研究者業績

松野 航大

マツノ コウダイ  (Kodai MATSUNO)

基本情報

所属
武蔵野大学 通信教育部 人間科学部 講師

J-GLOBAL ID
201801013239408225
researchmap会員ID
B000291257

論文

 10
  • 井合真海子, 宮城整, 山崎さおり, 松野航大, 片山皓絵, 成瀬麻夕, 野網恵, 遊佐安一郎
    心理学評論 64(4) 460-475 2022年3月31日  査読有り
  • 松野航大, 峯村香澄, 宮崎球一
    人間学研究論集 (11) 11-22 2022年3月10日  査読有り筆頭著者
  • 池田寛人, 梅田亜友美, 藤島雄麿, 高橋恵理子, 松野航大, 熊野宏昭
    行動医学研究 25(2) 207-215 2020年12月  査読有り
  • 飯島有哉, 松野航大, 宮崎球一, 根建金男, 桂川泰典
    認知療法研究 11 53-63 2018年2月  査読有り
  • 池田寛人, 宮崎球一, 松野航大, 根建金男
    行動医学研究 23(1) 24-31 2017年  査読有り
    近年、抑うつや不安に対する介入方法として、メタ認知療法(metacognitive therapy:MCT)が注目を集めてい る。MCTでは、感情にアプローチする際に、反すうや心配の維持要因であるメタ認知的信念(metacognitive belief:MCB)に 介入の焦点をあてる。MCTの抑うつモデルでは、反すうや反すうに関するポジティブ/ネガティブなメタ認知的信念が抑うつに及ぼす 影響が示されている。しかし、先行研究で抑うつに対する影響が示されている心配に関しては、抑うつのメタ認知モデルの中では考 慮されていない。また、心配に関するポジティブ/ネガティブなメタ認知的信念、認知的自信の低さや認知的自己意識など、抑うつ との関連が考えられるMCBも、考慮されていない。そこで本研究では、心配の影響も考慮したMCTの抑うつモデルの検討を目的と した。大学生を対象として調査を行ったところ、219名分の有効回答を得た。得られたデータを使用して、共分散構造分析を行っ た。十分なモデル適合度が得られたモデルを、最終モデルとして採択した。仮説モデルでは、心配と反すう、およびMCBが抑うつ に及ぼす影響を検討した。結果として、反すうと心配、および心配に関するネガティブな信念が抑うつに対して有意な正の影響を与 えていた。また、反すうに関するポジティブなメタ認知的信念と反すうに関するネガティブなメタ認知的信念が反すうと心配を介して 抑うつに有意な正の影響を示していた。さらに、認知的自己意識や認知的自信の低さといった、先行研究では抑うつに対する影響 が考慮されていなかったMCBから、抑うつに対しての心配や反すうを介して抑うつに有意な正の影響が示された。以上、本研究の 結果から、心配と反すう、および 認知的自己意識や認知的自信の低さを含むMCBの影響が示された。本研究の結果から、抑うつ に対するメタ認知療法のなかで、様々な変数を扱うことが、理論的に可能になったと言える。

MISC

 5
  • 松野航大, 遊佐安一郎
    家族療法研究 39(3) 232-248 2022年12月  招待有り筆頭著者
  • 松野航大, 遊佐安一郎
    臨床心理学(特集感情の科学―リサーチマップとアプローチガイド) 20(3) 316-320 2020年5月10日  招待有り筆頭著者
  • 遊佐 安一郎, 宮城 整, 松野 航大, 井合 真海子, 片山 皓絵, 成瀬 麻夕
    精神神経学雑誌 121(2) 131-138 2019年2月  査読有り招待有り
    境界性パーソナリティ障害,双極性障害,物質関連障害,摂食障害,神経発達障害などに共通する特徴の1つに,感情調節の困難さがある.感情調節の困難さに対する認知行動療法的アプローチとして注目されているLinehan, M. M.による弁証法的行動療法(DBT)はその治療効果に関するエビデンスも多く,欧米では普及が進んでいるが,日本ではほとんど普及していない.また,感情調節が困難な人の家族も本人の衝動性などの影響で,苦難を経験し,家族自身も感情調節が困難になることも多く,その結果本人の改善のための効果的な支援ができない状態になり,本人と家族が悪循環に陥ることも多い.そのために欧米では弁証法的行動療法-家族スキル訓練(DBT-FST)やファミリーコネクション(FC)のようなDBTの家族心理教育への活用が進んでいるが,日本ではこれもまだほとんど行われていない.日本でのささやかなチャレンジとして著者らは7年前から感情調節が困難な人の家族のための心理教育,家族スキルアップグループを,DBT-FSTやFC,そして統合失調症の家族心理教育などを参考にして行っている.本稿ではこのグループの内容を紹介し,参加者のインタビューを通してグループの参加者たちの変化について学ぶことになった質的研究の結果などを参考にして,日本での感情調節困難の家族心理教育のあり方,可能性,そして課題についての考察を行った.(著者抄録)
  • 池田 寛人, 松野 航大, 高橋 恵理子, 根建 金男
    日本認知・行動療法学会大会プログラム・抄録集 44 218-219 2018年10月26日  
  • 井合真海子, 松野航大, 山崎さおり, 遊佐安一郎
    精神科治療学 30 117-122 2015年  査読有り招待有り

書籍等出版物

 6

講演・口頭発表等

 159

担当経験のある科目(授業)

 22

所属学協会

 10

社会貢献活動

 4

その他

 3