江川 安紀子, 羽入 千悦子, 穴澤 貞夫, 中島 紳太郎, 諏訪 勝仁, 岡本 友好, 大村 裕子
日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌 29(3) 53-59 2013年12月
本研究はストーマケアの評価ツール作成を目的として行われた。ストーマケアにおいて本来ストーマ装具装着条件を評価することがケア方法を決める第一歩である。しかしストーマ装具装着条件は多様な因子が関与するため、総合的に評価することは困難である。そこで我々は、ストーマの装具装着条件の如何にかかわらず「一定の管理で一定の成績が得られたものに一定の評価を与える」という概念の評価法を提唱し、これを「ストーマ管理度」とした。120例のストーマ保有者を対象にこの管理度とストーマ局所諸因子との関係を検討した結果、両者間に相関を示した。これによりストーマ管理度はストーマケアの評価ツールとして有用性があることが示唆された。(著者抄録)