研究者業績

山崎 浩一

ヤマザキ コウイチ  (YAMAZAKI KOICHI)

基本情報

所属
武蔵野大学 通信教育部 人間科学部 講師
学位
修士(横浜国立大学大学院)

J-GLOBAL ID
201701009608136418
researchmap会員ID
B000271451

論文

 18
  • 山崎浩一, 村上香奈, 野沢久美子
    日本発達心理学会第21回大会発表論文集 482 2010年3月  
    日本教育心理学会第50回総会ならびに日本心理学会第73回大会での報告を受け、「悩んだとき」の対処方法を問うことによって、発達支援的介入に対する大学生の準備性を査定するための尺度作成を試みたもの。4因子が抽出され、社会的資源利用と言う視点からの大学生の準備性を捉える尺度としての有効性が示唆された
  • 村上香奈, 山崎浩一, 野沢久美子
    日本教育心理学会第51回総会論文集 116 2009年9月  
    日本教育心理学会第50回総会ならびに日本心理学会第73回大会での報告を受け、大学での発達支援実践のため、学生のレディネスを査定する尺度を開発するため、同学年の学生の将来像やその目標を聞くことをどのように捉えているのかを調査した。その結果、3つの因子が抽出され、同学年の学生の将来像やその目標という、社会的資源が提供された際の反応を学生の発達支援へのレディネスとして捉えることの有効性が示唆された
  • 山崎浩一, 村上香奈
    日本心理学会第73回大会発表論文集 1127 2009年8月  
    大学での効果的な発達支援実践のため、それまでの一連の研究でその重要性が示唆されてきた発達支援への大学生の準備性を査定する尺度の作成を、発達支援的資源を主体的に利用するかどうかという視点から検討するため、そもそも大学生が「悩むとは」どういうことであると捉えているのか調査した。結果、大学生が決して「悩むこと」を否定的に捉えているわけではなく、むしろ肯定的に捉えているにもかかわらず、「悩めない」「相談できない」状態にあることが示唆された。
  • 村上香奈, 山崎浩一
    日本心理学会第73回大会発表論文集 1126 2009年8月  
    大学での発達支援実践のため、講義形式による支援とグループワーク形式による支援の効果を比較検討した。その結果、対象者(大学生)の適性を視野に入れた支援の重要性が示唆された。
  • 村上香奈, 山崎浩一
    日本教育心理学会第50回総会論文集 725 2008年10月  
    日本教育心理学会第49回総会ならびに日本発達心理学会第19回大会での報告を受け、大学での発達支援実践のため、学生のレディネスを査定する方法を開発する基礎的資料として、「悩むこと」を学生がどのように捉えているのか、「悩んだとき」どのような対処方法を実践しているのかを調査・検討したもの。既に指摘されている「悩めない大学生」の実態が、「悩む方法」「悩み方」、すなわち「悩むための道具」の未獲得であることが示唆され、この点を含めての査定方法・支援方法開発の重要性が改めて示唆された。1126
  • 山崎浩一, 村上香奈
    日本発達心理学会第19回大会発表論文集 576 2008年3月  
    大学での発達支援について、通常講義内でのソリューション・フォーカスト・アプローチを援用した介入方法の有効性を、学生の準備性に焦点化し検討したもの。同介入の特徴のひとつである他者の立てた目標とその理由を聞くことで「感情的反応」を生起された学生が、自身で立てた目標を実行に移していることが示唆された。同時に、他者の目標を聞くことの影響性の深浅を発達支援に対する大学生の準備性と解釈することの重要性が改めて示唆された。
  • 村上香奈, 山崎浩一
    日本教育心理学会第49回総会論文集 130 2007年9月  
    日本教育心理学会第48回総会での報告に引き続き、大学での発達支援について、通常講義内でのソリューション・フォーカスト・アプローチを援用した介入方法の有効性を検討したもの。同介入の特徴のひとつである他者の立てた目標とその理由を聞くことの影響を、各学生の自由記述を基に検討した結果、その影響性を、発達支援への各学生のレディネス(準備性)として捉えることの可能性が示唆された。
  • 村上香奈, 山崎浩一
    日本教育心理学会第48回総会論文集 204 2006年9月  
    自身や自身の将来について積極的に考えることができない大学生に対し大学が担うべき役割として指摘されて久しい発達支援的介入について、あらためてその必要性と方法について検討したもの。質問紙調査により必要性が再確認され、さらに通常講義内での、ソリューション・フォーカスト・アプローチを援用した介入により、その方法の効果を探索的に検討した結果、同介入方法が発達支援として効果的であることが示唆された。
  • 研究代表者, 田島信元, 分執, 田島信元, 上村佳世子, 山崎浩一, 若尾良徳, 亀井美弥子
    平成11~12年度科学研究費研究成果報告書 基礎研究(C)(2):課題番号11610109 2001年3月  
    平成13年 3月25日。<br /> 科学研究費の助成を受け行った、小学校1年生の教室環境への適応過程に関する研究の成果報告。 「Appropriation through collaboration: Analysis of discussion in a Japanese first graders&#039; classroom」を共同執筆、「教室における教師の敬語表現の変容:敬語表現の過剰使用の効用」を分担執筆。前者は、朝の会と学級会における討論を吟味したもの。本人ならびに田島が中心となり執筆。後者は、教師の敬語表現の変化を、敬語の過剰使用とその機能から吟味したもの。<br /> (総頁数34頁中、P4~P8、P15~P18を担当)
  • 田島信元, 佐藤公治, 茂呂雄二, 上村佳世子, 山崎浩一, 若尾良徳, 田島充士
    日本発達心理学会第12回大会発表論文集 71 2001年3月  
    平成13年 3月27日。<br /> 発達の基礎としての学校(学級)文化のあり方、それがどのように子どもたちによって獲得され、また、拒否されているのか等に関する知見の情報交換ならびに、概念化、方法論の吟味を趣旨として企画されたラウンドテーブル。話題提供者として、学級における教師・児童のことばの使い分けの変容過程について、その文化的道具としての機能を中心に発表。
  • 田島信元, 上村佳世子, 山崎浩一, 若尾良徳
    日本発達心理学会第11回大会発表論文集 122 2000年3月  
    平成12年 3月27日。<br /> 小学校1年生の1クラスの1日の縦断データを基に、子どもが学校へ適応していく過程を、特に共同相互行為に焦点化して吟味したもの。
  • 山崎浩一, 田島信元, 上村佳世子
    日本発達心理学会第10回大会発表論文集 544 1999年3月  
    平成11年 3月29日。<br /> ことばの使い分けが認識の形成におよぼす影響について、小学4年生の児童を対象に行った実験および質問紙調査から吟味したもの。「(2)ナラティヴ分析」を分担発表。学校での様々な場面設定に於けることば遣いに対する子どもの敏感さを吟味した。
  • 研究代表者, 田島信元, 分執, 田島信元, 上村佳世子, 山崎浩一, 井上史雄
    平成8年度文部省科学研究費研究成果報告書 一般研究C:課題番号07610116 1997年3月  
    平成 9年 3月15日。<br /> 文部省科学研究費の助成を受け行った、子どものことばの使い分けと認識の発達の関係に関する研究の成果報告。「The development of self-regulation through dialogicality:self-assertion through self-inhibition」および、「ことば遣いの「自然さ」に関する子どもの意識」を分担執筆。前者では、自己主張を前提とした自己制御という視点から、子どものことばの使い分けを吟味、後者では、ことばの使い分けに関する子どもの敏感さを質問紙調査によって分析した。<br /> (総頁数60頁中、P29~P41、P42~60を担当)
  • 田島信元, 上村佳世子, 山崎浩一
    日本発達心理学会第7回大会発表論文集 256 1996年3月  
    平成 8年 3月30日。<br /> 1歳児、4歳児、9歳児各1名の1日の観察データから、子どもの自己調整能力の発達と社会的相互交渉の関係を吟味したもの。
  • 上村佳世子, 田島信元, 山崎浩一
    日本発達心理学会第7回大会発表論文集 74 1996年3月  
    平成 8年 3月28日。<br /> 1歳児、4歳児、9歳児各1名の1日の観察データから、子どもが社会的相互交渉の中でどのような対話環境におり、それがどの様に変化していくのかについて分析したもの。
  • 研究代表者, 田島信元, 分執, 田島信元, 上村佳世子, 西澤弘行, 山崎浩一, 大場説子
    平成元年度文部省科学研究費研究成果報告書 一般研究B:課題番号63450015 1990年3月  
    平成 2年 3月10日。<br /> 文部省科学研究費の助成を受け行った、母子相互交渉と子どもの発達に関する縦断研究の成果報告。「初期母子関係と子どもの言語発達:相関分析からの一考察」を分担執筆。子どもとの、主にことばを介してのやりとりにおける母親の構えと、子どものことばの発達との関連について分析したもの。<br /> (総頁数55頁中、P37~P44を担当)
  • 日本発達心理学会第1回大会発表論文集 173 1990年3月  
    平成 2年 3月29日。<br /> 母子30対を対象とした長期縦断研究の一環として、ことばを介しての子どもとのやりとりに関する母親の構えと子どもの言語発達との関係を吟味したもの。
  • 山崎浩一, 上村佳世子, 大場説子, 田島信元, 西澤弘行
    日本教育心理学会第31回総会論文集 1989年7月  
    平成 1年 7月28日。<br /> 母親とその長子を対象とした長期縦断研究から得られたデータを基に、母子関係と子どもの発達を吟味したもの。「〈その7〉母親の働きかけ・子どもの気質と言語発達」を分担発表。母子相互交渉、母親の捉えた子どもの行動特徴と子どもの言語発達の関係を分析した探索的研究。<br /> (P192~P196中、P196を担当)

MISC

 10
  • 村上香奈, 山崎浩一
    武蔵野大学人間関係学部紀要 (第7号) 37-44 2010年3月  
    一連の研究でその有効性を検討してきた「発達支援プログラム」について、実際に大学生を自身の目標に向けて行動させた、すなわち、「行動化」を生起させたメカニズムを検討したもの。同年代の他者の目標を聞くことで感情的な反応をすることが、「行動化」の準備性として捉えられること、そして、感情的な反応は、他者の目標を主体的に捉え、大学生が自身の目標に向けて行動するための「動機づけ」として機能していることが示唆された。村上および本人が調査を行い村上が中心となり執筆。
  • 山崎浩一, 村上香奈, 野沢久美子
    武蔵野大学人間関係学部紀要 (第7号) 27-35 2010年3月  
    自身が普段「悩んだとき」にどうするか、を問うことによって、発達支援的介入に対する大学生の準備性を査定すると同時に、それ自体を介入の道具と位置づけて尺度作成を試みたもの。4因子が抽出され、社会的資源利用と言う視点からの大学生の準備性を捉える尺度としての有効性が示唆された。さらに、同時に実施した標準化された自我同一性尺度の数値との関連から、本尺度が「支援的介入の道具としての尺度」として有効であることも示唆された。これは、メタ発達支援的視点の重要性を示しているといえる。本人および村上、野沢が調査を行い本人が中心となり執筆。
  • 山崎浩一, 村上香奈
    武蔵野大学人間関係学部紀要 (第6号) 165-172 2009年3月  
    大学生が発達支援的資源を主体的に利用するための準備性を査定する方法を開発するための基礎的資料として、大学生が「悩むこと」をどのように捉えているのか、日常生活で悩んだとき、どのような資源を利用しているのかを検討したもの。悩むことを肯定的に捉えているにもかかわらず、主体的には自身の悩みを解決するために発達支援的資源を利用することに困難を伴い、悩みに積極的に取り組めない、根本的に悩みに積極的に取り組む方法(道具)が獲得されていないという大学生の状況があらためて示唆された。本人および村上が調査を行い本人が中心となり執筆。
  • 村上香奈, 山崎浩一
    武蔵野大学人間関係学部紀要 (第6号) 173-181 2009年3月  
    青年期を中心とした発達理論の講義が、大学における発達支援方法として有効であるかを、少人数の大学生を対象とした半期の講義によって検討したもの。ピアジェ、ヴィゴツキー、エリクソン、マーシャの発達理論の概説が、対象者自身が過去を振り返る、現時点の自身を見つける、あるいは、青年期に今在る自身を理解するための支援となっている可能性が示唆された。村上および本人が調査を行い村上が中心となり執筆。
  • 山崎浩一, 村上香奈
    武蔵野大学人間関係学部紀要 (第5号) 111-121 2008年3月  
    自らが「悩まない」状態であることを大学生に可視化させることが大学での発達支援方法の中核をなすべきであるという前提により、他者の立てた目標とその理由を聞くこと、すなわち、擬似的なピア関係を形成することを特徴とした介入方法の有効性を通常講義内において検討したもの。擬似的なピア関係であっても、大学生が自身を見つめる手段を手に入れること、言うなれば、主体的に自身の発達に参加することを支援する効果的な方法であることが示唆された。本人および村上が調査を行い本人が中心となり執筆。

書籍等出版物

 10
  • 山崎浩一 (担当:共著, 範囲:起譚・序章・第1章・後譚)
    おうふう 2013年11月 (ISBN: 9784273037307)
  • 武蔵野大学通信教育部 2013年10月
  • 山崎浩一, 村上香奈 (担当:共著)
    武蔵野大学通信教育部 2013年4月
  • 山崎浩一, 田島信元 (担当:共著)
    武蔵野大学 2009年4月
    武蔵野大学通信教育部の必修科目である「発達心理学」用に編纂されたテキスト。企画・編集、「はじめに」・「第2章 発達の様相Ⅰ」・「第3章 発達の様相Ⅱ」の執筆を担当。両章とも、発達期における個体の「特徴(能力)」、個体が存する「環境(文脈)」、個体の「道具使用」という3つの側面から発達をとらえることを試みている。
  • 山崎浩一, 村松陸雄 (担当:共著)
    武蔵野大学 2009年4月
    武蔵野大学通信教育部の必修科目である「心理測定法」用に編纂されたテキスト。1年次生向けの科目のため、心理学的研究法の初歩ならびに心理統計の基礎を簡潔にまとめた。企画・執筆者選定・編集、ならびに、「はじめに」、「序章 心理学で研究してみる」、「コラム2 データと定数」の執筆を担当。

講演・口頭発表等

 22

Works(作品等)

 5

教育内容・方法の工夫

 2
  • 件名
    紙上仮説実験授業の実践
    年月日(From)
    2002/04/15
    年月日(To)
    2002/04/15
    概要
    関連する領域における著名な観察・実験等を題材に、紙の上かつ個人単位ではあるが、学生自身に結果の推測と理由づけを行わせ、自身で考えることを実践させることで題材への関心を喚起し、その後提示する実際の結果との合致や相違から、様々な現象に関する知見の理解度の増進を狙っている。
  • 件名
    視聴覚資料の利用
    年月日(From)
    2002/04/15
    年月日(To)
    2002/04/15
    概要
    毎回プレゼンテーションソフトウェアを使用し、文字情報のみでなく、画像情報も提供し、さらに、自身の研究において収集したビデオや、テレビ番組などから関連する資料を提示し、テキストのみでは理解しにくい理論や概念についての解説を行っている。

教育上の能力に関する大学等の評価

 1
  • 件名
    * 情報機器を教育の現場に導入
    概要
    情報機器を教育の現場に導入して、学習の効果を高める研究に取り組んでいて、視聴覚教材の多角的な活用は、今後とも教育現場でますます増加するであろう。新しい方法を提示し、学習をいっそう魅力的なものにする才能があると確信している。

実務経験を有する者についての特記事項(教育上の能力)

 2
  • 件名
    武蔵野大学公開教養講座講師
    年月日(From)
    2003/10
    年月日(To)
    2004/02
    概要
    一般市民対象講師「心理学へのきっかけ:ちょっと偏った心理学」担当。全10回
  • 件名
    武蔵野大学公開教養講座講師
    年月日(From)
    2004/10
    年月日(To)
    2005/02
    概要
    一般市民対象講師「臨床じゃない心理学:心理学のいろいろな領域を」担当。全10回

資格・免許

 2
  • 件名
    一般社団法人 臨床発達心理士認定運営機構 臨床発達心理士資格取得(第03675号)
    年月日
    2014/04/01
  • 件名
    公益社団法人 日本心理学会 認定心理士
    年月日
    2013/10/06