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佐川 志朗

サガワ シロウ  (Shiro Sagawa)

基本情報

所属
兵庫県立大学 地域資源マネジメント研究科 教授
学位
博士(農学)(北海道大学)

J-GLOBAL ID
200901024433055246
researchmap会員ID
6000015514

外部リンク

論文

 81
  • 田和康太, 佐川志朗
    野生復帰 12 33-37 2024年3月  査読有り最終著者
  • 佐川志朗, 田和康太
    野生復帰 12 19-23 2024年3月  査読有り筆頭著者
  • Reiya Watanabe, Shin‐ya Ohba, Shiro Sagawa
    Ecology 105(4) 2024年2月15日  査読有り最終著者
  • 澤村博行, 佐川志朗
    野生復帰 11(1) 21-24 2023年3月  査読有り責任著者
  • 田和 康太, 細浦 大志, 露木 颯, 長谷川 雅美, 佐久間 元成, 遠藤 立, 安東 正行, 松本 充弘, 黒沼 尚史, 中村 圭吾, 佐川 志朗
    応用生態工学 advpub 2022年7月20日  査読有り
    コウノトリの採餌環境として着目されている田中調節池において,魚類を対象とした生息状況調査を 2018 年および 2019 年に実施した.また,台風 19 号通過に伴う洪水前後での魚類の分布状況を比較することで,平水時の田中調節池における魚類の生息地としての問題点および今後の配慮方針について検討した.平水時の農閑期(2018 年 12 月)では,支線排水路における魚類の分類群数および個体数は少なく,魚類の全く採集されない調査区も存在した.また,同時期に幹線排水路で確認された魚類が末端排水路ではほとんど記録されなかった.洪水後の農閑期(2019 年 11 月~12 月)には,支線排水路において魚類の分類群数,個体数ともに洪水前に比べて顕著に増加し,洪水前にはみられなかったタモロコやメダカ属等が採集された.また,洪水前には乾燥していた支線排水路も洪水後には湛水され,ドジョウ等の魚類が採集された.洪水後の各支線排水路におけるドジョウの個体数や魚類全体の個体数および分類群数には泥深が正の効果を示し,底泥の柔らかい水路環境が魚類の越冬環境として好適と考えられた.2019 年の農繁期における水田調査では,カラドジョウの繁殖のみが田面で確認された.以上より,洪水によって利根川本川から幹線排水路,支線排水路まで水域が連続し,魚類の分布域が拡大することが示唆された.その一方で,平水時の支線排水路までの連続性は低く,農繁期に多種の魚類が田面まで遡上できないこと,農閑期には支線排水路で魚類が十分に越冬できないことが明らかになった.平水時の田中調節池における魚類の繁殖場所・越冬場所としての機能を高めるためには,特に幹線排水路と支線排水路,そして支線排水路と田面との落差を解消させること,さらに底泥の柔らかい水路区間を積極的に保全し,河道内のワンド等とも連続させることで魚類の越冬場所を確保することが重要と考えられた.その一方で,こうした取り組みによって外来種の分布域を拡大させる可能性があることにも留意し,健全な水域の連続性の確保を目指す必要があるだろう.

MISC

 39

書籍等出版物

 7

講演・口頭発表等

 23

担当経験のある科目(授業)

 4

所属学協会

 10

共同研究・競争的資金等の研究課題

 5