落合夏海, 大西匡光
日本オペレーションズ・リサーチ, 60(3) 150-157, Mar, 2015 Invited
離散時間の金利の期間構造モデルとして一般化Ho-Leeモデルを採用し,ゲーム・オプション債の無裁定価格評価を考える.問題を,リスク中立確率測度下の2項格子上の確率ゲームとして定式化し,その無裁定価格,発行者と保有者の早期行使戦略を導出する.また,債券価格のボラティリティ,等のパラメータの変化に関する感度分析を行い,さらに,金利変動に起因する債券価格変動のリスクを評価するために,デュレーション,キー・レート・デュレーション,等を求め,通常のクーポン債,コーラブル債,プッタブル債との比較をも行う.