客野 尚志, 嶽山 洋志, 中瀬 勲, 角野 幸博, 山崎 亮, 澤田 雅浩
日本造園学会 全国大会 研究発表論文集 抄録 2009 68-68 2009年
多自然居住地域の安心安全にまつわる生活現状について,人口分布解析と生活者の生活環境にまつわるアンケートの解析から明らかににした.人口分布についてはGISを用いて人口データと地形や都市からの距離,気候データを重ね合わせることにより解析した.その結果,都市からの距離,地形,気候が人口形成に影響していることが明らかにされた.また,生活者へのアンケートについては,多自然居住地域の農村的地区の自治会長へ生活の安心安全にまつわる項目について尋ねて,その結果を地区の人口数と高齢化率の視点から解析した.その結果,両者は,生活に対する印象に影響することが明らかにされた.それは主にコミュニティの活力や相互扶助の可能性に影響しているものと思われる.また,高齢化率が45_%_に満たない場合には,高齢化率よりも人口の方が,生活の安心安全にまつわる項目に,より影響を与えることが明らかにされた.