研究者業績

川上 正浩

カワカミ マサヒロ  (Masahiro Kawakami)

基本情報

所属
大阪樟蔭女子大学 学芸学部 心理学科 教授
学位
博士(心理学)(2017年3月 名古屋大学)

研究者番号
40242789
J-GLOBAL ID
200901066914335689
researchmap会員ID
1000023676

委員歴

 3

論文

 166

MISC

 51

書籍等出版物

 13
  • 編者, 速水敏彦, 分担執筆, 速水敏彦, 氏家達夫, 藤村宣之, 橘 春菜, 小塩真司, 小平英志, 平石賢二, 中西良文, 西田裕紀子, 川上正浩, 清河幸子, 中谷素之, 石井秀宗, 吉田俊和, 鈴木有美, 西口利文, 高井次郎, 金井篤子, 浦上昌則, 本城秀次, 河野荘子, 永田雅子, 金子一史, 窪田由紀, 森田美弥子, 松本真理子 (担当:共著)
    名古屋大学出版会 2013年4月
    ときどきの政策や潮流に左右されない,教育心理のもっともベーシックな知識とは何か。「教える-学ぶ」 関係の心理を丁寧に解説し,基礎の確実なマスターを通じて応用力を養うことを目指す。教員・子どもをめぐる環境変化を超えて,その発達支援を支える知恵の詰まった信頼のテキスト。本人は第7章「学習の基礎を考える」を担当し,学習を支える心理学的理論や,記憶,思考の過程について解説した。担当部分:第7章 学習の基礎を考える(p.98-111.)
  • 編者, 水野りか, 分担執筆, 水野りか, 柳谷啓子, 清河幸子, 川上正浩 (担当:共著)
    ナカニシヤ出版 2011年6月
    実験心理学・臨床心理学・知識工学・情報工学・心理言語学・社会学などさまざまな領域で活用できる,3モーラの漢字・ひらがな・カタカナ表記語300語の刺激語とその連想語の最新データベースである。延べ934名を対象とした大規模調査から作成された。表を収めた書籍であるが,このデータベース(Excelファイル)を収録したCD-ROM付として刊行された
  • 編者, 大野木裕明, 宮沢秀次, 二宮克美, 新美明夫, 分担執筆, 鈴木 聡, 澤田忠幸, 赤澤淳子, 土肥伊都子, 齊藤誠一, 宮沢秀次, 林 文俊, 岡本真一郎, 河合優年, 高橋晋也, 大野 久, 川上正浩, 田中俊也, 荷方邦夫, 三和 優, 中島 実, 千野美和子, 大野木裕明, 津村俊充, 宮川充司, 杉下守男, 諸井克英, 林 洋一, 金井篤子, 前田基成, 宇田 光, 林 潤一郎, 宗方比佐子, 浅野敬子, 松井 豊, 山岸明子, 二宮克美
    ナカニシヤ出版 2007年4月
    心理学に興味を持つ人が,自分で「やってみる」ことにより心理学のおもしろさを実感できるよう意図されたテキスト。本人は第2部B4「言語の理解(漢字と仮名の処理)」を担当し,日本語における言語情報処理について,特に漢字と仮名という表記の親近性の観点から解説した。 総頁149 担当部分:第2部B4言語の理解(漢字と仮名の処理)
  • 編者, 石田 潤, 谷口 篤, 分担執筆, 石田 潤, 谷口 篤, 川上正浩, 松浦 均, 森上幸夫, 岩原昭彦
    北大路書房 2004年4月
    心の仕組みや心の働きに関する知識を濃縮したエッセンスを単文で示し,素早く知識の要旨がつかめることを目的として編集された心理学のテキストである。担当部分である1章,2章では,知覚心理学および学習心理学のトピックを解説した。入門書のレベルにこだわらず,専門性が高いものであっても知っていれば有益だと思われる内容は積極的に取り入れた。 総頁205 担当部分:1章 見る,聞く p.1-16。 2章 学ぶ,身につく p.17-28
  • 編者, 大野木裕明, 中澤 潤, 分担執筆, 大野木裕明, 中澤 潤, 三嶋博之, 浜崎隆司, 内山伊知郎, 二宮克美, 白石敏行, 羽成隆司, 曽我祥子, 岡田圭二, 松崎 学, 川上正浩, 中島 実, 高橋 綾, 竹原卓真, 植村善太郎, 榎本淳子, 大河内祐子, 柳瀬亮太, 関塚麻由, 日下部典子, 柴橋祐子
    北大路書房 2002年8月
    本書では,心理学で卒業論文を書くことを目指している大学生,特に心理学研究法の「勘どころ」をマスターしたいと願っている読者を対象に,心理学の研究法の基礎的な力をレッスンすることを意図して編集されている。担当部分である第12章「データ収集をめぐる落とし穴」では,心理学におけるデータ収集段階で陥りやすいミスと,それへの対象法について問題形式で解説を行った。 総頁174 担当部分:12章 データ収集をめぐる落とし穴

講演・口頭発表等

 263
  • 川上正浩, 西尾麻佑, 小野菜摘, 佐々木美香
    日本認知心理学会第10回大会 2012年6月2日
    本研究では,漢字における音韻-形態対応の一貫性が,音韻情報抽出過程にいかなる影響を及ぼすのかを検討するため,ランダムに配置された文字セットの中から特定の音韻を持つ文字を探し出す文字サーチ課題を用いた。具体的には,より少ない漢字と対応する音韻(VL音韻:たとえば“セ”)とより多くの漢字と対応する音韻(VH音韻:たとえば“カ”)を持つ漢字を複数同時に呈示し,それらの漢字群から特定の音韻を持つ漢字を検索する速度を測定した。さらに,現象が漢字という表記形態に依存するか否かを検討するため,平仮名文字を用いた試行も同時に実施した。実験の結果,漢字においてはVH音韻条件で反応時間が長いことが示された。この結果は,VH音韻に対応する漢字の方が,その音韻抽出が困難であることを示唆している。 p.37. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 東海心理学会第61回大会 2012年5月26日
    本研究の目的は,複数の項目の記銘が,それらと意味的に関連するCL語に対する虚再認を生起させるDRMパラダイムにおいて, CL語と意味的関連を有するリスト内の項目(関連項目)数を操作したうえで,実験参加者の正再生や正再認率と虚再生,虚再認の生起がいかなる関連を持つのかを,相関係数によって吟味することであった。大学生97名を対象とした実験の結果,CL語の再生率は,呈示項目の再生と正の相関を,CL語の虚再認率は,呈示項目再生率および正棄却率と負の相関を示していた。つまり,再生段階で多くを再生する傾向は虚記憶の再生を促すが,正再生・正棄却に代表される高い遂行成績は虚記憶の再認を抑制すると考えられる。 p.34.
  • 川上正浩, 小城英子, 坂田浩之
    日本社会心理学会第53回大会 2011年9月18日
    本研究では,虚記憶生起のしやすさが異なると考えられる3種類のリストを用意し,それぞれの場面で不思議現象に対する態度と虚記憶生起との関連をより詳細に検討した。不思議現象に対する態度尺度により参加者をクラスタに分類し,その虚記憶生起率を比較したところ,娯楽的享受層における虚記憶生起率が懐疑層より低いことが示された。この結果は川上他(2008)の結果と矛盾するように考えられるが,娯楽的享受層は,虚記憶が生起しやすい状況においては他層より多くの虚記憶を,生起しにくい状況(本研究における8項目条件)においては他層より少ない虚記憶を生起させるとまとめることができる。 p.225. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 坂田浩之, 川上正浩, 小城英子
    日本社会心理学会第53回大会 2011年9月18日
    本研究では,青年期の自己評価調整において現在重要な役割を果たしていると考えられる携帯電話と友人関係を取り上げ,これらと不思議現象に対する態度との関連について検討することを目的とした。質問紙調査の結果,携帯電話依存に関して,「不通によるストレス」は「占い・呪術嗜好性」「恐怖」と正の関連が認められ,「通話依存」は「恐怖」と正の関連が認められた。また,交友関係意識に関して,「評価不安」「つながり志向」は「スピリチュアリティ信奉」と正の関連,「交流回避」は「霊体験」と正の関連が認められた。なお,「つながり志向」は「懐疑」との間には負の関連が認められた。 p.226. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 坂田浩之, 佐久田祐子, 奥田 亮, 川上正浩
    日本心理学会第75回大会 2011年9月17日
    本研究では奥田他(2010)で作成されたSoULS-21について,関連が予想される他の尺度との相関係数を手がかりに,その妥当性を検討していくことを目的とした。SoULS-21の大学へのコミットメントについては,大学環境への適応感尺度の被信頼・受容感,課題・目的の存在と特に高い正の相関を示した。SoULS-21の交友満足については,大学環境への適応感尺度の居心地の良さの感覚,拒絶感の無さと特に高い正の相関を示した。SoULS-21の学業満足については,大学環境への適応感尺度の課題・目的の存在と特に高い正の相関を示した。また大学生活不安尺度の大学不適応と高い負の相関を示した。SoULS-21の不安のなさについては,大学環境への適応感尺度の課題・目的の存在と特に高い正の相関を示す一方で大学生活不安尺度のすべてと高い負の相関を示した。以上より,他の尺度との相関からはSoULS-21の妥当性はおおむね支持されたと考えられる。 p.1201. 担当部分:共同研究につき,本人担当部
  • 小城英子, 坂田浩之, 川上正浩
    日本心理学会第75回大会 2011年9月17日
    本研究では,不思議現象を扱ったテレビ番組が,不思議現象に対する態度に与える影響を検証するとともに,視聴者の事前態度と,視聴後の態度の維持・変容との関連を分析することを目的とした。事前調査で参加者をクラスタに分類し,不思議現象を扱った番組を視聴してもらった後,事後調査を実施し,態度の変容について検討した。その結果,信奉層においては,番組視聴後,占いや超能力といった娯楽的要素や,不思議現象に伴う恐怖心が低下,元から強いスピリチュアルなものを信奉する傾向だけが残り,さらに,不思議現象に対する警戒心が薄れたと考えられる。 p.227. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 川上正浩, 坂田浩之, 佐久田祐子, 奥田 亮
    日本教育心理学会第53回総会 2011年7月24日
    川上他(2010)は,心理学部所属の1回生を対象に,帰属感高揚プログラム(特別授業)を実施し,その効果を測定した。プログラムでは,在学中の上回生からのコメントや卒業生の職場での活躍風景をVTRで呈示したが,大学へのフィット感が上昇する一方で不安も上昇する傾向が認められた。本研究では,VTRを変更することにより,不安を高めないより適切な帰属感高揚プログラムを模索した。“立派な卒業生”だけでなく,さまざまな成長段階の学生の姿を見せることを意図したプログラムを実施した結果,川上他(2010)で見られたような,プログラムによる不安の上昇といったネガティブな効果は消失し,プログラムの目的である帰属感の高揚効果が見られた。 p.322. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 川上 正浩, 坂田 浩之, 佐久田 祐子, 奥田 亮
    日本教育心理学会総会発表論文集 2011年 一般社団法人 日本教育心理学会
  • 分担執筆, 坂田浩之, 川上正浩, 小城英子
    日本社会心理学会第51回大会 2010年9月
    曖昧さに対する耐性は,不思議現象に対する態度と関連するのと同様に,科学や自然をどのように捉えるのかという科学観・自然観とも関連することが考えられる。すなわち,曖昧さに対する耐性の低さは,明確な科学観・自然観の形成につながることが予測される。そこで本研究では,曖昧さに対する耐性と科学観・自然観との関連性について検討することを目的とした。“曖昧さに対する耐性”と科学観・自然観尺度の各下位尺度間との相関係数を算出した結果,“曖昧さに対する耐性”は,科学観・自然観尺度のどの下位尺度とも有意な相関は認められなかった。したがって,曖昧さに対する耐性の低さは,明確な科学観・自然観の形成につながるという仮説は支持されなかった。 p.324-325. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 奥田 亮, 川上正浩, 坂田浩之, 佐久田祐子
    日本心理学会第74回大会 2010年9月
    本研究では,継続的に収集してきた4年度分の大学生活充実度尺度のデータを再分析し,年度を越えて共通する因子および一貫してその因子負荷量が高い項目を抽出し,より信頼性の高い大学生活充実度尺度の短縮版を作成することを目的とした。その結果,「大学へのコミットメント」「交友満足」「学業満足」「不安のなさ」という4つの下位尺度21項目から構成される大学生活充実度尺度短縮版(SoULS-21)が作成された。各下位尺度の信頼性係数はα = .714~.849と十分高い値となった。今後はこのSoULS-21について,その妥当性を検討していくことが必要であると考察された。 p.1212 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 小城英子, 坂田浩之, 川上正浩
    日本心理学会第74回大会 2010年9月
    本研究では,不思議現象に対する態度尺度 (Attitudes towards Paranormal Phenomena Scale=APPle;小城他,2008)を用いて,不思議現象に関する半期の講義の受講生を対象に縦断データを収集し,初期態度別に態度の維持・変容を検証することを目的とした。全13週の講義のうち,第2週,第7週,第13週に,各回とも講義時間の最後に質問紙調査が実施された。分析の結果,半期の講義によって,不思議現象に対するクリティカルな構えが構築されること,特に初期態度が不思議現象に対して親和的または中立的であった層において,その教育効果が大きい可能性が示唆された。 p.101. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 川上正浩, 小城英子, 坂田浩之
    日本心理学会第74回大会 2010年9月
    本研究では,川上他(2009a)の科学観・自然観尺度を用い,これと,同一の調査対象者の不思議現象に対する態度尺度(APPle)との関連を,あらためて検討することを目的とした。APPle(小城他,2008)と科学観・自然観尺度とのそれぞれの下位尺度間の相関係数(Pearson)を算出した。その結果,“占い・呪術嗜好性”が強いと,自然を癒すものと捉える傾向が窺われた。また“スピリチュアリティ信奉”が強いと,自然を癒すもの,保護が必要なものであると考える一方で,科学に対しては脅威を感じることが窺われた。 p.103. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 坂田浩之, 川上正浩, 小城英子
    日本心理学会第74回大会 2010年9月
    本研究では,不思議現象に対する態度を規定すると考えられる要因として,曖昧さに対する耐性を取り上げ,不思議現象に対する態度との関連について検証することを目的とした。大学生255名を対象に,APPle(小城他,2008),および,心理的健康と関連する曖昧さに対する耐性尺度(増田,1998)を用いた質問紙調査を実施し,各下位尺度間の相関係数を算出した。その結果,男性においては,曖昧さに対する耐性が低いほど,神仏や霊や前世を信奉する態度が強いという傾向が明らかにされ,女性に関しては,明確ではないが,占いやおまじないを信奉し,嗜好する態度と,UFOや超能力や占いに恐怖を感じる態度,不思議現象に懐疑の目を向けてその神秘性を否定しようとする態度が,曖昧さに対する耐性の低さと関連することが示唆された。 p.102 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 川上正浩, 小城英子, 坂田浩之
    日本社会心理学会第51回大会 2010年9月
    本研究では,APPleによって測定される不思議現象に対する態度と,情動的共感性との関係を相関係数によって吟味した。その結果,占いや呪術を好むことやスピリチュアリティを信奉することと情動的共感性,特に感情的暖かさとの関連が示された。またこの感情的暖かさが高いほど不思議現象に対して懐疑的でないことも示された。占いや呪術,スピリチュアリティへの信奉が,感情的な暖かさと関連していることは,他者の体験やそこで起こる情動を暖かく自分のものとして受け入れることによって,占いや呪術,スピリチュアリティに対する信奉が促進されることを示唆しており,本研究の対象者である大学生にとって,そうした体験が日常生活に多く存在している可能性が示唆された。 p.322-323. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 川上正浩, 坂田浩之, 佐久田祐子, 奥田 亮
    日本教育心理学会第52回総会 2010年8月
    本研究では,心理学部に所属する1回生に対して,その帰属感を高揚させ,ひいては大学生活の充実感を高めるプログラムを探索的に開発し,その効果を検証することを目的とし,プロトタイプとして独自に開発したVTR刺激を用いた2種類の帰属感高揚プログラムを実施し,その効果を比較検討した。その結果,一方のプログラムAは大学へのフィット感を高める効果を持つことが示された。一方,いずれのプログラムも大学生活に対する不安を高めるものであることも示され,“立派な先輩”の姿を意識することにより,むしろ自信を喪失することが示唆された。 p.397. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 川上 正浩, 坂田 浩之, 佐久田 祐子, 奥田 亮
    日本教育心理学会総会発表論文集 2010年 一般社団法人 日本教育心理学会
  • 分担執筆, 川上正浩, 小城英子, 坂田浩之
    日本社会心理学会第50回大会日本グループ・ダイナミックス学会第56回大会合同大会 2009年11月
    本研究では,代表的な不思議現象を取り上げ,それらを信奉する,あるいは信奉しない理由について検討することを目的とする。信じている理由や信じていない理由としてどのような言葉が挙げられるかを検討することにより,不思議現象信奉のメカニズムについて吟味した。女子大学生68名を対象に,“血液型による性格診断”,“宇宙人の存在”,“超能力の存在”,“占い”,“霊の存在”,“神仏の存在”の6つの対象に対する(非)信奉理由の自由記述を分析した結果,それぞれの対象に対する態度を構築する根拠となるメディアの差異が認められた。 p.1046-1047. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 小城英子, 坂田浩之, 川上正浩
    日本社会心理学会第50回大会日本グループ・ダイナミックス学会第56回大会合同大会 2009年11月
    本研究では,不思議現象に対する態度と制御欲求の関連性について,態度類型の観点から分析することを目的とした。坂田他(2008)の研究で調査対象となった316名に,新たに大学生149名を追加した計465名のデータを分析した結果,調査対象者は「信奉層」「懐疑層」「一般層」「娯楽的享受層」の4つのクラスタに分類された。制御欲求の下位尺度の得点をクラスタ間で比較すると,「自己決定」は「信奉層」よりも「一般層」および「娯楽的享受層」で低く,「準備予防」,「外的制御」は「懐疑層」よりも「信奉層」で高く,「内的制御」は「信奉層」よりも「懐疑層」で高い傾向が認められた。 p.1044-1045. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 川上正浩, 坂田浩之, 佐久田祐子, 奥田 亮
    日本教育心理学会第51回総会 2009年9月
    本研究では,特定の学年に対象を絞り縦断的に大学生活充実度の4年間にわたる推移について調査を行うことを目的とした。2005年から2008年にかけて,1回生時は5月,2回生時以降は10~11月時点における縦断的調査を実施し,すべての調査に参加した57名のデータを分析した結果,川上他(2007,2008)の結果同様,全体を通じて学生生活は最終学年である4回生において最も充実度が高まることが示された。特に交友満足度においては本研究では3回生での高まりは認められず,ゼミ分属に伴う交友関係の変化は,川上他(2007)で解釈されたように必ずしもポジティブなものでないことも推測された。 p.576. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 川上正浩, 坂田浩之, 佐久田祐子, 奥田 亮
    日本心理学会第73回大会 2009年8月
    本研究では,新入生オリエンテーション内においても活用可能な,所属学科に対する学生の帰属感高揚プログラムを開発することを目的とし,探索的なプログラムの企画・実施とその効果測定を行った。心理学部1年生50名を対象に帰属感高揚プログラムとして「心理学と私」(心理学とのかかわりに関する教員の語りや,卒業・在学生へのインタビュービデオから構成される)という特別授業を実施した。この帰属感高揚プログラムの効果は部分的なものであり,異なる二つの集団のうちの1グループにおいてのみ大学生活充実度の「フィット感」が上昇するという結果となった。p.1282. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 坂田浩之, 川上正浩, 小城英子
    日本心理学会第73回大会 2009年8月
    本研究では,不思議現象に対する態度と性格との関連についてより明確にするために,Jungの心理学的タイプ尺度(JPTS:佐藤,2005)を使用し,APPleとの関連について調べることを目的とした。女子大学生133名を対象とした質問紙調査の結果,“思考-感情”と“スピリチュアリティ信奉”との間にr=-.36という比較的明確な関連が認められ,不思議現象に対する態度と関連性の強い性格傾向が明らかにされた。 p.236. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 小城英子, 坂田浩之, 川上正浩
    日本心理学会第73回大会 2009年8月
    本研究では,調査対象者の範囲を拡大し,多様な年代に適用できる尺度を作成すること,尺度の妥当性を確認することを目的とした。調査会社のモニターのうち,首都圏在住の600名を対象とし,調査を実施した。テレビに対する態度尺度の因子分析結果に基づき,“疑似的コミュニケーション” “情報収集” “習慣的視聴” “テレビへの懐疑” “エンターテイメント性希求” “選択的視聴”の6因子構造と判断した。さらに,テレビに対する態度の下位尺度と,各個人特性およびテレビ視聴時間との相関を検討した結果,“情報収集”と“テレビへの懐疑”は,共に批判的思考態度と関連が認められた。 p.237. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 川上正浩, 辻弘美
    日本認知心理学会第7回大会 2009年7月
    本研究ではひらがなNavon課題を作成し,Global反応課題,Local反応課題における干渉の生起について吟味した。この際,Global文字とLocal文字との類似性について形態レベル,音韻レベルで操作を行い,この形態,音韻レベルでの類似が,干渉の程度にどのような影響を及ぼすのかを検討した。大学生46名を対象とした実験の結果,Global反応を行う際には,無視すべき文字の形態情報は干渉を引き起こすが,音韻情報は影響を及ぼさないことが示された。一方,Local反応を行う際には,無視すべき文字の音韻情報も影響を及ぼすことが示された。 p.79. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 辻弘美, 川上正浩
    The 11th Annual International Conference of the Japanese Society for Language Sciences (JSLS 2009) 2009年6月
    本研究ではひらがなNavon課題を作成し,Global反応課題,Local反応課題における干渉の生起について吟味した。この際,Global文字とLocal文字との類似性について形態レベル,音韻レベルで操作を行い,この形態,音韻レベルでの類似が,干渉の程度にどのような影響を及ぼすのかを検討した。児童24名,大学生46名を対象とした実験の結果,Global反応を行う際には,大学生においてのみ,無視すべき文字の形態情報が干渉を引き起こすことが示された。一方,Local反応を行う際には,こうした年齢による違いは認められなかった。 p.99-102. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 川上 正浩, 辻 弘美
    日本認知心理学会発表論文集 2009年 日本認知心理学会
    本研究では,Navon課題(Navon, 1977)を日本語に適用し,ひらがなNavon課題を作成した。ひらがなの形態類似および音韻情報の一致により,GlobalおよびLocal反応課題の反応時間の差異について検討した。Global反応課題に関しては,文字同一条件に比べ,形態類似条件で反応時間の遅れが認められたが,母音同一条件,子音同一条件の反応時間は,文字同一条件と差異が認められなかった。Local反応課題に関しては,文字同一条件に比べ,形態類似条件,母音同一条件,子音同一条件のすべてで,反応時間の遅れがみられた。すなわち,無視すべき文字の音韻情報はGlobal反応を行う際には,影響を及ぼさないが,Local反応を行う際には,影響を及ぼすことが示された。これらの結果より,Global反応とLocal反応それぞれにおいて,音韻および視覚情報の処理の仕方が異なることが示唆された。
  • 川上 正浩, 坂田 浩之, 佐久田 祐子, 奥田 亮
    日本教育心理学会総会発表論文集 2009年 一般社団法人 日本教育心理学会
  • 分担執筆, 川上正浩, 小城英子, 坂田浩之
    日本社会心理学会第49回大会 2008年11月
    本研究では,不思議現象に対する態度と虚記憶の生起率との間に関連が認められるか否かを検討することによって,無い(とされている)ものを信じる不思議現象信奉のメカニズムを明らかにすることを目的とした。不思議現象に対する態度尺度APPleを構成する6つの下位尺度得点と、虚記憶課題における正再生率や虚記憶生起率との関連を相関係数により検討したが,有意な相関は認められなかった。しかし,APPleにより調査対象者を類型化し,このクラスタごとに虚記憶の生起率を比較したところ,不思議現象に対して,娯楽的にこれを受け止めている層は,再認成績は他の層と異ならないが,虚記憶の生起率が高い(少なくとも不思議現象に対して懐疑的に捉えている層に較べて)ことが示された。この層では全体的に認知過程における情報の精査がなされにくい可能性も考えられる。すなわち情報処理における精緻さの欠如が不思議現象信奉や虚記憶生起を支えているとも考えられ
  • 分担執筆, 坂田浩之, 川上正浩, 小城英子
    日本社会心理学会第49回大会 2008年11月
    本研究では不思議現象に対する態度と制御欲求との関係を明らかにすることを目的とした。不思議現象に対する態度尺度APPleと制御欲求尺度との相関を検討した結果,「占い・呪術嗜好性」「スピリチュアリティ信奉」「懐疑」が,「準備予防」と正の相関を示し,「従属回避」との間には前二者が負の相関,「懐疑」が正の相関を示した。不思議現象の積極的な肯定と懐疑的な態度がともに,権威におもねる態度と関連していることが示唆された。また「占い・呪術嗜好性」,「恐怖」ともに「内的制御」,「従属回避」との間に負の相関が認められているが,「占い・呪術嗜好性」は「自己決定」との間にも正の相関を示しており,不思議現象との接触を嗜好する態度とそれに恐怖する態度ともに,意思決定を自分以外のものに委ね,他者に指示されることを否としないとする点で共通するものの,占いや呪いを嗜好する態度には,それらとは一見正反対の自分がリーダーシップを発揮
  • 分担執筆, 小城英子, 坂田浩之, 川上正浩
    日本社会心理学会第49回大会 2008年11月
    本研究では、第1にテレビに対する基本的な態度を測定する尺度を作成すること、第2にテレビに対する態度とAPPle(小城・坂田・川上,2008)との関連を解明することを目的とした。“テレビに対する態度尺度”94項目について、因子分析を行った結果,“疑似的コミュニケーション” “習慣的視聴” “情報収集” “情緒的解放” “選択的視聴” “テレビへの懐疑” “エンターテイメント性希求”の尺度が抽出された。不思議現象に対する態度尺度APPleとの相関係数を検討したところ,“疑似的コミュニケーション”“情緒的解放”が,それぞれ“占い・呪術嗜好性”“スピリチュアリティ信奉”“恐怖”と正の相関を示していた。 P.246-247 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 川上正浩, 坂田浩之, 佐久田祐子, 奥田 亮
    日本教育心理学会第50回総会 2008年10月
    本研究では川上他(2007)と手順を同様にして,調査対象に翌年度同時期の1回生から4回生のすべての学年を加えデータを採取し,2年分の横断的データを分析・比較することによって,大学生活充実度の学年間の差異を更に検討することを目的とした。各学年を対象に質問紙調査を実施した結果,全体を通じて学生生活は最終学年である4回生において最も充実感が高まり,さらに学業に関する満足感は2回生から3回生においても上昇することが示された。また,不安に関しては2006年度と2007年度で差が見られたため,コホート差が存在する可能性が考えられた。p.193 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 坂田浩之, 佐久田祐子, 奥田亮, 川上正浩
    日本心理学会第72回大会 2008年9月
    本研究では,宿泊を伴う新入生オリエンテーションにおいて体験の要となる,まだよく見知らぬ新入生同士での宿泊という要素に着目し,これが大学新入生にどのように体験されるかを明らかにすることを通して,適切な新入生オリエンテーションの形態を考えた。テキストマイニングの手法を用いた自由記述データの分析から,結果から,宿泊のポジティブな印象は,「皆(友達)」と「遅くまで」「話」ができるところから,ネガティブな印象は「人」が「多」く,「気を遣」って「遅くまで」「眠」れない,「気疲れ」するところから生起していることが見て取れる。このポジティブさを損なわずに,ネガティブさを減少させる手だてとしては,皆で遅くまで話せる環境を確保しつつ,眠くなれば気を遣わずに眠ることのできる,個人の空間をある程度保証するような環境を整備することが考えられた。 P.1320 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 小城英子, 坂田浩之, 川上正浩
    日本心理学会第72回大会 2008年9月
    本研究では,発達的な視点から不思議現象に対する態度(小城・坂田・川上,2008)を分析することを目的として,大学生女子と高校生女子の比較を行った。質問紙調査の結果大学生においては,「批判的思考態度尺度」とAPPleとの関連は認められなかったが,高校生においては「論理的思考」や「客観性」と,APPleの下位尺度との間に正の相関が認められた。これらの結果から,高校生の方が未発達で,不思議現象に対して警戒心が薄いと見なすこともできるが,その一方で,不思議現象に対して一定の態度が形成された大学生は,改めて批判的に分析することを回避しており,高校生の方がアルゴリズムに従って情報を処理していると解釈された。 P.166 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 川上正浩, 小城英子, 坂田浩之
    日本心理学会第72回大会 2008年9月
    本研究では,科学観・自然観を構成する6つの因子と,同一の調査対象者の不思議現象に対する態度尺度(APPle)との関連を検討することを目的とした。大学生の不思議現象に対する態度と,科学観・自然観との関連について相関係数を用いて吟味した。その結果,不思議現象に対する態度は,科学観よりもむしろ自然観と相関を示していた。具体的には「懐疑」と「癒す自然」に負の相関,「スピリチュアリティ信奉」と「癒す自然」「脅威を与える自然」それぞれとの間に正の相関が認められた。癒しと脅威とでは方向性は逆であるものの,自然に大きな力(パワー)が存在 すると捉えている点では整合性があると考えられ,神仏や死後の魂といったものが自然の もつ大きな力の一部であると捉えることがスピリチュアリティ信奉の根本に存在している可能性が示唆された。P.165 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, Ogawa, T, Kawakami, M
    the 29th International Congress of Psychology 2008年7月
    本研究では調査参加者に対して,漢字一字を手がかりとして近傍語を想起させる課題を用いて近傍語想起頻度や近傍語間の意味的類似性が,単語の認知に及ぼす影響を検討するためのデータベースを作成することを目的とした。実験の結果,実在する近傍語数(広辞苑)と想起された平均近傍語数には,正の相関があり,辞書に基づく近傍語数が参加者の語彙的知識と対応していることが示されたが,第一想起の最多近傍語と,頻度表での最高頻度語とは,必ずしも一致しなかった。最多近傍語の想起率と親密度,心像性には,正の相関が認められ,参加者が最初に想起する近傍語は,出現頻度によってのみ決定されるのではなく,親密度や心像性が高いことが重要であることが示唆された。 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 川上 正浩, 坂田 浩之, 佐久田 祐子, 奥田 亮
    日本教育心理学会総会発表論文集 2008年 一般社団法人 日本教育心理学会
  • 分担執筆, 川上正浩, 小城英子, 坂田浩之
    日本社会心理学会第48回大会 2007年9月
    本研究では,新聞記事を題材としてテキストマイニング手法を用いて分析し,そこにどのようなキーワードが見出されるのか,またそれらのキーワードはどのようなクラスターを構成するのかについて検討を行う。“科学”に関する記事のみを分析対象とするために,本研究においては,その分析対象を“科学面”に掲載された記事のみに限定した。結果より,“医学系”,“宇宙・物理学系”,“生物・進化論系”,“科学技術系”,“講演会案内”の5つのクラスターが抽出された。以上4つのクラスターは,科学記事のジャンルとしても整合性が高いものであると考えられるが,大学生の自由記述データと突き合わせると,医学系,生物・進化論系で共通の項目が少ないことが興味深い。 p.596-597 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 佐久田祐子, 奥田 亮, 川上正浩, 坂田浩之
    日本心理学会第71回大会 2007年9月
    本研究では,オリエンテーション以前に新入生が感じている大学生活充実度も考慮する。すなわち,オリエンテーションにおける成果が,オリエンテーション前後の大学生活充実度の変動にどのような影響を及ぼしているのかを検討した。質問紙調査に基づく分析の結果,オリエンテーションにおいて所属する学科への帰属感が高まったり,教員との会話・交流が促進されたりすることによって,フィット感が高いレベルのまま維持されることが示された。また帰属感高揚や教員との親密化が,フィット感を高める要因ではなく,あくまでも低下を抑止する要因であることも併せて示された。 p.1169 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 川上正浩, 坂田浩之, 佐久田祐子, 奥田 亮
    日本教育心理学会第49回総会 2007年9月
    本研究では,女子大学の心理学科に所属する学生を対象に,1回生から4回生のすべての学年を対象に横断的に調査を実施し,①全学年を通しての大学生活充実度の構造を探索すること,②大学生活充実度の学年間の差異を検討すること,の2点を目的とした。質問紙調査に基づく分析の結果,大学生活が進むにつれて大学への全般的な適合感が高まる一方,不安は和らぐと考えられるが,学業や交友関係については2回生から3回生にかけて,ひとつの転機を迎えることが推測された。これは大学生活において“ゼミ”の活動が3回生から具体化することと関連づけて解釈することも可能である。 p.71 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 川上正浩, 小城英子, 坂田浩之
    日本心理学会第71回大会 2007年9月
    不思議現象の定義から明らかなように,何が不思議現象であるかの判断や意識には,科学がいかなるものであるのかに対する判断や意識が影響するが,“科学”というキーワードから連想される概念そのものが,個人によって異なる可能性もある。本研究では,現代大学生の科学に対するイメージを自由記述によって収集し,検討した。結果より,現代大学生の“科学”イメージは,“実験”をしたり“宇宙”について調べたり“勉学”したりするものであり,そこに“有用性”を感じる一方で“ロマン”をも感じていること,また“先進性”や“力動性”といった進歩するイメージを抱いていることが示された。 p.134 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 坂田浩之, 川上正浩, 小城英子
    日本心理学会第71回大会 2007年9月
    不思議現象に対する態度形成に影響する要因としてマス・メディアを介した不思議現象に関する情報との接触が挙げられるが,マス・メディアによって提供される情報の取捨選択には,批判的思考が関連していることが予想される。そこで本研究では,不思議現象に対する態度と批判的思考との関係を吟味することを目的とした。相関係数に基づく分析の結果,不思議現象に対する態度尺度の下位尺度と,批判的思考態度尺度の下位尺度との相関係数を算出した結果,不思議現象に対する態度と批判的思考態度との間の相関は比較的低く,有意な相関が認められたのは,「霊体験」と「客観性」との間のみであった。 p. 133 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 小城英子, 坂田浩之, 川上正浩
    日本社会心理学会第48回大会 2007年9月
    不思議現象信奉に関する先行研究では、マス・メディア接触と不思議現象信奉の関連は,研究によって知見が異なり,一貫した傾向が見出されていない。研究1では,不思議現象を扱ったTV番組の内容分析を行い、実際に提示されている内容やコンテクストを明らかにすることを目的とし,研究2では,研究1で内容分析を行ったTV番組について,視聴者の反応を分析することを目的とした。分析の結果は,近年の不思議現象番組は真偽を追求せず,娯楽性やカウンセリングなど,ポジティブなコンテクストを強調する傾向が強いという指摘(小城ほか,2007)と整合的であり,視聴者の不思議現象に対する懐疑的態度は共通して認められた。 p.598-599 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 小河妙子, 川上正浩
    日本認知心理学会第5回大会 2007年5月
    本研究では,近傍語想起頻度や近傍語間の意味的類似性が,単語の認知に及ぼす影響を検討するための,データベースを作成することを目的とした。調査参加者に対して,漢字一字を手がかりとして近傍語を想起させる近傍語想起課題を実施し,この調査結果をもとに,調査参加者の主観的な近傍語想起頻度と近傍語の種類数とを参照可能な一覧表を作成した。今回の一覧表をもとに,熟語 (e.g, 協力) の認知に対して,特定近傍語 (e.g, 協調,協会) が及ぼす影響を,意味的類似性と想起頻度の両面から検討することが可能となった。 p.68 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 川上正浩, 安藤史高
    東海心理学会第56回大会 2007年5月
    本研究ではVODKA2005によって測定される個人の遅れに対する態度と,性格特性との間にいかなる関連が見出されるのかについて検討を加えた。相関係数に基づく分析の結果,特に勤勉性がVODKA2005で測定される遅れに対する態度と関連していることが示された。つまり遅れを容認する態度と勤勉な態度とは相容れないことが示された。これは,遅れるあるいは遅刻する,という行為が,ある種の“怠慢”であるとする文化的要因からすれば,妥当な結果であると考えられる。 p.46 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 安藤史高, 川上正浩
    東海心理学会第56回大会 2007年5月
    遅れに対する態度は,さまざまな遅れ行動を予測すると考えられる。本研究の目的は,締め切りのあるレポート課題を課されるという仮想的な期限付き課題場面を設定し,そのレポート作成に関する予定設定に対して遅れに対する態度がどのように影響するのかを検討することである。その結果,レポート課題の猶予日数は,「自分の遅れに対する罪悪感」と弱い正の相関を,「遅れの自己責任性」とは弱い負の相関を示した。すなわち,遅れに対して罪悪感を持っている場合には,レポートを作成する時間的な猶予を多くとる傾向にあるといえる。 p.45 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 日本認知心理学会第5回大会 2007年5月
    本研究においては,ターゲット語と近傍語との形態的,音韻的類似性の程度を評価し,類似の程度を得点化した上で,この類似性の程度がターゲット語の語彙判断過程に及ぼす影響について検討した。カタカナ表記語を用いた実験の結果,近傍語との形態的類似性の高さが当該単語の認知過程に抑制的な影響を及ぼすことが示された。一方,近傍語との音韻的類似性の高さは,当該単語の認知過程に影響を及ぼさないことが示された。p.64
  • 川上 正浩
    日本認知心理学会発表論文集 2007年 日本認知心理学会
    本研究では,近傍語間に認められる類似性が,カタカナ表記語の語彙判断課題における反応時間にいかなる影響を及ぼすのかを検討した。カタカナ3文字表記語に対して,その近傍語(neighbor)との類似性について,形態的類似性,音韻的類似性の2軸で評価し,それぞれの高低に基づいて4条件のカタカナ表記語を選択した。形態的類似性については,近傍語間で異なる文字同士の形態的類似性評定値(川上,2002)に基づき,音韻的類似性については,近傍語間で異なる文字の音素単位の一致不一致に基づき,その評価がなされた。語彙判断課題を用いてこれら4条件に対する反応時間を比較した結果,近傍語間の形態的類似性が,語彙判断時間に抑制的な効果を持つことが示された。
  • 川上 正浩, 坂田 浩之, 佐久田 祐子, 奥田 亮
    日本教育心理学会総会発表論文集 2007年 一般社団法人 日本教育心理学会
  • 分担執筆, 森田美智子, 岡田麻友子, 田中恵美子, 速水美子, 川上正浩
    日本心理学会第70回大会 2006年11月
    本研究では,前報(視覚呈示された鼻音を含む単語の処理過程について(1))と同様の実験を,鼻音の定義を変更して実施した。前報では鼻音の定義として言語学的な基準(/m/,/n/)を用いていたが,本研究では通常我々が鼻の通気を伴って発声している音(/b/,/d/,/p/)を含めて改めて鼻音と定義した。語彙判断課題を用いた実験の結果,視覚呈示された鼻音を含む単語の処理過程において,主観的出現頻度が高く,見慣れた表記のカタカナ3文字語では,鼻腔の閉塞による影響はみられなかった。 p.658 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 岡田麻友子, 田中恵美子, 速水美子, 森田美智子, 川上正浩
    日本心理学会第70回大会 2006年11月
    本研究では,視覚呈示された鼻音を含む単語の処理過程において,実際の発声時のように鼻の通気が関与しているか否かを明らかにするため,鼻栓による鼻腔の閉塞が語彙判断時間に及ぼす影響を検討することを目的とした。語彙判断課題を用いた実験の結果,視覚呈示された鼻音を含む単語の処理過程において,鼻腔の閉塞による影響は認められなかった。この結果は,視覚呈示された単語の処理過程においては,実際の調音器官の運動は伴われない,という仮説と整合的であった。また本研究において,鼻音数の主効果が有意であったことについて,事後的に刺激の客観的出現頻度を検討したところ,刺激の統制が十分でなかった可能性が示された。 p.657 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 奥田 亮, 川上正浩, 坂田浩之, 佐久田祐子
    日本心理学会第70回大会 2006年11月
    本研究では,新入生オリエンテーションにおいて新入生たちがどのような成果を得たと感じているかを測るために作成したオリエンテーション成果尺度と大学生活充実度尺度を用い,大学生活の充実に新入生オリエンテーションがどのように影響しているかを共分散構造分析によって検討した。その結果,新入生オリエンテーションが,後の大学生活の充実感に直接効果を及ぼすという仮説を支持する結果が得られた。また,一回生同士が親密になることや帰属感を高揚させることが,交友面よりも学業面や適応面での大学生活充実度を高めるという新入生オリエンテーションの機能の質的な特徴が明らかにされた。 p.1254 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。

共同研究・競争的資金等の研究課題

 8

作成した教科書

 2
  • 件名
    アカデミックスキルズAワークブック
  • 件名
    アカデミックスキルズBワークブック

教育上の能力に関する大学等の評価

 1
  • 件名
    教員活動評価(2020年度)学長顕彰
    年月日(From)
    2021/03/05
    年月日(To)
    2021/03/05
    概要
    教員活動評価に関して学長顕彰を受けた。

その他(職務上の実績)

 5
  • 件名
    樟蔭学園100周年記念プレイベント講師
    年月日(From)
    2016/08/21
    年月日(To)
    2016/08/21
    概要
    標記イベントにおいて,心理学ミニ講座「トリックの心理学」の講師を務めた。
  • 件名
    香芝市立二上小学校育友会主催教育講演会講師
    年月日(From)
    2019/11/19
    年月日(To)
    2019/11/19
    概要
    標記講演会において,講演「思い込みの心理学」の講師を務めた。
  • 件名
    香芝市市民公開講座講師
    年月日(From)
    2019/10/30
    年月日(To)
    2019/10/30
    概要
    標記講座において,講演「ケータイ依存の心理学」の講師を務めた。
  • 件名
    香芝市保健・養護教育研究会及び香芝市健康・安全教育研究会夏季合同研修会講師
    年月日(From)
    2021/08/02
    年月日(To)
    2021/08/02
    概要
    標記研修会において,講演,「ケータイ依存の心理学」の講師
    を務めた。
  • 件名
    上宮高校PTA対象講演会
    年月日(From)
    2021/06/12
    年月日(To)
    2021/06/12
    概要
    「ケータイ依存の心理学」について講演を行った。

学会や研究会等での役職

 1
  • 学会名
    東海心理学会
    役職名
    理事
    期間(開始)
    2018/06
    期間(終了)
    2021/07