研究者業績

川上 正浩

カワカミ マサヒロ  (Masahiro Kawakami)

基本情報

所属
大阪樟蔭女子大学 学芸学部 心理学科 教授
学位
博士(心理学)(2017年3月 名古屋大学)

研究者番号
40242789
J-GLOBAL ID
200901066914335689
researchmap会員ID
1000023676

委員歴

 3

論文

 167

MISC

 64

書籍等出版物

 13
  • 編者, 速水敏彦, 分担執筆, 速水敏彦, 氏家達夫, 藤村宣之, 橘 春菜, 小塩真司, 小平英志, 平石賢二, 中西良文, 西田裕紀子, 川上正浩, 清河幸子, 中谷素之, 石井秀宗, 吉田俊和, 鈴木有美, 西口利文, 高井次郎, 金井篤子, 浦上昌則, 本城秀次, 河野荘子, 永田雅子, 金子一史, 窪田由紀, 森田美弥子, 松本真理子 (担当:共著)
    名古屋大学出版会 2013年4月
    ときどきの政策や潮流に左右されない,教育心理のもっともベーシックな知識とは何か。「教える-学ぶ」 関係の心理を丁寧に解説し,基礎の確実なマスターを通じて応用力を養うことを目指す。教員・子どもをめぐる環境変化を超えて,その発達支援を支える知恵の詰まった信頼のテキスト。本人は第7章「学習の基礎を考える」を担当し,学習を支える心理学的理論や,記憶,思考の過程について解説した。担当部分:第7章 学習の基礎を考える(p.98-111.)
  • 編者, 水野りか, 分担執筆, 水野りか, 柳谷啓子, 清河幸子, 川上正浩 (担当:共著)
    ナカニシヤ出版 2011年6月
    実験心理学・臨床心理学・知識工学・情報工学・心理言語学・社会学などさまざまな領域で活用できる,3モーラの漢字・ひらがな・カタカナ表記語300語の刺激語とその連想語の最新データベースである。延べ934名を対象とした大規模調査から作成された。表を収めた書籍であるが,このデータベース(Excelファイル)を収録したCD-ROM付として刊行された
  • 編者, 大野木裕明, 宮沢秀次, 二宮克美, 新美明夫, 分担執筆, 鈴木 聡, 澤田忠幸, 赤澤淳子, 土肥伊都子, 齊藤誠一, 宮沢秀次, 林 文俊, 岡本真一郎, 河合優年, 高橋晋也, 大野 久, 川上正浩, 田中俊也, 荷方邦夫, 三和 優, 中島 実, 千野美和子, 大野木裕明, 津村俊充, 宮川充司, 杉下守男, 諸井克英, 林 洋一, 金井篤子, 前田基成, 宇田 光, 林 潤一郎, 宗方比佐子, 浅野敬子, 松井 豊, 山岸明子, 二宮克美
    ナカニシヤ出版 2007年4月
    心理学に興味を持つ人が,自分で「やってみる」ことにより心理学のおもしろさを実感できるよう意図されたテキスト。本人は第2部B4「言語の理解(漢字と仮名の処理)」を担当し,日本語における言語情報処理について,特に漢字と仮名という表記の親近性の観点から解説した。 総頁149 担当部分:第2部B4言語の理解(漢字と仮名の処理)
  • 編者, 石田 潤, 谷口 篤, 分担執筆, 石田 潤, 谷口 篤, 川上正浩, 松浦 均, 森上幸夫, 岩原昭彦
    北大路書房 2004年4月
    心の仕組みや心の働きに関する知識を濃縮したエッセンスを単文で示し,素早く知識の要旨がつかめることを目的として編集された心理学のテキストである。担当部分である1章,2章では,知覚心理学および学習心理学のトピックを解説した。入門書のレベルにこだわらず,専門性が高いものであっても知っていれば有益だと思われる内容は積極的に取り入れた。 総頁205 担当部分:1章 見る,聞く p.1-16。 2章 学ぶ,身につく p.17-28
  • 編者, 大野木裕明, 中澤 潤, 分担執筆, 大野木裕明, 中澤 潤, 三嶋博之, 浜崎隆司, 内山伊知郎, 二宮克美, 白石敏行, 羽成隆司, 曽我祥子, 岡田圭二, 松崎 学, 川上正浩, 中島 実, 高橋 綾, 竹原卓真, 植村善太郎, 榎本淳子, 大河内祐子, 柳瀬亮太, 関塚麻由, 日下部典子, 柴橋祐子
    北大路書房 2002年8月
    本書では,心理学で卒業論文を書くことを目指している大学生,特に心理学研究法の「勘どころ」をマスターしたいと願っている読者を対象に,心理学の研究法の基礎的な力をレッスンすることを意図して編集されている。担当部分である第12章「データ収集をめぐる落とし穴」では,心理学におけるデータ収集段階で陥りやすいミスと,それへの対象法について問題形式で解説を行った。 総頁174 担当部分:12章 データ収集をめぐる落とし穴

講演・口頭発表等

 253
  • 分担執筆, 川上正浩, 安藤史高
    東海心理学会第50回大会 2001年6月
    期限付き課題の遂行過程と,その遂行過程における遅れ現象を心理学的に考察することを目的とした。川野・川上(1995)における自由記述を基に,遅れに対する態度を測定する尺度を作成し,遅れに対する態度を構成する下位概念について検討した結果,「自分の遅れに対する罪悪感」,「他者の遅れに対する非難,「遅れの自己責任性」の3因子が抽出された。これらの3因子は相互にある程度の関連を示し,また,ある程度の信頼性が確認された。 p.56 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 川上正浩, 行廣隆次, 藤田知加子, 辻井正次, 杉山登志郎
    第84回日本小児精神神経学会 2000年11月
    藤田他(2000)で行われた,アスペルガー症候群などの高機能広汎性発達障害(以下AS)の記憶特性に関する実験から,再生テスト時の結果についてさらに検討を加えた。再生テスト時の規定の時間内に報告された正再生項目数を分析の対象とし,学習時の各項目の呈示順序(系列位置)の効果について,年齢別に検討した。分析の結果,高年齢群でより多くの新近項目が再生されることが示された。この結果は発達に伴い短期記憶容量が増加することを示していると考察された p.32 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 藤田知加子, 川上正浩, 行廣隆次, 辻井正次, 杉山登志郎
    第84回日本小児精神神経学会 2000年11月
    アスペルガー症候群などの高機能広汎性発達障害の言語的記憶システムの発達的特性を,認知心理学的に検証することを目的とした。アスペルガー症候群児および青年を被験者とし,虚記憶パラダイムを用いた実験を行った結果,虚記憶の生起率に年齢による誤答数の差異が認められ,高年齢群の方が低年齢群よりも虚記憶の生起率が高いことが示された。すなわち,アスペルガー症候群児の意味的情報処理は,年齢に伴って発達していくと考察された。 p.32 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 藤田知加子, 川上正浩
    日本心理学会第64回大会 2000年11月
    藤田・川上(1999)において,通常カタカナで表記するカタカナ表記語を材料として示された単語を構成する部分の親近性の効果が,通常ひらがなで表記されるひらがな表記語においても認められるか否かが検討された。実験の結果,平仮名文字の含有率が処理速度に影響を及ぼすこと,同一表記の連続性も処理速度に影響を及ぼすことが示された。以上の結果から,単語を構成する部分の親近性が単語の処理に影響を及ぼすことが示された。 p.621 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 日本心理学会第64回大会発表論文集 2000年11月
    本研究では類似語数そのものを統制した上で,それらの類似語を生み出す文字位置(当該単語と類似語との間で異なっている文字の位置)を操作することにより,この類似語を生み出す文字位置が単語の語彙判断課題における反応時間に及ぼす影響を検討した。実験の結果,カタカナ3文字語の類似語の中に当該単語の認知過程に影響を及ぼすものと及ぼさないものがあること,また類似語がターゲット単語の認知過程に影響を及ぼす場合には抑制的な効果を持つことが示された。p.627
  • 2nd International Conference of Mental Lexicon 2000年10月
    本研究では語彙判断課題を用いて,川上・齋藤・柳瀬(2000)で認められたV字型効果を確認することを目的とした。また個人特性としての語彙知識の多寡が単語非単語弁別に及ぼす影響を検討した。語彙判断課題を用いた実験の結果,低成績群と高成績群の反応時間は中成績群よりも短いことが示された。以上の結果は,V字型効果を再現し,また熟語らしさの心的評価の過程と心的辞書内の語彙項目検索過程とは密接な関係を有していることが示唆された。 p.31 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, Fujita, C, Kawakami, M
    2nd International Conference of Mental Lexicon 2000年10月
    ひらがな表記語あるいはカタカナ表記語の語彙判断課題を用いて,表記の親近性がその認知過程に及ぼす影響を検討した。ひらがな表記語あるいはカタカナ表記語を,文字毎にひらがなあるいはカタカナ表記したひらがなカタカナ混じり表記が実験に用いられた。実験の結果,部分的な表記の親近性が効果を持ち,カタカナ表記語ではカタカナ文字数が,ひらがな表記語ではひらがな文字数が多いほど反応時間が短いこと,また表記の連続性が効果を持つことが確認された。 p.31 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 日本教育心理学会第42回総会 2000年9月
    本研究では,漢字二字熟語を構成する前漢字を共有する類似語数と後漢字を共有する類似語数とを独立に操作し,それぞれの類似語数が熟語の語彙判断時間に及ぼす影響を検討した。実験の結果,前漢字,後漢字を共有する類似語数は,熟語の語彙判断時間に対して独立に促進的な影響を与えていることが示された。この結果は前漢字,後漢字が独立に処理されているとする考え方と整合的であった。 p.279
  • 分担執筆, 柳瀬吉伸, 齋藤洋典, 川上正浩
    日本認知科学会第17回大会 2000年7月
    本研究では実在する単語と実在しない非単語を連続的な単語らしさによって捉えている心的評価機構の存在を仮定し,個人特性としての語彙知識の多寡が単語非単語弁別に及ぼす影響を検討した。語彙判断課題を用いた実験の結果,低成績群と高成績群の反応時間は中成績群よりも短く,さらに高成績群の反応時間は低成績群よりも短いことが示された。以上の結果は,熟語らしさの心的評価の過程と心的辞書内の語彙項目検索過程とは密接な関係を有していることが示唆された。 p.140-141 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 齋藤洋典, 川上正浩, 柳瀬吉伸, 増田尚史, 山崎 治
    日本認知科学会第17回大会 2000年6月
    本研究は漢字を構成する部品の心的実在性が漢字の認知に及ぼす影響を検討するための基礎資料として,先行研究(齋藤・川上・増田,1995,1997)において部分的に報告されている漢字の部品タイプ頻度表の精緻化と,そのデータベース化に向けての試みである。分割規則に基づき,JIS一種漢字2965字を分割した本報告は,抽出された各部品がどの程度漢字の構成に貢献しているかの算出を可能とし,これによって部品に基づく漢字検索学習支援データベースへの道が開かれた。 p. 74-75 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 東海心理学会第49回大会 2000年5月
    本研究では漢字二字熟語の語彙判断時間にその類似語数と,より高頻度の類似語の有無が及ぼす影響を検討した。実験の結果,類似語数が熟語の語彙判断時間に対して促進的な効果を持つこと,より高頻度の類似語の存在が,語彙判断時間に促進的に作用することが示された。この結果は熟語の語彙判断過程において,類似語の存在,特に高頻度の類似語の存在が促進的な影響を及ぼすことを示し,類似語間で互いに活性化の伝播がなされているとする考え方と整合的であった。 p.36
  • 分担執筆, Saito, H, Yanase, Y, Kawakami, M
    The Ninth International Conference on Cognitive Processing of Chinese Language and Related Asian Languages. 1999年10月
    擬似熟語(熟語としては実在しない漢字二文字組)と実在する熟語とを被験者に呈示し,それらに対する熟語らしさ評定判断を課題とした。分析の結果,擬似熟語に対する熟語らしさ被験者間に共通する熟語らしさの心的評価機構の存在が示唆された。また熟語産出課題の成績によって被験者を熟語に関する知識量で分類したところ,この心的評価機構は個人が有する心的辞書の知識量によって影響を受けることが示唆された。 p.64 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 川上正浩, 吉崎一人, 出口智子
    日本心理学会第63回大会 1999年9月
    漢字二字熟語に対する語彙判断課題を用いて,漢字二字熟語が有している正書法的類似語数が,その語彙判断過程に及ぼす影響を検討した。同時に語彙判断課題において実在する熟語と組み合わされる否定反応セットの特性が反応時間に及ぼす影響も検討された。実験の結果,漢字二字熟語の類似語数がその処理過程に促進的な影響を及ぼすこと,またこの類似語数効果に否定反応セットの特性は影響を及ぼさないことが示された。 p.469 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 藤田知加子, 川上正浩
    日本心理学会第63回大会 1999年9月
    通常カタカナで表記するカタカナ表記語(3文字語)をカタカナ,ひらがなの混合表記で被験者に呈示し,語彙判断課題における反応時間を検討した。カタカナひらがなの混合表記パターンにより6種類の刺激文字列が作成され,それらに対する反応時間が比較された。実験の結果,表記の親近性の高い文字(カタカナ)の含有率と,親近性の高い表記であるカタカナ文字の連続性とが語彙判断時間に促進的な影響を及ぼすことが示された。 p.400 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 日本教育心理学会第41回総会 1999年8月
    かなで表記される非単語を被験者に呈示し,その単語らしさを5段階評定で求める課題を用い,非単語の有する類似語数が,その単語らしさ評定値に及ぼす影響を検討した。非単語の類似語は,その表記に関わらず当該非単語を一拍のみ他の拍に変更することによって作成される語と定義した。調査の結果,類似語数が0,10,20と増加するにつれ,その単語らしさ評定値もリニアに増加するが,類似語数が20,30,40,45と増加しても,単語らしさ評定値には差異が認められないことが示された。 p.544
  • 分担執筆, Saito, H, Masuda, H, Kawakami, M
    The 2nd International Conference on Cognitive Science and 16th Annual Meeting of the Japanese Cognitive Science Society Joint Conference 1999年7月
    左右分離漢字を材料とし,その右部品(旁)が有する音韻情報が,当該漢字の命名時間に及ぼす影響を検討した。右部品を共有する漢字群で,漢字の音韻が一貫しているか否かを音韻の一貫性(consistency)と定義し,漢字全体の有する音韻と右部品が漢字として有する音韻とが一致しているか否かを右部品が有する音韻の妥当性(validity)と定義し,これらを操作して実験を行った。実験の結果,右部品が有する音韻の一貫性(consistency)と妥当性(validity)が,いずれも命名時間に影響を及ぼし,漢字一語(全体)の認知に際してその部品(部分)の特性が影響を与えることが示された。 p.361-366 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • The 2nd International Conference on Cognitive Science and 16th Annual Meeting of the Japanese Cognitive Science Society Joint Conference 1999年7月
    カタカナ3文字語に対する語彙判断課題を用いて,カタカナ表記語が有している正書法的類似語数と音韻的類似語数とが,その語彙判断過程に及ぼす影響を検討した。実験の結果を分散分析により分析したところ,正書法的類似語数と音韻的類似語数との交互作用が認められた。この結果から,同音異義語の多い日本語の処理においては,正書法的情報と音韻的情報への依存が相互作用的に起こっていると解釈された。p.779-782
  • 東海心理学会第48回大会発表論文集 1999年5月
    カタカナ4文字語に対する語彙判断課題を用いて,カタカナ表記語が有している正書法的類似語数が,その語彙判断過程に及ぼす影響を検討した。正書法的類似語とは,ターゲット単語であるカタカナ4文字語と一文字のみが異なるカタカナ4文字語である。実験の結果,カタカナ表記語の類似語数は,当該単語の語彙判断過程に抑制的な効果を持つことが明らかになった。 p.20
  • 日本心理学会第62回大会 1998年10月
    カタカナ4文字語に対する語彙判断課題を用いて,当該単語の発音容易性が,その反応時間に及ぼす影響を検討した。発音容易性については,異なる被験者集団を対象に行った主観的発音容易性評定調査の結果に基づいて操作を行った。実験の結果,発音容易であると判断された単語ほど,語彙判断に要する時間が短いことが示され,視覚呈示された単語の認知過程において,音韻表象を媒介とした処理が行われていることが示唆された。 p.731
  • 分担執筆, 藤田知加子, 川上正浩
    日本教育心理学会第40回総会発表論文集 1998年7月
    文章を読みながらターゲット文字を検出する文字検出課題を用いて,漢字仮名混じり語の認知ユニットに関して検討を行った。被験者は2群に分けられ,それぞれ文章中の「え」あるいは「る」の文字を検出するよう教示された。「考える」という単語中の「え」あるいは「る」の検出率が比較された結果,「え」と「る」の検出率には差異が認められず,「考える」全体が1つの認知ユニットを形成している可能性が示唆された。 p.324 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 増田尚史, 齋藤洋典, 川上正浩
    日本心理学会第61回大会 1997年9月
    漢字2語を水平に瞬間同時呈示した際の部品の錯合現象(radical migration)を検討した。偏に代表される漢字の左部品が,漢字全体の意味と関連を持つ意味部品であることが知られているが,この左部品の意味情報と漢字全体との意味情報との関連性の高低が要因として操作された。実験の結果,意味部品が担う意味情報が漢字全体の意味情報との関連性が低い場合には,形態,音韻の各情報に依存した同一性判断が行われることが示された。 p.663 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 齋藤洋典, 川上正浩, 増田尚史
    日本認知科学会第14回大会 1997年6月
    2種類の左右分離漢字構成部品を被験者に呈示して,そのいずれの部品の方がその部品から形成されうるメンバー漢字が多いと推定されるのかを質問紙調査法によって測定した。実験の結果,被験者はかなり高い精度でメンバー漢字の多寡を推定しうることが明らかになった。 p.38-39 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 日本教育心理学会第38回総会 1996年11月
    語彙判断課題を用い,非単語の類似語数がその正棄却時間に及ぼす影響を検討した。非単語の類似語は,その表記に関わらず,当該非単語を構成する拍を一拍のみ別の拍に置き換えることによって作成することができる単語であると定義した。実験の結果,類似語数が多い非単語ほど,その正棄却に時間を要すること,また類似語数の多い非単語との弁別を求められた単語ほど反応時間が長くなることが示された。 p.442
  • 分担執筆, 藤田知加子, 川上正浩
    日本教育心理学会第38回総会 1996年11月
    文章を読みながらターゲット文字を検出する文字検出課題を用いて,漢字仮名混じり語の認知ユニットに関して検討を行った。被験者は2群に分けられ,それぞれ文章中の「え」あるいは「る」の文字を検出するよう教示された。「考える」という単語中の「え」あるいは「る」の検出率が比較された結果,「え」と「る」の検出率には差異が認められず,漢字仮名混じり語である「考える」全体が1つの認知ユニットを形成している可能性が示唆された。 p.441 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 仲秋秀太郎, 吉田伸一, 古川壽亮, 中西雅夫, 濱中淑彦, 中村 光, 山田美幸, 川上正浩
    日本神経心理学会第20回総会 1996年9月
    健常若年者と高齢者とを対象として,未来に具体的な行動を実行する際に意図した内容を想起する予定記憶課題を実施し,作業課題の処理水準の差異が,予定記憶課題遂行に及ぼす影響を検討した。作業課題として形態的処理水準課題と意味的処理水準課題とを設定した実験の結果,予定した時間に自発的に課題を想起するという予定記憶過程は,深い処理が必要となるような実験条件では高齢者にとって困難であることが示された。 p.107 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 川上正浩, 藤田知加子
    日本心理学会第60回大会 1996年9月
    語彙判断課題における表記の親近性の効果を検討した。本研究では刺激文字列を呈示する際,文字を水平に並べるのではなく,上下にジグザグに並べることによって,表記そのものの親近性とは独立に,全体的な視覚表象の親近性を低くした。語彙判断課題を用いた実験の結果,文字列全体を一括して処理できない本実験のような課題においても,表記の親近性の効果が認められることが示された。 p.642 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 増田尚史, 齋藤洋典, 川上正浩
    日本心理学会第60回大会 1996年9月
    仮名語2語を水平に瞬間同時呈示した際の文字の錯合現象(letter migration)に,高次の知識である単語の類似語数が及ぼす影響について検討した。文字錯合パラダイムを用いた実験の結果,瞬間呈示された仮名語の類似語数が文字錯合の生起率に影響することが示され,単語に関する高次の知識が,処理負荷を受けた際の文字錯合の生起に関与する可能性が示唆された。 p.644 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 増田尚史, 齋藤洋典, 川上正浩
    日本認知科学会第13回大会 1996年6月
    漢字2語を水平に瞬間同時呈示した際の部品の錯合現象(radical migration)を,再生課題(瞬間呈示語対のいずれか一方のみを報告)を用いて検討した。実験の結果,呈示された漢字部品が有する潜在的結合数(当該部品を使って作成可能な漢字の数)が部品錯合に影響を及ぼすことが示された。この結果は,形態レベルにおける漢字構成部品の結合確率が,単語認知に影響を及ぼすことを示している。 p.98-99 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 川上正浩, 藤田知加子
    日本心理学会第59回大会 1995年10月
    「カテニスヘ」などの5文字からなる文字列中に埋め込まれた3文字単語を検出する語検出課題を用い,表記とその検出速度との関係を検討した。実験の結果,見慣れた表記の語の検出速度が見慣れていない表記の場合に較べ速いこと,また語の出現位置と検出速度との関係は,表記とは独立であることが示された。この結果は,見慣れた表記の語は,文字列からの切り出しが容易であるという仮説と整合的であった。 p.676 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 藤田知加子, 川上正浩
    日本教育心理学会第37回総会 1995年9月
    文章を読みながら特定の文字を検出する文字検出課題を用いて漢字仮名混じり語の処理単位について検討を行った。実験の結果,見慣れた漢字仮名混じり語内の文字の方が,見慣れない表記で示された語内の文字よりも検出ミスが多いことが示され,見慣れた表記であれば,漢字仮名混じり語も1つのユニットとして処理されうる可能性が示唆された。 p.166 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 川野健治, 川上正浩
    日本教育心理学会第37回総会 1995年9月
    期限付き課題の遂行過程で認められる遅れについて,認知心理学的,社会心理学的視点から検討を加えた。本研究では被験者の自由記述を分類し,遅れの意識を分析した。データは筆者らの一人がボトムアップ式,もう一人がトップダウン式のパイルソートを行って整理し,それらをつきあわせた結果が模式図として表現された。典型的な遅れのパターンについては,大きく4つのグループに分類され,それらは,1.課題遂行過程の変更を意図的に行ったかのような記述,2.遂行過程を妨害する要因の記述,3.外的な要因は明示せず課題になかなか取りかからないことを示す記述,4.その他の記述,とまとめることができる。p.614 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 齋藤 洋典, 川上 正浩, 増田 尚史
    日本認知科学会大会論文集 = Annual meeting of the Japanese Cognitive Science Society 1995年6月15日
  • 分担執筆, 齋藤洋典, 川上正浩, 増田尚史
    日本認知科学会第12回大会 1995年6月
    漢字2語を水平に瞬間同時呈示し,probeと呼ばれる後続漢字が,先行した漢字2語の中に含まれていたか否かを判断する課題を用い,こうした場面で生起する誤った漢字の再認である部品の錯合現象(radical migration)について検討した。左右分離漢字を材料とした実験の結果,probeとして呈示される候補語が,実際に呈示された漢字と同音関係にある場合に,部品の錯合現象が促進されることが明らかになった。 p.186-187 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 川上正浩, 行廣隆次, 辻井正次, 藤田知加子, 井本由美, 後藤秀爾, 蔭山英順
    東海心理学会第44回大会 1995年5月
    学習障害児の抱えている問題のいくつかは,情報処理機能の問題としてとらえることができる。本研究では,画面に呈示された文字列の中から特定の文字を検出する課題を学習障害児に課し,学習障害児の視覚的な文字処理過程の特徴を明らかにすることを目的とした。平仮名表記語を材料とした実験の結果,単語の優位性が示された。また一方で個人の反応時間のパターンに注目する必要性も示され,認知過程からの学習障害児のサブタイプ化及び対応の多様化の必要性が示唆された。p.36 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 川野 健治, 川上 正浩
    日本教育心理学会総会発表論文集 1995年 一般社団法人 日本教育心理学会
  • 藤田 知加子, 川上 正浩
    日本教育心理学会総会発表論文集 1995年 一般社団法人 日本教育心理学会
  • 分担執筆, 川上正浩, 川野健治
    日本教育心理学会第36回総会 1994年9月
    期限付き課題の遂行過程で認められる遅れについて,認知心理学的,社会心理学的視点から検討を加えた。本研究では,質問紙調査を用いて期限付き課題の遂行過程で認められる遅れについて検討した。まず遅れ行動に関する自由記述を分析した上で,自己の遅れに対する厳しさ,他人の遅れに対する厳しさの2つの観点から被験者を分類し,それぞれの被験者の遅れ行動の頻度について考察を加えた。 p.209 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 齋藤洋典, 川上正浩, 増田尚史
    日本認知科学会第11回大会 1994年6月
    仮名語2語を水平に瞬間同時呈示し,probeと呼ばれる後続仮名語が,先行した仮名語2語の中に含まれていたか否かを判断する課題を用い,こうした場面で生起する誤った仮名語の再認である文字の錯合現象(letter migration)について検討した。平仮名表記語を材料とした実験の結果,仮名2文字語を構成する前の文字が,錯合現象を起こしやすいことが示された。 p.166-167 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 小池理穂, 川上正浩, 行廣隆次, 辻井正次, 後藤秀爾, 蔭山英順, 堀美和子, 斎藤久子
    東海心理学会第43回大会 1994年5月
    学習障害児の抱えている問題のいくつかは,情報処理機能の問題としてとらえることができる。本研究では認知機能に関して情報処理的なアプローチを行うことを目的とし,6つの認知心理学的実験を学習障害児を対象として実施した。中でも,単語,数字を材料としたメモリースパン課題に関して,被験者である学習障害児群が示す傾向について分析した。また事例を取り上げ,彼に対する臨床的観察から得られる所見と認知心理学的実験によって得られる知見とが整合的であることを確認した。 p.27 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 川上 正浩, 川野 健治
    日本教育心理学会総会発表論文集 1994年 一般社団法人 日本教育心理学会
  • 分担執筆, 川野健治, 川上正浩
    日本教育心理学会第35回総会 1993年10月
    期限付き課題の遂行過程で認められる遅れについて,認知心理学的,社会心理学的視点から検討を加えた。本研究では,授業内で2週間にわたって行うことが要請されたレポート提出課題の遂行過程を,3回行われる課題に対する意識調査から分析した。被験者が授業中に課された課題を提出するまでの過程を分析し,被験者自身が報告した「予定をシフトさせた理由」について考察した。 p.326 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 川上正浩, 行廣隆次, 吉崎一人
    日本教育心理学会第35回総会 1993年10月
    そろばん学習者,特に熟達者は,その記憶方略としてそろばんイメージ(メンタルアバカス)を用いているとされている。本実験ではそろばん熟達者を対象に,言語材料を用いたメモリースパン,数字材料を用いたメモリースパン,空間図形材料を用いたメモリースパンを測定する3つの課題を実施することにより,そのワーキングメモリについて検討を加えた。そろばんの級とワーキングメモリ容量との関係では空間課題のみが有意な相関を示しており,珠算的暗算に空間的処理が関与するとした従来の結果と整合的な結果が得られた。 p.154 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 齋藤洋典, 川上正浩, Flores d'Arcais, G
    日本認知科学会第10回大会 1993年6月
    漢字2語を水平に瞬間同時呈示し,probeと呼ばれる後続漢字が,先行した漢字2語の中に含まれていたか否かを判断する課題を用い,こうした場面で生起する誤った漢字の再認である部品の錯合現象(radical migration)について検討した。左右の部品からなる左右分離漢字を材料とした実験の結果,先行呈示された部品の空間的な配置情報と,probe内における部品の配置情報の一致が,錯合現象の生起率に影響を及ぼしていることが示された。 p.88-89 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 川野 健治, 川上 正浩
    日本教育心理学会総会発表論文集 1993年 一般社団法人 日本教育心理学会
  • 分担執筆, 川上正浩, 川野健治
    日本教育心理学会第34回総会 1992年10月
    期限付き課題の遂行過程で認められる遅れについて,認知心理学的,社会心理学的視点から検討を加えた。本研究では被験者に,2週間という期間を区切って,その間に遂行することが要請された課題を課し,この課題に対する意識と,実際の課題遂行との間の関係を検討した。被験者がレポート課題を提出するまでの過程を分析し,被験者が課題を与えられた段階で,その課題に対して持った意識と,実際の課題遂行の遅れとの間に関連を見いだした。 p.285 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 齋藤洋典, 川上正浩
    日本認知科学会第9回大会 1992年6月
    疑似熟語(熟語としては実在しない漢字二文字組)と実在する熟語とを被験者に呈示し,それらに対する熟語らしさ評定判断を課題とした。実験の結果,疑似熟語の中には,比較的多くの被験者により(誤って)熟語だと認められるものから,多くの被験者によって熟語ではないと(正しく)棄却されるものまでが段階的に存在することが示された。また,異なる被験者群と異なる課題とを通して,被験者間に共通の熟語らしさの心的評価機構の実在性が示され,被験者間に共通する知識の運用機構の存在が示唆された。 p.110-111 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 日本教育心理学会第33回総会 1991年9月
    語彙判断課題を用い,単語の出現頻度と,日常どの表記(平仮名,カタカナ,漢字)で目にすることが多いかという表記頻度がその反応時間に及ぼす影響が検討された。平仮名表記語,カタカナ表記語を材料とした実験の結果,高頻度語についてのみ,その表記頻度の効果が認められた。この結果は,語の出現頻度効果が,その視覚的な処理に支えられていることを示唆するものであると解釈された。p.739-740
  • 分担執筆, 杉村伸一郎, 川上正浩, 堀田朱美
    日本教育心理学会第33回総会 1991年9月
    日本語母国語話者を被験者として人工言語の学習過程を検討した。日本語の語順に準拠した語順を持つ人工言語,英語の語順に準拠した語順を持つ人工言語,そのいずれにも準拠しない語順を持つ人工言語をそれぞれ作成し,母国語である日本語の文型と学習すべき人工言語の文型との類似がその学習過程に及ぼす影響を考察した。実験の結果を分散分析によって分析したところ,3種類の人工言語は,その学習の容易性に関して大きな差異は認められず,本研究で扱ったような文脈では,言語構造が母国語と一致していることは効果を持たないことが示された。 p.613-614 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 川上 正浩
    日本教育心理学会総会発表論文集 1991年 一般社団法人 日本教育心理学会
  • 杉村 伸一郎, 川上 正浩, 堀田 朱美
    日本教育心理学会総会発表論文集 1991年 一般社団法人 日本教育心理学会

共同研究・競争的資金等の研究課題

 8

作成した教科書

 2
  • 件名
    アカデミックスキルズAワークブック
  • 件名
    アカデミックスキルズBワークブック

教育上の能力に関する大学等の評価

 1
  • 件名
    教員活動評価(2020年度)学長顕彰
    年月日(From)
    2021/03/05
    年月日(To)
    2021/03/05
    概要
    教員活動評価に関して学長顕彰を受けた。

その他(職務上の実績)

 5
  • 件名
    樟蔭学園100周年記念プレイベント講師
    年月日(From)
    2016/08/21
    年月日(To)
    2016/08/21
    概要
    標記イベントにおいて,心理学ミニ講座「トリックの心理学」の講師を務めた。
  • 件名
    香芝市立二上小学校育友会主催教育講演会講師
    年月日(From)
    2019/11/19
    年月日(To)
    2019/11/19
    概要
    標記講演会において,講演「思い込みの心理学」の講師を務めた。
  • 件名
    香芝市市民公開講座講師
    年月日(From)
    2019/10/30
    年月日(To)
    2019/10/30
    概要
    標記講座において,講演「ケータイ依存の心理学」の講師を務めた。
  • 件名
    香芝市保健・養護教育研究会及び香芝市健康・安全教育研究会夏季合同研修会講師
    年月日(From)
    2021/08/02
    年月日(To)
    2021/08/02
    概要
    標記研修会において,講演,「ケータイ依存の心理学」の講師
    を務めた。
  • 件名
    上宮高校PTA対象講演会
    年月日(From)
    2021/06/12
    年月日(To)
    2021/06/12
    概要
    「ケータイ依存の心理学」について講演を行った。

学会や研究会等での役職

 1
  • 学会名
    東海心理学会
    役職名
    理事
    期間(開始)
    2018/06
    期間(終了)
    2021/07