研究者業績

小森 道彦

コモリ ミチヒコ  (Michihiko Komori)

基本情報

所属
大阪樟蔭女子大学 学芸学部 国際英語学科 教授
学位
文学修士(大阪市立大学 大学院 文学研究科)

J-GLOBAL ID
200901044849726329
researchmap会員ID
1000107972

研究キーワード

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論文

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  • Mayeda, Ann, 藤澤良行, 小森道彦
    大阪樟蔭女子大学論集 (46) 39-49 2009年3月  
    小論は、大阪樟蔭女子大学Self-access Center (SAC)について,過去15ヶ月のアンケート調査を元にしてSACが我々の設計したように機能しているか,SACで提供しているサポート・プログラムのうち,どれの効果が高くどれに改善が必要かを分析する。また,本学SACの目標とする学習者コミュニティーの創出という観点からも論じる。
  • 小森道彦, 藤澤良行, 福田敦志, 白川哲郎
    大阪樟蔭女子大学論集 (第45号) 19-22 2008年3月  
    小論は、大阪樟蔭女子大学の有志団体Fプロジェクトの活動のうち、2006年12月の金沢工業大学・沖縄国際大学の視察とその検討を通して、【学術論文】19に引き続き、本学での初年次教育の可能性を探るものである。 視察に訪れた両大学とも、その取り組みは文部科学省の「特色GP」に採択されている。とくに金沢工業大学は、初年次教育への取り組みの完成度とその実施を組織的に徹底している点に特徴がある、他方、沖縄国際大学は初年次教育のプログラムの完成度の高さもさることながら、それが沖縄という地域性や文化に深く根ざしている点が注目される。 本稿では、成功例に挙げられる両大学の視察から本学が学ぶべき点として、グループ学習の導入、授業外での学びにつながるプログラムの推進、初年次教育の核となる科目を中心としたカリキュラムの見直しなどの提言を行った。pp. 19-31. 分担執筆:担当部分:pp. 19-22.
  • Mayeda Ann, 小森道彦, 藤澤良行
    大阪樟蔭女子大学論集 (45) 53-62 2008年3月  
    近年、世界の様々な地域で「自律学習」(autonomous learning)の考え方が注目され、各地でSelf-Access Center(SAC)が設立されつつある。このような動きは【学術論文】16で述べたように日本でも例外ではない。しかし、実際のそれぞれのSACが果たす機能は、その大学の条件、学生の質などによって大きな違いがある。小論ではGardner and Miller (1999)で触れられたself-access centerのプロトタイプを、国内の4つの典型的なSACの視察とその分析を通して批判的に検討した。さらに、学生同士の学び(peer collaboration)、学習者コミュニティー(learner community)というSACの機能を新たに指摘し、本学SACの進むべき方向性を明確にした。pp. 53-62.
  • 白川哲郎, 有田節子, 小森道彦, 藤澤良行, 福田敦志
    大阪樟蔭女子大学論集 (第44号) 157-172 2007年3月  
    小論は、2006年度春期の「基礎ゼミA」の授業を参与観察し、その批判的考察を通して、大阪樟蔭女子大学における初年度教育改革の進むべき道を明らかにすることが目的である。 日本語のコミュニケーション力向上という点で、教授者の授業内容、また学生のインタヴュー/総括からもわかるように、ことばを使う教授者と学生、または学生同士の関係性を、教授者がある程度設定し保障する必要がある。この関係性の保障こそが、「基礎ゼミA」に求められてきた様々な機能の根本にあるものである。小論で検討を行った「基礎ゼミA」報告のように、学生が生き生きとして日本語活動に取り組み授業として効果をあげるためには、日本語技術の面のみならず、授業参与者の関係性の構築が、コミュニケーション力向上に重要な役割を果たすことがわかった。 pp. 157-172. 担当部分:pp. 157-158, 169-170.
  • 藤澤良行, 小森道彦
    大阪樟蔭女子大学論集 (第44号) 7-18 2007年3月  
    小論の目的は,大阪樟蔭女子大学小阪キャンパスに設置されるSelf-Access Center (SAC)を運営する上での理論的背景を探るものである。<br /> 「ゆとり教育」の弊害である学生の英語学力低下に対処するために,学生の自律的な英語学習の場としてのSACを設置する動きが全国で始まりつつある。SACの中心的な課題は,学生が中学校・高等学校で行ってきた他者依存的な学習ストラテジーを断ち,「自律した学習者」 (autonomous learner)を養成することである。そのためには,教授者側にも,学習者を「教え込む」スタイルから,学習者が「自ら学ぶ」のを教授者が手助けするという方向へ、教育観や方法論をシフトさせる必要がある。<br /> この考え方を視野に入れ,さらに本学学生の英語学力の現状分析を踏まえた上で,「自律した学習者」養成に向けた本学SACの担うべき機能や役割について考察した。<br /> 分担執筆:<br /> 担当部分:共同研究につき、本人担当分抽出不可能

MISC

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書籍等出版物

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  • 瀬戸賢一編, 味ことば研究ラボラトリー, 宮畑一範, 辻本智子, 稲永知世, 山口治彦, 小田希望, 山添秀剛, 武藤彩加, 小森道彦, 安井泉 (担当:分担執筆, 範囲:コラム4編)
    2022年2月 (ISBN: 9784797680959)
  • 小森 道彦, 土屋 知洋, 瀬戸 賢一 (担当:共著)
    海鳴社 2014年3月 (ISBN: 9784875253051)
  • 瀬戸賢一編, 投野由紀夫編 (担当:分担執筆)
    小学館 2012年2月 (ISBN: 9784095102054)
  • 編集委員, 瀬戸賢一, 武田勝昭, 山口治彦, 小森道彦, 宮畑一範, 辻本智子 (担当:共著)
    小学館 2007年3月
    本書は英語の最重要多義語約1,500語を選定し,これまでの辞書の多義語記述を徹底的に見直した上で、メタファー(隠喩)やメトニミー(換喩)など認知言語学の研究成果にもとづいて、英語の多義語について包括的に記述したものである。一般の英語辞書は,多義語の記述において各意義の関連については触れることはほとんどない。特に、頻度順の意義配列を謳い文句にする傾向は、必要な意味を最短時間でたどり着きたいという近年の心的傾向や、電子辞書の普及などによって、ますます加速するように思える。その結果、ある単語の意義記述を一望しても、単語全体のイメージが次第に捉えにくくなる。本辞典は、そうした傾向とは逆に、まず語の中心義を定め、中心義から各意義の展開とその関連を明示しつつ,かつ,全体的な意味ネットワークを提示することによって多義語の全貌を明らかにすることを目的とする。 総1,104頁
  • 分担執筆, 吉村耕治, 岡田典之, 島村宣男, 笹川 浩, 加賀岳彦, 泉 忠司, 渡千鶴子, 岡野圭臺, 宮脇俊文, 上垣公明, 小牧千里, 小森道彦, 谷口一実, 芝 典子, 信田麻紀, 中村則之 (担当:共著, 範囲:音楽批評と共感覚表現)
    三修社 2004年2月
    音楽批評が困難な理由のひとつは、「暖かい響き」や「透明感のある音」という批評の言葉が使い古された「死んだメタファー(dead metaphor)」であり、記事の読者には何も有意味な情報を与えない危険がある。 小論では、音楽や一般の音を表す表現について、それぞれの感覚の表現が共感覚表現としてどのような人間の認識をことばの上で形作るのかを検討した。例えば、「透明感のある音」という表現は可能であるが、視覚のすべての語彙が聴覚を表すのに使われるとはいえない。また、視覚表現のひとつである空間表現が、音の表現の中で重要な役割を果たすことも指摘した。 総380頁 担当部分:第12章
  • 分担執筆, 瀬戸賢一, 小森道彦, 山口治彦, 辻本智子, 小田希望, 山添秀剛, 武藤彩加, 安井 泉 (担当:共著, 範囲:四の皿 もっと五感で味わう)
    海鳴社 2003年2月
    「円やかな味」のように、ある感覚を表すのに本来は別の感覚の表現に使われる語を用いることを共感覚表現 (synaesthesia) と呼ぶ。 味覚は物質が舌や鼻腔の感覚細胞で起こす化学反応によるものである。「甘い」「酸っぱい」「苦い」「塩辛い」の4つが基本味とされるが、基本味以外に「辛み」「渋み」も味覚表現である。それに嗅覚や触覚、視覚(光沢・色)、聴覚(咀嚼音)などの感覚、それに心理状態や食べている状況が同時に加わり、食べ物のおいしさを構成する。つまり、味覚は物質が舌の上で溶ける化学反応だけではなく、他の全ての感覚が混じり合った極めて複合的な感覚である。様々な共感覚表現で味覚を表すことが可能なのは、まさにこの複合的な性質による。 総315頁 .
  • 分担執筆, 関 茂樹, 菅山謙正, 宮畑一範, 小西研三, 内田聖二, 山岡 実, 須賀あゆみ, 小森道彦, 武田勝昭, 瀬戸賢一, 芝原宏治, 山口治彦, 安井 泉 (担当:共著, 範囲:人称ダイクシスの磁場)
    くろしお出版 1992年7月
    人称転換 (person shift)(【学術論文】3を参照)の6つのパタンは、決して同等の構造、また頻度で生起するものではない。私達は普通1人称・2人称・3人称を均等に考えがちであるが、発話の場面を構成するのはあくまでも1・2人称であり、3人称は「発話の場面を構成しないもの」、つまり、「1・2人称以外のもの」として否定的にしか定義され得ない。それぞれのパタンの構造・頻度の違いは、話し手と聞き手を中心とした、この発話の場面の不均等に由来するものである。 総360頁

講演・口頭発表等

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