研究者業績

片岡 千明

カタオカ チアキ  (CHIAKI KATAOKA)

基本情報

所属
兵庫県立大学 看護学部 准教授
学位
博士(看護学)(2020年6月 兵庫県立大学大学院看護学研究科博士後期課程)

研究者番号
40336839
J-GLOBAL ID
202001006540850571
researchmap会員ID
R000013148

論文

 12
  • 片岡 千明, 木村 ちぐさ, 柴田 真志
    日本看護科学学会学術集会講演集 43回 262-263 2023年12月  
  • 森菊子, 西池絵衣子, 片岡千明, 川田美和, 濱上亜希子, 澤村早苗, 野口三華, 今若真里佳, 渡辺梨絵, 森岡久美子, 中野惠子, 大野かおり
    Phenomena in Nursing (Web) 7(1) 2023年  査読有り
  • 片岡 千明
    日本看護科学会誌 = Journal of Japan Academy of Nursing Science 42(下) 698-705 2022年  査読有り筆頭著者
  • 城宝 環, 片岡 千明, 由雄 緩子, 森 菊子
    兵庫県立大学看護学部・地域ケア開発研究所紀要 26 77-87 2019年3月  査読有り
    【目的】本研究の目的は、看護相談に参加した地域住民の1ヵ月後の健康に対する意識の変化を明らかにすることである。【方法】生活習慣病と足に関する看護相談に参加した地域住民に、看護相談を受けた事をきっかけに健康について意識したこと、今後の生活に取り入れたいと考えたこと、自身の生活に取り入れてみたこと、またその後の体調の変化について半構成的面接を行った。データは、健康に対する意識について語っていた内容を抽出し、研究協力者の言葉を使って意味のまとまりごとに整理し、分析を行った。本研究は研究者所属施設の研究倫理委員会で承認を得て実施した。【結果】研究協力者は60〜80歳代の男性4名、女性5名で平均年齢は77.3歳だった。看護相談への参加回数は初回が1名、2回以上が8名であった。研究協力者は、看護相談を受けたことや教えてもらった内容を実施することで、【足への関心の高まり】、【自分の足に必要な手入れを行うことへの意識の高まり】、【健康のために新たな知識を得たい】という意識の変化があった。しかし、【足のケアを習得することは難しい】、【生活習慣を改善することは難しい】という意識もあった。【結論】生活習慣病についての看護相談に参加後1ヵ月で、足に対する関心やケアを行うことへの意識に高まりがみられた。また、看護相談で話をすることが、今の生活を振り返る機会となり、健康への関心が高まって、健康のために自分の身体や生活に合った情報を知りたいという意識の変化につながっていた。一方で、一回の看護相談だけでは足のケアを習得したり、生活習慣を改善したりすることに難しさを感じていた。(著者抄録)
  • 中尾 友美, 高樽 由美, 横田 香世, 正井 静香, 片岡 千明, 仲村 直子
    日本糖尿病教育・看護学会誌 19(2) 121-130 2015年9月  査読有り
    本研究の目的は,有職2型糖尿病患者のスティグマとその対処について明らかにし,糖尿病看護の示唆を得ることである.研究参加者は12名であり,質的記述的手法で分析した.糖尿病患者のスティグマには,【欠陥身体という感覚】【怠惰な性格への過剰な反省】【社会生活で不利とみなされる集団】という3カテゴリーが抽出された.対処では5つのカテゴリーが抽出された.以下にストーリーラインを述べる.病状が軽い間は【糖尿病を隠す】【療養行動をとらない自分に目をつぶる】対処をするが,自覚症状の出現,インスリン注射の実施を余儀なくされると,【糖尿病の現実を周囲に小出しにする】【糖尿病を隠せる範囲に社会関係を狭める】対処をとった.また,病気の進行とともに療養行動をとらざるを得なくなり,【健康を装いながら療養行動をとる】対処をとりながら,血糖コントロールへの努力を行っていた.発症早期からスティグマの観点を含むアセスメントや支援の必要性が示唆された.(著者抄録)
  • 片岡 千明
    兵庫県立大学看護学部・地域ケア開発研究所紀要 22 69-80 2015年3月  査読有り筆頭著者
    【目的】動脈硬化症予防のために看護系A大学において専門まちの保健室「生活習慣病と足の看護相談」を開催している。本研究では、看護相談参加者の動脈硬化に影響する身体状況と足の状態を明らかにすること、フットケアを用いた看護相談の可能性を検討することを目的とした。【方法】対象者は、看護相談の参加者32名。看護相談の内容は、1.身体の計測(肥満度、血圧、動脈硬化度)、2.足の観察(変形、皮膚、血流障害)、3.足の手入れ(足浴、爪切り、角質や胼胝を削るケア)、4.動脈硬化症の測定結果説明、5.対処法の提案であった。看護相談の内容及び方法については、研究者が糖尿病患者を対象に開発した「動脈硬化症による血流障害予防のために身体の理解を促すケアモデル」を参考に考えた。対象者の動脈硬化に関する身体状況と足の状態、看護相談に対する反応をデータとした。参加者の反応のうち、身体、健康、生活に関する言葉を抽出し、その意味の内容ごとに分類した。兵庫県立大学看護学部・地域ケア開発研究所倫理委員会の承認を得てから研究を開始した。【結果】参加者の平均年齢は71.3歳であった。動脈硬化に関する身体状況は、肥満者は5名(15.6%)と少なく、高血圧症の人が14名(43.8%)と半数近くいた。動脈硬化に関しては、ABI(足関節上腕血圧比)0.9以下の下肢は3肢、PWV(脈波伝播速度)が自身の年齢の平均値より高値の人が31肢(48.4%)いた。足の状態は、外反母趾、内反小趾、扁平足、ハイアーチ、左右のバランスが悪いなどの足のトラブルが36ヶ所あった。看護相談で得られた反応は、「自分の身体を意識する」「生活状況を語る」、「取り入れる対処法を決意する」があった。【結論】・まちの保健室の参加者は、動脈硬化のリスク因子をもっており、動脈硬化の進行が見られたが自覚症状がなく、自分の体のこととして捉えていなかった。・足に何らかのトラブルを抱えている参加者が多く、フットケアをきっかけに、自分の足や体、生活について語り始めた。・フットケアを用いた動脈硬化症予防のための看護相談の可能性が示唆された。(著者抄録)
  • 藤永 新子, 原田 江梨子, 安森 由美, 片岡 千明
    看護教育研究学会誌 5(2) 33-41 2013年12月  査読有り最終著者
    本研究は、糖尿病患者がセルフケアを継続していくための支援を検討するために、教育入院後1年6ヵ月以上、セルフケアを継続している患者のセルケアの体験プロセスを明らかにすることを目的とした。研究方法は質的記述研究である。研究対象者は2名で半構成的面接をおこなった。その結果、糖尿病患者のセルフケア遂行にあたっては動機づけが必要であり、動機づけには、疾患の脅威を動機づけとするのではなく、将来の生活や家族の負担を認識する動機づけが必要である。さらに、継続においては自己効力感を高める取り組みが必要であり、そのためにはセルフモニタリング・目標行動決定・実施を行い、望ましい評価に対し自分自身が自分自身を称賛し、効果を実感させることが必要である。その過程において、悪化の要因や対処方法を獲得することが必要である。これらの積み重ねにより、生活の楽しみを見つけることがセルフケアの継続につながる。(著者抄録)
  • 藤永 新子, 原田 江梨子, 安森 由美, 片岡 千明
    日本慢性看護学会誌 7(1) 9-16 2013年5月  査読有り筆頭著者
    本研究の目的は,糖尿病を持ちながら生活している患者が自己管理を長期的に継続していくための動機づけ支援の在り方を検討するために,初めて糖尿病教育入院を決意したきっかけを明らかにすることである.対象は初めて糖尿病教育入院した19人に,教育入院したきっかけについて半構成的面接を行い質的因子探索にて分析した.対象者は,教育入院までは,【生活上の余裕の欠如】【医師が与える糖尿病に対するイメージ】【重症化していないことへの安心感】【自己管理行動を実践していることでの自負】【見通しがたつことでの楽観視】【糖尿病に対する都合のいい自己判断】【糖尿病に対する曖昧さ】があり,病気と向き合えていなかった.しかし,【今後の生き方に対する危惧】【糖尿病の恐怖の自覚】【自己流の対処への戸惑い】【身体変調の自覚】【他者による自己の客観視】がきっかけとなり,自分自身と向き合い教育入院に至った.自己管理継続のための動機づけ支援には,病気と向き合い自分自身を見つめること,自分の思い描く将来像の視点を持つような支援が必要である.(著者抄録)
  • 藤永 新子, 原田 江梨子, 安森 由美, 片岡 千明
    日本慢性看護学会誌 7(1) 9-16 2013年5月  査読有り最終著者
    本研究の目的は,糖尿病を持ちながら生活している患者が自己管理を長期的に継続していくための動機づけ支援の在り方を検討するために,初めて糖尿病教育入院を決意したきっかけを明らかにすることである.対象は初めて糖尿病教育入院した19人に,教育入院したきっかけについて半構成的面接を行い質的因子探索にて分析した.対象者は,教育入院までは,【生活上の余裕の欠如】【医師が与える糖尿病に対するイメージ】【重症化していないことへの安心感】【自己管理行動を実践していることでの自負】【見通しがたつことでの楽観視】【糖尿病に対する都合のいい自己判断】【糖尿病に対する曖昧さ】があり,病気と向き合えていなかった.しかし,【今後の生き方に対する危惧】【糖尿病の恐怖の自覚】【自己流の対処への戸惑い】【身体変調の自覚】【他者による自己の客観視】がきっかけとなり,自分自身と向き合い教育入院に至った.自己管理継続のための動機づけ支援には,病気と向き合い自分自身を見つめること,自分の思い描く将来像の視点を持つような支援が必要である.(著者抄録)
  • 片岡 千明
    兵庫県立大学看護学部・地域ケア開発研究所紀要 20 85-97 2013年3月  査読有り筆頭著者
    【目的】糖尿病患者を対象に、動脈硬化症により血流障害が生じる身体についての理解を促すケアを実践し、その効果を明らかにする。【方法】2型糖尿病患者5名を対象に、フットケアを用いた「糖尿病患者の動脈硬化による下肢血流障害予防のために身体理解を促すケア」の実践を行った。実践した内容及び患者の反応から患者の身体理解を探索的記述的に分析し、ケアの効果を検討した。【結果】患者はフットケアを通して、「足を見ることに慣れる」「感じる」「足を通して生活を考える」という仕方で身体理解をしていた。また、動脈硬化症による血流障害は、患者自身が自覚症状として感じていない血管内の変化であったが患者は、「血管を体感する」ことができた。患者にとって「自分の身体がわかる」ことは、身体への不安や安心、興味が引き起こされ、「生活状況を捉えなおす」ことにつながっていた。【考察】動脈硬化症による下肢血流障害への身体理解では、患者が身体をみることに慣れ、自らの内部感覚への集中力を高め、身体を感じるプロセスが必要である。また、障害された部分だけでなく、健康な部分を感じ取れるよう支援することが、自分の身体にあった新たな対処法を決定するために重要である。(著者抄録)
  • 藤永 新子, 安森 由美, 原田 江梨子, 近藤 千明
    甲南女子大学研究紀要(看護学・リハビリテーション学編) (3) 95-103 2009年11月  査読有り最終著者
    糖尿病教育入院での教育的支援が、退院後のセルフケアにどのように影響しているのか、長期にわたるセルフケア継続のための効果的な介入方法と、その時期を明らかにすることを目的に文献調査を行った。2003〜2008年に発表された日本での会議録、総説をのぞく原著論文を、医学中央雑誌から「成人」「糖尿病」「教育」「自己管理」をキーワードに検索し、66件の文献を対象にした。その結果以下の4点が示された。(1)糖尿病教育入院による教育効果は、6ヵ月を境に減少していた。(2)糖尿病教育入院の追跡調査では、退院後1年までがプログラム化されていた。(3)糖尿病教育入院プログラムは、入院中は具体的に示されていたが、退院後については、受診と検査、看護師の面接であった。(4)糖尿病教育入院の近年の動向として、自己効力感を高める取り組みがされていた。このことから、退院後に現実の生活に適応させ、継続させる困難さが明らかになり、そのための長期介入の必要性が示唆された。(著者抄録)
  • 近藤 千明, 野並 葉子, 森 菊子, 魚里 明子
    兵庫県立大学看護学部紀要 12 65-75 2005年3月  査読有り筆頭著者
    訪問看護を受けている在宅介護者3名(うち,女性2名.50歳,60歳,77歳.要介護者との関係は実母2名,妻1名)を対象に,電子メールを用いた生活習慣病予防のための看護相談を4ヵ月間実施した.研究期間中の3名の電子メールの利用回数は5回,12回,14回で,利用時間帯や回数に個人差があった.電子メールを用いた在宅介護者に対する看護相談は,在宅介護者自身の健康に関する相談と,要介護者の健康に関する相談の双方に対応していく必要性が示唆された

MISC

 48

書籍等出版物

 5

講演・口頭発表等

 33

共同研究・競争的資金等の研究課題

 8

社会貢献活動

 8