高見 美樹, 石垣 恭子, 西村 治彦, 東 ますみ, 楠 雄作, 三好 寿顕, 奥畑 宏之, 白川 功
電子情報通信学会技術研究報告. LOIS, ライフインテリジェンスとオフィス情報システム = IEICE technical report. LOIS, Life intelligence and office information systems 111(470) 109-114 2012年3月1日
生活習慣病対策の一つである健康的な食生活の実現には、自己の食生活の実態について知ることが重要とされている。そこで、食生活の家族全体を把握する環境を整えることを目的とした、スマートフォンを用いた食事支援システムの開発を行った。本システムでは、個人だけでなく複数のユーザーを登録し活用できるようにすることで、システム使用者だけでなく家族員を含めた食生活の把握ができるように試みた。今回、その実証実験としてシステム使用期間を4週間、本人と家族員1名以上を登録し活用することを条件として5家族に実施した。実験では生活の中でどの程度の入力が可能か検証するために食事入力を強制することなく依頼した。その結果、食事入力にかかる時間は徐々に短くなり、システムの使い勝手は「解り易い」との評価であったが、家族員の入力負担についての意見は多く、日々の食事入力の実施割合は、家族員間で入力率にばらつき(14%〜100%)が見られた。