山田 由紀美, 大平 和弘, 高田 知紀, 赤澤 宏樹
環境情報科学論文集 ceis36 20-25 2022年11月30日 査読有り
本研究では,兵庫県の病院を対象に,病院敷地内外の緑地の構成とリハビリの利用状況およびその効果に対する認識について明らかにした。アンケートの結果109 病院のうち86.3%に緑地が存在し,そのうち87.2%が理学療法を中心としたリハビリに利用しており,複数種類の敷地内緑地や隣接緑地で行うリハビリに対する精神的・身体的効果の有効性が示唆された。また,GIS と航空写真を用い,リハビリの利用状況および効果に対する認識と人口集中地区および緑地の構成の関係を調べた結果,隣接緑地を利用する病院の多くが都市部に立地し,緑地の個数と面積がリハビリの利用に影響を与えている可能性が示唆された。