看護学部

大堀 昇

オオホリ ノボル  (Ohori Noboru)

基本情報

所属
和洋女子大学 看護学部 教授

J-GLOBAL ID
201901000539200599
researchmap会員ID
B000373005

研究分野

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論文

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  • 山岡 富美香, 大堀 昇, 小池 朝子, 小川 ひとみ, 坂本 いずみ
    医療創生大学研究紀要 3 22-36 2023年2月  
    目的:病棟看護師が多重業務に取り組みながら行っている転倒予防について明らかにした。方法:病棟看護師14名を対象に、フォーカスグループディスカッションによりデータ収集した。結果:74のコード、37のサブカテゴリ、10のカテゴリが抽出された。結論:病棟看護師が多重業務に取り組みながら行っている転倒予防は、「常に転倒リスクのある患者の対応を念頭におき、本来業務の合間を縫って、細やかに観察する」「転倒リスクのある患者に関するタイムリーで効率的な情報収集と情報の共有」「転倒予防のための看護師の移動距離を短くした対応」「状況に合わせた個別的な転倒予防」「チームの協力によって転倒予防が必要な患者の対応と他の患者の必要な援助を同時並行して行う」に集約された。転倒予防は、患者個々の転倒リスクだけではなく、病棟全体の患者の状態から検討しなければならない。また、看護チーム全体が協力し合える風土を作ることが重要であることが示唆された。(著者抄録)
  • 小池 朝子, 角田 智美, 相場 繁, 渡部 幸, 野口 訓彦, 大堀 昇
    医学と生物学 162(3) 1-13 2022年9月  
    背景:看護系大学の急増により、教員の量的・質的充足が喫緊の課題となっている。教員の資質・能力の向上が求められるが、看護系大学に勤務する助手は様々な課題を抱えていると考えられる。目的:看護系大学の助手について言及した国内文献を検討し、助手の職務上の課題を明らかにする。方法:医学中央雑誌刊行会Webで検索し抽出された61文献から、看護系大学の助手に言及している16文献を対象とした。本文中の助手の職務上の課題をコードとして抽出し、類似性を検討してサブカテゴリー、カテゴリーとした。結果:分析の結果、68件のコードと10件のサブカテゴリーが抽出され、【教育活動に関する課題】【キャリア発達に関する課題】【大学組織での役割遂行に関する課題】の3つのカテゴリーが抽出された。結論:【教育活動に関する課題】に対しては、助手の看護実践能力や教育学への知識、これまでの研究活動に合わせた業務配置や研修等の継続教育が必要である。【キャリア発達に関する課題】に対しては、助手個人では自己のキャリア、将来像を明確にすること、大学組織では、助手を含めた看護学教育の特徴を踏まえたファカルティ・ディベロップメントの企画・運営が必要である。【大学組織での役割遂行に関する課題】に対しては、助手個人では弱みを克服する努力と強みを自信に繋げること、大学組織では、助手が経験を振り返り、意味づけする場と時間の確保など環境の整備が必要である。(著者抄録)
  • 小池 朝子, 相場 繁, 野口 訓彦, 渡部 幸, 大堀 昇
    医療創生大学研究紀要 2 3-12 2022年2月  
    目的:慢性疾患を持つ在宅療養患者における一包化調剤の背景要因について明らかにする。方法:外来に通院する慢性疾患患者460名を対象とした。属性等については記述統計量、一包化の有無との関連について推測統計量を算出し、CramerのVおよびχ二乗検定により解析した。一包化の有無と服薬アドヒアランスとの関係は、Mann-Whitney U検定により解析した。結果:服薬アドヒアランススコアは、一包化有群では平均56.9(SD=9.90)、一包化無群では平均55.1(SD=10.2)であり、有意差が認められた(p=.038)。一包化の有無にかかわる患者の背景要因として、仕事の有無、糖尿病や心臓病、脂質異常症の有無、要介護認定の有無、毎朝食の摂取の有無、外出が多いかどうか、薬の効果の理解の有無、薬に関する口頭での十分な説明の有無、で有意差が認められた。結論:一包化されている患者の服薬アドヒアランスは良好であった。一包化の有無に関わる患者の背景要因が示された。(著者抄録)
  • 大堀 昇, 浦松 雅史, 三木 保
    東京医科大学雑誌 78(4) 312-327 2020年10月  
    背景:疾病構造の変化や平均在院日数の短縮化に伴い、在宅医療が推進されている。服薬が主となる在宅医療では、服薬アドヒアランスの低下がみられる。これまでの研究で用いられていた服薬アドヒアランスの尺度には、日本語訳での信頼性、妥当性や医療従事者との協働に関する項目が含まれていないといった問題点があり、服薬アドヒアランス低下の要因とされた事象が、真の低下の要因といえるかは疑問が残る。本研究では、これらの問題点を克服した服薬アドヒアランス尺度を用いて、慢性疾患を持つ在宅療養患者における服薬アドヒアランス要因分析モデルを構築することを目的とした。対象・方法:外来の慢性疾患患者を対象に配票調査をした。調査項目は、概念枠組みに基づく74項目とし、多変量解析、構造方程式モデリングを行った。結果:436部の有効回答を得た。「話を聞く能力」「規則的な食事」「一包化」の項目が「服薬継続力」の構成要素の「継続服薬の受け入れ」「継続服薬の管理」「継続服薬に関する専門職の支援」に影響を及ぼし、「服薬継続力」が「服薬アドヒアランス」の維持、向上に繋がっていた。モデル適合度は、χ2=4.26,degrees of freedom=5,p=0.512,resting metabolic rate=0.103,goodness of fit index=0.995,adjusted goodness of fit index=0.986,comparative fit index=1.00,root mean square error of approximation=1.00×10-5と適合度基準を十分満たした。結論:かつての問題点を克服した服薬アドヒアランス尺度を用いて、服薬アドヒアランス要因分析モデルが構築できた。話を聞く能力は、服薬の理解や受け止め、服薬管理を維持する要因であると考えられた。規則的な食事は、服薬を習慣化させると考えられた。一包化は、薬剤と薬効が一致せず服薬の理解に負の影響を与えていると考えられた。これらの「服薬継続力」の構成要素への影響因子が「服薬アドヒアランス」の維持、向上に影響する事が示された。(著者抄録)
  • 皆藤 広美, 樋口 美樹, 渡邊 裕美子, 関根 聡子, 大堀 昇, 湯澤 八江
    松蔭大学紀要(看護学部) (3) 37-42 2018年3月  

MISC

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共同研究・競争的資金等の研究課題

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