国際学部

金丸 裕志

カナマル ユウジ  (Yuji Kanamaru)

基本情報

所属
和洋女子大学 国際学部国際学科 教授
学位
博士(法学)(九州大学)

研究者番号
10346752
J-GLOBAL ID
200901035565132551
researchmap会員ID
5000082393

(研究経歴)
1994-1997 「ニュー・ポリティクス」の学説史研究
1996-1999 政党理論および政党組織理論の学説史研究
1998-2003 シンガポール人民行動党の研究
2004- 東南アジアにおける一党支配体制の比較研究
2000-2010 新型政党にかんする研究
2010- 途上国における政党政治の諸問題
2010- 民族政党の研究

論文

 10

MISC

 14
  • 金丸裕志
    和洋女子大学紀要 55 25-35-35 2015年3月  査読有り
    本稿は、多民族国家における民族集団間の協調と自由民主主義体制とのジレンマにかんする論考である。その際、マレーシアとシンガポールという民族構成が比較的類似し、政治的に安定した2つの多民族国家を取り上げる。そして、両国の民族間協調アプローチの違いを比較した後、いずれの事例も自由民主主義への制限があることを示し、民族間協調と自由民主主義体制との両立がいかにして可能であるかについて考察する。
  • 金丸裕志
    和洋女子大学紀要 54 103~116-74 2014年3月  査読有り
    本稿は、開発途上国でしばしばみられる個人政党を、政党の一類型として定式化し、それが途上国の政治に与える問題点を指摘する。途上国の個人政党には小規模なものも大規模なものもあるが、いずれにも共通してみられるのは、指導者個人の圧倒的な影響力および政党組織の脆弱性といった組織的特徴、そしてカリスマ・パトロネジ・政策といった支持調達の資源である。しかし、こうした特徴から、政党政治の不安定や政策によらない支持調達といった、個人政党が途上国政治にもたらす諸問題も指摘される。
  • 金丸 裕志, YUJI KANAMARU
    和洋女子大学紀要 53 103-116-116 2013年3月  査読有り
    本稿では、国民国家の形成と開発との関係について、東南アジアの4 カ国をとりあげて検討する。最初に、国民国家と開発の関係についてナショナリズム論などに触れながら理論的な検討を行う。その際、国民形成と国家形成、そして経済開発と社会開発とに分けてそれぞれの関係を整理する。次に、東南アジア4 カ国の国民形成の経緯と開発における国家の役割を検証する。そして最後に、東南アジアの事例を比較してまとめ、それが国民国家形成と開発の関係にどのような理論的示唆を与えるかを考察する。
  • 金丸裕志
    和洋女子大学紀要 52 71-81-81 2012年3月  査読有り
    多民族国家の多い発展途上国では、とくに自由選挙や複数政党制の導入に伴って、民族間対立や民族紛争が発生しやすい。民族間での対立は、他の政治的対立と比べて暴力的で長期的になりやすく、民主主義の定着を阻害する。こうした民族集団はこれまで、長い歴史を持つものであると考えられてきた。しかし、多くの民族紛争では、民族集団が指導者によって形成され動員されている。それというのも、民族アイデンティティは重層的で可変的であり得るからである。そしてこうした民族集団の政治動員は、民族政党として民主化後に登場し、そこから民族紛争に発展するケースもある。このように、紛争になるリスクを考えると、民族集団を政治競争に持ち込む民族政党は避け、政策や業績をめぐる政党間競争が望ましい。
  • 金丸裕志
    和洋女子大学紀要(人文系編) 49 131-149-149 2010年3月  査読有り

書籍等出版物

 7

講演・口頭発表等

 6

共同研究・競争的資金等の研究課題

 4