鈴木博雄, 麻生千秋, 大戸安弘, 小川澄江, 貝塚茂樹, 掛本勲夫, 梶村光郎, 河原国男, 小林輝行, 齋藤太郎, 坂本保富, 佐竹道盛, 佐藤淳介, 太郎良信 (担当:共著)
第一法規 1993年3月
本書では、「占領期における道徳教育問題に関する一考察-CIEの対応を手がかりに-」を執筆した。本稿は、昭和22年の社会科の成立から昭和23年6月の衆参両院での「教育勅語等の排除失効確認決議」にいたる時期を対象として、CIE(占領軍民間情報教育局)の道徳教育認識の特徴と教育勅語への対応のありようを検討し、占領後期の道徳教育問題の所在を考察しようとしたものである。ここでは、社会科をめぐる日本とCIEとの道徳教育認識の相異と国会決議に対するCIEの対応が、戦後日本の道徳教育理念の構築に混乱を及ぼしたことを指摘した。A5版(総頁数610頁中、P496~P518を担当)