研究者業績

土屋 忍

ツチヤ シノブ  (TSUCHIYA SHINOBU)

基本情報

所属
武蔵野大学 文学部 日本文学文化学科 教授 (文学部長・研究科長・研究所長・文学館長)
学位
学士(経済学)(早稲田大学)
修士(国際文化)(東北大学大学院)
博士(文学)(北海道大学大学院)

J-GLOBAL ID
200901040256279614
researchmap会員ID
1000310062

委員歴

 13

主要な受賞

 3

論文

 44

MISC

 97

書籍等出版物

 30
  • 土屋 忍 (担当:分担執筆, 範囲:事例報告「鹿児島県徳之島メディア制作表現ゼミ 体験の作品化〜表現主体を育む創造型学外学修〜」、「中規模中堅総合大学における学外学修の課題ー「主体的な学びのスイッチ」を巡ってー」)
    東信堂 2019年5月
  • 土屋忍 (担当:監修, 範囲:全体の監修と校正、分担執筆)
    2014年12月
  • 土屋忍 (担当:共編者(共編著者))
    双文社 2014年3月
    共編著。西川満論と書誌を掲載。
  • 土屋忍 (担当:編者(編著者))
    2014年
    各論考は、各種講座を重ね、それらの蓄積に基づいた共同研究の成果であり、新たに書き下ろされている。啓蒙に寄らず、学術にとじこまらず、場所にこだわり、地域にとどまらず、間を目指して編まれている。 かつて武蔵野は海沿いを果てに、関八州までを指したが、さらに範囲を彼方へと拡げることもあった。古代からの武蔵野の記憶を探り、今の武蔵野を見つめるとき、紋切り型の武蔵野イメージから解き放たれ、懐かしくも未知だった武蔵野と出会う。 知られざる武蔵野、懐かしき武蔵野/今の武蔵野、古代から現代までの武蔵野文化を俎上にのせた珠玉論文とコラム。武蔵野のイメージを揺さぶり、東京と近代日本を捉えなおす。
  • 土屋忍
    新典社 2013年9月
    本書では、第一に、全体を通じて「南洋文学」というジャンルの存在を論証し、文学史の中に位置づけた。第二に、個々のテクストの分析を通じて、「南洋文学」を主軸に据えるなら一九四〇年代の文学を論じることは現代の文学を論じることにつながり、また現代の文学を論じる際にも必要だということを明らかにした。第三に、南洋という視座から日本近代文学を読みなおすことにより、新たなテクストとコンテクストを見出し、個々の作品研究、作家研究に寄与することを目した。具体的には、永井荷風、横光利一、山田美妙、押川春浪、中河與一、芥川龍之介、金子光晴、森三千代、小出正吾、高見順、岡本かの子、高浜虚子、折口信夫、北原武夫といった文学者の「南洋文学」を個別作家研究の蓄積を踏まえたうえで考察し、十二章にわたって論述した。
  • 土屋忍 (担当:共著)
    勉誠出版 2013年8月
    「植民地をめぐる文学的表象の可能性-小出正吾・森三千代・西川満をめぐって-」
  • 土屋忍 (担当:共著)
    勉誠出版 2013年6月
    「吉野作造」「岩井俊二」「梅原猛」「宮藤官九郎」「岩田昌寿」「大口玲子」「海藤抱壺」の七項目を担当
  • 土屋忍 (担当:共著)
    ひつじ書房 2013年3月
    「空襲――吉行淳之介『焰の中』」を寄稿。
  • 土屋忍 (担当:共著)
    図書出版ムン 2011年11月
    「〈南洋〉から考える(一)―永井荷風―」(韓国語)を掲載
  • 土屋忍 (担当:監修)
    太陽出版社 2011年3月
    5月に増補版も刊行。
  • 土屋忍 (担当:分担執筆)
    2010年10月
  • 土屋忍
    柏書房 2010年2月
    ライブラリー日本人のフランス体験 第7巻。『巴里』『巴里素描』『DORAMES D'AMOUR』を復刻し、解題とエッセイを書き、著作年譜を作成した。総頁数841
  • 2009年3月
    財団法人早稲田奉仕園の100年史に寄稿したエッセー。その他のページ(人物欄)にも紹介されている。
  • 飯田祐子, 日高佳紀, 日比嘉高 (担当:共著)
    双文社 2007年4月
    編者からの依頼で中島敦及びその作品「マリヤン」の項目を執筆した。「私」からみた南洋の女性マリヤンを描いた短編を通じて様々な角度から<日本>を考えてもらおうという趣旨で書いた。とりわけ、ここで前提となっている読者の範囲を問題にした点は、従来の読み方に変更を迫るに違いない。大学の教科書用の出版であり、本学でも、来年度のゼミのテキストとして使用予定。
  • 原善編 (担当:共著)
    鼎書房 2007年3月
    現代女性作家読本⑨『山田詠美』(原善編、鼎書房、平成19年3月)に「ヤモリのいるアトリエ―異人種間恋愛譚としての「カンヴァスの柩」―」を発表。読解のポイントを示すとともに、同じくバリ島を舞台にしている山田詠美の『熱帯安楽椅子』との差異を明らかにした。
  • 神谷忠孝, 木村一信編 (担当:共著)
    世界思想社 2007年3月
    世界思想社からの依頼で、「〈友愛〉と〈聖戦〉のはざまで―小出正吾論」を寄稿した。クリスチャンとして社会福祉活動をおこない、商社マンとしてインドネシアに赴任したことのある児童文学者小出正吾をとりあげ、彼の戦前戦後の文学活動を南洋・キリスト教・戦争という三点より調査、考察した。後に、韓国版も刊行された。
  • (担当:共著)
    冬至書房 2007年1月
    もともと編集委員に任じられていたが、その他の委員などとの兼務継続が困難になったため、全体の編集業務からは途中で降りて、「植民地」の大項目のみ編著を担当。各項目の詳細については(その他)の掲載。総頁数341、執筆部分P77-P78、P81-P82、P82-P83
  • 冬至書房 2007年1月
    再掲。 『社会文学事典』の大項目「植民地」を執筆。「植民地」を文学とのかかわりにおいて定義し、「植民地文学」について、初学者にもわかるように解説した。文学事典としては初の項目であろう。
  • 冬至書房 2007年1月
    再掲。 『社会文学事典』の項目「南洋群島」を執筆。流動的な地域概念である「南洋群島」についての定義をおこない、文学とのかかわりを、初学者にもわかるように解説した。文学事典としては初の項目となるだろう。
  • 冬至書房 2007年1月
    再掲。 『社会文学事典』の項目「東南アジア」を執筆。流動的な地域概念である「東南アジア」について、最新の定義を試み、文学とのかかわりを、初学者にもわかるように解説した。文学事典としては初の項目となるだろう。
  • (担当:共著)
    鼎書房 2006年8月
    髙樹のぶ子の小説についての解説「『ブラックノディが棲む樹』―現代の海洋文学としてのダイビング小説―」を執筆。海洋文学(Marine Literature)の伝統がほとんどない日本の文学にあって、『ブラックノディが棲む樹』や『時を青く染めて』は、(海の上ではなく)海の中を知る者が海の中の世界を描いた現代の海洋文学であるという観点を提示した。原稿用紙約8枚、総頁数166、担当部分P50-P53
  • (担当:共著)
    鼎書房 2006年6月
    松浦理英子のデビュー作についての解説「「葬儀の日」―感傷と欺瞞に抗する「純文学」作家のデビュー作―」を執筆。作品に登場する「笑い屋」と「泣き屋」をめぐってなされてきた従来の不正確な先行論を斥けた上で、「喪主」の視点の重要性などを指摘した。原稿用紙約8枚、総頁数156、担当部分P14-P19
  • (担当:共著)
    翰林書房 2006年4月
    横光利一研究会からの依頼で、「ポストコロニアル」の項目を執筆した。日本のポストコロニアル批評(ポストコロニアリズム)の流れを概観した上で、ポストコロニアルの見地から横光利一の文学を論じることの困難さを指摘するために、『上海』を例にとって解説した。同書は大学のテキストとしても使用されている。原稿用紙約10枚、総頁数228、担当部分P202-P205
  • (担当:共著)
    鼎書房 2004年6月
    「バブルの遺産―鷺沢萠のウェルカム・ホーム」を寄稿。自ら死を選ぶ直前に出版された鷺沢萠の『ウェルカム・ホーム!』(2004)においては、各人の主観的家族像がバブル経済とその崩壊を契機にして発見されるという物語構成をとっていることに注目し、それまでの鷺沢作品にみられた否定的バブル観や巷間に溢れる私怨に彩られたバブル論を相対化する小説であるとした。原稿用紙8枚、総頁数204、担当部分P30~P33
  • イセブ出版(筑波大学の科学研究費による出版) 2004年2月
    編者である筑波大学より依頼されて寄稿。森三千代は、興味深い作家であるにもかかわらず詳細な年譜や書誌が存在しないため、5年前より独自の調査を続けてきた。本稿はその成果の一部である。紀行文『晴れ渡る佛印』(1942)、そして安南伝説集である『金色の伝説』(1942)及び『龍になった鯉』(1944)をとりあげ、森三千代の仏印体験の所産が、伝説の翻案にあったことを論証した。頁原稿用紙約70枚、査読あり
  • ゆまに書房 2002年9月
    ゆまに書房からの依頼で復刻版の解説「岩崎栄『萬歳』―記録性とユーモア―」を執筆。岩崎栄の年譜的事項の調査をおこない、『萬歳〔ルビでチャイヨウ〕』(1944)を論じた。岩崎は、新聞記者出身の作家であり、最年長で南方に徴用されたが文学事典に記載がない。岩崎のタイ体験の特質(タイトルのチャイヨウはタイ語である)を分析し、記録報道家としての側面を確認し、またそのユーモアにも触れ、同書に馴染みのない読者に向けて、「読む」ための視点を提示した。原稿用紙約10枚、総頁数296、担当部分P1~P5
  • ゆまに書房 2002年9月
    ゆまに書房からの依頼で復刻版の解説「寺崎浩『マライの静脈』―戦時下における「戦後」―」を執筆。寺崎浩の年譜的事項の調査をおこない、『マライの静脈』(1943)を論じた。神谷忠孝氏の先行論「寺崎浩と宣伝放送―ペナンにおける文化工作」(『南方徴用作家―戦争と文学』世界思想社、1996)を若干補足修正する形で戦時下の寺崎について記述し、『マライの静脈』執筆当時の寺崎にとっては、南方での占領地軍政が「戦後」に属する空間であったことを指摘し、その意味を探った。原稿用紙約10枚、総頁数258、担当部分P1~P5
  • (担当:共著)
    翰林書房 2000年10月
    本書は、日・台・米の研究者による共同研究の成果である。編集を担当するとともに「前書き」及び「開戦前夜の南洋幻想─岡本かの子の『河明り』─」を執筆。岡本かの子の遺稿『河明り』(1939)が刊行されたのは開戦直前であるが、戦争空間としての「新嘉坡」は作品内で捨象されており、あくまで「水辺の南洋幻想」が描かれていた。それはやがて登場人物に自然な移動としての南洋行をもたらす。本論では、『河明り』を「南洋幻想小説」として位置づけた。原稿用紙約40枚、総頁数366、担当部分P1~P3、P175~P191
  • (担当:共著)
    インパクト出版会 2000年2月
    編者からの依頼により、1994年に出版された2冊の書物(清水晶『戦争と放送』・竹山昭子『戦争と映画』)を紹介しながら、1940年代の「戦争とメディア」について論じた書評論文。戦時下の放送と映画の多くは、天皇と軍の宣伝をする役割を果たした。前記2冊の書物を踏まえてそのことを確認したうえで、小林秀雄を含めそのようなメディアの宣伝力を批評できなかった当時の「文学」状況と「南方徴用作家」(宣伝班員)の関連についても言及した。原稿用紙約10枚、総頁数362、 担当部分P306~P309
  • (担当:共著)
    世界思想社 1996年3月
    世界思想社からの依頼で「ジャワ旅程年譜」及び「北原武夫とジャワの薔薇─軍服を着て立ちつくす─」を担当。「南方徴用作家」北原武夫の言動を発掘資料(全集未収録)により明らかにした上で、徴用先のジャワで発表した小説「カリオランの薔薇」(『うなばら』昭和17・9・20、後に改稿)と文学論「薔薇について」『文芸』昭和18・5)を考察した。本論は、1940年代文学の可能性を求めて「南方徴用作家」とその作品を調査、研究した修士論文の一部である。原稿用紙約36枚(400字詰、以下同様) 総頁数296、担当部分P159~P180

講演・口頭発表等

 48

担当経験のある科目(授業)

 1

Works(作品等)

 31

メディア報道

 16

教育上の能力に関する大学等の評価

 1
  • 件名
    九州大学大学院比較社会文化研究科・学府より博士学位論文の調査委員(副査)の依頼
    年月日(From)
    2005/03/15
    年月日(To)
    2005/03/31
    概要
    Barnaby Breaden氏(バーナビー・ブレーデン、オーストラリア国籍)の博士学位請求論文「近代における〈夢〉と〈南島譚〉の接続―〈距離〉と〈到来〉の構造と地理表象の機能分析―」の審査をおこなった。同論文は、平成17年5月31日に受理された(学位記番号:比文博甲第85号)。(詳細は下記のとおり) 主査:助教授 石川巧 副査:教授 有馬學  教授 太田好信     琉球大学 助教授 新城郁夫     武蔵野大学 講師 土屋忍

実務経験を有する者についての特記事項(教育上の能力)

 2
  • 件名
    中国の天津外国語学院 講師
    年月日(From)
    2009/03
    概要
    交換教授として集中講義及び講演会(2回)
    講演会の題は「<桜>をめぐる日本文学史」と「<満州>を舞台にしたアニメーション」(講演会については「再掲」)
  • 件名
    平成21年度武蔵野市寄附講座の企画立案・コーディネート
    年月日(From)
    2009/04
    年月日(To)
    2009/07
    概要
    武蔵野市の依頼をうけて、「〈武蔵野〉の記憶と現在」と題する講座を企画し、運営した。

実務経験を有する者についての特記事項(職務上の実績)

 3
  • 件名
    株式会社電通社員
    年月日(From)
    1992/04
    年月日(To)
    1993/05
    概要
    FMノースウェーブの立ち上げ(新番組企画)に関わる業務を主に担当した。
  • 件名
    武蔵野文学館企画展示の準備と実施
    年月日(From)
    2008/04
    年月日(To)
    2010/10/25
    概要
    (準備)平成20年4月〜
    (実施)平成22年10月22〜24日
    「土岐善麿・秋山駿・黒井千次ー武蔵野の教壇に立った文学者ー」を企画、学生スタッフとともに準備、実施し、特に近隣の市民に好評を博した。
  • 件名
    武蔵野文学館企画展示の準備と実施
    年月日(From)
    2011/01
    年月日(To)
    2011/09/05
    概要
    (準備)平成23年1月〜
    (実施)平成23年9月3〜4日
    「武蔵野に迷う―保谷・三鷹・小金井の作家たち―」を企画、学生スタッフとともに準備、実施し、特に近隣の市民に好評を博した。広報にも努め、読売新聞、朝日新聞、ケーブルテレビの取材をうけて、紹介された。