研究者業績

池谷 真梨子

イケヤ マリコ  (Mariko Ikeya)

基本情報

所属
和洋女子大学 家政学部家政福祉学科 助教
学位
博士(家政学)(2016年3月 和洋女子大学大学院)

研究者番号
50633129
J-GLOBAL ID
201201042443297438
researchmap会員ID
7000000269

経歴

 6

論文

 17
  • 遠藤 純子, 小野 友紀, 池谷 真梨子, 田中 浩二
    保育者養成教育研究 / 日本保育者養成教育学会『保育者養成教育研究』編集委員会 編 (6) 1-11 2021年  査読有り
  • 池谷 真梨子, 小野 友紀, 遠藤 純子, 田中 浩二
    和洋女子大学紀要 = The journal of Wayo Women's University (61) 153-163 2020年3月31日  査読有り
    乳児保育の重要性が高まり、離乳期における食事援助の質向上が求められている。食事援助の質向上には一人一人に応じた丁寧な援助が重要であるが、そのために必要な栄養士等の学びに関する報告はほぼみられない。そこで本研究では栄養士等を対象とした質問紙調査を1,321園に実施し(有効回答率37.5%)、離乳期における食に関する悩みや、養成課程で学んでおきたかったことを調査して課題を検討することを目的とし、離乳期における食事援助の質向上を目指す。 調査の結果、離乳食の調理形態の「食材の大きさ・かたさ」について多くの者が悩んでいたが、「食事環境」については悩んでいる者が少なかった。養成校で学びたかったことでは離乳食の調理形態や食べる機能の発達についての実践的な学びに関する回答が多かった。離乳期の食に関する悩みと経験年数および離乳食研修の参加経験との関連についても検討した。「食事環境」について、経験年数との関連はみられなかったが、研修参加との関連が認められ、研修を契機として「食事内容」への視点から、子どもの食べる姿に目を向けた「食事環境」を意識するようになり、悩むことが推察された。しかし、研修会への参加が困難な状況も明らかとなった。 以上により、養成課程において子どもの食べる機能に応じた調理形態の実践的な学び、および食事内容だけではなく食事の環境設定に関する学びの重要性が示された。加えて現職栄養士等への離乳食に関する研修会の充実と参加可能な職場環境の構築の必要性が示唆された。
  • 淀川 裕美, 酒井 治子, 林 薫, 志賀口 大輔, 渡邊 高幸, 會退 友美, 池谷 真梨子, 伊藤 優
    保育科学研究 / 日本保育協会企画情報部 編 11 31-52 2020年  
  • 遠藤 純子, 小野 友紀, 池谷 真梨子, Junko Endo, Yuki Ono, Mariko Ikeya
    学苑 (944) 2-18 2019年6月  査読有り
    The authors recorded digital videos of eight one-to-one interactions between nursery teachers and infants who were in the process of being weaned, and analyzed the movements of the infants and the teachers, paying attention especially to verbal and physical adjustments made by the two nursery teachers and four infants involved in this case study. The infants were in the early stage of mastering self-feeding to eat.The two teachers showed sympathy for the infants, and invited and encouraged them to eat. Two contrasting ways of helping the infants were noted: making verbal adjustments centered on helping them eat, and making physical adjustments centered on the infants' eating behavior. The authors assume that the latter might lead to better results for teachers if the teachers synchronize their bodily movements with those of the infants.
  • 遠藤 純子, 小野 友紀, 池谷 真梨子
    アレルギーの臨床 39(529) 57-59 2019年  
  • 小野 友紀, 遠藤 純子, 池谷 真梨子
    武蔵野短期大学研究紀要 = The bulletin of Musashino Junior College 33 53-62 2019年  査読有り
  • 淀川 裕美, 酒井 治子, 林 薫, 志賀口 大輔, 渡邊 高幸, 會退 友美, 池谷 真梨子, 伊藤 優
    保育科学研究 10 46-66 2019年  
  • 遠藤 純子, 小野 友紀, 池谷 真梨子, Junko Endo, Yuki Ono, Mariko Ikeya
    学苑 (932) 17-27 2018年6月  査読有り
    The authors examined the ways in which students in a nursery teacher-training course learn appropriate dietary assistance and analyzed 65 students engaging in eating-feeding simulation exercises. As a result of taking part in these exercises, students experienced increased consciousness of the act of eating. They experienced both negative and positive ways of eating-feeding, including: feeding leading to discomfort due to bad timing of the feeding, or the carer being hurried or impatient during the feeding. These exercises helped both students who played the role of the child being fed and those who played the role of the carer to understand the eating-feeding processes. The students noted that proper feeding has a positive effect on chewing and eating and may impart a sense of peace to the children being fed. Throughout the exercise, participants came to understand that the role of a carer was not to mechanically carry food to the child's mouth, but to behave as if they enjoy eating with the children they are feeding. The authors will continue to explore better ways of nursery teacher-training.
  • 池谷 真梨子, 柳沢 幸江
    和洋女子大学紀要 = The journal of Wayo Women's University (58) 129-139 2018年3月31日  査読有り
    乳幼児期において摂食機能に関わる問題は多くあげられている。また保育所での食育活動の重要性が高まっていることから、保育所において園児の摂食機能発達のためのいくつかの食育活動を行い、園児の摂食機能に関わる食行動の変化について調査した。加えて、「噛まない」「吸い食べ」「飲み込まない」料理の特徴についても検討した。摂食機能発達のための食育活動として園児への働きかけではなく、保育士と栄養士による多職種連携による働きかけや、家庭への働きかけを行った結果、園児の摂食機能に関する食行動の発達が促された。また、「噛まない」「吸い食べ」「飲み込まない」料理は主菜で多く、「噛まない」料理は肉を使用した料理に多くみられた。以上より、園児の摂食機能発達を促すためには保育所内における多職種連携や家庭への働きかけが重要であるとともに、調理形態に配慮することの必要性が示唆された。
  • 酒井 治子, 會退 友美, 池谷 真梨子, 久保 麻季, 倉田 新, 坂崎 隆浩, 林 薫, 淀川 裕美
    保育科学研究 9 18-43 2018年  
  • 會退 友美, 倉田 新, 酒井 治子, 坂崎 隆浩, 林 薫, 淀川 裕美, 池谷 真梨子, 久保 麻季
    保育科学研究 8 62-83 2017年  
  • 池谷 真梨子, 柳沢 幸江
    日本家政学会誌 68(2) 70-79 2017年  査読有り
    <p>  We carried out a survey, using a questionnaire, on the approaches being taken by nursery schools to infants' finger-feeding and on nursery school teachers' perspective on the importance of finger-feeding and related factors, in order to obtain basic materials which would assist in the promotion of infants' finger-feeding at nursery schools. The survey targeted nursery school teachers working at 1,627 nursery schools in Tokyo and the response rate was 37.1%.</p><p>  Approximately 95% of the responding nursery schools are actively promoting finger-feeding. Nursery schools taking proactive approaches are encouraging cooperation among nursery school staff and are also actively providing assistance to infants' families.</p><p>  Many of the nursery school teachers report that infants active in finger-feeding later become highly-motivated towards eating. The survey suggests that factors relating to finger-feeding include infants' interest in eating, how they are fed at home, forms of meals and infants' individual likes and dislikes.</p><p>  From the above, we are of the opinion that in order to promote infants' finger-feeding at nursery schools it is critical that cooperation among nursery school staff be encouraged, that infants' interest in eating be fostered, and that cooking staff-including nationally-certified and other nutritionists-provide meals in forms which facilitate finger-feeding. Furthermore, we believe it is necessary for nursery schools to communicate the importance of finger-feeding to infants' families so that an environment at home can be developed where infants' finger-feeding is accelerated.</p>
  • 池谷 真梨子, 柳沢 幸江
    日本家政学会誌 67(2) 55-65 2016年  査読有り
    本研究は手づかみ食べに関連する料理特徴について検討した. 手づかみ食べが最も多くみられる1か月間を後期, その直前2か月間を前期とした. 前期と後期の3か月間を合わせて手づかみ食べ発達時期とし, 前期と後期の料理特徴の差異について分析した. 対象は手づかみ食べ発達時期の乳幼児10名とした. 保育所の昼食時に週2回ビデオ観察を行った. 手づかみ食べ発達時期の手づかみ食べ頻度を料理区分別にみた結果,主菜が53.7±42.2%, 副菜が51.6±45.2%であり, それぞれ主食・汁物より有意に高かった. 次に, 主菜・副菜について前期と後期で手づかみ食べをする料理特徴を分析した. 前期は長さのみ (p<0.05), 後期は主材料の肉類 (p<0.05) ・調味における酢の使用 (p<0.01) ・調理法の揚げる (p<0.05) ・長さ (p<0.05) ・摂取率 (p<0.05) で有意差が認められた. 前期より後期で手づかみ食べに関連する料理特徴が多く認められたことから, 前期は料理特徴にあまり関係なく手づかみ食べをする時期であるのに対し, 後期は料理特徴が関係しやすい時期だと考えられた. さらに, 後期の手づかみ食べに関連する料理要因について二項ロジスティック回帰分析を行った結果, 調味の酢のみp=0.05であり, 手づかみ食べに関連のある要因は料理の要因だけではないことが示唆された.
  • 池谷 真梨子, 柳沢 幸江
    小児保健研究 = The journal of child health 74(6) 884-895 2015年11月  査読有り
  • 柳沢 幸江, 田原 喜久江, 風見 公子, 池谷 真梨子, Yukie YANAGISAWA, Kikue TAHARA, Kimiko KAZAMI, Mariko IKEYA
    和洋女子大学紀要 54 109-118 2014年3月  査読有り
    本研究は、板橋区立の全保育園1歳児クラスに在籍する1 歳から2歳の幼児の食事能力の発達を幼児の担当保育士による観察によって調査したものである。保育士が観察する対象幼児は各園よりそれぞれ2 ~4名とし、保育士によって選択した。調査の結果、18月齢頃の幼児は、80%が自分で手づかみ食べができ、またスプーンを持ち始め、介助されながらもコップを使用できることが示された。24月齢では、80%の幼児が介助なく自分で食べ、言葉で食事量の意思表示ができることが示された。食具の扱いについては、スプーンやフォークで上手に食べることができる幼児は約50%であることが示された。
  • 池谷 真梨子, 柳沢 幸江
    栄養学雑誌 71(5) 275-281 2013年10月  査読有り
  • 池谷 真梨子, 柳沢 幸江
    榮養學雑誌 71(3) 155-162 2013年6月1日  査読有り
    【目的】本研究では,保育所における摂食に問題のある児の有無とその割合について明らかにするとともに,園児の発達段階に合った摂食機能獲得のための取組み状況について調査することを目的とした。<br>【方法】調査は無記名自記式質問紙調査とし,郵送法で行った。対象は全国保育所より層化無作為抽出した1,500園とした。記入者は管理栄養士または栄養士,配置されていない場合には献立作成者とした。<br>【結果】回収率は23.9%であった。摂食に問題のある児の有無で「いる」と回答した園の割合は,0~2歳で45.7%,3~5歳では33.3%であった。0~2歳,3~5歳に対する摂食に問題のある児の人数の割合は,共に5%未満が多く,その割合は0~2歳で37.5%,3~5歳で51.4%であった。園児の発達段階に合った摂食機能獲得のための取組み経験について,これまで取組みを行ったことのある保育所は49.9%であった。また,取組みに対する意欲を示した者は88.8%であった。<br>【結論】保育所において0~2歳,3~5歳共に摂食に問題のある児がいると認識されていた。そして,園児の発達段階に合った摂食機能獲得のための取組みへの意欲を示した者に対して,取組みを行ったことのある保育所は約半分であったことから,実際に取組みを行うことの難しさが示された。今後,管理栄養士・栄養士を中心とした具体的な取組みの内容を検討し,提案することの必要性が示唆された。

書籍等出版物

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共同研究・競争的資金等の研究課題

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