中世インドの学際的研究 平成14~16年度科学研究費補助金〔基盤研究(A)(2)〕研究成果報告書, 11, Mar, 2005
avidyaはシャンカラ(Sankara、8世紀)の時代からさまざまに説明され、最終的には定義という方法によって説明されるが、それ以外の方法によっても説明されてきた。maya,mithyavabhasa,vibhramaなどの「同義語による説明」、klesa、dosa、vyavadhana、anarthaなどの「包摂概念による説明」、anadi、naisargika、anirvacaniiya、bhavarupa、jadaなどの「性質による説明」などがある。avidyaの定義は一つではないが、そこには方法の違いもある。