小野沢 栄里, 小松原 大介, 左向 敏紀, 水越 美奈
動物臨床医学会年次大会プロシーディング 40回(4) 39-40 2019年11月
近年、人と同様に犬においても高齢化が進んでおり、寝たきりで生活する高齢犬も多く、褥瘡の発生が問題になっている。褥瘡の発生は予防が大切であり、人医療においては褥瘡発生予測アセスメントスケールを用いて、褥瘡が発生するリスクを評価している。獣医療においては、既報の褥瘡発生予測評価表があるが、項目数が多く、測定者間の誤差が大きいことが明らかとなっている。そこで本研究では、ご自宅で飼い主でも評価できるような、客観的で具体的な内容の、簡易的な褥瘡リスクアセスメントスケールの作成を行い、その有効性を検討した。その結果、飼い主でも簡便に褥瘡の発生を予測することができる新たなツールとして有用であると考えられた。(著者抄録)