研究者業績

辻 惠介

ツジ ケイスケ  (Keisuke Tsuji)

基本情報

所属
武蔵野大学 人間科学部 人間科学科 教授
学位
学士(横浜市立大学)
博士(医学)(自治医科大学大学院)

J-GLOBAL ID
200901056262749669
researchmap会員ID
5000024564

研究キーワード

 3

学歴

 3

論文

 25
  • Keisuke Tsuji
    Psychiatry and Clinical Neurosciences Reports 2(2) 2023年4月13日  査読有り筆頭著者責任著者
  • 辻 惠介
    司法精神医学 18(1) 27-33 2023年3月  招待有り筆頭著者責任著者
  • 辻 惠介
    栃木精神医学 38 3-17 2018年12月  招待有り筆頭著者責任著者
  • 今野理恵子, 辻 惠介, 渡辺哲康
    精神医学 57(1) 61-70 2015年1月  査読有り
  • 大塚公一郎, 辻 惠介, 加藤 敏
    日本社会精神医学会雑誌 19(1) 7-15 2010年7月  査読有り
  • 精神科治療学, 編集委員会編
    精神科治療学 24(増刊号) 324-325 2009年10月  招待有り筆頭著者責任著者
  • 道家木綿子, 辻 惠介, 大山みち子
    こころと文化 6(1) 51-60-60 2007年2月  査読有り
    難民申請者のメンタルヘルスの状態を把握し、必要な対策を検討するために、トルコ国籍クルド人難民申請者を対象とした調査を行った。HSCL-25(「不安」「抑うつ」)、HTQ(「PTSD」)を用いて評価したところ、日本での収容経験がない群(n=15)よりも、収容中の群(n=7)、収容経験のある群(n=12)のほうが、メンタルヘルスの状態が悪い傾向が見られた。収容以外のふぁ鵜kターのうち、本国における外傷的出来事の頻度に大きな差はみられなかったが、滞日期間・難民申請手続期間は、収容中群・収容経験あり群が収容経験なし群の2倍以上であった。また、生活問題の評価に関する設問から、収容中群は収容状態に関連する事項、収容経験あり群は医・食・住に関する事項について、それぞれ強いストレスを感じている傾向がみられた。メンタルヘルス対策の一環として、収容を含む難民申請者の処遇に関する制度改善や、社会福祉的支援の拡充が望まれる。
  • Miyasaka LS, Canasiro S, Abe Y, Otsuka K, Tsuji K, Hayashi T, Andreoli SB, Nakagawa D, Shirakawa I, Atallah AH, Kato S
    J Bras Psyquiatr. 56(1) 48-52 2007年1月  査読有り
  • こころと文化 5(1) 10-15 2006年2月  筆頭著者責任著者
    共生が阻まれてきた状況を俯瞰し、共生に対立する概念―融和、差別、排除―の検討を通して、平等な処遇と民族同一性の保障という 2点によって共生状態が達成されることを明らかにした。共生を追い求めることが進歩史観的な世界観を孝む恐れにも言及し、共生概念は未来志向的な思考実験であり、共生状態が達成された千年王国を夢見るよりも、少しでもましな状況を目指すという現実的な視座に立ち、今後の進むべき方向を探っていく必要があることを提言した。
  • 遠藤 香, 辻 惠介
    武蔵野大学心理臨床センター紀要 (6) 45-54 2006年  
  • 本田 暁, 大塚公一郎, 山家邦章, 加藤 敏, 中村好一, 辻 惠介, 阿部 裕
    日本社会精神医学会雑誌 14(1) 45-54 2005年6月  査読有り
    在日日系ブラジル人の精神障害のリスクファクターを明らかにするため、J大学附属病院精神科外来を受診した日系ブラジル人と、K工業団地に隣接する住居地帯に居住する、精神的に健常と判断される日系ブラジル人を対象に調査を行い、在日日系ブラジル人のメンタルヘルス上のリスクファクターとして、日本社会への適応が進んでいないことと、日本とブラジルの間の文化葛藤が存在することを指摘した。具体的には、配偶者なし、同居人なし、滞在期間5年未満、日本語能力なし、心理的な外傷体験あり、などが挙げられた。
  • 大規模緊急事態におけるメンタルヘルス・ケア・ハンドブック 3-9 2004年3月  招待有り筆頭著者責任著者
    外務省の在外公館で法人援護の第一線で働く領事担当者が活用する目的で作成されたハンドブック。大規模緊急事態におけるメンタルヘルス・ケアを解説し、現場で働く領事担当者が大規模緊急事態に遭遇したときに事典代わりに使用することを想定している。第一部総論第一章を執筆し、大規模緊急事態に面した際に人々がどのような行動をとってきたのかを概説した。
  • 日本社会精神医学会雑誌 11(1) 85-87 2002年7月  招待有り筆頭著者責任著者
    出稼ぎのために来日していた中国人男性による殺人事件の司法精神鑑定例を、東南アジアで見られる文化結合症候群であるアモクとの類似性から考察し、移民にアモク類似の暴力発動が生じた意味を検討した。
  • LS Miyasaka, K Otsuka, K Tsuji, AN Atallah, J Kunihiro, Y Nakamura, S Kato, Y Abe, Y Kamada
    PSYCHIATRY AND CLINICAL NEUROSCIENCES 56(1) 55-64 2002年2月  査読有り
    The aim of the present study was to assess the mental health status of Japanese-Brazilians living in Kiyoharadai, Japan and compare the findings with the Japanese-Brazilians living in Bauru, Brazil. A comparative community-based mental health survey was conducted from November 1997 to April 1999 on a randomly selected sample of Brazilians of Japanese descent living in Bauru, Brazil (n=213) and on the entire Brazilian community of Kiyoharadai, Utsunomiya, Japan (n=158), using the self-reporting questionnaire (SRQ-20). Analysis was done by chi(2) Fisher and multiple logistic regression. Scores indicating probable cases of minor psychiatric disorders, were found in 3.2% of the community in Bauru city and 17.8% (OR=7.01) of the community in Kiyoharadai. The sociodemographic data indicated that those with high SRQ-20 scores were most likely to be female (OR=2.98), smokers (OR=2.76). and those whose former occupation was student when living in Brazil (OR=9.57). The mental health status of the Japanese-Brazilians living in Kiyoharadai, Japan is significantly worse than that of the community living in Bauru, Brazil, particularly among women, smokers and those who were students when living in Brazil. Further research concerning the mental health of this community is necessary and assistance provided.
  • 辻 惠介, 宮坂リンカーン, 大塚公一郎, 本田 暁, 山家邦章, 加藤 敏, 中村好一, 阿部 裕
    日本社会精神医学会雑誌 10(2) 253-260 2002年2月  査読有り筆頭著者責任著者
    宇都宮市K地区の日系ブラジル人の一般人口を対象に調査を行い、来日後の年月の経過とともに彼らが日本の社会・文化への適応を進めつつあることを示唆する結果を得た。彼らの適応がある程度順調に進んでいることの一因として、彼らの形成している散在的な居住区が、適度に民族的で保護的であり、適度に同化促進的であるとする仮説を提唱した。
  • 大塚公一郎, 宮坂リンカーン, 辻 惠介, 本田 暁, 山家邦章, 加藤 敏, 中村好一, 阿部 裕
    日本社会精神医学会雑誌 10(2) 149-158-158 2001年11月  査読有り
  • K Tsuji, LS Miyasaka, K Otsuka, G Honda, S Kato, Y Abe
    PSYCHIATRY AND CLINICAL NEUROSCIENCES 55(2) 127-130 2001年4月  査読有り筆頭著者責任著者
    The comparatively high salaries made in Japan are attractive to many Japanese-Brazilians. The number of individuals from this ethnic group being treated in Japanese mental hospitals has increased. We hypothesized that Japanese-Brazilian patients with panic disorders adjusted better to Japanese society and culture than those with other mental disorders. The subjects in the present study are 40 Japanese-Brazilian patients undergoing treatment at the Department of Psychiatry at Jichi Medical School, Japan, from May 1990 to September 1998. Patients were divided into a panic disorder group, a schizophrenic group, a mood disorder group and a neurosis group. Demographic data (Japanese language ability, duration of residence in Japan etc.) were collected. A comparison was made among the four groups. Patients in the panic disorder group showed a significant tendency to be fluent speakers of Japanese. Patients in the panic disorder group also had been in Japan for a significantly longer period of time than those in the other three groups. Japanese ability and length of residence in Japan rule out exacerbating factors due to a foreign living environment. Panic disorder patients usually have resolved the problems inherent in living and working in a foreign country. In general, Japanese-Brazilians are more comfortable both financially and socially in Japan than other foreign laborers because of their cultural and family background. The emotional conflict experienced by such patients may result from concern over whether to live in Brazil or Japan in the future. Their ethnic and cultural identity may be confused, fluctuating between identifying with Brazil and with Japan, and this may cause vague feelings of anxiety.
  • 辻 惠介, 宮坂リンカーン, 大塚公一郎, 本田 暁, 山家邦章, 加藤 敏, 中村好一, 阿部 裕
    日本社会精神医学会雑誌 9(2) 163-170 2000年11月  査読有り筆頭著者責任著者
    宇都宮市K地区とバウル市(ブラジル)に在住する日系ブラジル人に対し、SRQ-20(Self Reporting Questionnaire-20)を用いたスクリーニングを行い、抑うつ状態の発生に対する移住の影響を調べた。若年者であることや来日前に学生であったことが抑うつ状態の危険因子になっていたことから、移住に際して自我同一性の問題が生じた可能性が示唆された。
  • 辻 惠介, 加藤 敏
    精神神経学雑誌 101(4) 327-349-349 1999年5月  査読有り筆頭著者責任著者
    重篤な攻撃行為により緊急措置入院した分裂病者の追跡調査を行った。攻撃の妄想依存性と偶発性に着目すると、分裂病者の攻撃の理念型として<収斂型><反応型><離散型>の3類型を区別できる。<収斂型>では<反応型>や<離散型>と比べて攻撃時の緊張病状態が強く、攻撃の方向性が定まっており、攻撃行為後の速やかな病状回復と共同世界への自己の再定位が促されると考えられた。
  • 大塚公一郎, 宮坂リンコン, 辻 惠介, 鎌田芳郎, 加藤 敏
    日本社会精神医学会雑誌 7(2) 165-172 1998年12月  査読有り筆頭著者
  • 辻 惠介, 阿部 裕
    精神科治療学 12(11) 1341-1344 1997年11月  査読有り筆頭著者
    ペルー人のAIDS患者を母国に搬送した経験を報告した。在日外国人が増加するにつれ、不安や絶望感が強く自殺などの不測の事態が予想される外国人症例や、AIDS患者や臨死患者などのコンサルテーション・リエゾン精神医学の対象になる外国人症例にも、精神科医が関わる機会が増えると予想される。そうした患者の搬送に精神科医が積極的に関わることの重要性を提言した。
  • 辻 惠介, 西嶋康一
    臨床精神医学 25(2) 215-218-218 1996年2月  査読有り筆頭著者
    身体症状の活動性と並行して、Bonhoeffer の外因反応型として捉えられる精神症状が出現した皮膚筋炎の1症例を報告した。この症例では、精神症状の増悪に並行して髄液中の interleukin-6(IL-6) が一過性に高値になったことから、皮膚筋炎やその他の膠原病による精神症状が疑われるときに、髄液中の IL-6 を測定することの有用性を提唱した。
  • 辻 惠介, 鈴 万理, 岡島美朗, 江原由美子, 阿部 裕
    日本集団精神療法学会誌―集団精神療法 11(1) 29-34 1995年2月  査読有り筆頭著者
    大学病院精神科病棟の集団精神療法におけるうつ病者の行動特性を、役割同一性と両義性不耐性に着目して提示した。うつ病者は多くの場合集団精神療法に同調的であり、発病状況において喪失した役割の再獲得につながる可能性も認められた。両義性不耐性を露呈する状況でも、うつ病者が自己の性格に目を向け、両義性不耐性を緩和し、自我の機能が強化される可能性が見出された。
  • 岡島美朗, 辻 惠介, 江原由美子, 阿部 裕
    日本集団精神療法学会誌 集団精神療法 9(2) 1993年10月  査読有り

MISC

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書籍等出版物

 13

講演・口頭発表等

 15

共同研究・競争的資金等の研究課題

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  • 日本学術振興会 科学研究費助成事業 2012年4月 - 2016年3月
    山本 輝之, 町野 朔, 五十嵐 禎人, 柑本 美和, 城下 裕二, 山中 友理, 川本 哲郎, 辻 恵介, 平野 美紀, 水留 正流, 安田 拓人, 丸山 雅夫, 小西 聖子, 橋爪 幸代, 吉中 信人
  • 日本学術振興会 科学研究費助成事業 2006年 - 2008年
    山本 輝之, 町野 朔, 中谷 陽二, 岩瀬 徹, 長沼 範良, 辻 伸行, 島田 聡一郎, 丸山 雅夫, 川本 哲郎, 安村 勉, 安田 拓人, 辰井 聡子, 柑本 美和, 東 雪見, 小西 聖子, 飛鳥井 望, 白石 弘巳, 五十嵐 禎人, 辻 恵介, 松原 三郎, 八木 深, 吉岡 眞吾, 益子 茂, 田口 寿子, 黒田 治, 和田 久美子, 袖長 光知穂, 鈴木 秀行, 内嶋 順一, 松木 崇, 山中 友理, 町野 朔, 岩瀬 徹, 中谷 陽二, 小西 聖子, 辻 伸行

社会貢献活動

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