安藤 由希子, 岸本 麻衣, 畑 聡子, 名田 弘美, 小西 美和子
日本看護学会論文集: 成人看護II, (41) 14-16, Mar, 2011
一般病棟でターミナルケアに携わる経験4年未満の看護師4名を対象に、半構成的面接法を用いて「ターミナルケアで困ったこと」や「その時どのように対処したか」などについてインタビューし、語られた内容をカテゴリー化した。結果、【患者・家族への無力感】【未熟な自分】【医師への苦手意識】【先輩からのプレッシャー】【業務過多】というカテゴリーが抽出され、【未熟な自分】のサブカテゴリーの一つに[プライマリーナースとして役割を果たしたいが果たせない]があった。このことから、ターミナルケアに携わる経験の少ない看護師は、【未熟な自分】を自覚し、【患者・家族への無力感】【医師への苦手意識】【先輩からのプレッシャー】を感じながらも、プライマリーナースとしての役割を果たしたいと思っているが、【業務過多】【未熟な自分】という状況にあるため役割を果たせていないと感じていることが示唆された。