古川 亮, 西谷 維心, 青山 正人, 日浦 慎作, 青木 広宙, 小南 陽子, 松尾 泰治, 吉田 成人, 田中 信治, 佐川 立昌, 川崎 洋
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 113(493) 61-66 2014年3月13日
内視鏡診療において,腫瘍などの病変部のサイズや形状を計測することが,診断精度の向上のために重要である.我々は,通常の内視鏡にパターン投光器を取り付け,能動ステレオ法によって生体組織までの距離や形状を計測するシステムを開発中である.三次元復元を行うためには,内視鏡カメラ及びパターン投光器の内部及び外部パラメータを推定する必要がある.特に,パターン投光器の校正手法が問題となるが,本報告では,球面校正儀を利用して,パターン投光器の内部パラメータと外部パラメータの同時推定を行う手法を実装した.復元を行う現場で必要となる校正手順の簡素化が期待できる.さらに,校正,復元の手順を直感的に実行することができるユーザインタフェースを開発した.これらのシステムを用いて,人の軟口蓋の形状計測を行った.