理臨床家に求められている援助がどのようなもので,また,心理療法や心理査定を行うために必要な考え方や知識,スキル,態度がどのようなものかを「関係性」と「主観性」をキーワードにまとめている。 担当部分:第6章「心理臨床の具体(2):ロールシャッハ法」(単著) 筆者は,ロールシャッハ法の歴史と理論・哲学,実際,適用と課題,およびロールシャッハ法と心理療法について論じた。
  • 編者, 岡田康伸, 河合俊雄, 桑原知子, 分担執筆, 岡田康伸, 河合俊雄, 坂田浩之 (担当:共著)
    創元社 2007年3月
    心理臨床学の発展期に京都大学を中心に学んだ心理臨床家を編者として,この実践学問領域を探求しつづけてきた京都大学の知の集積を,複雑多様化する現代社会を見据えつつ,世に問おうとの意図で編集された「京大心理臨床シリーズ」の第5巻であるこの書物は,心理臨床における個と集団に関する論文集である。 筆者は,個人心理療法と集団心理療法を同一の心理臨床家が担当するというユニークな構造で,不登校の中学生の心理的成長のサポートが行われている通所施設でのスタッフとしての経験を踏まえ,同施設で共に実践を行ってきた者とともに,個人心理療法と集団心理療法を統合することによって実現される心理療法的機能と,そこでの心理臨床家の役割について論じた。 総頁514 担当部分:「個人心理療法と集団心理療法の統合を目指して」(共著)
  • 監訳者, 角田豊, 共訳者, 角田豊, 葛西真記子, 坂田浩之, 森田慎, 竹田伸子, 大谷真弓, 青柳寛之, 伊藤俊樹, 安村直己 (担当:共訳, 範囲:第4章「技法の10原則」)
    金剛出版 2006年7月
    本書は,Kohut,Stolorowにつづく自己心理学派の中心的な分析家である3名の著者が,幼少期に性的虐待を受けた女性と10年近く精神分析作業を行った自験例でのやりとりを記した詳細な逐語記録と,そこでの分析家の内的思考と後からの振り返りを提示し,さらにそのプロセスに対して,動機づけシステム理論と10の技法原則を軸にした理論的検討を行い,自己心理学にもとづく臨床実践と臨床技法を明らかにした指導書である。坂田が訳出したのは,分析者(心理臨床家)が,マニュアルに機械的に縛られず,自発性や創造性を活かして患者(クライエント)との相互作用に関与できるような,用いる者にやさしい10の技法を提示した章である。

講演・口頭発表等

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  • 坂田浩之, 川上正浩, 小城英子
    日本心理学会第87回大会 2023年9月17日 日本心理学会
    科学知識で説明できないことが不思議現象の定義となっている以上,不思議の概念は,科学の概念と対立すると想定される。このことに関して,川上他(2010)は,APPleと科学観・自然観尺度(川上他,2009)を用いて両者の関連について検討している。その結果,「占い・呪術嗜好性」と「癒やす自然」,「スピリチュアリティ信奉」と「脅威を与える科学」「癒やす自然」「保護を求める自然」の間に正の関連,「懐疑」と「保護を求める自然」,「霊体験」と「人智を超えた自然」の間に負の関連が認められている。本研究では,APPleⅡを用いて,また約10年を経た現代の大学生のデータを用いて,あらためて不思議現象に対する態度と科学観・自然観との関連を検討することを目的とした。大学生104名を対象に質問紙調査を実施した。分析の結果,「占い・呪術嗜好性」は,「癒す自然」との間に正の関連が認められた。また,「スピリチュアリティ信奉」は,「保護を求める自然」との間に正の関連が認められた。一方,「恐怖」は科学観・自然観尺度のどの下位尺度とも関連が認められなかった。さらに,「全面的な否定」は,科学観・自然観尺度のどの下位尺度とも関連が認められなかった。一方,「現状認識に基づく否定」と「知的好奇心」は,「未来を築く科学」との間に正の関連が認められた。
  • 奥田亮, 川上正浩, 坂田浩之, 佐久田祐子
    日本パーソナリティ心理学会第32回大会 2023年9月10日 日本パーソナリティ心理学会
    本研究では,大学での学びに関する満足度,大学での交友関係に対する満足度,大学へのコミットメント,大学生活における不安感を測定できる「大学生活充実度尺度」(佐久田他,2023;以下,SoULS-12)を用いてコロナ禍以前から蓄積されてきた単一大学の縦断的調査データを年度ごとに分析し,コロナ禍が大学生活充実度に与えた影響について検討した。 その結果,年度間の差については,2020年度より2022年度の方が学生の不安が少ないという結果のみ認められ,COVID-19の感染拡大が始まった2020年度よりも,大学で感染状況に対応した対策がとられるようになった2022年度の方が,学生も今後の学生生活を思い描きやすくなり,不安が高まりにくかったことが示唆された。
  • 小城英子, 坂田浩之, 川上正浩
    日本社会心理学会第64回大会 2023年9月7日 日本社会心理学会
    本研究では,小城ほか(2022)がAPPleを改訂,不思議現象に対する懐疑的側面を細分化したAPPleⅡと,二分法的思考・特権意識・批判的思考態度との関連について,小城ほか(2022;2021)にさらにデータ数を追加した結果を報告した。大学生576名が参加した質問紙調査を分析した結果,不思議現象に対して懐疑的な「全面的な否定」「現状認識に基づく否定」はいずれも二分法的思考の3下位尺度すべてとの間に正の関連が認められた。一方,不思議現象に対して信奉的な「占い・呪術嗜好性」「スピリチュアリティ信奉」「恐怖」はいずれも「二分法的信念」と,「スピリチュアリティ信奉」「恐怖」は「心理的特権意識」と,「占い・呪術嗜好性」と「恐怖」は「過敏型特権意識」とそれぞれ関連が認められた。「知的好奇心」は,「全面的な否定」「現状認識に基づく否定」と同様,「損得思考」との関連が認められたが,「二分法への選好」「二分法的信念」との関連は認められない点が異なっていた。また,「誇大型特権意識」との相関が認められる点で「全面的な否定」と,「批判的思考態度」との相関が認められる点で,「現状認識に基づく否定」と類似していた。
  • 坂田浩之
    日本メンタライゼーション研究会第2回学術集会 2023年2月11日 日本メンタライゼーション研究会
    本研究では,自己愛パーソナリティにおけるメンタライジング能力の特徴について,実際のメンタライジング能力およびその自己認知の観点から検討することを目的とした。メンタライゼーション質問紙(山口,2016),アジア版Reading-the-Mind-in-the-Eyes Test(Adams et al., 2010),NPI-S(清水ら,2006)を用いた質問紙調査に日本人大学生689名が参加した。分析の結果,他者に対するメンタライジング能力が実際には低いにもかかわらず高いと自己認知している者は,NPD傾向が高いことが示唆された。
  • 川上正浩, 小城英子, 坂田浩之
    日本社会心理学会 2022年9月14日 日本社会心理学会
    本研究では,APPle(小城他,2008)を改訂して開発されたAPPle II(小城他,2022)を用いて,改めて不思議現象に対する態度と,制御欲求,LOCと関連について,大学生1,178名が参加した質問紙調査のデータ(制御欲求に関わる分析には252名,LOCに関わる分析には352名のデータ)を用いて検討が行われた。その結果,APPleの下位尺度と制御欲求との相関関係と方向的には整合的であるものの,相関の現れ方としては,やや異なるものであった。LOCについても,APPleの下位尺度とLOCとの相関を検討した小城他(2008)と整合的であるが,関連性が弱いことが示された。

担当経験のある科目(授業)

 20

共同研究・競争的資金等の研究課題

 2

社会貢献活動

 1

その他

 1

教育方法の実践例

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  • 件名
    アニメーション作品の活用
    年月日(From)
    2000/04
    概要
    講義内容と関連したアニメーション作品(ビデオ・DVD・Blu-ray)を使用することで,抽象的になりやすい心理学の理論やモデルを,学生の具体的な体験と結びつけることができる,心理臨床家の訓練における事例研究と同じように登場人物の心の動きに共感的に寄り添う体験をすることで,人間の心の動きについての理解を体験的に深めることができるなどの利点がある。
  • 件名
    (Web)ミニッツペーパーの活用
    年月日(From)
    2000/04
    概要
    毎回授業の終わりの5分から10分を利用して,その回の授業に対する感想・コメント・質問を書かせ,回収して検討することで,①学生の授業内容に対する理解度を知ることができる,②そして,理解の不十分な内容に関しては,次回授業で質問に応える形で,より分かりやすい説明を用いて伝えることができる,③内容だけでなく,授業の方法(資料の見やすさなど)や教室の環境(教室の温度や私語)についての情報を得ることができるなどの利点がある。2018年度からは,LMS(manaba)を使ってWeb上にミニッツペーパーの書き込みが行えるようにし,学生が落ち着いて考えて書けるように工夫した。
  • 件名
    心理検査(心理調査法)を用いた自己理解の促進
    年月日(From)
    2001/04
    概要
    20答法,二面性尺度、ユング心理学的タイプ尺度20答法やSD法,二面性尺度(TSPS),ライフラインなどを授業内で学生に実施し,その結果を各自個別に分析させることで,自己概念を把握するための方法を体験的に知ることができると同時に,自分自身の自己概念や自己像をあらためて体験的に考察することが可能になるという利点がある。
  • 件名
    レポート採点チェックリストを用いたレポート評価
    年月日(From)
    2001/09
    年月日(To)
    2005/03
    概要
    複数教員が担当する実習授業において,レポートを採点・添削する際に,全教員が共通のチェックリストを用いて,採点・添削を繰り返すことで,担当教員が学生達に要求しているレポートの形式・内容や評価基準を明確に伝えることができると同時に,学生達の目標やそれへの到達度を明確にすることができるという利点がある。後のルーブリックを用いたレポート評価の前身となる工夫であった。
  • 件名
    心理学研究法の体験学習
    年月日(From)
    2001/09
    概要
    学生に実際に実験や調査を参加者として体験してもらうと共に,得られたデータの処理・解釈を体験させた。加えて,調査に関しては実際に質問紙を作成させ,調査者として質問紙を配布,回収も体験させた。これにより,①講義では既存の知識として受け身的に取り入れるしかない心理学の先行研究の知見を,自らの経験や生のデータを通じて実感できるしたり,批判的に検討したりすることができる,②心理学を研究する際の手法を一度は実際に経験しておくことで,以後自分が心理学研究を計画,実践するときに,この体験を雛形として活用・応用することができる,などの利点がある。
  • 件名
    心理検査の体験学習
    年月日(From)
    2002/04
    概要
    P-Fスタディ,鈴木ビネー式知能検査,WISC,バウム・テスト,風景構成法,ロールシャッハ・テストといった心理検査(人格検査)を学生に被検者として実際に体験してもらった。また,自分の検査結果の分析・解釈も体験してもらった。これにより,①心理検査を自分で体験することによって,それぞれの心理検査がどのような特徴を持ち,人格や知能のどの範囲や深さまで明らかにすることができるのかという点について実感したり,批判的に検討したりすることを可能にする,②自分のテスト体験が,他の人の検査データをより細やかに,共感的に理解することを可能にする,③被検者が検査状況で体験する諸々の感情を身をもって知ることで,自分が検査者として心理検査を実施したり,結果をフィードバックしたりするときに相手に何を配慮すべきか充分に理解できる,などの利点がある。
  • 件名
    心理療法の体験学習
    年月日(From)
    2002/04
    概要
    リラクセーション・ワークやブラインド・ウォークなど,非言語的な,視覚以外からの情報によって相手の心の動きを感じ取る基礎トレーニングや,交互にセラピスト役,クライエント役になっての種々のロールプレイ,スクイグルや粘土,箱庭,あるいはグループでの箱庭,フィンガーペインティング,サイコドラマなど心理療法の技法を学生に実際に体験してもらい,そこでの体験をふりかえって言語化してもらった。これにより,①心理療法(援助的対人関係)の場でセラピスト・援助者に求められる感受性や態度を身をもって理解してもらうことができる,②心理療法の場(援助的対人関係)でのクライエント・患者の立場に試みに立ってみることで,援助を求めている人を共感的に理解する手がかりとすることができる,③心理療法のプロセスにおいて治癒の原動力となる心の働きや関係性の場を実感することができる,④心理療法の技法の特性を体験的に理解できる,⑤自己
    の拡大・深化と統合が促進されるなどの利点がある。
  • 件名
    心理療法の事例報告の利用
    年月日(From)
    2002/10
    概要
    市販の書籍に掲載された比較的詳細な心理療法の事例報告(大学院の授業では,学術雑誌に掲載された事例報告も使用した)を受講生全員で読み,その内容についてディスカッションしてもらった後,講師が自らの心理臨床の経験を踏まえながら解説したり,受講生の問いや気づきを深めたりした。これにより,①心理療法のプロセスで生じることとや,そこでのセラピストやクライエントの思考・感情・行動を理論的にではなく,具体的に知ることができ,②セラピストやクライエントの身になって自分だったらどうするかを考えることで,実践的な知恵を身につけることができる,③講師のコメントによって,心理臨床家の事象の捉え方を具体的に伝えることができる,などの利点がある。
  • 件名
    学生による心理療法ロールプレイの実施と それを撮影した動画の活用
    年月日(From)
    2004/04
    概要
    学生がセラピスト役,クライエント役となってカウンセリングとプレイセラピーのロールプレイを行ってもらい,その様子を動画撮影し,そのビデオを見ながらロールプレイの最中に何が起こっていたのかを,実際にロールプレイを行った学生に感想を言ってもらったり,それ以外の学生の感想やコメントを聞いたりしたり,教員がコメントしたりして,ディスカッションを行う。これにより,①ロールプレイでセラピスト役をした学生が自分が意識していなかった自分の特徴や癖(特に視線・姿勢・しぐさ・声の音調などの非言語的な)に気がつくことがある,②録画なので,必要に応じてある場面を何度も巻き戻して繰り返し見ることができるし,その場面を見ながら,即時的にそこで何が起こっているかの解説を加えることも可能である等の利点がある。
  • 件名
    学外の病院・福祉施設等の見学
    年月日(From)
    2004/04
    概要
    学外の病院(精神科)・福祉施設等を訪れ,医療や福祉の現場を実際に学生自身の目で見るとともに,その施設の臨床心理士等のスタッフから心理臨床の実際についての説明を受けたり,スタッフと利用者・患者との関わりを見ながら,あるいは実際にプログラムに参加して利用者・患者と関わったりすることによって援助者としてあるべき態度を学んでもらう。このことにより,①患者・障害者,あるいは心理臨床や心理的援助のイメージを現実的で適切なものに修正することができ,②その現実的で適切な心理利臨床のイメージにもとづいて後の学習・実習を進めていくことにより,態度・スキルの習得を実際に役立つものに方向付けることができる等の利点がある。
  • 件名
    模擬面接を撮影した動画の活用
    年月日(From)
    2004/04
    概要
    実際に心理臨床に携わっている心理臨床家がカウンセラーや検査者となって心理療法・心理検査を模擬的に行った場面を撮影した市販あるいはWEB上の動画を,受講生と一緒に見,その後,感想を言ってもらい,またその感想に対してコメントするという授業を行った。これにより,①まだ実際の心理療法を実践していない受講生に,より現実的な心理療法の場面のイメージを持って
    もらうことができる,②録画なので,大切な場面を何度も巻き戻して繰り返し見ることができ,またその場面を見ながら,即時的にそこで何が起こっているかの解説を加えることも可能である,といった利点がある。
  • 件名
    KJ法を用いたグループワーク
    年月日(From)
    2015/04
    概要
    受講生相互でインタビューを行い,その録音データを文字起こしさせ,さらにその文字化された語りに関する定性的コードを付箋に書かせた後,その付箋を持ち寄ってグループでKJ法を行い,語りに潜む心理学的事実を明らかにする。2021年度〜はオンライン・ホワイトボード(Jambord)を用いたKJ法も導入している。
  • 件名
    学生による心理検査ロールプレイの実施とそれを撮影した動画の活用
    年月日(From)
    2007/04
    概要
    受講生が検査者役,被検児役となって心理検査(新版K式発達検査,WISC)のロールプレイを行ってもらい,その様子をビデオに撮影し,そのビデオ映像(必要に応じて教員がビデオ映像を編集した)を見ながら,心理検査の実施法について教員がコメントした。これにより,①検査者役をした受講生が自分が意識していなかった自分の特徴や癖(特に視線・姿勢・しぐさ・声の音調・教示の速さなどの非言語的な)に気がつくことができる,②検査場面で決められた一定の手順で検査を行えているか確認できる等の利点がある。
  • 件名
    発達検査モニターの活用
    年月日(From)
    2007/04
    概要
    臨床心理士・公認心理師養成大学院の実習において実践してきた。大学院附属カウンセリングセンターから一般に広報して募集し,協力に同意してくれたモニター家庭の子どもに,学生(相談研修員)が,発達検査(新版K式発達検査,WISC等)をカウンセリングセンターで実施し,検査結果を分析して,後日フィードバックする。また,保護者面接の間は別の学生(相談研修員)が,被検児や一緒に来たその同胞とカウンセリングセンターのプレイルームで関わりながら観察(関与観察)する。担当者の調整,検査結果の分析や,フィードバック原稿の作成などのマネージメントを教員が行う。これにより,①学習・訓練として実施経験を積むことが難しい,しかしながら現場では実施を求められることの多い,発達検査とそのフィードバックの実施経験を積ませることができる,②関与観察を行わせることで,ロールプレイとは違い実際の子どもと関わってプレイセラピーの実習をすることができる等の利点がある。
  • 件名
    試行カウンセリングの活用
    年月日(From)
    2008/04
    概要
    臨床心理士・公認心理師養成大学院の実習において実践してきた。同大学生に主旨を説明して募集し,協力に同意してくれた学生をクライエント役になってもらい,実際に専攻附属カウンセリングセンターに来談してもらい,受講生がセラピストとして試行カウンセリングを行った(日程や組み合わせの調整など実施のためのマネージメントを教員が行う)。その後,受講生には面接
    記録と考察を提出してもらい,試行カウンセリングを素材とする事例検討会を授業内で行う。また,クライエント役の学生には,感想・印象を用紙に記入して提出してもらい,受講生にフィードバックする。これにより,①ロールプレイよりさらに実際の心理臨床に近い体験を受講生にさせることができる,②クライエント役をする学生にとっても,カウンセリングがどのようなものなのかを体験的に理解できる機会となる等の利点がある。
  • 件名
    所属学科への帰属感を高める教育プログラムの実施
    年月日(From)
    2008/12
    概要
    1年生に所属学科(心理学科)への帰属感を高めるために,学科の3・4回生および卒業生にインタビューを行い,「心理学を学んでよかったこと」,「1回生へのメッセージ」などの質問に答えてもらった様子や,ゼミ風景をビデオ撮影し,それを編集した映像を流すとともに,ゲストスピーカーとして授業に参加し,鼎談の形で,自らの心理学との出会いや心理学の学びについて話した。これにより,①心理学及び所属学科教員を身近に感じてもらえる,②自らの学びの見通しと将来像を明確にすることができる,などの利点がある。さらに,所属大学への帰属感を高めるために,全学科対象科目において,同様の構成の授業も行った。
  • 件名
    心理学実験動画の活用
    年月日(From)
    2017/09
    概要
    You Tube等にアップロードされているStill Face実験,Strage Situation法などの動画を提示する。これにより,口頭による説明や図示では十分に伝わらない,実際の手続きや参加者(特に乳幼児)の反応を鮮明に理解できる等の利点がある。
  • 件名
    LMS(manaba)の積極的活用
    年月日(From)
    2015/04
    概要
    LMS(manaba)を活用し,出席者・遅刻者のチェック,授業資料の配布,課題・ミニッツペーパーの提示と回収,小テストの実施,授業改善のためのアンケート等を行ってきた。手書きで書かせる課題,プレゼンさせる課題に関しては,写真・動画に撮り,それを提出させることもしてきた。また,小テストにはGoogleフォームも併用してきた。これにより,①プリント等の配布・回収時間を短縮し,その分学習時間を充実させることができる,②予習・復習を効果的に行うことができる,③提出した課題をWEBポートフォリオとして整理することができる,④出欠や課題提出の確認ミスを減らすことができる,⑤文字の大きさや美しさによる課題評価のばらつきを減らすことができる,などの利点がある。
  • 件名
    ルーブリックを用いたレポート評価
    年月日(From)
    2011/04
    概要
    (特に複数教員が担当する)授業において,レポートを評価する際に,ルーブリックを用いてきた。これにより,①担当教員間,あるいは個人内での評価のバラツキを減らすことができる,②ルーブリックを学生に共有することで,レポート課題の,そして授業の到達目標を明示することができる等の利点がある。
  • 件名
    メモアプリ(Evernote)の活用
    年月日(From)
    2016/10
    概要
    授業資料を提示する際に,パワーポイント等のプレゼンテーション・ソフトではなく,メモアプリ(Evernote)を使用してきた。これにより,①教室のスクリーンの大きさに合わせて,ピンチ操作で容易に提示資料の文字サイズを見やすい大きさにすることができる,②画面をスイッチさせるのではなく,スライドさせるので,ノートが終わっていない学生に見せながら,次の内容に進むことができる,③ページの切れ目がないので,WordやLMS上にコピーするときに容易である,④管理が容易である等の利点がある。

作成した教科書

 2
  • 件名
    「はじめての心理学」(氏原寛・松島恭子・千原雅代編,創元社)第6章「それでも私は私である(人格)」執筆
    年月日(From)
    2000/03
    概要
    はじめて心理学を学ぶ人のための教科書として用いることのできる本として作られたものだが,内容的には心理学の主要分野に関する各テーマについての小論集といった内容で,一般の人向けの心理学の入門書である。著者は,「それでも私は私である」と題された人格の章を執筆し,「《私》とは何か」という問いを深めつつ,自己意識や個性,人格の恒常性と可塑性などのテーマについて,人格心理学の基本的な理論を踏まえながら論じた。
  • 件名
    「よくわかる心理臨床」(皆藤章編,ミネルヴァ書房)第6章「心理臨床の具体(2):ロールシャッハ法」執筆
    年月日(From)
    2007/04
    概要
    本書は,大学生・大学院生向けの臨床心理学の教科書として用いることのできる本として作られたものだが,人間であれば誰しも体験する悩みや苦しみに対して,人間のこころに関わる「心理臨床」という専門領域がいかに関わろうとするのかについて語ったものである。生きることが大変な現代において,悩みや苦しみを抱えて生きる人にたいして,心理臨床家に求められている援助がどのようなもので,また,心理療法や心理査定を行うために必要な考え方や知識,スキル,態度がどのようなものかを「関係性」と「主観性」をキーワードにまとめている。

実務経験を有する者についての特記事項(教育上の能力)

 11
  • 件名
    第12回心の相談コロキアム樟蔭心理臨床カンファレンス『発達障害への理解と支援』講師
    年月日(From)
    2013/02/02
    年月日(To)
    2013/02/02
    概要
    大阪樟蔭女子大学大学院人間科学研究科臨床心理学専攻附属カウンセリングセンター主催の第12回心の相談コロキアム樟蔭心理臨床カンファレンス『発達障害への理解と支援』にて、コース③発達検査を通して見た発達障害の講師を務めた。学外の専門家による新版発達検査2001の事例検討を行い、助言・指導した。
  • 件名
    広島大学大学院 教育学研究科附属心理臨床教育研究センター集中セミナー講師
    年月日(From)
    2008/08
    年月日(To)
    2012/03
    概要
    広島大学大学院教育学研究科附属心理臨床教育研究センター客員教授として、年2回3日間ずつ行われる集中セミナーの講師を務め、プレイセラピー等の文献講読を行うとともに事例検討会で助言・指導した。
  • 件名
    大阪市こども相談センターメンタルフレンド事前研修会 講師
    年月日(From)
    2009/05
    年月日(To)
    2019/05
    概要
    毎年5月頃に行われる大阪市こども相談センター(児童相談所)が不登校の子どもの支援のために家庭に派遣しているボランティア「メンタルフレンド」を対象とした事前研修会において,不登校の子どもの支援において必要な知識や心構えについて講義した。
  • 件名
    大阪府立富田林支援学校夏季研修会講師
    年月日(From)
    2013/08
    年月日(To)
    2014/08
    概要
    大阪府立富田林支援学校夏季研修会にて講師を務め、新版K式発達検査と子どもの発達理解に関する講義と事例検討を行った。
  • 件名
    臨床心理士実習指導
    年月日(From)
    2010
    概要
    大阪市児童通所ルーム・パル、大阪市中央通所ルームAにて、京都大学大学院、梅花女子大学大学院、神戸女学院大学大学院の臨床心理士養成のための実習を受け入れ、指導してきた。
  • 件名
    公認心理師心理実践実習実習指導者
    年月日(From)
    2020/04
    概要
    大阪市中央通所ルームAにて、神戸女学院大学大学院の公認心理師「心理実践実習」の実習指導者を務めてきた。
  • 件名
    奈良県スクールカウンセリングカウンセラー
    年月日(From)
    2012/04/01
    概要
    奈良県立教育研究所のケース検討会で助言・指導したり、学校で教員研修会の講師を務めたりしてきた。
  • 件名
    スーパーヴァイザー
    年月日(From)
    2005/08
    概要
    臨床心理士を目指す大学院生、スクールカウンセラー、児童福祉施設臨床心理士、精神科クリニック臨床心理士(公認心理師)等30名以上に対するスーパーヴィジョンを行ってきた。
  • 件名
    第4回心理臨床リカレント講座事例検討会コメンテーター
    年月日(From)
    2013/11/23
    年月日(To)
    2013/11/23
    概要
    大阪樟蔭女子大学大学院臨床心理学専攻修了生の卒業後研修を目的とし、日々の心理臨床実践を振り返り、心理臨床家としてのあり方を見つめ直すことを目指したリカレント講座において、事例検討会のコメンテーターを務めた。
  • 件名
    第9回心理臨床リカレント講座事例検討会コメンテーター
    年月日(From)
    2018/11/23
    年月日(To)
    2018/11/23
    概要
    大阪樟蔭女子大学大学院臨床心理学専攻修了生の卒業後研修を目的とし、日々の心理臨床実践を振り返り、心理臨床家としてのあり方を見つめ直すことを目指したリカレント講座において、事例検討会のコメンテーターを務めた。
  • 件名
    甲南大学心理臨床学会第19回大会分科会指定討論者
    年月日(From)
    2016/07/03
    年月日(To)
    2016/07/03
    概要
    甲南大学大学院を修了した心理臨床家を対象とする研修会である甲南大学心理臨床学会の第19回大会の分科会(事例検討会)において指定討論者を務め,事例の理解と対応についてコメントした。

その他(教育上の能力)

 18
  • 件名
    (実習指導実績)樟蔭女子短期大学人間関係科「人間科学基礎実習」担当
    年月日(From)
    2000/04
    年月日(To)
    2001/03
    概要
    「人間科学基礎実習」は1・2年生対象の選択科目で,2単位(2時間×30回)の通年科目である。1グループ約10名で,4回を1区切りとしてのべ約80名の学生を指導した。実習内容は,新入学生の学科への所属意識を高めると共に,臨床心理学の実践と研究において基礎となる,それぞれの人の個性的な自己表現と相互の関係性を尊重する態度を身につけるために,メンバー間の相互交流を活性化するグループワークを行ったり,お互いの興味・関心について発表し合ったりした。
  • 件名
    (学内外における大学教育改善に関する活動)大阪樟蔭女子大学教育改革促進支援費助成事業「EvernoteとDropboxを使ったシームレスなティームティーチングの実現」
    年月日(From)
    2018/04
    年月日(To)
    2019/03
    概要
    ティームティーチングを行う教員がEvernoteとDropbox の有料プランを使い,これらを大阪樟蔭女子大学で使われているLMS(manaba)と組み合わせて,最大限活用することで,授業運営に関わる作業の効率化と教員間の密な連携・協働を実現する方法の開発を行った。
  • 件名
    (学内外における大学教育改善に関する活動)大阪樟蔭女子大学 自己点検・評価委員会 委員
    年月日(From)
    2001/04
    年月日(To)
    2005/03
    概要
    大学の教育,機能,経営を改善し,より魅力ある樟蔭女子大学を創っていくことを目指して,いかに大学の自己点検・評価を行っていくかについて検討している。手始めとして,「大阪樟蔭女子大学教育・研究者総覧」を編集し,大阪樟蔭女子大学の専任教員のそれぞれの研究テーマや業績,教育・研究方針について公表し,教員相互,あるいは教員と学生の相互理解の促進を図った。その後,大学の自己点検・評価のあり方について研究・検討し,自己点検・評価項目を作成した。また,平成14年7月と平成15年1月に自己点検・評価シンポジウムを開催し,自己点検・評価作業と大学改革に向けて,現状における課題と今後目指すべき方向性について大学教職員の意見を集めた。その後,学内の各部署からの自己点検・評価報告を取りまとめ,「大阪樟蔭女子大学自己点検評価報告書1998~2002学内用」の編集作業に取り組み,平成16年11月に発行した。また平成17年に改めて「大阪樟蔭女子大学教育・研究者総覧」を編集した。
  • 件名
    (実習指導実績)大阪樟蔭女子大学人間科学部心理学科)「心理学実験基礎実習B」担当
    年月日(From)
    2001/04
    年月日(To)
    2004/03
    概要
    「心理学実験基礎実習B」は1年生対象の必修科目で,1単位(4時間×7回)の半期科目である。各グループ約15名の10グループの学生に対して,1回完結で,「要求水準」をテーマとした実習を行った。内容としては,講師が実験者となり学生に被検者として実験を実際に体験させ,その上で得られたデータに関して処理法や整理法を指導しながら分析・考察させ,心理学研究のプロセスを体験的に学ばせた。また,心理学の学術雑誌に準じた形式で,レポートを作成させ,添削指導を行って,心理学のレポート・論文の書き方を学ばせた。
  • 件名
    (実習指導実績)大阪樟蔭女子大学心理学部(平成21年3月まで人間科学部心理学科)「心理学実験基礎実習B」「心理検査基礎実習(平成17年3月まで「人格検査法基礎実習」)」「臨床心理査定実習(平成16年3月まで「人格検査法実習」)」「心理療法実習」担当
    年月日(From)
    2001/04
    年月日(To)
    2013/03
    概要
     「心理検査基礎実習」は2年生対象の必修科目で,1単位(2時間×15回)の半期科目である。約40名の学生に対して,投映法と知能検査・発達検査をテーマとした実習を行った。内容としては,実際に人格検査を実習生に被検者として体験してもらい,その上で個々の検査のメカニズム,成立のプロセスや背後にある人格理論,結果の分析法を講義して,実習生に自分の検査結果を分析してもらった。そうして,実体験をふまえて個々の検査の長所と問題点について考察してもらった。
     「人格検査法実習」は3年生対象の選択科目で,1単位(2時間×15回)の半期科目である。約30~80名の学生に対して,投映法をテーマとした実習を行った。内容としては,筆者は主にロールシャッハ・テストの実習を担当し,実習生にロールシャッハ・テストを被検者として体験してもらった上でロールシャッハテストの特性と解釈理論を説明し,反応の記号化を学習してもらう。その後,実習生同士で検査者・被検者を交互に体験してもらい,自分が検査者として実施したロールシャッハ・テストのプロトコルを継起分析してもらった。受講生の人数が少ない場合には,描画法(バウムテスト・風景構成法),TATの実習にも関わった。
  • 件名
    (実習指導実績)大阪樟蔭女子大学短期大学部人間関係科「心理学研究法実習」「カウンセリング実習」担当
    年月日(From)
    2001/04
    年月日(To)
    2003/03
    概要
     「心理学研究法実習」は1・2年生対象の選択科目で,1単位(2時間×15回)の半期科目である。約10名の学生に対して,実験法,質問紙調査法,人格検査法,投映法をテーマとした実習を行った。内容は,実習生に被験者(被検者)として実際の実験や検査を体験してもらった上で,それぞれの心理学研究法の基本的な原理と長所・短所,統計の知識を説明して,自分達のデータを分析させた。調査法の実習では,実際に実習生に項目を考えさせて,質問紙を作成させた。
     「カウンセリング実習」は2年生対象の選択科目で,1単位(2時間×15回)の半期科目である。約60名の学生に対して,カウンセリング,プレイセラピー,イメージ療法,絵画療法,箱庭療法をテーマとして,カウンセリング・心理療法を行うときに絶対的に必要とされ,またその質を決定づけるカウンセラーとクライエントの間の信頼関係(ラポール)の重要性を体験的に学び取ってもらうことを主眼とした実習を行った。内容は,ペアや少人数のグループを作り,様々な形態のカウンセリング・心理療法を体験してもらい,また同じ課題でペアを変えてみることで,自分の態度や表現,安心感などがどう変わるかを振り返りってもらった。
  • 件名
    (学内外における大学教育改善に関する活動)大阪樟蔭女子大学FD・SD活動推進委員会委員長
    年月日(From)
    2020/04
    概要
    大阪樟蔭女子大学において,FD・SD活動を推進するために委員会を統括し,FD・SD研修を企画,実施,紹介した。
  • 件名
    (学内外における大学教育改善に関する活動)大阪樟蔭女子大学FD・SD活動推進委員会委員
    年月日(From)
    2018/04
    年月日(To)
    2020/03
    概要
    大阪樟蔭女子大学において,FD・SD活動を推進するためにFD・SD研修を企画,実施,紹介した。
  • 件名
    (学内外における大学教育改善に関する活動)大阪樟蔭女子大学大学院臨床心理学専攻設置準備分科会メンバー
    年月日(From)
    2002/06
    年月日(To)
    2003/12
    概要
    臨床心理士を養成するための大学院設置と臨床心理士資格認定指定大学院認可を目指して,臨床心理学専攻の設置の目的や養成したい人材,履修モデル,カリキュラム,担当者等の検討を行い,文部科学省に提出する設置認可申請書の原案を作成した。
  • 件名
    (学内外における大学教育改善に関する活動)大阪樟蔭女子大学心理学科学科の履修モデルの再確認および見直しをするためのワーキング・グループメンバー
    年月日(From)
    2002/12
    概要
    学部・学科開設から1年8ヶ月を経過して,開設時に立てた履修モデルやカリキュラムが,学科が育てたいと考える人材や教育目標と適合しているかどうか,また実際の教育現場の実情にふさわしいかどうかの点検・評価を行い,今後カリキュラムを改善する上での基礎作業を行っ
    た。主に臨床心理学関係の履修モデル・カリキュラムを担当し,自ら意見を出すと共に,他のメンバーとともに,学科の教員の意見をとりまとめ,改善した履修モデルを作成した。
  • 件名
    (学内外における大学教育改善に関する活動)大阪樟蔭女子大学学内評価委員会委員
    年月日(From)
    2003/03
    概要
    学内の各部署からの自己点検・評価報告を取りまとめ,自己点検・評価委員会で編集した自己点検・評価報告書原稿にもとづき,1998~2002年までの大阪樟蔭女子大学および短期大学の現状と課題,課題に対する今後の対策について討議した。
  • 件名
    (実習指導実績)京都第二赤十字看護専門学校「ふれあい合宿」
    年月日(From)
    2004/03
    概要
    「ふれあい合宿」は2年生対象の必修科目で,教育学習の一環として行われる教育キャンプ(2泊3日20時間)である。約35名の学生に対して,体験を通じて,看護師として対人援助に携わる上で必要な人間理解と共感性を深めてもらうために,ブラインドウォーク,フィンガーペインティング,粘土,仮面のワーク等の集団療法で用いられる技法を用いたグループワークを行った。
  • 件名
    (学位論文指導実績)大阪樟蔭女子大学大学院人間科学研究科「研究演習」担当
    年月日(From)
    2004/04
    概要
    母子の関係性・情動調律・情緒応答性,スーパーヴィジョン,関係性と描画表現の関係,発達障害児に対する態度,思春期・青年期における自傷行為といったテーマで,関連した文献を読み,テーマ設定・研究計画・データの分析・論文の執筆を指導してきた。
  • 件名
    (実習指導実績)大阪樟蔭女子大学大学院人間科学研究科臨床心理学専攻准教授(平成19年3月まで専任講師)「臨床心理基礎実習」「臨床心理査定演習」担当
    年月日(From)
    2004/04
    概要
     「臨床心理基礎実習」は修士1年生対象の必修科目で,2単位(3時間×30回)の通年科目である。臨床心理士(心理臨床家)として必要な基礎的な態度とスキルを習得させるために,学内外の心理臨床現場の見学,カウンセリング・プレイセラピー・箱庭療法のロールプレイ,ケースカンファレンスへの参加,事例研究,臨床心理面接への陪席,教員によるスーパーヴィジョンを受けながらのカウンセリング・プレイセラピーの実践等の実習を行った。
     「臨床心理査定演習」は修士1・2年生対象の必
    修科目で,4単位(2時間×60回)の2年連続通年科目である。3~16名の大学院生に対して,臨床心理査定(アセスメント)に関する基礎的な文献の購読によって「臨床心理査定(アセスメント)」や「見立て」の概念を理解させるところからはじまり,文献に掲載された資料を用いた心理検査のデータや表現の読み取り方のトレーニング,事例研究論文を用いたクライエントのアセスメントのトレーニング,インテーク・カンファレンスに出席しての臨床心理査定の学習,インテーク面接に陪席してクライエントの臨床心理査定の試行,自らがインテーク面接を行って自分が担当したクライエントの臨床心理査
    定,一般大学生に対するバウムテスト,風景構成法,ロールシャッハ・テストの実施・解釈・検査所見の作成,等の実習を行ってきた。
  • 件名
    (実習指導実績)大阪樟蔭女子大学心理学部「心理療法実習」担当
    年月日(From)
    2008/04
    概要
    「心理療法実習」は3・4年生対象の選択科目で,1単位(2時間×15回)の半期科目である。約30名の学生に対して,箱庭療法をテーマとして,心理療法を行うときに絶対的に必要とされ,またその質を決定づけるセラピストとクライエントの間の関係性の重要性と,クライエントの非言語的な表現の受け取り方を体験的に学び取ってもらうことを主眼とした実習を行った。
  • 件名
    (実習指導実績)広島大学大学院教育学研究科 附属心理臨床教育研究センター「集中セミナー」担当
    年月日(From)
    2008/07
    概要
    「集中セミナー」は心理臨床教育研究センターの相談員(修士課程1年生~博士課程3年生)対象で,単位なしの,3日間×2回の集中実習である。約40名の相談員(大学院生)に対して,遊戯療法を中心とする臨床心理面接(心理療法)に関する基礎的な文献の講読と受講生の経験事例のケースカンファレンスのコメンテーター
    を担当し,相談員の遊戯療法を中心とする臨床心理面接(心理療法)の技量を高めるための実習を行った。
  • 件名
    (実習指導実績)宝塚造形芸術大学造形学部芸 術学科「カウンセリング技法演習(アートセラピー演習)Ⅱ」担当
    年月日(From)
    2009/10
    年月日(To)
    2010/03
    概要
    「カウンセリング技法演習(アートセラピー演習)Ⅱ」は2年生対象の選択科目で,2単位(4時間×15回)の半期科目である。3名の学生に対して,カウンセリング(特にアートセラピー)の技法の基礎を習得させることを目的として,カウンセリング(アートセラピー)を行うときに絶対的に必要とされ,またその質を決定づけるカウンセラーとクライエントの間の関係性の重要性と,クライエントの非言語的な表現の受け取り方を体験的に学び取ってもらうことを主眼とした実習を行った。
  • 件名
    (学内外における大学教育改善に関する活動)大阪樟蔭女子大学学士課程基幹教育開発部会員
    年月日(From)
    2010/04
    年月日(To)
    2011/03
    概要
    大阪樟蔭女子大学において,従来の教養教育を一新し,新たに学士課程基幹教育について検討し,「アカデミックスキルズ」の開設や,学士課程基幹教育の骨子を構想した。

資格・免許

 2
  • 件名
    公認心理師
    年月日
    2018/02
    概要
    保健医療、福祉、教育その他の分野において、心理学に関する専門的知識及び技術をもって、心理に関する支援等を行う国家資格である。
  • 件名
    臨床心理士
    年月日
    1998/04/01
    概要
    文部省が認可した財団法人日本臨床心理士資格認定協会が行う資格試験に合格し,同協会が認定する「臨床心理士」の資格を取得した。この資格は,医療,教育,産業,司法,福祉にわたる心理臨床活動の専門家としての資質を問う資格であり,現在の日本においても最も権威と知名度のある心理臨床家の資格である。

実務経験を有する者についての特記事項(職務上の実績)

 1
  • 件名
    (臨床実績)奈良県スクールカウンセリングカウンセラー
    年月日(From)
    2012/04
    概要
    奈良県内の学校で生じた問題行動に関して、当該学校を訪問し、校内ケース会議に参加しての助言、当該児童生徒の行動観察によるアセスメント等のコンサルテーションを行った。

共同研究・受託研究

 5
  • 研究科題名
    不思議現象に対する態度
    共同/受託
    共同研究(Collaborate)
    共同連携先・受託先
    小城英子;川上正浩
    期間(開始)
    2004
  • 研究科題名
    大学生活充実度・大学への帰属感
    共同/受託
    共同研究(Collaborate)
    共同連携先・受託先
    奥田亮;川上正浩;佐久田祐子
    期間(開始)
    2002
  • 研究科題名
    香芝市と東大阪市における不登校・別室登校をする児童・生徒に対する心理的支援 ― 個人心理療法を導入した継続的支援 ―
    共同/受託
    共同研究(Collaborate)
    共同連携先・受託先
    高橋裕子;根本眞弓;奥田亮
    期間(開始)
    2017/04
    期間(終了)
    2018/03
    代表者
    坂田浩之
  • 研究科題名
    異形・異類
    共同/受託
    共同研究(Collaborate)
    共同連携先・受託先
    黒川麻実;川上正浩
    期間(開始)
    2020
  • 研究科題名
    自分に対する“慈しみ”を育む 美容教育プログラムの開発
    共同/受託
    共同研究(Collaborate)
    共同連携先・受託先
    武藤祐子
    期間(開始)
    2016/04
    期間(終了)
    2017/03
    代表者
    武藤祐子