石川 紀子, 前田 留美, 堂前 有香, 齊藤 千晶
日本看護学会論文集: 看護管理・看護教育 51回 235-238 2021年8月 査読有り筆頭著者
A県内の小児系病棟を有する病院14施設の小児系病棟師長14名と、成人系病棟から小児系病棟に異動となった看護師25名にアンケートを行い、師長には「異動してきた看護師への教育・研修の有無・内容」等について尋ね、異動看護師には「異動して経験した困難」「学習ニーズ」等について自由記述で回答を求めた。師長アンケートの結果、「異動してきた看護師のみを対象とした教育・研修がある」と答えたのが3名(21%)、「新卒配属者と共に行う教育・研修がある」と答えたのが2名(14%)であった。異動看護師アンケートの結果、「経験した困難」は4つのカテゴリーに分けられ、内訳は【小児看護の技術】【小児の疾患や治療】【小児とのコミュニケーション】【親への関わり】であった。「学習ニーズ」も4つのカテゴリーに分けられ、内訳は【小児看護特有の知識や技術】【家族を対象とした看護のための知識や方法】【異動者としての支援】【小児看護の未経験者としての支援】であった。