竹内 由紀江, 田邉 圭子, 酒井 美絵子
日本リハビリテーション看護学会学術大会集録 16回 57-59 2004年10月
当病棟(回復期リハビリテーション病棟)における介護指導の現状を明らかにすることを目的に,看護師16名および,脳血管疾患患者で自宅退院した患者の主介護者16名のそれぞれを対象にアンケート調査を実施した.看護師へのアンケート調査の結果から,介護指導に関する情報収集を行う際,多様な方法が存在しており,「情報収集とケアの継続性の不十分さ」が明らかとなった.また,主介護者へのアンケート調査から,看護者との関わりが薄かったとの印象を抱いていたことが分かった.プライマリ・ナーシング,チームナーシング混合方法を取り入れている当病棟において,日々受け持ち看護師が変化することによるものと考えられ,チーム全体で介護指導に対する情報を共有することの重要性が示唆された.当病棟では,これらの反省を踏まえ,「脳卒中リハビリテーション介護指導計画表」を作成しており,看護師へのアンケート調査などを行い改善を図りながら,継続性のある介護指導を目指している