研究者業績

金子 眞理子

カネコ マリコ  (Mariko Kaneko)

基本情報

所属
和洋女子大学 看護学部 看護学科 教授
学位
博士(看護学)(聖路加看護大学大学院看護学研究科博士後期課程)
修士(看護学)(慶應義塾大学大学院看護学研究科博士前期課程)
修士(心理学)(青山学院大学大学院博士前期課程)

J-GLOBAL ID
201901003516074897
researchmap会員ID
B000365903

委員歴

 15

受賞

 3

主要な論文

 25
  • 2(1) 1-3 2019年2月  筆頭著者
  • Mariko Kaneko, Shuhei Ryu, Hiroshi Nishida, Kumi Tamasato, Yuiko Shimodaira, Katsuji Nishimura, Miyoko Kume
    Psycho-oncology 22(7) 1624-9 2013年7月  査読有り
    Objective The primary aim of this study was to describe Japanese oncology nurses' self-reported ability to assess and care for cancer patients' mental health. A secondary aim was to describe nurses' self-reported stress levels and need for stress management related to caring for oncology patients. Methods This cross-sectional questionnaire study was conducted from September to November 2010 among cancer-care nurses participating in mental healthcare training. The questionnaire asked about assessment of patient anxiety, depression, delirium, anger, and acceptance, and included four statements about work-related stress. A 4-point Likert scale was used for responses. Results The 88 participants (86 women) ranged in age from the 20s to the 50s, with the greatest number in their 30s (47.2%, n = 42). More than 50% of nurses were very concerned about assessing cancer patient anxiety and depression approximately 20% were extremely concerned about caring for depression and anger in patients. Overall, 83.2% (n = 74) of cancer-care nurses felt distressed over their occupation, only 19.1% (n = 17) stated that they were controlling their stress, and over half indicated a need for stress-management programs. Conclusions Nurses perceived that assessments of and care for the mental state of cancer patients were inadequate. Cancer-care nurses need training in assessing and caring for the mental state of cancer patients, as well as stress management training programs for themselves. Copyright © 2012 John Wiley &amp Sons, Ltd. Copyright © 2012 John Wiley &amp Sons, Ltd.
  • 85 2013年6月  査読有り筆頭著者最終著者責任著者
  • 金子 眞理子, 玉里 久美, 近藤 暁子
    東京女子医科大学雑誌 83(2) 79-85 2013年4月  査読有り
    本研究の目的は、日本のがん患者カウンセリング料の中で行われている、がんカウンセリングの看護の現状と課題を検討することである。2011年7月から10月にがん看護専門看護師125名を対象にがん患者カウンセリングの実施の有無、カウンセリングの学習経験の有無と内容、がん患者カウンセリング時の看護師の介入内容と意見についてアンケート調査を実施した。本研究は2010年7月に東京女子医科大学倫理委員会の審査の承認を受け実施した。125名中、回答者は73名、回収率は58.4%であった。がん患者カウンセリングの実施施設は73件中32件(43.8%)であった。主な介入として、がんと共に生きるための理解と対処を高める看護支援・継続支援の臨床判断の2つのカテゴリーが形成され、がん患者カウンセリングでは身体、精神、社会面の包括的支援がなされていることが明らかになった。課題について、がんカウンセリングの質保証に向けた課題のカテゴリーが形成され、6つのサブカテゴリーが形成された。本研究から、がん患者カウンセリングは各施設や実施者毎の内容や体制にばらつきがあること、がん患者カウンセリングについての質の評価、看護師のトレーニングが必要であることが示唆された。(著者抄録)
  • 玉里久美,金子眞理子
    日本精神保健看護学会誌 18(1) 128-133 2009年5月  査読有り
    退院後の環境負荷による症状の悪化で、過量服用や自傷行為により7回にわたり入退院を繰り返したうつ病患者(40代・女性)に対する、退院後の病棟看護師の支援について報告した。7回目の入院の退院前日に病棟看護師が面接を行い、以後、2週間ごとの主治医外来診察前に30分間の看護面接を行い、家庭でのストレスを傾聴するととも、ストレス対処についてともに検討した。その結果、患者はストレス対処法が過量服薬やリストカットなどの行動化からストレスを言語化できるように変容し、介入開始から6ヵ月間、再入院は認められなかった。
  • 金子 眞理子
    日本看護科学会誌 29(3) 76-84 2009年  査読有り筆頭著者最終著者責任著者
    【研究目的】 「ストレスマネジメントを目的としたリエゾン精神看護介入法」を試行,評価することである.<br>【方法】 内容は〈リラクセーション法〉〈認知行動療法を用いた面接〉〈療養生活における心身のストレスマネジメントを中心とした看護相談〉からなる6セッションで構成される介入法を作成し,試行,評価した.<br>【結果】 対象は炎症性腸疾患を抱え社会生活を営む者4名で平均年齢は36.8歳であった.リラクセーション介入後はPOMS得点が低下し,気分のプロフィールは健康群にみられる氷山型を示した.主観的評定においては,「身体感覚」と「気分」にもたらす効果が認められた.対象群に特徴的な認知は「すべき思考」「マイナス思考」「レッテル貼り」であり,POMS,HADSの安定は5セッション項から認められ,セッションを重ねるにつれ,認知の歪みの頻度が低下した.<br>【結語】 介入後にSF-36v2™による心身の健康度が上昇したことから,本介入は,精神面の安寧とストレス対処,QOLに効果をもたらすことが示唆された.
  • 金子 眞理子, 眞嶋 朋子, 小泉 晋一, 岡本 高宏, 佐藤 紀子
    日本看護科学会誌 26(3) 3-12 2006年9月  査読有り
    本研究の目的は,がんに病む対象者の苦悩を測定する40項目の自記式質問紙「がん患者苦悩尺度」を洗練し,その信頼性と妥当性を検討することである.調査は2000年9~12月,167名を対象に行った.対象群の内訳は健康者群100名,がん対象群67名であった.健康者群の有効回答数は90名(90%)であった.がん対象群について,有効回答数は59名(88.1%)であった.なお,内的整合性,構成概念妥当性を検討するうえで,がん患者苦悩尺度の開発の際のデータの一部(N=242)をあわせた301名の分析を行った.がん対象群について因子分析(主成分分析,Varimax回転)を行い,因子負荷量が0.4以下の項目等を吟味し,最終的に32項目に絞ったものをSuffering調査票とした.本測定用具の信頼性について,テスト-再テストの結果,r=0.80(p<0.01)で安定性が確認された(N=28).クロンバックのα係数は0.92であり,がん患者苦悩尺度に比べ内的整合性が高まった(N=301).基準関連妥当性について,SDSとの相関係数はr=0.33(p<0.05)であり,低い相関が認められた(N=57).MACにおけるFighting Spiritsとの相関係数はr=−0.33(p<0.05)で低い負の相関が認められ.Helpless/Hopelessとはr=0.65(p<0.01)で高い相関が認められた.
  • 逸見 佐恵, 榎本 和香奈, 金子 眞理子
    日本がん看護学会誌 18(2) 56-61 2004年12月  査読有り
    骨盤内腫瘍摘出術後の縫合不全により小腸瘻と膀胱瘻を形成し,尿を含む腸液の排液が3000mg/日に及び,栄養状態の不良と感染症を伴う難治性で管理困難な症例(65歳男性)を経験した.この症例に対し適切な創傷ケアを行い,スキントラブルによる患者の苦痛を最小限に抑えるため,パウチング法と低圧間欠持続吸引によるドレナージによる瘻孔ケアを行った.瘻孔が大きく多量の排液のため市販の既製パウチによるパウチングが不可能であったため自作パウチを作成した.その結果,患者の反応やADL,QOLが向上した.また,自作パウチング法施行により低コストに抑えることもできた
  • 眞嶋 朋子, 金子 眞理子, 寺町 優子, 小泉 晋一
    東京女子医科大学看護学部紀要 6 1-9 2004年2月  査読有り
    心疾患に関連したQOL尺度として筆者の一人が以前に作成したHPPQ(Heart Patient Psychologic Questionnaire:心臓病患者心理質問紙)日本語版を修正し,135名の患者(男性114名,女性21名.平均年齢63.9歳)を対象に実施して,信頼性と妥当性を検討した.修正点は,項目数を削減し,配点方法を3段階評定から4段階評定へ変更したことである.その結果,修正版では,信頼性係数であるクロンバックα係数が,4因子中3因子で0.6程度から0.7以上に改善された.また,妥当性については,累積寄与率が29%から56%へと大きく改善された
  • 金子 眞理子
    聖路加看護学会誌 3(1) 25-32 1999年6月  査読有り筆頭著者
    癌患者の苦悩を測定する質問紙「がん患者苦悩尺度」を開発し,その信頼性と妥当性を検討した.本尺度の下位尺度として,身体面・精神面・対人関係・社会生活および実存面に関連する苦しみの四つを理論的に設定した.質問項目は文献研究と患者面接から得た573件の訴えから導き出した.最終的に本尺度は40項目,四つの下位尺度から構成され,患者自記式の質問紙で,回答様式には4段階のリカートスケールを用いた.信頼性・基準関連妥当性の検討は,癌専門病院入院中の患者242名を対象とした.本尺度の安定性は,信頼性係数は0.86,内部一貫性はCronbachのα係数は0.90であり,本尺度の信頼性は初回検討結果としては十分に適切と支持された.内容妥当性は,全項目の85%が支持され,基準関連妥当性は,本尺度とCESDの相関係数はr=0.73,Face Scaleとの相関係数はr=0.46で適切な正の相関が得られた.以上の結果から「がん患者苦悩尺度」の信頼性・妥当性の高さがほぼ支持されたと考えられた
  • 金子眞理子
    聖路加看護大学大学院看護学研究科精神看護学専攻 博士論文 1999年3月  査読有り筆頭著者最終著者責任著者
  • 金子眞理子
    聖路加看護学会誌 2(1) 14-20 1999年1月  査読有り筆頭著者
  • 金子眞理子
    青山大学大学院文学研究科心理学専攻博士前期課程 修士論文 1995年4月  査読有り筆頭著者最終著者責任著者

MISC

 66

書籍等出版物

 11

共同研究・競争的資金等の研究課題

 8