小野田 光宣, 阿部 弥生, 多田 和也, 川北 悠介, 藤里 俊哉, 宇戸 禎仁
電子情報通信学会技術研究報告. OME, 有機エレクトロニクス 109(48) 35-40 2009年5月15日
本研究の目的は,ポリピロール,PPyやポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン),PEDOTのような導電性高分子を用いて生体との親和性が高い神経刺激電極を作製することである。ここでは,マウスの線維芽細胞や筋芽細胞を用いた生体親和性の評価を行った。ポリピロール膜やポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)膜上に細胞を培養した結果,培養細胞は突起を伸展して成長し1週間以上にわたって生存した。これらの実験結果は,PPyやPEDOTのような導電性高分子が,高い生体親和性を持ち,神経刺激電極に利用できることが示唆された。