中桐, 斉之, 萩野, 周平, 遠藤, 敏生, 波夛, 拓哉, 榎原, 周平, 向坂, 幸雄
第79回全国大会講演論文集 2017(1) 215-216 2017年3月16日
生物は、集団や個体群を形成する。その中でも、とくにバクテリアはコロニーを形成し、そのコロニーは、寒天濃度や栄養濃度によって様々なパターンを形成することが分かっている。本研究では納豆菌(Bacillus subtilis natto)を用いて、納豆菌が増殖拡大するときのパターンの条件について解析をおこなった。また、それを基にしたモデルを構築し、計算機シミュレーションを行った結果について報告する。納豆菌は、枯草菌と異なり、形成条件の寒天培地の厚さに影響がみられることがわかった。これは、納豆菌のパターン形成が、立体的な広がりを持っており、平面的な広がりのときと同じように、栄養分の近いほうへと効率の良い運動をしていると考えられる。