研究者業績

大堀 昇

オオホリ ノボル  (Ohori Noboru)

基本情報

所属
和洋女子大学 看護学部 教授

J-GLOBAL ID
201901000539200599
researchmap会員ID
B000373005

研究分野

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論文

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  • 渡邊 裕見子, 大堀 昇, 樋口 美樹, 関根 聡子, 皆藤 広美, 澤田 和美, 湯澤 八江
    松蔭大学紀要(看護学部) (3) 77-82 2018年3月  査読有り
    基礎看護学実習II(基礎II実習)が終了した看護学部看護学科学生42名の基礎II実習におけるコミュニケーション行動の自己評価表および基礎看護学実習I(基礎I実習)のコミュニケーション行動の自己評価表を対象とした。相手が話していることに耳を傾けることができたか、相手が話したことが理解できたか、指導者と患者が話していることに耳を傾けることができたか、指導者と患者が話していることを理解できたかの項目で「できていない時が多かった」と回答した学生はいなかったが、相手が求めていることを行動に表せたかの項目と相手に適切な質問ができたかの項目では、「できていない時が多かった」と回答した学生がいた。相手(指導者、教員)が求めていることを行動に表わせたかの項目では、基礎I実習では、相手が求めていることを行動に表せたと評価した学生が、基礎II実習では行動に表せなかったと評価し、有意差が見られた。
  • 関根 聡子, 大堀 昇, 渡邊 裕見子, 樋口 美樹, 皆藤 広美, 湯澤 八江
    松蔭大学紀要(看護学部) (3) 71-76 2018年3月  査読有り
    看護系大学として、公立大学(A大学)と私立大学(B大学)の各1校を選択した。技術教育に関する調査内容は、大堀によって抽出された技術項目148項目とした。全体の授業時間は、A大学8255分、B大学8800分で、講義と演習の時間配分は、A大学では3575分と4680分、B大学では4615分と4185分であった。それぞれの療養上の世話に関する技術全体の時間に占める割合は、A大学は講義29.2%、演習70.8%、B大学は講義49.3%、演習50.7%であった。診療の補助に関する技術に費やしていた時間は、A大学6370分、B大学5780分であった。技術分類「症状・生体機能管理技術」の技術50項目をみると、フィジカルアセスメントの技術12項目では、その合計値はA大学では講義650分、演習550分、B大学では講義350分、演習435分であった。1コマ相当時間となる90分を超える差がある技術項目は、「簡易血糖測定」と「浣腸」であった。授業時間のうち演習時間のみに着目し、90分を超える差がある技術分類は、「排泄援助技術」「清潔・衣生活援助技術」であった。
  • 澤田 和美, 大堀 昇, 樋口 美樹, 皆藤 広美, 関根 聡子, 渡邊 裕見子, 湯澤 八江
    松蔭大学紀要(看護学部) (3) 61-69 2018年3月  査読有り
    全国大学のホームページに公表されている看護学科の講義科目で、科目名、授業概要・目標、到達目標、授業内容にフィジカルアセスメント、フィジカルイグザミネーション、ヘルスアセスメントを含むシラバスを対象とした。221大学で267シラバスを確認した。対象となる科目が1科目は184大学、2科目は30大学、3科目は5大学、4科目は2大学であった。科目名、授業概要・目標、到達目標、授業内容にフィジカルアセスメント、フィジカルイグザミネーション、ヘルスアセスメントの記載のある科目を抽出し、七つのカテゴリーに分類できた。1年生でフィジカルアセスメントを開講するシラバスは102(38.2%)、2年生では143(53.6%)で開講され、1、2年生での開講が全体の9割以上を占めた。対象の健康状態を査定する教育内容として、フィジカルアセスメントを支える教育内容と考えらえる授業内容を抽出し、五つの教育内容のカテゴリーに分類した。シラバスの教育内容として抽出した項目は、看護師国家試験出題基準のフィジカルアセスメント小項目にある、医療面接、身体診察の基本、全身の診察、系統別フィジカルアセスメントと一致した。
  • 皆藤 広美, 樋口 美樹, 渡邊 裕美子, 関根 聡子, 大堀 昇, 湯澤 八江
    松蔭大学紀要(看護学部) (3) 37-42 2018年3月  
  • 渡邊 裕見子, 大堀 昇, 樋口 美樹, 関根 聡子, 皆藤 広美, 澤田 和美, 湯澤 八江
    松蔭大学紀要(看護学部) (2) 47-53 2017年3月  査読有り
    松蔭大学看護学部看護学科1年生62名と実習担当教員13名を対象に、学生が基礎看護学実習Iにおいて、どの程度コミュニケーション態度がとれていたかについての自己評価と他者評価の相違について明らかにする調査を行った。基礎看護学実習Iが修了した学生のコミュニケーション態度自己評価表と実習担当教員のコミュニケーション態度他者評価表を分析した。6項目で作成されている調査用紙を用いた。「自己評価」と「他者評価」の2群間でMann-WhitneyのU検定を行った。その結果、6項目の評価項目のうち、2項目で自己評価と他者評価の相違が見られた。「相手(指導者、教員)が話していることに耳を傾けていることができたか」という項目では、自己評価は高い傾向にあるのに対して、他者評価は低い傾向があった。「相手(指導者、教員)が求めていることを行動に表わせたか」の項目では、自己評価が低い傾向にあるのに対して、他者評価は高い傾向であった。
  • 大堀 昇, 渡邊 裕見子, 樋口 美樹, 秋葉 沙織, 皆藤 広美
    日本看護医療学会雑誌 18(1) 22-36 2016年6月  査読有り
    【目的】今後期待される裁量権拡大と業務委譲を伴うチーム医療(新しい医療提供体制)下で、新卒看護師が就職時に求められる看護技術と水準について明らかにした。【方法】新しい医療提供体制を推進する医師、看護師を対象に148項目についてデルファイ調査をし、教育担当看護管理者を対象に最終的なデルファイ調査結果の妥当性の程度を質問した。【結果】16名がデルファイ調査に参加し、最終的な合意は49項目、残りのほとんどが60%以上の同意率だった。教育担当看護管理者は125名が分析対象となり、129項目で60%以上の妥当性の評価を得た。【結論】清潔・衣生活援助技術は業務委譲が可能なため知識を求めていた。診療の補助技術は、難易度が低く習得のばらつきが少ない技術は自立を求め、難易度が高く習得のばらつきある技術は指導下での実施を求めていた。臨地実習で単独実施できる技術、フィジカルアセスメント、救命救急処置技術は、自立を求めていた。(著者抄録)
  • 樋口 美樹, 渡邊 裕見子, 皆藤 広美, 大堀 昇, 湯澤 八江
    松蔭大学紀要(看護学部) (1) 85-92 2016年3月  査読有り
    A大学看護学部の看護学生1年生69名を対象に、抗菌石けんを使用した日常的な手洗いの洗浄効果について調査を行った。講義後の抗菌剤入り固形石けんと水を使用した日常的手洗いの比較では、46名より、また、演習後の抗菌剤入り液体石けんと水を使用した日常的手洗いの比較では、59名より有効な検体が得られた。対象者を抗菌剤入り石けんで手洗いするグループ、水のみで手を洗うグループの2群に無作為割り付けをした。今回の調査結果からは、抗菌剤入り固形石けんによる手洗いと水での手洗いでは、細菌コロニー数に違いがないことが明らかになった。講義における手の汚れは、抗菌固形石けんを使用した日常的な手洗いでは洗浄効果がなかった。演習における手の汚れは、抗菌液体石けんを使用した日常的手洗いでは洗浄効果が確認できた。効果的に手を洗浄するには、十分に液体石けんを泡立て、視覚的・感覚的だけでなく、しっかりと擦りながら泡を洗い流すことが重要であると考えられた。
  • 樋口 美樹, 大堀 昇
    東京医科大学看護専門学校紀要 25(1) 91-97 2016年3月  査読有り
    本研究は、看護補助者の管理や教育の責任を担っている看護管理者が、看護師と看護補助者の役割についてどのように考えているのかを明らかにすることを目的に行なった。分析対象は看護管理者45名分の自由記載であり、107件のテキストデータであった。この107件のテキストデータをテキストマイングツールを用い、キーワードの重要度、頻出頻度の解析、アソシエーション分析を行なった。その結果、重要キーワードのマッピングでは、<Ns>と<看護補助者>というキーワードを核にした2つのグループを表現しており、<Ns>と<看護補助者>は<指示><能力><原則><業務><管理>といった言葉を使って結びついていることがわかった。今回の結果により、看護管理者が看護師と看護補助者との協働をどのように考えているのかという傾向を知ることができたことは、今後、看護師と看護補助者との協働を考える上での基礎的な資料になると考えた。(著者抄録)
  • 大堀 昇, 樋口 美樹, 秋葉 沙織
    東京医科大学看護専門学校紀要 25(1) 85-90 2016年3月  査読有り
    A大学病院における薬剤インシデントの発生要因を調査し、医療職種との関連を明らかにした。調査項目は、「確認を怠った」など24項目の発生要因、医師、薬剤師、看護師など14の当事者医療職種とした。分析は、医師と医師以外、薬剤師と薬剤師以外、看護師と看護師以外について、各群における発生要因の生起のオッズ比、および95%信頼区間を算出した。結果、9916件の全インシデントのうち薬剤インシデントは3838件(38.7%)、そのうち当事者が医師だったものは6.0%、薬剤師は8.1%、看護師は81.4%だった。医師における発生要因は、医薬品の取り扱いに関する知識不足などで、処方に関する発生要因と関連があった。薬剤師は、繁忙と院内設備の問題など、処方オーダーを受けて分包、調剤に至る過程に関する発生要因と関連があった。看護師は、確認、判断、技術の不足など薬剤投与に関する発生要因と関連があった。(著者抄録)
  • 樋口 美樹, 大堀 昇, 湯澤 八江
    埼玉医科大学看護学科紀要 8(1) 17-24 2015年3月  査読有り
    地域中核病院に外来通院している患者の健康維持活動との関連を明らかにした。66名の患者から有効回答を得られた。服薬受容に関するデータについては服薬アセスメントツール(Medical Assessment Tool:MAT)を用いた。性別、年齢、通院時間と通院手段、病院選択の理由、健康維持活動(食生活、ストレス、運動、人との交流、睡眠、栄養ドリンク摂取)などについて尋ねた。分析の結果、薬の服薬受容と関連がみられた具体的な健康維持活動は、「散歩をする」(薬の説明は薬を理解するのに役立っている、薬を飲む作業は面倒でない、と関連)、「食事に気をつける」(MATの総得点と関連)、「栄養剤を飲む」(薬代は負担ではない、と関連)、「人と交流する」(薬の説明は薬を理解するのに役立っている、と関連)、「特別な体操をする」(服薬は上手くいっている、と関連)であった。「人と交流する」「特別な体操をする」という健康維持活動は女性の方が多く行っているという結果であった。

MISC

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共同研究・競争的資金等の研究課題

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