看護学部

渡邊 裕見子

ワタナベ ユミコ  (Yumiko watanabe)

基本情報

所属
和洋女子大学 看護学部 看護学科 講師

研究者番号
20614564
J-GLOBAL ID
202301008231607896
researchmap会員ID
R000059549

論文

 4
  • 渡邊 裕見子, 大堀 昇, 樋口 美樹, 関根 聡子, 皆藤 広美, 澤田 和美, 湯澤 八江
    松蔭大学紀要(看護学部) (3) 77-82 2018年3月  査読有り
    基礎看護学実習II(基礎II実習)が終了した看護学部看護学科学生42名の基礎II実習におけるコミュニケーション行動の自己評価表および基礎看護学実習I(基礎I実習)のコミュニケーション行動の自己評価表を対象とした。相手が話していることに耳を傾けることができたか、相手が話したことが理解できたか、指導者と患者が話していることに耳を傾けることができたか、指導者と患者が話していることを理解できたかの項目で「できていない時が多かった」と回答した学生はいなかったが、相手が求めていることを行動に表せたかの項目と相手に適切な質問ができたかの項目では、「できていない時が多かった」と回答した学生がいた。相手(指導者、教員)が求めていることを行動に表わせたかの項目では、基礎I実習では、相手が求めていることを行動に表せたと評価した学生が、基礎II実習では行動に表せなかったと評価し、有意差が見られた。
  • 関根 聡子, 大堀 昇, 渡邊 裕見子, 樋口 美樹, 皆藤 広美, 湯澤 八江
    松蔭大学紀要(看護学部) (3) 71-76 2018年3月  査読有り
    看護系大学として、公立大学(A大学)と私立大学(B大学)の各1校を選択した。技術教育に関する調査内容は、大堀によって抽出された技術項目148項目とした。全体の授業時間は、A大学8255分、B大学8800分で、講義と演習の時間配分は、A大学では3575分と4680分、B大学では4615分と4185分であった。それぞれの療養上の世話に関する技術全体の時間に占める割合は、A大学は講義29.2%、演習70.8%、B大学は講義49.3%、演習50.7%であった。診療の補助に関する技術に費やしていた時間は、A大学6370分、B大学5780分であった。技術分類「症状・生体機能管理技術」の技術50項目をみると、フィジカルアセスメントの技術12項目では、その合計値はA大学では講義650分、演習550分、B大学では講義350分、演習435分であった。1コマ相当時間となる90分を超える差がある技術項目は、「簡易血糖測定」と「浣腸」であった。授業時間のうち演習時間のみに着目し、90分を超える差がある技術分類は、「排泄援助技術」「清潔・衣生活援助技術」であった。
  • 澤田 和美, 大堀 昇, 樋口 美樹, 皆藤 広美, 関根 聡子, 渡邊 裕見子, 湯澤 八江
    松蔭大学紀要(看護学部) (3) 61-69 2018年3月  査読有り
    全国大学のホームページに公表されている看護学科の講義科目で、科目名、授業概要・目標、到達目標、授業内容にフィジカルアセスメント、フィジカルイグザミネーション、ヘルスアセスメントを含むシラバスを対象とした。221大学で267シラバスを確認した。対象となる科目が1科目は184大学、2科目は30大学、3科目は5大学、4科目は2大学であった。科目名、授業概要・目標、到達目標、授業内容にフィジカルアセスメント、フィジカルイグザミネーション、ヘルスアセスメントの記載のある科目を抽出し、七つのカテゴリーに分類できた。1年生でフィジカルアセスメントを開講するシラバスは102(38.2%)、2年生では143(53.6%)で開講され、1、2年生での開講が全体の9割以上を占めた。対象の健康状態を査定する教育内容として、フィジカルアセスメントを支える教育内容と考えらえる授業内容を抽出し、五つの教育内容のカテゴリーに分類した。シラバスの教育内容として抽出した項目は、看護師国家試験出題基準のフィジカルアセスメント小項目にある、医療面接、身体診察の基本、全身の診察、系統別フィジカルアセスメントと一致した。
  • 渡邊 裕見子, 大堀 昇, 樋口 美樹, 関根 聡子, 皆藤 広美, 澤田 和美, 湯澤 八江
    松蔭大学紀要(看護学部) (2) 47-53 2017年3月  査読有り
    松蔭大学看護学部看護学科1年生62名と実習担当教員13名を対象に、学生が基礎看護学実習Iにおいて、どの程度コミュニケーション態度がとれていたかについての自己評価と他者評価の相違について明らかにする調査を行った。基礎看護学実習Iが修了した学生のコミュニケーション態度自己評価表と実習担当教員のコミュニケーション態度他者評価表を分析した。6項目で作成されている調査用紙を用いた。「自己評価」と「他者評価」の2群間でMann-WhitneyのU検定を行った。その結果、6項目の評価項目のうち、2項目で自己評価と他者評価の相違が見られた。「相手(指導者、教員)が話していることに耳を傾けていることができたか」という項目では、自己評価は高い傾向にあるのに対して、他者評価は低い傾向があった。「相手(指導者、教員)が求めていることを行動に表わせたか」の項目では、自己評価が低い傾向にあるのに対して、他者評価は高い傾向であった。

MISC

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  • 町田 貴絵, 北島 裕子, 鈴木 英子, 渡邊 裕見子
    日本健康医学会雑誌 31(1) 52-60 2022年4月28日  
    筆者らが過去に行った質的研究と文献に基づき,医師との連携を含む病棟看護師のチーム連携を評価するための29項目からなる尺度の原案を作成し,関東の大学病院の病棟看護師1285名を対象にして,尺度原案29項目を含む質問紙を用いた調査を実施した。分析対象は617名(48.0%)であった。一般化最小2乗法プロマックス回転を用いた探索的因子分析により,尺度原案29項目から,「病棟内のコミュニケーション」,「メンバー間のサポート」,「医師との協働」,「チームにおける倫理的行動」の4因子17項目を必須項目として選定し,病棟看護師のチーム連携を評価するための尺度(病棟看護師のチーム連携評価尺度:Ward Nurse Team Collaboration(WNTC)尺度)を完成させた。完成したWNTC尺度の適合度は確証的因子分析により確認した。クロンバックα係数は,17項目全体が0.91,因子別では0.86〜0.91の範囲であった。再テスト法における級内相関係数は0.82,外的基準とした「チームプロセス尺度」との相関係数は0.65であった。以上より,本研究で開発した17項目からなるWNTC尺度は,病棟看護師のチーム連携を評価する尺度として十分な信頼性と妥当性があると判断した。
  • 町田 貴絵, 北島 裕子, 鈴木 英子, 渡邊 裕見子
    日本健康医学会雑誌 31(1) 52-60 2022年4月  
    筆者らが過去に行った質的研究と文献に基づき、医師との連携を含む病棟看護師のチーム連携を評価するための29項目からなる尺度の原案を作成し、関東の大学病院の病棟看護師1285名を対象にして、尺度原案29項目を含む質問紙を用いた調査を実施した。分析対象は617名(48.0%)であった。一般化最小2乗法プロマックス回転を用いた探索的因子分析により、尺度原案29項目から、「病棟内のコミュニケーション」、「メンバー間のサポート」、「医師との協働」、「チームにおける倫理的行動」の4因子17項目を必須項目として選定し、病棟看護師のチーム連携を評価するための尺度(病棟看護師のチーム連携評価尺度:Ward Nurse Team Collaboration(WNTC)尺度)を完成させた。完成したWNTC尺度の適合度は確証的因子分析により確認した。クロンバックα係数は、17項目全体が0.91、因子別では0.86~0.91の範囲であった。再テスト法における級内相関係数は0.82、外的基準とした「チームプロセス尺度」との相関係数は0.65であった。以上より、本研究で開発した17項目からなるWNTC尺度は、病棟看護師のチーム連携を評価する尺度として十分な信頼性と妥当性があると判断した。(著者抄録)
  • 松下 年子, 河口 朝子, 原田 美智, 神坂 登世子, 米山 和子, 小林 一裕, 大澤 優子, 渡邊 裕見子, 渡部 李菜
    アディクション看護 19(1) 74-91 2022年3月  
    平成24年4月から平成26年3月に毎年20人以上の新人看護師を迎える病院23施設の、入職時の新人看護師を対象に、入職時から2年目までの心的経験と悩んだ時の支えについて自由記載を含む質問紙調査を実施した。567名(男性51名、女性515名、未記入1名)から回答が得られたが、入職後24ヵ月時の回収部数は313部であった。自由記載データを質的帰納的に分析し、「やることの多さ、戸惑い、焦り」「仕事への無気力感や不安」「成長や将来への不安」「周囲への引け目、不安」など延べ117カテゴリと計392サブカテゴリが抽出された。入職時であれば多忙や無力感、関係のつまずき、困難など葛藤を抱える一方、プライベートな人間関係や職場での人間関係を支えにし、ワークライフバランスを図っていることがうかがわれた。入職3年目を臨んでは新人、後輩への指導への不安や、リーダー・プリセプター業務への不安などプレッシャーを感じていることが示された。
  • 松下 年子, 河口 朝子, 原田 美智, 神坂 登世子, 米山 和子, 小林 一裕, 大澤 優子, 渡邊 裕見子
    アディクション看護 18(1) 75-103 2021年3月  
    毎年20名以上の新人看護師を迎える23病院の新人看護師を対象に、入職時から入職後2年までのSense of Coherence、看護専門職における自律性、気分の経時的変化を明らかにするための縦断的質問紙調査を実施した。また対象病院の一部に、新人看護師の離職防止を意図した「SOC向上プログラム」を試み、介入群と対照群間の比較を行った。さらに介入群に対しては、プログラムの感想を尋ね、さらにそのうちの1病院の新人看護師に対して、プログラムの評価を得るためのフォーカスグループインタビュー調査を実施した。結果、新人看護師全体の入職時のSOC平均得点は52.2点、入職後4ヵ月は51.3点、8ヵ月51.0点、12ヵ月50.8点、18ヵ月51.4点、24ヵ月51.2点であり、その差は有意であった。看護専門職における自律性測定尺度得点と気分調査票得点も有意に推移し、自律性は入職時が最も低く、入職後24ヵ月時点が最も高かった。気分は入職時の疲労感が最も低く、不安感は最も高く、入職後18ヵ月の緊張/興奮、不安感は最も低かった。各変数間の関連では、SOC・自律性・気分得点および仕事の状況間で有意な相関が示され、SOCが高いほど自律性は高く気分は良好、職場への適応と勤労意欲も良好であった。自律性尺度の下位項目である自立的判断能力を目的変数とした重回帰分析の結果では、説明変数として自立的判断能力以外の自律性尺度下位項目得点に加えて、SOCと抑うつ得点、仕事の状況の一部変数が見出せた。なおプログラムの介入群と対照群間で各尺度得点および、仕事の状況に関して有意差は認められなかった。最後に、フォーカスグループインタビュー調査を含めたプログラムの評価結果は、概ね肯定的であった。(著者抄録)
  • 土屋守克, 土屋守克, 伊藤幸太, 柳田徳美, 藤田文子, 高橋誠一, 渡邊裕見子, 坂上貴之, 眞邉一近, 眞邉一近
    看護理工学会誌(Web) 8 2021年  

講演・口頭発表等

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共同研究・競争的資金等の研究課題

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