小林 和男, 甲斐 宗徳, 笠原 博徳
全国大会講演論文集 38 1454-1455 1989年3月15日
筆者等は従来よりPROLOGのOR並列処理手法階層型挟み打ち探索法を提案しその手法の有効性を実マルチプロセッサ上で検討してきた。本稿では8台のプロセッサを持つマルチプロセッサ・ミニ・スーパーコンピュータALLIANT FX/8O上でその性能を評価したのでその結果について報告する。本手法はPROLOGの処理過程をAND逐次実行の条件下でOR木を用いて表現し、そのOR木を複数のプロセッサが左右から階層的に挟み打ちをする形で並列かつ独立に深さ優先探索を行うというものである。この手法ではプロセッサへの負荷割り当て単位(タスクグラニュラリティ)を大きくとることができ、負荷の割り当て制御(スケジューリング)の頻度を低減させ、スケジューリングによるオーバーヘッドを低く抑えることができる。また、プロセッサ台数以上の速度向上すなわち加速異常が得られることがシミュレータ上で確認されている。本手法は筆者等のグループが開発中である汎用目的マルチプロセッサシステムOSCARのようなアーキテクチャに適合するように設計されているが、上述のようにオーバーヘッドが低いため種々のマルチプロセッサシステム上で使用することができる。今回はそのようなシステムの例としてALLIANT FX/80上で評価を行った。