河重 貴洋, 大島 裕明, 小山 聡, 田島 敬史, 田中 克己
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 106(150) 7-12 2006年7月7日
ある電子メールを閲覧している際に,これまでに受信したメールや,インターネット上の情報など,そのメールの中には含まれない情報がユーザに必要となることがある.これまで,そのようなユーザが必要とする情報は自分で検索する必要があった.そこで本研究では,閲覧中のメール,および,これまでに受信したメールを解析することで,閲覧メールの情報を補完する情報を持ったメールを自動的に検索・提示する手法を提案する.提案手法においては閲覧中のメールを補完するメールを抽出するために,メールデータ中のある日時区間に受信したメールにおけるキーワードの出現数に着目し,話題となる語の特定を行う.そして,同じ話題を持つメールを解析することで,その話題語に対する詳細語の発見を行う.この詳細語に基づいて補完するメールを検索し,ユーザに補完情報の提示を行う.