研究者業績

川上 正浩

カワカミ マサヒロ  (Masahiro Kawakami)

基本情報

所属
大阪樟蔭女子大学 学芸学部 心理学科 教授
学位
博士(心理学)(2017年3月 名古屋大学)

研究者番号
40242789
J-GLOBAL ID
200901066914335689
researchmap会員ID
1000023676

委員歴

 3

論文

 166

MISC

 51

書籍等出版物

 13
  • 編者, 速水敏彦, 分担執筆, 速水敏彦, 氏家達夫, 藤村宣之, 橘 春菜, 小塩真司, 小平英志, 平石賢二, 中西良文, 西田裕紀子, 川上正浩, 清河幸子, 中谷素之, 石井秀宗, 吉田俊和, 鈴木有美, 西口利文, 高井次郎, 金井篤子, 浦上昌則, 本城秀次, 河野荘子, 永田雅子, 金子一史, 窪田由紀, 森田美弥子, 松本真理子 (担当:共著)
    名古屋大学出版会 2013年4月
    ときどきの政策や潮流に左右されない,教育心理のもっともベーシックな知識とは何か。「教える-学ぶ」 関係の心理を丁寧に解説し,基礎の確実なマスターを通じて応用力を養うことを目指す。教員・子どもをめぐる環境変化を超えて,その発達支援を支える知恵の詰まった信頼のテキスト。本人は第7章「学習の基礎を考える」を担当し,学習を支える心理学的理論や,記憶,思考の過程について解説した。担当部分:第7章 学習の基礎を考える(p.98-111.)
  • 編者, 水野りか, 分担執筆, 水野りか, 柳谷啓子, 清河幸子, 川上正浩 (担当:共著)
    ナカニシヤ出版 2011年6月
    実験心理学・臨床心理学・知識工学・情報工学・心理言語学・社会学などさまざまな領域で活用できる,3モーラの漢字・ひらがな・カタカナ表記語300語の刺激語とその連想語の最新データベースである。延べ934名を対象とした大規模調査から作成された。表を収めた書籍であるが,このデータベース(Excelファイル)を収録したCD-ROM付として刊行された
  • 編者, 大野木裕明, 宮沢秀次, 二宮克美, 新美明夫, 分担執筆, 鈴木 聡, 澤田忠幸, 赤澤淳子, 土肥伊都子, 齊藤誠一, 宮沢秀次, 林 文俊, 岡本真一郎, 河合優年, 高橋晋也, 大野 久, 川上正浩, 田中俊也, 荷方邦夫, 三和 優, 中島 実, 千野美和子, 大野木裕明, 津村俊充, 宮川充司, 杉下守男, 諸井克英, 林 洋一, 金井篤子, 前田基成, 宇田 光, 林 潤一郎, 宗方比佐子, 浅野敬子, 松井 豊, 山岸明子, 二宮克美
    ナカニシヤ出版 2007年4月
    心理学に興味を持つ人が,自分で「やってみる」ことにより心理学のおもしろさを実感できるよう意図されたテキスト。本人は第2部B4「言語の理解(漢字と仮名の処理)」を担当し,日本語における言語情報処理について,特に漢字と仮名という表記の親近性の観点から解説した。 総頁149 担当部分:第2部B4言語の理解(漢字と仮名の処理)
  • 編者, 石田 潤, 谷口 篤, 分担執筆, 石田 潤, 谷口 篤, 川上正浩, 松浦 均, 森上幸夫, 岩原昭彦
    北大路書房 2004年4月
    心の仕組みや心の働きに関する知識を濃縮したエッセンスを単文で示し,素早く知識の要旨がつかめることを目的として編集された心理学のテキストである。担当部分である1章,2章では,知覚心理学および学習心理学のトピックを解説した。入門書のレベルにこだわらず,専門性が高いものであっても知っていれば有益だと思われる内容は積極的に取り入れた。 総頁205 担当部分:1章 見る,聞く p.1-16。 2章 学ぶ,身につく p.17-28
  • 編者, 大野木裕明, 中澤 潤, 分担執筆, 大野木裕明, 中澤 潤, 三嶋博之, 浜崎隆司, 内山伊知郎, 二宮克美, 白石敏行, 羽成隆司, 曽我祥子, 岡田圭二, 松崎 学, 川上正浩, 中島 実, 高橋 綾, 竹原卓真, 植村善太郎, 榎本淳子, 大河内祐子, 柳瀬亮太, 関塚麻由, 日下部典子, 柴橋祐子
    北大路書房 2002年8月
    本書では,心理学で卒業論文を書くことを目指している大学生,特に心理学研究法の「勘どころ」をマスターしたいと願っている読者を対象に,心理学の研究法の基礎的な力をレッスンすることを意図して編集されている。担当部分である第12章「データ収集をめぐる落とし穴」では,心理学におけるデータ収集段階で陥りやすいミスと,それへの対象法について問題形式で解説を行った。 総頁174 担当部分:12章 データ収集をめぐる落とし穴

講演・口頭発表等

 263
  • 坂田浩之, 川上正浩, 小城英子
    日本心理学会第87回大会 2023年9月17日
  • 畑中美穂, 川上正浩, 小城英子
    日本心理学会第87回大会 2023年9月16日
  • 奥田 亮, 川上正浩, 坂田浩之, 佐久田祐子
    日本パーソナリティ心理学会第32回大会 2023年9月10日
  • 小城英子, 坂田浩之, 川上正浩
    日本社会心理学会第64回大会 2023年9月7日
  • 畑中美穂, 川上正浩, 小城英子
    日本社会心理学会第64回大会 2023年9月7日
  • 兵 純子, 森本昌宏, 吉岡 愛, 森本悦司, 川上正浩
    日本ペインクリニック学会第57回学術集会 2023年7月15日
  • 川上正浩, 小城英子, 坂田浩之
    日本社会心理学会第63回大会 2022年9月14日
  • 坂田浩之, 川上正浩, 小城英子
    日本社会心理学会第63回大会 2022年9月14日
  • 小城英子, 坂田浩之, 川上正浩
    日本社会心理学会第63回大会 2022年9月14日
  • 佐久田祐子, 奥田亮, 川上正浩, 坂田浩之
    日本心理学会第86回大会 2022年9月9日
  • 川上正浩, 小城英子, 坂田浩之
    日本心理学会第86回大会 2022年9月8日
  • 坂田浩之・川上正浩・小城英子
    日本心理学会第86回大会 2022年9月8日
  • 小城英子, 坂田浩之, 川上正浩
    日本心理学会第86回大会 2022年9月8日
  • 坂田浩之, 佐久田祐子, 奥田亮, 川上正浩
    日本心理学会第85回大会 2021年9月1日
  • 川上正浩, 小城英子, 坂田浩之
    日本心理学会第85回大会 2021年9月1日
  • 小城英子, 坂田浩之, 川上正浩
    日本心理学会第85回大会 2021年9月1日
  • 畑中美穂, 川上正浩, 小城英子
    日本社会心理学会第60回大会 2019年11月10日
  • 川上正浩, 小城英子, 畑中美穂
    日本社会心理学会第60回大会 2019年11月10日
  • 坂田浩之, 川上正浩, 小城英子
    日本社会心理学会第60回大会 2019年11月10日
  • 小城英子, 坂田浩之, 川上正浩
    日本社会心理学会第60回大会 2019年11月10日
  • 川上正浩, 坂田浩之, 佐久田祐子, 奥田亮
    日本教育心理学会第61回総会 2019年9月14日
  • 奥田亮, 川上正浩, 坂田浩之, 佐久田祐子
    日本心理学会第83回大会 2019年9月12日
  • 坂田浩之, 川上正浩, 小城英子
    日本心理学会第83回大会 2019年9月11日
  • 川上正浩・小城英子・坂田浩之
    日本心理学会第83回大会 2019年9月11日
  • 小城英子, 畑中美穂, 川上正浩
    日本心理学会第83回大会 2019年9月11日
  • 井上真理子, 川上正浩
    日本発達心理学会第30回大会 2019年3月
  • 小城英子, 川上正浩, 坂田浩之
    日本心理学会第82回大会 2018年9月26日 東北大学
    同一テーマの研究を長年継続して実施することを可能にするためには,どのようなことが必要なのだろうか。同一テーマの研究の長期継続を促進若しくは抑制する要因として,研究者がおかれている研究環境・使用可能な研究費・研究者自身の興味関心やモチベーション・社会的要請・流行り廃り等々,さまざまなものが考えられるが,果たして何がどれくらい影響を与えているのだろうか。 本シンポジウムは,同一テーマの研究を継続して発表する研究者達にこれまでの研究活動を振り返ってもらい,それぞれの研究を如何に継続してきたかを語り,上記の問いについて検討するという趣旨で行われた。発表者は,不思議現象信奉研究グループとして,研究継続を可能にする要因に関して話題提供をした。
  • 佐久田祐子, 奥田亮, 川上正浩, 坂田浩之
    日本心理学会第82回大会 2018年9月26日 東北大学
    本研究では,大学帰属感尺度(SUM-6)を用いて,実際の大学生活の適応に関わる指標である大学へのリテンションとの関連について検討するため,退学者と非退学者を対象に1年次の帰属感の推移をSUM-6に基づいて測定し,分析した。その結果,退学群・非退学群共に入学当初の4月時点から6月・11月にかけて,帰属感が低下することが認められた。退学群,非退学群の差はいずれの時点においても統計的に有意とはならなかったものの,退学群における帰属感の減少は相対的に大きなものであることが示唆され,「入学時に交友満足感が高いにもかかわらず,秋にはその満足感が非退学者よりも低下する,すなわち大学生活充実感の急激な低下が,退学を予測する一つの指標になる」という坂田他(2018)の知見と同様の傾向が見られた。 p.927. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 川上正浩, 小城英子, 畑中美穂
    日本心理学会第82回大会 2018年9月26日 東北大学
    本研究では,心理的耐久性とレジリエンスの間の関連についてさらに詳細に検討するため,平野(2010)の二次元レジリエンス尺度を用いて分析を行った。資質的レジリエンスの中では,社交性と行動力が,心理的耐久性の5つの下位尺度すべてと有意な正の相関を示した。また獲得的レジリエンスの中では,問題解決志向が心理的耐久性の5つの下位尺度すべてと有意な正の相関を示した。逆に心理的耐久性の中では,打たれ強さが,他者心理の理解を除くすべての二次元レジリエンス下位尺度と有意な正の相関を示した。また努力志向も,自己理解を除くすべての二次元レジリエンス下位尺度と有意な正の相関を示した。以上の結果は,畑中他(2016)と同様に,心理的耐久性とレジリエンスとの間に,その下位概念の内容を妥当に反映した相関が認められることを示している。 p.112. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 小城英子, 坂田浩之, 川上正浩
    日本心理学会第82回大会 2018年9月26日 東北大学
    本研究では,不思議現象に対する態度とウェルビーイングを媒介する可能性のあるレジリエンスについて,不思議現象に対する態度との関連が検討された。APPle改訂版の10下位尺度を用いてクラスタ分析を行い,回答者を「信奉層」,「娯楽的享受層」,「一般層」,「盲目的懐疑層」,「批判的懐疑層」,「無関心層」の6クラスタに分類,クラスタを独立変数,レジリエンスの7下位尺度を従属変数とする一元配置分散分析を行った。その結果,「楽観性」と「問題解決志向」において有意差と有意傾向が認められた。下位検定の結果,いずれも「無関心層」に比べて「盲目的懐疑層」において低い傾向が認められた。これらのことから,実は不思議現象に対して恐怖を抱きつつ,その恐怖を打ち消すために盲目的に不思議現象を否定,反動的に信奉者を批判する「盲目的懐疑層」は,レジリエンスが低い可能性が示唆された。 p,95. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 坂田浩之, 川上正浩, 小城英子
    日本心理学会第82回大会 2018年9月25日
    本研究では,不思議現象に対する態度とレジリエンスとの関連が検討された。APPle改訂版と二次元レジリエンス尺度との相関係数を算出した。その結果,「楽観性」は占い・呪術嗜好性,スピリチュアリティ信奉が有意な正の相関を,懐疑,信奉者批判が有意な負の相関を示した。「統御力」は懐疑,信奉者批判,社会的現実を根拠とした否定が有意な正の相関を示した。「社交性」は占い・呪術嗜好性が有意な正の相関を示した。「行動力」はスピリチュアリティ信奉,恐怖が有意な正の相関を示し,知的好奇心が有意な負の相関を示した。「問題解決志向」は霊体験が有意な正の相関を示した。「自己理解」は占い・呪術嗜好性が有意な負の相関を示した。「他者心理の理解」はスピリチュアリティ信奉,信奉者批判が有意な正の相関を示した。以上より,単純に,不思議現象に対する肯定的あるいは中立的な態度がレジリエンスにつながり,反対に,不思議現象を信じることへのむや
  • 川上正浩, 坂田浩之, 佐久田祐子, 奥田亮
    日本教育心理学会第60回総会 2018年9月15日 慶應大学
    本研究では,ポストモダンの大学生における変容パターン(成長モデル)を検討するため,川上他(2014)・佐久田他(2014)において見出されたメジャー層(展望欠如日常享楽型)・対極層1(学業日常成長実感型)・対極層2(不安切迫型)の3つの学生層の中から,代表的と思われるケースを抽出し,4年間にわたるその成長過程を記述した事例を具体的に描き出して,成長と不安の関係の観点から再考した。 p.134. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 畑中美穂, 川上正浩, 小城英子
    日本社会心理学会第59回大会 2018年8月28日
    本研究では,入学直後に測定された心理的耐久性の各側面が,3ヶ月後の大学生活充実感に及ぼす影響を縦断データを用いて検討すると同時に,BigFiveと心理的耐久性の各側面との関連も分析した。BigFive,心理的耐久性および大学生活充実感の変数間の関連をパス解析によって検討した。その結果,大学生活充実感の「コミットメント」と「交友満足」は,心理的耐久性の「開拓・成長志向」と「打たれ強さ」によって規定されていた。また,「不安のなさ」は「打たれ強さ」と「自信・成功体験」から正のパスがみられたが,「改善・完遂志向」からは負のパスがみられた。「学業満足」では,心理的耐久性のいずれの側面とも有意な関連がみられなかった。BigFiveと心理的耐久性との関連は,各下位側面の内容を妥当に反映していた。「打たれ強さ」が大学生活充実感の主たる規定因である点は,精神的健康などの全般的な適応指標との関連を検討した畑中他(2017)と整合的であった。た
  • 小城英子, 坂田浩之, 川上正浩
    日本社会心理学会第59回大会 2018年8月28日
    本研究では,不思議現象に対する態度と精神的健康との関連を解明するために、協調的幸福感尺度を用いて分析を行った。APPle改訂版の10下位尺度を用いてクラスタ分析を行い,回答者を「信奉層」,「娯楽的享受層」,「一般層」,「盲目的懐疑層」,「批判的懐疑層」,「無関心層」の6クラスタに分類,クラスタを独立変数,協調的幸福感を従属変数とする一元配置分散分析を行ったところ,有意差は認められなかった。しかしながら,サンプル数が極端に少なく,クラスタに分類するには限界があったと考えられる。なお,精神的健康や幸福感を規定または媒介する変数としてレジリエンスがあるが,不思議現象信奉と精神的健康や幸福感との関連は単純相関ではなく,レジリエンス等を媒介した複雑な因果関係を描いていることが推察される。今後は縦断調査等により,そのメカニズムを解明する必要がある。 p.131. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 川上正浩, 小城英子, 坂田浩之
    日本社会心理学会第59回大会 2018年8月28日
    本研究では,Hitokoto & Uchida(2015)の協調的幸福感尺度を用い,改めて主観的な幸福感と不思議現象に対する態度との関係について吟味した。APPle改訂版の下位尺度得点と協調的幸福感尺度得点との相関係数を算出した結果,協調的幸福感尺度得点は,霊体験得点とのみ,有意な負の相関を示した。この結果は,坂田他(2017)が精神的健康や主観的幸福感と,APPle改訂版によって測定される不思議現象に対する態度とは直接的な関係がないことを示したように,協調的幸福感についても,不思議現象に対する態度との直接的な関係は強くないことを示している。また,本研究の結果からは,霊体験を経験していない参加者ほど,協調的幸福感が高いことが示され,霊体験は協調的な幸福感の欠乏に基づく逃避的な体験である可能性も示唆される。 p.130. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 畑中美穂, 川上正浩, 小城英子
    日本社会心理学会第58回大会 2017年10月29日
    本研究では,川上他(2015)をふまえ,入学直後の心理的耐久性が3ヶ月後の精神的健康に及ぼす影響を検討すると同時に,入学直後と3ヶ月後の両時点で測定された心理的耐久性の相関を検討することにより,再検査信頼性も確認した。心理的耐久性の各側面について尺度構成を行い(α = .69~.81),同一側面の尺度得点について2つの測定時点間の相関係数を算出した結果,概ね十分な再検査信頼性が確認された。4月の心理的耐久性を説明変数,7月の適応指標を基準変数とする重回帰分析(ステップワイズ法)を行った結果,7月に測定された精神的健康と主観的幸福感のそれぞれは,4月に測定された同変数に加え,心理的耐久性においては打たれ強さによってのみ規定されており,大学入学後の適応には,心理的耐久性の5側面のうち,特に打たれ強さが大きく関わっていることが確認された。 p.268. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 川上正浩, 小城英子, 畑中美穂
    日本社会心理学会第58回大会 2017年10月29日
    本研究では,大学新入生の4月時点と7月時点とに行った縦断調査から,心理的耐久性がどのように推移するのかについて検討を行った。4月の下位尺度得点に基づき,調査対象者を4つのクラスタに分類した(小城ほか,2015)うえで,クラスタごとに4月と7月の各下位尺度得点について,4(クラスタ)×2(時期)の2要因分散分析を実施した。新入生の心理的耐久性は,「努力志向」が全体的に低下していた。またトータル・デュラブル群においては,全クラスタの中で最も高い心理的耐久性を維持しつつも,「改善・完遂志向」や「打たれ強さ」が低下する傾向が示された。 p.269. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 小城英子, 坂田浩之, 川上正浩
    日本社会心理学会第58回大会 2017年10月28日
    本研究では,不思議現象に対する態度尺度(=APPle;坂田・川上・小城,2015)の改訂版について,妥当性の検証を行った。不思議現象に対する態度尺度10因子(占い・呪術嗜好性,スピリチュアリティ信奉,娯楽的享受,恐怖,霊体験,懐疑(新),信奉者批判,知的好奇心,社会的現実を根拠とする否定,中立)を投入してクラスタ分析を行い,「娯楽的享受層」,「盲目的懐疑層(無関心層)」,「信奉層」,「批判的懐疑層」,「一般層」の5クラスタに分類した。次にクラスタを独立変数,各個人特性を従属変数とする一元配置分散分析を行った。「自己認識欲求」においては批判的懐疑層・信奉層と盲目的懐疑層との間に,「ネガティブ情報回避欲求」においては盲目的懐疑層と娯楽的享受層との間に,「賞賛獲得欲求」においては信奉層と盲目的懐疑層との間にそれぞれ有意差・有意傾向が認められ, 盲目的懐疑層は社会事象全般に対して無関心な傾向があるが,自身に不都合
  • 坂田浩之, 川上正浩, 小城英子
    日本社会心理学会第58回大会 2017年10月28日
    本研究では,APPle改訂版を用いて,不思議現象に対する態度と精神的健康・主観的幸福感の関連について検討した。APPle改訂版の下位尺度と,S-WHO-5-J,主観的幸福感との相関係数を算出したところ,APPle改訂版のすべての下位尺度は,S-WHO-5-J,主観的幸福感のいずれとも有意な相関を示さなかった。すなわち不思議現象に対する態度は,直接的には精神的健康や,主観的幸福感とは関連しないことが示された。 p.154. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 川上正浩, 坂田浩之, 佐久田祐子, 奥田亮
    日本教育心理学会第59回総会 2017年10月7日
    本研究は,現在の大学生が4年間の学生生活の中で実際どのように成長するのか,心理学を専攻する大学生における大学入学時と卒業前の心理学に対するイメージの差異を検討することを通じて,明らかにすることを目的とし,1年次(2011年4月)と4年次(2015年2月)における,「心理学とはどのような学問だと思いますか」という問いに対する学生のインタビューデータについて,共起ネットワーク分析を行った。その結果,1年次のコメントにおいては,「ストレス」「カウンセリング」「相談」といった臨床心理学的なキーワードは見られるものの,「人」「心」「人間」といった漠然としたイメージが強く,一方,4年次のコメントにおいては,「広い」と「分野」の共起など心理学の幅の広さに対する意識が認められ,自分の学びが生活に幅広く活かせるという感覚を持つことが,現在の大学生にとっての成長であることが示唆された。 p.140. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分
  • 川上正浩, 小城英子, 坂田浩之
    日本心理学会第81回大会 2017年9月21日
    本研究では,不思議現象に対する態度と批判的思考の能力的側面(批判的思考力)との関連を検討するために,批判的思考力を測定するテストの開発をめざす。坂田他(2016)では,批判的思考態度得点等が「馬課題」の正解不正解によって異なることが示されており,こうした課題が批判的思考能力を測定しうる可能性が示唆された。本報告では,前報(小城他,2016)にて妥当性が確認されたAPPle改訂版との関連から,批判的思考力を測定すると想定される問題について検討を行い,馬課題や時速課題に正解できることと不思議現象に対する態度が関連している可能性が示された。また課題によってAPPle改訂版との相関の傾向が異なることから,同じ論理課題と捉えられる問題であっても,その解決に必要とされる態度は一様ではないと推定された。 p.157. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 奥田亮, 川上正浩, 坂田浩之, 佐久田祐子
    日本心理学会第81回大会 2017年9月21日
    本研究では,大学への帰属感について,大学生を対象とした項目数の少ない施行の簡便な尺度,SUM-6を新たに作成することを目的とした。帰属感尺度(川上他,2009)より抜粋した6項目のα係数が高い値を示したこと,また確認的因子分析の結果から高いモデル適合度が得られたことより,SUM-6の信頼性は十分高いことが示された。 p.943. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 小城英子, 坂田浩之, 川上正浩
    日本心理学会第81回大会 2017年9月21日
    本研究では,APPle改訂版の妥当性を検証するために,APPle(SE/30)の妥当性検証に用いた個人特性との関連を調べた。LOC尺度(鎌原・樋口・清水,1982),認知欲求尺度(神山・藤原,1991),自己認識欲求尺度・ネガティブ情報回避欲求尺度(上瀬,1992),賞賛獲得欲求尺度・拒否回避欲求尺度(菅原,1986),死の恐怖尺度(河合・下仲・中里,1996),Big Fiveダイジェスト版(和田(1996)を松井(1997)が選定)との相関分析から,尺度の改訂によって不思議現象に対する懐疑的な側面を多面的に測定することに成功したといえる。 p.156. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 坂田浩之, 川上正浩, 小城英子
    日本心理学会第81回大会 2017年9月21日
    本研究では,APPle改訂版を用いて,不思議現象に対する態度とレジリエンスの関連について検討した。APPle改訂版の下位尺度とレジリエンス関連尺度との相関係数を算出したところ,「占い・呪術嗜好性」と「スピリチュアリティ信奉」が,「肯定的な未来志向」,「成長動機」と有意な正の相関を示した。「中立」と「占い・呪術嗜好性」は,「成長動機」,「現実自己の向上」と有意な正の相関を示した。また,「社会的現実を根拠とした否定」は,「個人的達成欲求」との間に有意な正の相関を示した。一方,「信奉者批判」は「新奇性追求」との間に有意な負の相関を示した。 p.155. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 川上正浩, 坂田浩之, 佐久田祐子, 奥田亮
    日本教育心理学会第58回総会 2016年10月9日
    筆者らはこれまで心理学科所属の1回生を対象にした帰属感高揚プログラム(特別授業)を実施し,その効果を測定してきた(川上他,2010,2011)。その結果,所属学科の先輩の学びに関する語りをVTRで呈示することと,複数教員による自身の学びに関する対談を組み合わせたプログラムにより,受講生の帰属感が高揚することが示された。本研究では,全学科の学生を対象に,複数学科教員による,同大学VTRを用いたプログラム「大学と私」が,受講生の学科への帰属感や大学生活充実度に与える影響を吟味した。調査の結果,帰属感高揚プログラム「大学と私」も,受講生の帰属感や大学へのコミットメントを高揚させる効果をもつことが示唆された。 p.500. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 坂田浩之, 川上正浩, 小城英子
    日本社会心理学会第57回大会 2016年9月18日
    筆者らは,批判的思考に基づく懐疑と,盲目的な否定とを分離可能とする新たな不思議現象に対する態度尺度の構成を意図し,特に不思議現象に対する懐疑や否定にまつわる態度を多面的に測定可能な尺度の開発を行った。本研究では,この新たな尺度と批判的思考の能力的側面(批判的思考力)との関連を検討するために,まず批判的思考力を測定するテストの開発をめざす。このため,批判的思考力を測定すると想定される問題に対する正解不正解と,批判的思考にまつわる態度との関連を検討した。その結果,馬課題の正解不正解が,批判的思考やデータに基づく思考に関わる態度尺度と関連することが示され,こうした課題を用いて批判的思考力を測定することが妥当であることが示唆された。 p.127. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 小城英子, 坂田浩之, 川上正浩
    日本社会心理学会第57回大会 2016年9月18日
    本稿では,坂田・川上・小城(2015)による不思議現象に対する態度尺度(APPle)の改訂版尺度(APPle-Pro)について,妥当性の検証を行った。不思議現象に対する態度尺度,批判的思考態度尺度,データベーストシンキングチェック,クリティカルシンキングチェックとの相関係数を算出した結果,「探究心」と「スピリチュアリティ信奉」「娯楽的享受」との間,「証拠の重視」と「懐疑」との間に相関が見られ,改訂版尺度(APPle-Pro)では,APPleでは測定されていなかった懐疑的側面をきめ細かくとらえることに成功していると考えられた。 p.126. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 川上正浩, 小城英子, 畑中美穂
    日本社会心理学会第57回大会 2016年9月17日
    本研究では,心理的耐久性尺度について,概念的に関連すると考えられる尺度との同時実施により,その妥当性を検討する。関連する概念として,学業面に限らない達成動機,特に社会的な比較というより自己の達成を志向する個人的達成動機と,同じく学業面に限らず,現在の状態に満足せず,より優れたものを目ざして努力する向上心とを取り上げ,これらと心理的耐久性との相関を吟味した。「自信・成功体験」と達成動機および向上心との相関は総じて低めであったが,「開拓・成長志向」「打たれ強さ」「努力志向」「改善・完遂志向」のいずれもが,達成動機および向上心との高い相関を示した。さらに,個人的達成欲求,向上心ともに,「開拓・成長志向」との間に最も高い相関が認められた。以上より,心理的耐久性の高さが,学業面に限らない個人的達成動機や向上心の高さと関連することが示され,相関の方向性と有意性は各下位概念の内容を妥当に反映していた。し

共同研究・競争的資金等の研究課題

 8

作成した教科書

 2
  • 件名
    アカデミックスキルズAワークブック
  • 件名
    アカデミックスキルズBワークブック

教育上の能力に関する大学等の評価

 1
  • 件名
    教員活動評価(2020年度)学長顕彰
    年月日(From)
    2021/03/05
    年月日(To)
    2021/03/05
    概要
    教員活動評価に関して学長顕彰を受けた。

その他(職務上の実績)

 5
  • 件名
    樟蔭学園100周年記念プレイベント講師
    年月日(From)
    2016/08/21
    年月日(To)
    2016/08/21
    概要
    標記イベントにおいて,心理学ミニ講座「トリックの心理学」の講師を務めた。
  • 件名
    香芝市立二上小学校育友会主催教育講演会講師
    年月日(From)
    2019/11/19
    年月日(To)
    2019/11/19
    概要
    標記講演会において,講演「思い込みの心理学」の講師を務めた。
  • 件名
    香芝市市民公開講座講師
    年月日(From)
    2019/10/30
    年月日(To)
    2019/10/30
    概要
    標記講座において,講演「ケータイ依存の心理学」の講師を務めた。
  • 件名
    香芝市保健・養護教育研究会及び香芝市健康・安全教育研究会夏季合同研修会講師
    年月日(From)
    2021/08/02
    年月日(To)
    2021/08/02
    概要
    標記研修会において,講演,「ケータイ依存の心理学」の講師
    を務めた。
  • 件名
    上宮高校PTA対象講演会
    年月日(From)
    2021/06/12
    年月日(To)
    2021/06/12
    概要
    「ケータイ依存の心理学」について講演を行った。

学会や研究会等での役職

 1
  • 学会名
    東海心理学会
    役職名
    理事
    期間(開始)
    2018/06
    期間(終了)
    2021/07