鎌村星平, 島崎大作, 平松 淳, 中里秀則
電子情報通信学会技術研究報告, NS2012-36 112(85) 37-42 2012年6月 筆頭著者
同時二重故障からの高速復旧を実現するIP Fast Reroutingのための予備トポロジー設計法を提案する.IP Fast Reroutingは,各ルータが障害時に利用する予備トポロジー集合をあらかじめ保持しておくことで,IPルータのローカルな判断で障害時の経路切替を実現する.同時二重故障からの復旧は,任意の2リンクをプロテクションする予備トポロジー集合を用意することで実現されるが,予備トポロジー構造が複雑化することから予備トポロジー数が増加し,ルータメモリ消費量が増大する課題がある,本稿では,予備トポロジーの組み合わせによって迂回経路が提供できるという予備トポロジー集合の特徴と,入力トポロジー構造との類似性を考慮した予備トポロジー設計により,既存方式に対して予備トポロジー数を削減するアルゴリズムを提案する.