濱田 米紀, 有田 直子, 笹木 忍, 田村 恵美, 西原 佳奈美, 松岡 真里, 内 正子, 三宅 玉恵, 三宅 一代, 片田 範子
看護研究, 42(6) 445-457, Oct, 2009
小児の「痛み緩和ケアツール」(エビデンスに基づいた痛みアセスメントツールと非薬理学的援助方法(マッサージ))導入過程における専門看護師(CNS)が用いる技術と役割を明らかにすることを目的に、「痛み緩和ケアツール」を所属施設に導入したCNS4名の実践報告書を内容分析した。その結果、CNSが用いる技術と役割として、【現状を分析する】【研究導入の有用性とタイミングを検討する】【ケアツールを導入したケア環境の調整のために組織と交渉する】【倫理調整を行う】【ケア提供者としてのモデルとなる】【実践の場に合わせてケアツールを発展させていく】【変化を推進するための仲間づくりを行う】【看護師のエンパワメントを支える】【多職種と協働しケアの質の向上に取り組む】の9つのカテゴリーが抽出された。