研究者業績

川上 正浩

カワカミ マサヒロ  (Masahiro Kawakami)

基本情報

所属
大阪樟蔭女子大学 学芸学部 心理学科 教授
学位
博士(心理学)(2017年3月 名古屋大学)

研究者番号
40242789
J-GLOBAL ID
200901066914335689
researchmap会員ID
1000023676

委員歴

 3

論文

 166

MISC

 51

書籍等出版物

 13
  • 編者, 速水敏彦, 分担執筆, 速水敏彦, 氏家達夫, 藤村宣之, 橘 春菜, 小塩真司, 小平英志, 平石賢二, 中西良文, 西田裕紀子, 川上正浩, 清河幸子, 中谷素之, 石井秀宗, 吉田俊和, 鈴木有美, 西口利文, 高井次郎, 金井篤子, 浦上昌則, 本城秀次, 河野荘子, 永田雅子, 金子一史, 窪田由紀, 森田美弥子, 松本真理子 (担当:共著)
    名古屋大学出版会 2013年4月
    ときどきの政策や潮流に左右されない,教育心理のもっともベーシックな知識とは何か。「教える-学ぶ」 関係の心理を丁寧に解説し,基礎の確実なマスターを通じて応用力を養うことを目指す。教員・子どもをめぐる環境変化を超えて,その発達支援を支える知恵の詰まった信頼のテキスト。本人は第7章「学習の基礎を考える」を担当し,学習を支える心理学的理論や,記憶,思考の過程について解説した。担当部分:第7章 学習の基礎を考える(p.98-111.)
  • 編者, 水野りか, 分担執筆, 水野りか, 柳谷啓子, 清河幸子, 川上正浩 (担当:共著)
    ナカニシヤ出版 2011年6月
    実験心理学・臨床心理学・知識工学・情報工学・心理言語学・社会学などさまざまな領域で活用できる,3モーラの漢字・ひらがな・カタカナ表記語300語の刺激語とその連想語の最新データベースである。延べ934名を対象とした大規模調査から作成された。表を収めた書籍であるが,このデータベース(Excelファイル)を収録したCD-ROM付として刊行された
  • 編者, 大野木裕明, 宮沢秀次, 二宮克美, 新美明夫, 分担執筆, 鈴木 聡, 澤田忠幸, 赤澤淳子, 土肥伊都子, 齊藤誠一, 宮沢秀次, 林 文俊, 岡本真一郎, 河合優年, 高橋晋也, 大野 久, 川上正浩, 田中俊也, 荷方邦夫, 三和 優, 中島 実, 千野美和子, 大野木裕明, 津村俊充, 宮川充司, 杉下守男, 諸井克英, 林 洋一, 金井篤子, 前田基成, 宇田 光, 林 潤一郎, 宗方比佐子, 浅野敬子, 松井 豊, 山岸明子, 二宮克美
    ナカニシヤ出版 2007年4月
    心理学に興味を持つ人が,自分で「やってみる」ことにより心理学のおもしろさを実感できるよう意図されたテキスト。本人は第2部B4「言語の理解(漢字と仮名の処理)」を担当し,日本語における言語情報処理について,特に漢字と仮名という表記の親近性の観点から解説した。 総頁149 担当部分:第2部B4言語の理解(漢字と仮名の処理)
  • 編者, 石田 潤, 谷口 篤, 分担執筆, 石田 潤, 谷口 篤, 川上正浩, 松浦 均, 森上幸夫, 岩原昭彦
    北大路書房 2004年4月
    心の仕組みや心の働きに関する知識を濃縮したエッセンスを単文で示し,素早く知識の要旨がつかめることを目的として編集された心理学のテキストである。担当部分である1章,2章では,知覚心理学および学習心理学のトピックを解説した。入門書のレベルにこだわらず,専門性が高いものであっても知っていれば有益だと思われる内容は積極的に取り入れた。 総頁205 担当部分:1章 見る,聞く p.1-16。 2章 学ぶ,身につく p.17-28
  • 編者, 大野木裕明, 中澤 潤, 分担執筆, 大野木裕明, 中澤 潤, 三嶋博之, 浜崎隆司, 内山伊知郎, 二宮克美, 白石敏行, 羽成隆司, 曽我祥子, 岡田圭二, 松崎 学, 川上正浩, 中島 実, 高橋 綾, 竹原卓真, 植村善太郎, 榎本淳子, 大河内祐子, 柳瀬亮太, 関塚麻由, 日下部典子, 柴橋祐子
    北大路書房 2002年8月
    本書では,心理学で卒業論文を書くことを目指している大学生,特に心理学研究法の「勘どころ」をマスターしたいと願っている読者を対象に,心理学の研究法の基礎的な力をレッスンすることを意図して編集されている。担当部分である第12章「データ収集をめぐる落とし穴」では,心理学におけるデータ収集段階で陥りやすいミスと,それへの対象法について問題形式で解説を行った。 総頁174 担当部分:12章 データ収集をめぐる落とし穴

講演・口頭発表等

 263
  • 分担執筆, 行廣隆次, 藤田知加子, 川上正浩
    日本心理学会第70回大会 2006年11月
    本研究では,Navon(1977)タイプの全体-部分判断課題を使用し,広汎性発達障害児における認知的干渉とその抑制について検討した。一般に,部分処理よりも全体処理が優越であることが知られている。本研究でも,この傾向はPDD/対照両群で共通して見られたが,干渉の受け方を刺激条件間の差から見ると,2群には異なる傾向が見られた。中立条件を基準に考えると,対照群では,部分判断においては不一致条件での反応遅延,全体判断においては一致条件での反応方向の影響がみられた。一方,PDD群では全体/部分判断の両課題で,中立条件に対して不一致条件での反応遅延傾向が得られた。一致条件と不一致条件の反応時間の差の群間比較とともに,これらは自閉症の中枢性統合の障害説等とも一致した傾向であり,PDDにおける認知的干渉とその抑制は状況との相互作用の中で考える必要性が示唆された。 p.287 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 小城英子, 坂田浩之, 川上正浩
    日本心理学会第70回大会 2006年11月
    本研究では,不思議現象に対する態度尺度の下位尺度6因子を用いてクラスタ分析を行い,回答者を4クラスタに分類した。第1クラスタは,不思議現象に対する態度尺度および個人特性の得点が,全般に全クラスタの中で中間的な位置におり,一般的な層といえる。第2クラスタは,「占い・呪術嗜好性」,「スピリチュアリズム」,「娯楽的享受」が高く,不思議現象に対してもっとも肯定的な態度を持つ信奉層である。第3クラスタは,「科学性信奉」のみが顕著に高く,不思議現象全般に対して懐疑的な層である。第4クラスタは,「スピリチュアリズム」,「娯楽的享受」が高く,不思議現象に対して比較的肯定的な点では第2クラスタと類似しているが,不思議現象を気軽なエンターテイメントとして楽しむ態度がより特徴的といえる。 p. 135 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 坂田浩之, 川上正浩, 小城英子
    日本心理学会第70回大会 2006年11月
    本研究においては,性格特性(Big Five)が不思議現象に対する態度尺度といかなる関係にあるのかを相関係数に基づき吟味した。その結果,男性では,「占い・呪術嗜好性」との間には外向性,神経症傾向,開放性が正の関連を示し,「スピリチュアリズム」との間には,外向性,神経症傾向が正の関連を示し,「娯楽的享受」との間には,神経症傾向,開放性が正の関連を示し,「科学性信奉」との間には,外向性と神経症傾向が負の関連を示し,「恐怖」との間には神経症傾向が正の関連を示し,「霊体験」との間には,外向性,開放性が正の関連を示した。また,女性では,「占い・呪術嗜好性」との間には外向性,神経症傾向,開放性,調和性が正の関連を示し,「スピリチュアリズム」との間には,外向性,神経症傾向,開放性,調和性が正の関連を示し,「娯楽的享受」との間には,開放性が正の関連を示し,「科学性信奉」との間には,外向性が負の,誠実性が正の関連を示し
  • 分担執筆, 川上正浩, 小城英子, 坂田浩之
    日本心理学会第70回大会 2006年11月
    前報(不思議現象に対する態度(2))では,不思議現象に対する態度尺度とLocus of Control(以下LOC)との間には明確な相関が認められなかった。従来の研究においては,不思議現象信奉とLOCとの間には関係が認められることが示されており,この原因として,不思議現象に対する態度とLOCとの関係が直線的でない可能性も考えられた。本研究では,不思議現象に対する態度とLOCとの関係をより詳細に吟味した結果,中程度の外的統制感が,占いや呪術への嗜好性を高める可能性が示唆された。 p. 133 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 速水美子, 森田美智子, 岡田麻友子, 田中恵美子, 川上正浩
    日本心理学会第70回大会 2006年11月
    本研究では,この母音の中の母音と言われる“a”に着目し,視覚呈示された単語の認知過程に,単語に含まれる“a”が及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。もし母音の中の母音である“a”が,他の母音に対して処理の優位性を有しているならば,“a”が含まれている単語は,そうでない単語に較べて速い処理がなされることが予想される。本研究では,音韻処理を促進する条件として通常見慣れない表記の条件をも設定し,それぞれの条件で単語に“a”が含まれることの効果を検討した。語彙判断課題を用いた実験の結果,視覚呈示された母音“a”を含む単語の処理過程において,通常見慣れた表記で呈示された場合には効果をもたないことが示された。一方,見慣れない表記で呈示された場合には,母音“a”がむしろ抑制的に働くことが示された。即ち,母音の中の母音としての効果ではなく,“a”は構音の際に口を大きく開けるという構音上の負荷が,その音韻処理に影
  • 分担執筆, 行廣隆次, 藤田知加子, 川上正浩
    日本教育心理学会第48回総会 2006年9月
    広汎性発達障害(以下PDD)児の抑制機能について,藤田・川上・行廣(2002)は逆ストループ課題を用いて検討した。その結果,色情報がターゲット自体に存在する場合と,パッチを用いた周辺刺激に存在する場合の干渉効果に差が見られず,PDD児では不必要情報の選択的な抑制に問題がある可能性が示唆された。本研究では,非PDDである対照群との比較を加え,また課題条件の見直しと試行数の増加を行った。本研究では,藤田ら(2002)と同様PDD群で色情報の存在位置による差異が見られなかった。しかし,対照群においても色情報の存在位置の影響は明確でなかった。また,対照群の低学年では,パッチが色情報を持つことで反応が遅延するなど,非PDDの方がより周辺情報の影響を受ける面も見られた。 p.640 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 藤田知加子, 川上正浩, 行廣隆次
    日本教育心理学会第48回総会 2006年9月
    本研究では,クロスモーダルプライミングによる語彙判断課題を用い,HFPDD児の言語処理におけるプロソディ情報の利用について検討した。具体的には,音声呈示されるプライムのプロソディの正誤を操作し,視覚呈示される後続語への語彙判断時の意味的プライミング効果を検討した。実験の結果,プロソディの効果が認められなかったことから,HFPDD児は,プロソディの習得自身が十分ではない可能性が指摘できる。ただし,全体的に反応時間が長いことや,十一・神尾(1998)において確認されている意味的関連効果が認められなかったことから,本研究で用いたクロスモーダルプライミングという課題自体が,HFPDD児にとって困難な課題であったため,条件差が観察されなかった可能性も指摘できる。 p.64 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 日本教育心理学会第48回総会 2006年9月
    大学新入生が入学当初感じる不安と個人特性との関連を検討した川上(2004,2005)の調査対象者は,それぞれ異なる大学に所属する大学生であったが,2つの研究でほぼ整合的な結果が認められた。本研究では,さらに異なる大学の3,4年生を対象に同様の調査を行い,新入生段階と大学生活が比較的安定した段階との比較を含めたさらなる検討を行った。女子学生において自己充実的達成動機と大学生活不安との間に顕著な相関が認められること,男子学生において,自己充実的達成動機と日常生活不安との相関が認められたことなど,先行研究との差異も認められたが,先行研究に認められた社会的スキルと大学生活不安との関連が,必ずしも新しい環境への移行に随伴する現象ではなく,大学生活の中で安定して認められる関連性であることが推測された。 p.414
  • 分担執筆, 川上正浩, 小城英子, 坂田浩之
    日本社会心理学会第47回大会 2006年9月
    本研究においては,不思議現象に対する態度尺度にかかわる性差を検討した。それぞれの下位尺度得点に性差が認められるか否かを分散分析によって検討したところ,「占い・呪術嗜好性」,「スピリチュアリズム」,「恐怖」において女性の方が得点が高く,「科学性信奉」において男性の方が得点が高いことが示された。「娯楽的享受」および「霊体験」においては,性差が認められなかった。また不思議現象に対する態度尺度と他の変数との相関について男女別に算出した結果,男性においてのみ「娯楽的享受」と「自己認識欲求」「拒否回避欲求」との間に相関が認められ,また「恐怖」と「拒否回避欲求」,「スピリチュアリズム」と「ネガティブ情報回避欲求」との間に正の相関が認められた。さらに,女性においてのみ「科学性信奉」と「拒否回避欲求」「死の恐怖」との間に負の相関が認められた。 p. 682-683 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 坂田浩之, 川上正浩, 小城英子
    日本社会心理学会第47回大会 2006年9月
    本研究においては,前報(「不思議現象に対する態度(1)」)を受け,不思議現象に対する態度尺度の妥当性についての検討を行った。具体的には,先行研究において,不思議現象信奉との相関が示されているLocus of Control,認知欲求,自己認識欲求,ネガティブ情報回避欲求,賞賛獲得欲求,拒否回避欲求,死の恐怖,の7つの尺度と,不思議現象に対する態度尺度の6つの下位尺度との相関を検討した。その結果,概ね先行研究や理論的予測と整合的な結果が得られ,前報において作成された不思議現象に対する態度尺度の妥当性が支持された。 p. 680-681 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 小城英子, 坂田浩之, 川上正浩
    日本社会心理学会第47回大会 2006年9月
    心霊現象や占い,UFOの存在,超能力など,現代の科学知識では説明がつかない不思議な現象を総括して“不思議現象”と呼ぶ。先行研究においては,UFOや超能力などの対象が挙げられ,これらを「信じている-信じていない」の信奉行動の形で尋ねたものを信奉度とし,この信奉度の規定因を解明するという形がとられている。しかし,「怪談を信じてはいないが,怖いので盛り上がる」など,不思議現象信奉には,複雑な認知や感情が絡んでいることが予想され,従来の研究で用いられてきたような,一律の行動のみで信奉の実態を把握することは困難である。本研究では,不思議現象に対して,信奉行動だけでなく,対象に対する認知や感情も含めて測定する尺度を作成し,不思議現象に対する態度の構造を解明することを目的として,大学生を対象に質問紙調査を行った。不思議現象に対する態度尺度の因子分析を行い,「占い・呪術嗜好性」,「スピリチュアリズム」,「娯楽性享
  • 分担執筆, 小河妙子, 川上正浩
    日本認知心理学会第4回大会 2006年8月
    本研究では,熟語を構成する漢字を共有する熟語が,呈示された熟語に対して形態的に類似するだけではなく,意味的にも類似する近傍語群を形成することに着目し,近傍語間の意味的類似性を規定する要因について検討を加えた。分析の結果,有意な標準偏回帰係数(β)を示した説明変数は,語頭の分析では,構成漢字の出現頻度,近傍語サイズ,および熟語出現頻度の3要因であったのに対して,語尾の分析では,構成漢字の出現頻度,熟語出現頻度,心像性,および親密度の4要因であった。これらのことから,被験者が呈示熟語に対して,馴染みが低くイメージが不鮮明であるほど,その熟語の曖昧な意味情報しか利用することができないために,両者の意味の違いを明確にすることができず,両者の意味的類似性が高いと評価することが示唆された。 p.199 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 日本認知心理学会第4回大会 2006年8月
    本研究の目的は,複数の項目の記銘が,それらと意味的に関連するCL語に対する虚再認を生起させるDRMパラダイムを用いて,このリスト内に,CL語と意味的に関連の深い項目とCL語と無関連な項目とを混在させ,この比率および総項目数が,虚記憶の生起にいかなる影響を及ぼすのかを明らかにすることである。そのため,DRMパラダイムのリストを構成する項目数を変化させ,かつ,そのリストの中の,CL語と意味的に関連の深い項目の数を変化させることにより,虚記憶の生起率の比較を行った。実験の結果,統計的には有意とはならなかったが,虚記憶生起率は,関連項目数とも関連項目比率とも相関関係にあるよう見受けられた。 p.162
  • 日本認知科学会第23回大会 2006年8月
    本研究では漢字二字熟語の認知処理過程における音韻表象の活性化について,同音異義語の有無から検討をおこなった。本研究では,同音異義語を3つ以上持つ熟語を“同音熟語”,同音異義語を1つも持たない熟語を“単一熟語”,また同音熟語のうち,複数ある同音異義語中で最高頻度を有する熟語を“同音高頻度熟語”,それ以外の頻度の熟語を“同音低頻度熟語”とした。語彙判断課題を用いた実験の結果,同音異義後の有無による効果が有意であり,下位検定によって,同音低頻度語と単一熟語の間に 1%で有意差が認められ,同音高頻度語と単一熟語の間に10%で有意傾向が認められた。この結果は,単一熟語において同音熟語より反応時間が短いとまとめる事ができる。 p.202-203
  • 分担執筆, 川上正浩, 安藤史高
    東海心理学会第55回大会 2006年6月
    本研究では安藤・川上(2006)において構成された尺度であるVODKA2005の下位尺度と遅れ頻度,楽観性との関連について検討することを目的とした。相関係数に基づく分析の結果,私的な遅れと遅れの自己責任性との間に正の相関が,公的遅れについては,「自分の遅れに対する罪悪感」「他者の遅れに対する非難」との間には負の相関が,「遅れの自己責任性」との間には正の相関が示された。また「自分の遅れに対する罪悪感」「他者の遅れに対する非難」と楽観性との間には負の相関が見られ,「遅れの自己責任性」と楽観性との間には相関は認められないことが示された。 p.50 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 安藤史高, 川上正浩
    東海心理学会第55回大会 2006年6月
    本研究では期限付き課題の遂行過程と,その遂行過程における遅れ現象を心理学的に考察することを目的とし,遅れに対する態度尺度であるVODKA2001を改訂し,新しいバージョンであるVODKA2005を構成することを目的とした。分析の結果,自分の遅れに対して悪いと思う態度である「自分の遅れに対する罪悪感」,他者の遅れを非難する態度である「他者の遅れに対する非難」,遅れ一般に対してその自己責任性を重視する態度である「遅れの自己責任性」の3つの下位尺度からなる尺度VODKA2005が構成された。 p.49 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 川上 正浩
    日本認知心理学会発表論文集 2006年 日本認知心理学会
  • 藤田 知加子, 川上 正浩, 行廣 隆次
    日本教育心理学会総会発表論文集 2006年 一般社団法人 日本教育心理学会
  • 行廣 隆次, 藤田 知加子, 川上 正浩
    日本教育心理学会総会発表論文集 2006年 一般社団法人 日本教育心理学会
  • 川上 正浩
    日本教育心理学会総会発表論文集 2006年 一般社団法人 日本教育心理学会
  • 分担執筆, 川上正浩, 坂田浩之, 佐久田祐子, 奥田亮
    日本心理学会第69回大会 2005年9月
    本研究は,新入生オリエンテーションが大学生活の充実にいかに貢献しうるか検討するための尺度,大学生活充実度尺度の構成を目的とした。47項目からなる質問紙が作成され,99名の女子大学1年生が調査に参加した。因子分析の結果,交友満足,学業満足,不安,適応,可能性の5因子が抽出された。相関係数を分析したところ,具体的な交友・学業の満足や,不安のなさが全体的な適応感を高めることが想定された。また“不安”因子と“交友満足”因子との間にも相関が認められ,将来への不安が学業よりもむしろ交友関係と関連していることが示唆された。 p.1251 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 日本教育心理学会第47回総会 2005年9月
    本研究では,大学の新入生が,入学当初に感じる不安とその他の個人特性との関連を検討することを目的とした。川上(2004)は,女子大学生を対象に,入学当初の大学生活不安(藤井,1998)を測定し,その下位尺度が相互に相関していること,競争的達成動機の高さと大学生活不安の高さが関連すること,社会的スキルの低さが大学生活不安の高さに関連すること,の3点を示した。本研究では,男子学生を含む異なる大学の学生を対象に,川上(2004)と同様の調査を行い,比較を行った。大学間のさまざまな相違点にもかかわらず,2つの研究で整合的な結果が得られたことは,これらの研究結果の頑健性を示していると考えることができる。一方で,特に競争的達成動機に関わる結果に相違が認められたことは,上述の2つの大学の特性の差異に起因している可能性もある。 p.281
  • 日本認知心理学会第3回大会 2005年5月
    漢字二字熟語のneighbor間の意味類似性の高低が,漢字二字熟語のneighbor間で認められる促進的効果に影響を及ぼすか否かを検討するためには,当該漢字二字熟語のneighbor間での意味類似性に関するデータベースが必須となる。本研究では,漢字二字熟語のneighbor間における意味的な類似性の,主観的評定に基づくデータベース化を目的とした。まず1000語の漢字二字熟語が,天野・近藤(2000)に基づき選出された.質問紙調査に基づき,それらの漢字二字熟語neighbor間の意味的類似性が測定,集計された。本発表ではそのデータベースについて報告を行なった。 p.71
  • 分担執筆, 安藤史高, 川上正浩
    東海心理学会第54回大会 2005年5月
    本研究では,川上・安藤(2005)の反応カテゴリの出現が課題設定とどのように関連しているのかを検討することを目的とした。各反応カテゴリ出現率の条件間での差を検討するために,確実性(確実性高・低)×ダメージ(ダメージ大・小)の2要因の効果について逆正弦変換法による検定を実施した。確実性高条件では,「起こることが確実なイベントに備えて」いたり,理由は明示されないが出発時刻を早めていたりするのに対して,確実性低条件では,「起こるか否かが不確実なイベントに備えて」出発時刻を早めていた。確実性低条件では,課題そのものの内包する不確実性が自明になることにより,出発時刻の設定において,不確実性を考慮するという方向の思考が行われると考えるが,その方向性が他の不確実要因に対する気づきを促進しているのではないかと考察された。 p.46 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 川上正浩, 安藤史高
    東海心理学会第54回大会 2005年5月
    本研究では,川上・安藤(2002)の期限付き課題に際して,被験者が出発時刻設定の根拠として回答している自由記述データを分類した安藤・川上(2004)を基に,そのカテゴリを,課題を超えて適用可能な,より一般的な反応カテゴリに再編することを目的とした。その結果,“過去の経験に基づいて”,“起こることが不確実なイベントに備えて”,“起こることが確実なイベントに備えて”,“自己の行動パターン”,“キリの良い時間”,“楽観的な態度”など,予定時刻を早める方向にはたらく記述か,遅らせる方向にはたらく記述かに着目し,14の反応カテゴリが作成された。 p.45 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 日本教育心理学会第46回総会 2004年10月
    本研究では,女子大学生を対象に大学生活に対する不安と達成動機,社会的スキルとの関連を検討した。質問紙調査の結果,社会的スキルが日常生活不安,評価不安と負の相関をもつことが示された。一方,競争的達成動機が日常生活不安,大学不適応と正の相関をもつことが示され,競争的達成動機が大学における不安を高める可能性が考察された。p.158
  • 日本認知心理学会第2回大会 2004年5月
    本研究では,虚記憶を生起させるDRMパラダイム(Deese-Roediger-McDermott paradigm)において,リストに対する自由再生課題を課さず,再認課題のみを課し,虚記憶の生起率を検討した。実験の結果,リストの直後再生が課されない状況においても虚記憶が生起することが確認された。一方,集中型,分散型といったリスト構造の差異が虚記憶の生起に及ぼす影響については,差の傾向が認められたものの明確な結論を導くことができなかった。 p.108
  • 分担執筆, 安藤史高, 川上正浩
    東海心理学会第53回大会 2004年5月
    本研究では,川上・安藤(2002)の期限付き課題に際して,被験者が出発時刻設定の根拠として回答している自由記述データをKJ法に倣って分類した。その結果,「単純な時間の計算」,「バスを待つ時間の推測」といった課題に対する認知を記述する単純なカテゴリ,「バスに乗り遅れた場合を予想」,「具体的な余裕を仮定」,「とりあえず余裕を」といった,プランニングの段階でどのような意識で「余裕」の時間を組み入れるかに言及するカテゴリ,「自分の行動パターン」,「遅れるのは嫌(待つのは良い)」,「待つのは嫌」といった個人の遅れに対する態度を反映したカテゴリが示された。 p.40 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 日本心理学会第67回大会 2003年9月
    本研究では音韻表象の活性化を妨害する実験事態(構音抑制課題)を設定し,類似語数の効果が音韻的なレベルで生起しているのか否かについて吟味した。実験の結果,構音抑制課題を課しても語彙判断課題における類似語数効果は抑制されないことが示された。このことは,漢字二字熟語の語彙判断課題において認められる類似語数効果が,音韻表象の活性化によるものではないとする仮説と整合的であった。 p.750
  • 日本教育心理学会第45回総会 2003年8月
    本研究では虚記憶を生起させるリストの構造に対して被験者に教示した上で記憶課題を実施し,未学習連想中心語に対する意図的推測が虚記憶の生起に及ぼす影響を検討した。実験の結果,未学習連想中心語に対する意図的推測は,虚記憶の生起を抑制しないことが示された。一方,未学習連想中心語そのものを呈示することは,虚記憶の生起を抑制していることが示された。 p.616
  • 日本認知科学会第20回大会 2003年6月
    本研究では,語彙判断仮題における,単語の主観的出現頻度と,文字の繰り返しの有無を操作し,高頻度語,低頻度語それぞれの語彙判断課題に要する反応時間に対して文字の繰り返しが及ぼす影響を検討した。実験の結果,単語内の文字の繰り返しは抑制的な効果を持つが,その効果は主観的出現頻度の高い語に限られることが示された。この結果は,文字位置にかかわらず,同一の文字が呈示されることが単語認知過程に影響をおよぼすとする結果であり,文字位置と独立の文字単位のノードを想定させる結果である。 p.202-203
  • 日本認知心理学会第1回大会 2003年6月
    本研究では,記銘された個々の項目の属性と,虚記憶として誤って再認される項目の属性との関連について検討を加えるため,虚記憶の生起を促す個々の記銘項目が有する属性と未学習連想中心語が有する属性との,共通性として,体言か用言かの区別を採り上げ,この属性が虚記憶の生起に及ぼす影響について吟味する。実験の結果,単語リストの記憶課題において体言か用言かを区別する情報が記銘されていること,またこうした部分的な情報の記銘が虚記憶の生起に影響を及ぼしていることが示された。 p.142-143
  • 分担執筆, 藤田知加子, 川上正浩, 行廣隆次
    日本教育心理学会第44回総会 2002年10月
    逆ストループ課題を用いて高機能広汎性発達障害児における逆ストループ効果と周辺情報の影響力について検討を行い,入力された情報の適切な抑制に関する高機能広汎性発達障害児の認知的特徴を明らかにすることを目的とした。実験の結果,高機能広汎性発達障害は,干渉する色情報が言語刺激にある逆ストループ状況においても,周辺刺激にある状況でも同程度に影響を受けていることが示された。すなわち,ディストラクターが有する色情報による干渉と,ターゲットが有する色情報による干渉とが同程度に生起することが高機能広汎性発達障害の情報処理の特性であることが示唆された。 p.63 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 行廣隆次, 川上正浩, 藤田知加子
    日本教育心理学会第44回総会 2002年10月
    本研究では,2種の材料を用いて,規則性をもつ記憶材料を取り入れた記憶範囲課題によって,高機能広汎性発達障害児の認知機能の特性を検討した。4-8個の数字を記憶する数字課題と,3×3のマトリクス内の,〇の位置系列を記憶するマトリクス課題の2課題が用いられた。実験の結果,高機能広汎性発達障害の被験者が,系列の規則性を利用して記憶を促進させていることが確認された。しかし,その程度には個人差が大きく,規則性をうまく利用できない被験者が含まれる可能性もある。 p.62 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 川上正浩, 行廣隆次, 藤田知加子
    日本教育心理学会第44回総会 2002年10月
    本研究では高機能広汎性発達障害児における文字形態,音韻処理の関係を検討するため, Posner課題を用いた実験を行った。カタカナおよびひらがな文字を刺激として,名称的同一性の判断を被験者に課した。この際刺激間の物理的照合(physical match)と名称的照合(name match)の反応時間への影響を吟味したところ,全体的な反応時間がやや長いことを除けば,高機能広汎性発達障害児の反応は健常者を対象としたデータと概ね同様のパターンを示していた。 p.61 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 川上正浩, 行廣隆次, 藤田知加子
    日本心理学会第66回大会 2002年9月
    本研究では記憶リスト構造を被験者内要因として設定し,大学生を対象に集団実験を実施し,虚記憶の生起にリスト構造が及ぼす影響をさらに詳細に検討することを目的とした。体制化条件では,5つの連想語群を各記憶リストでまとめて呈示した。非体制化条件では,それぞれの記憶リストには各連想語群から2項目ずつを呈示した。実験の結果,体制化条件で非体制化条件よりも多くの虚記憶が生起し,リスト構造による影響が認められた。 p.790 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 仲谷兼人, 川上正浩, 伊原千晶, 有馬淑子, 行廣隆次, 小嶋秀夫
    日本心理学会第66回大会 2002年9月
    コンピュータを利用した心理学基礎教育のプログラムを開発・評価する試みの一環として,学生側の諸条件(個人の情報環境,コンピュータ利用状況,授業への評価,心理学イメージ,パーソナリティ特性,論理的推論能力,学習達成度など)に関する質問紙調査を実施した。さらに関連科目の評価等を利用して多面的なデータの蓄積・分析をめざした。本稿ではとくに学生の情報環境に重点を置いて2つの大学に所属する学生のデータを比較し,その傾向について紹介した。 p.1154 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 行廣隆次, 川上正浩, 鹿嶽昌彦
    日本心理学会第66回大会 2002年9月
    語彙判断課題を用いた研究の結果,表記の親近性が低い場合(たとえばカタカナ表記語をひらがなで呈示)には反応潜時が語の文字数(3-5)の単調増加関数となるが,表記の親近性が高い場合には文字数の影響を受けないことが示されている。本研究では,単語の認知閾を指標に,語彙判断課題において認められた文字数と表記の親近性との交互作用を再検討した。実験の結果,視覚呈示された単語の認知閾を指標とした本実験でも語彙判断課題における反応潜時を指標とした川上(1993)と同様の結果が得られることが示された。 p.645 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 日本認知科学会第19回大会 2002年6月
    同一の項目(カタカナ3文字表記語)に対する主観的出現頻度評定を,同一の被験者に繰り返し求めることによって,その評定値の信頼性を吟味した。1回目における主観的出現頻度と2回目(4週間後)における主観的出現頻度との相関係数はr = .982であり,カタカナ表記頻度の相関係数はr = .946であった。この結果は,カタカナ3文字表記語に対する主観的出現頻度評定,主観的カタカナ表記頻度評定が安定しており,信頼に足るものであることを示している。 p.80-81
  • 分担執筆, 川上正浩, 安藤史高
    東海心理学会第51回大会 2002年5月
    さまざまな状況で立てられる予定がどのように異なるのかを検討するために「電車の時間に間に合うように(バスで)駅に着く」という期限付き課題を想定し,何時何分に家を出るのかの予定時刻(課題遂行見積もり時間)の報告を求めた。課題遂行見積もり時間に対して予定の確実性(バスの時刻表が手元にあるか否か)とバスの運行間隔との2要因が及ぼす影響を検討した。調査の結果,確実性有条件では課題遂行見積もり時間が短く,バスの運行間隔が短い条件で課題遂行見積もり時間が短くなることが示された。 p.41 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 安藤史高, 川上正浩
    東海心理学会第51回大会 2002年5月
    被験者の楽観性と期限付き課題の遂行過程で認められる遅れ現象との関連を検討するために質問紙調査を行った。本報告においては,遅れに対する態度(VODKA:川上・安藤,2001)と楽観性との関連について検討した。相関係数による分析の結果,「自分の遅れに対する罪悪感」「他者の遅れに対する非難」と楽観性との間には負の相関が,「遅れの自己責任性」とは正の相関が示された。すなわち,楽観的な人は遅れに対してあまり否定的な態度をもっておらず,自己責任を重視する傾向にあることが示された。 p.40 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 行廣隆次, 藤田知加子, 川上正浩
    日本心理学会第65回大会 2001年11月
    虚記憶パラダイムを用いて,呈示されるリストの構造によって虚記憶生起率がどのような影響を受けるかを検討した。体制化条件では,5つの連想語群を各記憶リストでまとめて呈示した。非体制化条件では,それぞれの記憶リストには各連想語群から2項目ずつを呈示した。高校生42名を対象とした実験1ではリスト構造による虚記憶の生起率の差異が認められたが,大学生29名を対象とした実験2では,リスト構造による差異は認められなかった。 p.414 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 日本心理学会第65回大会 2001年11月
    被験者に漢字二字熟語を呈示し,漢字二字熟語の意味と,漢字二字熟語を構成する漢字の意味との関連性に対する主観的評定を求めた。大学生 208名が調査に参加し,作成された8種類の質問紙のいずれかに回答した。調査の結果,415項目の漢字二字熟語に対して平均評定値を算出された。本研究の結果を用いて,漢字二字熟語を構成する漢字の持つ意味と漢字二字熟語自体が持つ意味との関連性が,漢字二字熟語の処理過程に及ぼす影響の検討が望まれる。 p.213
  • 分担執筆, 河邉眞千子, 川上正浩
    第86回日本小児精神神経学会 2001年10月
    高機能広汎性発達障害の表情認知の障害について,写真に示された感情を認知する課題を用いて検討した。Ekmanの表情写真を用い,写真の表す感情(6感情:基本4感情+恐怖,嫌悪)を自由回答と言語の選択肢を与えた選択式回答の2通りで回答することを求めた。正答率の伸びに対して感情×被験者群の2要因分散分析を行ったところ交互作用が有意であった,下位検定の結果,恐怖の感情において高機能広汎性発達障害群では手がかり提示による正答率の伸びが健常群よりも低いことが示された。 p.32 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 蟹江実奈子, 辻井正次, 川上正浩, 行廣隆次
    第86回日本小児精神神経学会 2001年10月
    標準的な漢字の読み・書き課題を用いて,高機能広汎性発達障害児の漢字習得状況について健常児との比較を行った。小学2年生から中学1年生の高機能広汎性発達障害児54名と通常学級の児童生徒191名が実験に参加した。誤答パターンに基づく判別分析の結果,線の長短の誤り(書き課題),画の多少の誤り(書き課題),のばす音の誤った表記(読み課題),線の接し方の誤り(書き課題),脱字(読み課題),マスからの逸脱率(書き課題)が弁別に有効であることが示された。 p.32 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 日本教育心理学会第43回総会 2001年9月
    大学生を被験者として類似語数が非単語の“単語らしさ”評定に及ぼす影響を検討した川上(1999)と同一の調査を中学生に対して実施した。結果は川上(1999)と整合的であり, (1)辞書に基づいて定義された非単語の類似語数とその単語らしさとの間に関係があること, (2)類似語数と単語らしさとの対応が,必ずしも直線的ではないこと,が示され,心的変数としての類似語数は年齢を超えて共通の影響を非単語の単語らしさ評定に及ぼすことが示唆された。 p.686
  • 分担執筆, 藤田知加子, 川上正浩, 行廣隆次
    日本教育心理学会第43回総会 2001年9月
    高機能広汎性発達障害児の意味的情報処理過程の特性を,虚記憶パラダイムを用いて,認知心理学的に検証することを目的とした。高機能広汎性発達障害児16名と普通科中学校の生徒34名が実験に参加した。実験の結果,虚記憶の生起率は高機能広汎性発達障害児群の方が統制群よりも高かった。この結果から,呈示された語の意味的活性化の伝播が行われる一方で,適切な抑制が行われにくいのが高機能広汎性発達障害児群の意味的情報処理過程の特性であると考えられた。 p.486 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 吉崎一人, 川上正浩, 加藤公子, 出口智子
    日本認知科学会第18回大会 2001年7月
    色名漢字のインク色の同定におけるストループ干渉が,手による反応(非言語属性)と口頭反応(言語属性)でどのように異なるか,また無関連な周辺情報のストループ様干渉について検討した。実験の結果,手,口頭反応の両方で顕著なターゲット内一致性効果は認められるが,口頭反応時の方がその効果は大きいこと,周辺情報一致性効果は,周辺情報が色パッチ時にだけ認められ,黒色漢字時には見られないことが示された。 p.106-107 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 日本認知科学会第18回大会 2001年7月
    単語の主観的出現頻度評定に,初頭項目が及ぼす影響を検討した。75項目からなる主観的出現頻度評定課題を用い,その最初の15項目を,先行リストと呼び,この先行リストの属性を操作することにより,初頭項目における評定が,後続リスト(60項目)に対する評定に影響を及ぼすか否かを吟味した。実験の結果,主観的出現頻度評定値は,先行刺激の影響を受けるが,項目間の相対的な評定値の関係は先行リストの性質にかかわらず,比較的安定していることが示された。 p.162-163
  • 分担執筆, 安藤史高, 川上正浩
    東海心理学会第50回大会 2001年6月
    川上・安藤(2001)を受け,遅れに対する態度尺度(VODKA)と実際の遅れ頻度との関連を吟味した。待ち合わせ場面などの公的遅れとVODKAとの間の相関は,男性の他者の遅れに対する非難尺度との間においてのみ,有意な負の相関が示された。レポート提出などの私的遅れとVODKAとの間の相関は,両性とも他者の遅れに対する非難尺度との間と有意な負の相関が,遅れの自己責任性尺度との間に有意な正の相関が示された。 p.57 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。

共同研究・競争的資金等の研究課題

 8

作成した教科書

 2
  • 件名
    アカデミックスキルズAワークブック
  • 件名
    アカデミックスキルズBワークブック

教育上の能力に関する大学等の評価

 1
  • 件名
    教員活動評価(2020年度)学長顕彰
    年月日(From)
    2021/03/05
    年月日(To)
    2021/03/05
    概要
    教員活動評価に関して学長顕彰を受けた。

その他(職務上の実績)

 5
  • 件名
    樟蔭学園100周年記念プレイベント講師
    年月日(From)
    2016/08/21
    年月日(To)
    2016/08/21
    概要
    標記イベントにおいて,心理学ミニ講座「トリックの心理学」の講師を務めた。
  • 件名
    香芝市立二上小学校育友会主催教育講演会講師
    年月日(From)
    2019/11/19
    年月日(To)
    2019/11/19
    概要
    標記講演会において,講演「思い込みの心理学」の講師を務めた。
  • 件名
    香芝市市民公開講座講師
    年月日(From)
    2019/10/30
    年月日(To)
    2019/10/30
    概要
    標記講座において,講演「ケータイ依存の心理学」の講師を務めた。
  • 件名
    香芝市保健・養護教育研究会及び香芝市健康・安全教育研究会夏季合同研修会講師
    年月日(From)
    2021/08/02
    年月日(To)
    2021/08/02
    概要
    標記研修会において,講演,「ケータイ依存の心理学」の講師
    を務めた。
  • 件名
    上宮高校PTA対象講演会
    年月日(From)
    2021/06/12
    年月日(To)
    2021/06/12
    概要
    「ケータイ依存の心理学」について講演を行った。

学会や研究会等での役職

 1
  • 学会名
    東海心理学会
    役職名
    理事
    期間(開始)
    2018/06
    期間(終了)
    2021/07