研究者業績

小沢 哲史

オザワ テツシ  (Tetsushi Ozawa)

基本情報

所属
和洋女子大学 人文学部心理学科 教授
学位
博士(学術)(東京大学)

研究者番号
50369526
J-GLOBAL ID
200901052667165367
researchmap会員ID
5000053586

論文

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MISC

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  • 小沢哲史
    和洋女子大学紀要 55 77- 89-89 2015年3月  査読有り
    本論文は"愛情レンズ (affection lens)"と"トラウマ・レンズ (trauma lens) "という2つの処理システムとその接合状況によって人間の心理と病理を説明することを試みた(これを"二重レンズ理論"と呼ぶ)。健康な発達にとっては、養育者の関わりによって2つのシステムがよく接合されることが望ましく、その接合にはアタッチメント・システムが寄与していることを論じた。次に、2つのレンズの接合不全と、トラウマ・レンズの増殖、トラウマ・レンズの溶解痕によって、様々な精神病理を一貫して説明しようとした。さらに治療に影響を与える点について提示した。最後に今後の課題や展開を論じた。
  • 小沢哲史
    和洋女子大学紀要 53 155-166-166 2013年3月  査読有り
    近年、日本では少年犯罪に対する関心が高まり、実態以上に過大視する傾向が強まっているとされる。これを「少年犯罪に対する過大視現象」とする。この現象については実態の把握が十分ではなく、この現象をどのように説明すべきか、その影響は何かなど不明な点も多い。本論文は第一に、この現象の実態をより明確に把握するため、高校生、大学生、幼稚園児の母親、50 〜70歳代の計4グループ、合計183名を対象に、平成17年度内閣府調査の質問文を精緻化した調査を実施した。第二に、少年犯罪の過大視現象をどのように捉えるのかについて学際的議論を行った。最後に、過大視現象が青少年の発達に与える影響について論じた。
  • 小沢 哲史
    和洋女子大学紀要 52 119-128-128 2012年3月  査読有り
    本論文は、東日本大震災が千葉県北西部に位置する私立の女子大学に通う大学生の自己変化にどのような影響をもたらしたのかを震災前に得ていたデータを比較対象として活用し、質問紙法を用いて検討した。また事後的にも探索的に調査対象を広げた。結果的に協力者は次の6グループであった。①坂部(2011)による調査における女子大学生(震災9カ月前) :47名、②坂部(2011)による調査における妊娠中の女性(震災8カ月前):25名(①と②が震災前のデータ)、③女子大学生(震災1カ月後):77名、④女子大学生(震災3 カ月後):192名、⑤親世代の成人女性(震災4 カ月後):79名、⑥親世代の成人男性(震災4カ月後) : 40名。①、②および⑤、⑥は、比較のためのグループであった。結果から、震災前後で女子大学生の自己変化に違いは見られず、震災の影響は一部に留まることが見いだされた。協力者の記述した自己変化のきっかけも含めた分析から、生活に即した実体験が自己変化を来していることが示唆され、震災は、学生にとって継続的な実体験としてのインパクトにやや欠けたと考えられた。
  • 小沢哲史
    和洋女子大学紀要 人文系編 49 159-170-170 2009年3月  
  • 小沢哲史
    和洋女子大学紀要 人文系編 48 67-78-A78 2008年3月  
  • 和田節子, 小沢哲史
    岐阜聖徳学園大学短期大学部紀要 39 47-56 2007年2月  査読有り
  • 小沢哲史
    霊長類研究所年報 34 140 2004年9月  
  • 小沢哲史
    東京大学大学院総合文化研究科 博士学位論文 甲(16748) 2002年3月  査読有り

講演・口頭発表等

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共同研究・競争的資金等の研究課題

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