研究者業績

川上 正浩

カワカミ マサヒロ  (Masahiro Kawakami)

基本情報

所属
大阪樟蔭女子大学 学芸学部 心理学科 教授
学位
博士(心理学)(2017年3月 名古屋大学)

研究者番号
40242789
J-GLOBAL ID
200901066914335689
researchmap会員ID
1000023676

委員歴

 3

論文

 166

MISC

 51

書籍等出版物

 13
  • 編者, 速水敏彦, 分担執筆, 速水敏彦, 氏家達夫, 藤村宣之, 橘 春菜, 小塩真司, 小平英志, 平石賢二, 中西良文, 西田裕紀子, 川上正浩, 清河幸子, 中谷素之, 石井秀宗, 吉田俊和, 鈴木有美, 西口利文, 高井次郎, 金井篤子, 浦上昌則, 本城秀次, 河野荘子, 永田雅子, 金子一史, 窪田由紀, 森田美弥子, 松本真理子 (担当:共著)
    名古屋大学出版会 2013年4月
    ときどきの政策や潮流に左右されない,教育心理のもっともベーシックな知識とは何か。「教える-学ぶ」 関係の心理を丁寧に解説し,基礎の確実なマスターを通じて応用力を養うことを目指す。教員・子どもをめぐる環境変化を超えて,その発達支援を支える知恵の詰まった信頼のテキスト。本人は第7章「学習の基礎を考える」を担当し,学習を支える心理学的理論や,記憶,思考の過程について解説した。担当部分:第7章 学習の基礎を考える(p.98-111.)
  • 編者, 水野りか, 分担執筆, 水野りか, 柳谷啓子, 清河幸子, 川上正浩 (担当:共著)
    ナカニシヤ出版 2011年6月
    実験心理学・臨床心理学・知識工学・情報工学・心理言語学・社会学などさまざまな領域で活用できる,3モーラの漢字・ひらがな・カタカナ表記語300語の刺激語とその連想語の最新データベースである。延べ934名を対象とした大規模調査から作成された。表を収めた書籍であるが,このデータベース(Excelファイル)を収録したCD-ROM付として刊行された
  • 編者, 大野木裕明, 宮沢秀次, 二宮克美, 新美明夫, 分担執筆, 鈴木 聡, 澤田忠幸, 赤澤淳子, 土肥伊都子, 齊藤誠一, 宮沢秀次, 林 文俊, 岡本真一郎, 河合優年, 高橋晋也, 大野 久, 川上正浩, 田中俊也, 荷方邦夫, 三和 優, 中島 実, 千野美和子, 大野木裕明, 津村俊充, 宮川充司, 杉下守男, 諸井克英, 林 洋一, 金井篤子, 前田基成, 宇田 光, 林 潤一郎, 宗方比佐子, 浅野敬子, 松井 豊, 山岸明子, 二宮克美
    ナカニシヤ出版 2007年4月
    心理学に興味を持つ人が,自分で「やってみる」ことにより心理学のおもしろさを実感できるよう意図されたテキスト。本人は第2部B4「言語の理解(漢字と仮名の処理)」を担当し,日本語における言語情報処理について,特に漢字と仮名という表記の親近性の観点から解説した。 総頁149 担当部分:第2部B4言語の理解(漢字と仮名の処理)
  • 編者, 石田 潤, 谷口 篤, 分担執筆, 石田 潤, 谷口 篤, 川上正浩, 松浦 均, 森上幸夫, 岩原昭彦
    北大路書房 2004年4月
    心の仕組みや心の働きに関する知識を濃縮したエッセンスを単文で示し,素早く知識の要旨がつかめることを目的として編集された心理学のテキストである。担当部分である1章,2章では,知覚心理学および学習心理学のトピックを解説した。入門書のレベルにこだわらず,専門性が高いものであっても知っていれば有益だと思われる内容は積極的に取り入れた。 総頁205 担当部分:1章 見る,聞く p.1-16。 2章 学ぶ,身につく p.17-28
  • 編者, 大野木裕明, 中澤 潤, 分担執筆, 大野木裕明, 中澤 潤, 三嶋博之, 浜崎隆司, 内山伊知郎, 二宮克美, 白石敏行, 羽成隆司, 曽我祥子, 岡田圭二, 松崎 学, 川上正浩, 中島 実, 高橋 綾, 竹原卓真, 植村善太郎, 榎本淳子, 大河内祐子, 柳瀬亮太, 関塚麻由, 日下部典子, 柴橋祐子
    北大路書房 2002年8月
    本書では,心理学で卒業論文を書くことを目指している大学生,特に心理学研究法の「勘どころ」をマスターしたいと願っている読者を対象に,心理学の研究法の基礎的な力をレッスンすることを意図して編集されている。担当部分である第12章「データ収集をめぐる落とし穴」では,心理学におけるデータ収集段階で陥りやすいミスと,それへの対象法について問題形式で解説を行った。 総頁174 担当部分:12章 データ収集をめぐる落とし穴

講演・口頭発表等

 263
  • 畑中美穂, 川上正浩, 小城英子
    日本社会心理学会第57回大会 2016年9月17日
    本研究では,心理的耐久性がレジリエンスとどのように関連するかを検討する。これにより心理的耐久性の下位概念の特徴把握や構成概念妥当性の確認を試みた。心理的耐久性とレジリエンスの各下位尺度間には,すべて0.1%水準で有意な正の相関がみられた。とりわけ,「打たれ強さ」は,レジリエンスの下位尺度のうち、「感情調整」と高い相関を示し,「新奇性追求」および「肯定的な未来志向」とも比較的高い相関がみられた。また,「開拓・成長志向」は「新奇性追求」と特に高い相関を示した。相関の方向性と高さは各下位概念の内容を妥当に反映しており,レジリエンスとの関連から,心理的耐久性は収束的妥当性が確認された。 p.334. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • Hatanaka, M, Kawakami, M, Koshiro, E
    ICP2016 2016年7月27日
    Psychological and Academic Durability relates to having motivation and ambition to learn voluntarily, to maintain the achievement motivation in difficult situations, and to keep tackling the challenges in an academic field.Using a cluster analysis, Koshiro et al. (2015) classified227 university students into four clusters. They are Totally Durable Group, Durable but Confidence Lacking Group, Negative Spiral Group, and Self-Contained Pseudo-Durable Group. The aim of this study is to compare the motivation to enroll in university among these groups. The results of ANOVA showed that the Totally Durable Group is motivated in all directions in their university life, and Durable but Confidence Lacking Group scored low in motivation to look for companionship compared to the Totally Durable Group. The Negative Spiral Group did not have a clear reason to enroll in university, and the Self-Contained Pseudo-Durable Group is not motivated to achieve their educational carreer.
  • Kawakami, M, Koshiro, E, Hatanaka, M
    ICP2016 2016年7月27日
    Psychological and Academic Durability relates to having motivation and ambition to learn voluntarily, to maintain the achievement motivation in difficult situations, and to keep tackling the challenges in an academic field. Using a cluster analysis, Koshiro et al. (2015) classified227 university students into four clusters, the Totally Durable Group, Durable but Confidence Lacking Group, Negative Spiral Group, and Self-Contained Pseudo-Durable Group. The aim of this study is to compare the score on Satisfaction of University Life scale among these four groups/clusters. This scale consists of four subscales. These four subscales were Commitment to the University Life, Companionship Satisfaction, Study Satisfaction, and Absence of Anxiety. The results of ANOVA showed that the Durable but Confidence Lacking Group scored low in companionship satisfaction compared to the Totally Durable Group, and also had higher anxiety of university life.
  • Sakata, H, Kawakami, M, Koshiro, E
    ICP2016 2016年7月27日
    Sakata et al. (2012) has developed an attitudes toward paranormal phenomena scale. This scale consists of six subscales; Inclination Towards Augury and Magic, Belief in Spirituality, Enjoyment of Paranormal Phenomena, Skepticism of Paranormal Phenomena, Fear of Paranormal Phenomena, and Spiritual Experience and Belief. For a deeper understanding of attitude towards paranormal phenomena, we need to develop a more detailed scale to measure skeptic attitude for paranormal phenomena. The aim of this study is to describe the development of a skeptic attitudes toward paranormal phenomena scale. The responses of 372 university students on a newly developed 85 items for skepticism of paranormal phenomena were factor analyzed. Based on the factor analysis, five factors of the skeptic attitudes towards paranormal phenomena were identified. These were the factors of Skepticism, Criticism to the Believers, Intellectual Curiosity, Denial based on the social reality, and Acceptance of the Utility.
  • Koshiro, E, Sakata, H, Kawakami, M
    ICP2016 2016年7月27日
    Sakata et al. (in preparation) has developed a skeptic attitudes toward paranormal phenomena scale. This scale consists of five subscales. These are Skepticism, Criticism to the Believers, Intellectual Curiosity, Denial Based on the Social Reality, and Acceptance of the Utility. The aim of this study is to classify university students from the viewpoint of skeptic attitude for paranormal phenomena. Using the statistical technique of cluster analysis with these five subscales of skeptic attitudes toward paranormal phenomena, 476 university students were classified into five distinct clusters. These clusters are Believing Group, Curious Group, Unfounded Skeptic Group, Ordinary Group, and Critical Skeptic Group. The results showed that skeptic attitudes toward paranormal phenomena have multiple dimensions, one is a skepticism based on the critical thinking and the other is unfounded skepticism without deep thinking.
  • Sakuta, Y, Okuda, A, Kawakami, M, Sakata, H
    ICP2016 2016年7月27日
    Okuda et al. (2010) has developed a Satisfaction of University Life scale (SoULS-21). This scale consists of four subscales. These four subscales are Commitment to the University Life, Companionship Satisfaction, Study Satisfaction, and Absence of Anxiety. The aim of this study was to test the concurrent validity of SoULS-21 using other scales which measure Subjective Adjustment (Okubo & Aoyagi, 2003) and Passivity (Shimoyama, 1995). The Subjective Adjustment Scale consists of four subscales. These four subscales are Coziness, Feeling of Trust and Reception, Challenges and Objectives, and Absence of Sense of Being Rejected. Passivity was measured in the areas of Study, Class, and Campus. Results of the correlation analysis were generally consistent with expected ones.
  • 日本基礎心理学会第34回大会 2015年11月29日
    川上(2009)は,非単語の類似語数を操作した非単語記憶課題において,呈示される単語やプローブの類似語数がその正再認率や虚再認率に及ぼす影響を検討した。実験の結果,正再認に関しては類似語数の効果が認められ,類似語数が多い非単語で,正再認率がより高いことが示された。しかしながら川上(2009)の再認ステージでは,項目が呈示される間に実験参加者が手元の回答用紙に,○あるいは×を記入する方法が採られたが,この方法は,各参加者の記入するペンの音が再認の手がかりになってしまうことが危惧される。そこで本研究では,22名(平均年齢20.4歳)の実験参加者を対象に,あったかなかったかのいずれかを○で囲む形に改良した実験を実施し,川上(2009)の結果の妥当性を再検討した。実験の結果,有意差等の現れ方はやや異なるものの,類似した結果のパターンが認められ,この結果の妥当性が確認された。
  • 川上正浩, 小城英子, 畑中美穂
    日本社会心理学会第56回大会 2015年11月
    本研究では,畑中他(2015)の提案する心理的耐久性( Durability )が,大学生の精神的健康度や幸福感と関連するとの仮説を立て,この仮説について検証を行った。大学生227名を対象とした調査の結果,Durabilityの各下位尺度と,精神的健康度,主観的幸福感との相関係数を算出したところ,いずれの組み合わせについても概ね有意な相関が示されたが,特に「開拓・成長志向」,「打たれ強さ」,「改善・完遂志向」が精神的健康と,「打たれ強さ」が主観的幸福感とやや強い正の相関を示した。 p.318. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 小城英子, 畑中美穂, 川上正浩
    日本社会心理学会第56回大会 2015年11月
    本研究では,Durabilityの5つの下位尺度の得点パターンの違いによって回答者を類型化し,それぞれの特徴を明らかにする。Durabilityの5つの下位尺度得点を用いて,回答者を4クラスタに分類した。第1クラスタは,Durabilityの下位尺度すべての得点が全クラスタ中でもっとも高く,トータル・デュラブル群と考えられた。一方,第4クラスタは,Durability得点は第1クラスタに次いで高いものの,自信・成功体験が低い自信欠如型デュラブル群と考えられた。第2クラスタはDurabilityの下位尺度すべての得点が全クラスタ中でもっとも低く,ネガティブ・スパイラル群と考えられた。一方,第3クラスタは,Durability得点は概ね低いものの,「自信・成功体験」が第1クラスタと同等に高く,自己完結型タフネス群と考えられた。 p.319. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 畑中美穂, 川上正浩, 小城英子
    日本社会心理学会第56回大会 2015年11月
    本研究では,心理的耐久性( Durability )が性格特性の基本次元とどのように関連するかについて,Big Fiveを用いて検討した。この検討により,性格の観点から,心理的耐久性の下位概念の特徴把握や構成概念妥当性の確認を試みる。大学生227名を対象とした調査の結果,「開拓・成長志向」は情緒安定性以外の4つの特性と有意な正の相関を示すなど,相関の方向性と有意性は各下位概念の内容を妥当に反映していた。したがって,性格特性の基本次元の観点から,心理的耐久性は収束的妥当性が確認された。 p.317. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 坂田浩之, 川上正浩, 小城英子
    日本社会心理学会第56回大会 2015年11月
    川上他(2015),小城他(2015)では,批判的思考に基づく懐疑と,盲目的な否定とを分離可能とする新たな不思議現象に対する態度尺度の構成を意図し,特に不思議現象に対する懐疑や否定にまつわる態度を多面的に測定可能な尺度の開発をめざした。本研究では,この新たな尺度を用いて,クラスタ分析を行い,尺度改訂の妥当性を検討した。クラスタ分析の結果,最も特徴の明確な5クラスタを採用した。第1クラスタは,批判的思考層,第2クラスタは信奉層,第3クラスタは娯楽的享受層,第4クラスタは否定層,第5クラスタは無関心層と解釈された。 p.315. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 坂田浩之, 佐久田祐子, 奥田 亮, 川上正浩
    日本心理学会第79回大会 2015年9月
    本研究では,複数学科に所属する学生を対象に,同大学VTR(大学内の複数学科の先輩が自身の学びについて語るVTR)と,複数学科の教員による対談を組み合わせた全学向け帰属感高揚プログラム(2014年度プログラム)を実施し,その評価について吟味した。2014年度プログラムの評価を検討するため,2013年度との比較を行った結果,2014年度プログラムは2013年度に比べ「教員の対談」に対する評価が全般的に高まり,またプログラム全体として「やる気」が高まるものであった。これは,2014年度プログラム用に上回生が所属する学科のお薦めポイントをコメントする内容を加えたことを含め,新たにVTRを作り直したことによるものと考えられる。 p.1126. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 畑中美穂, 川上正浩, 小城英子
    日本心理学会第79回大会 2015年9月
    学業遂行は,自ら学ぶ意欲や向上心を持ち,困難な状況においても達成動機を維持し,継続的に課題に取り組むことに支えられると想定される。本研究では,大学生の学業遂行に主眼をおき,これを支え,ひいては大学適応を導く心理的特性を心理的耐久性( Durability )と名付け,その内容と構造を探索的に検討した。ハーディネス,レジリエンス,向上心等の尺度を参考にしつつ,独自に項目を作成した。大学生227名を対象とした調査の結果を因子分析し,「開拓・成長志向」,「打たれ強さ」,「努力志向」,「改善・完遂志向」,「自信・成功体験のなさ」の5因子を抽出した。 p.1197. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 小城英子, 坂田浩之, 川上正浩
    日本心理学会第79回大会 2015年9月
    本研究では川上他(2015)で作成した尺度について,旧尺度APPle SE/30(坂田・川上・小城,2012;2013;川上・小城・坂田,2012;2013)との関連を分析し,その妥当性を検証した。大学生235名を対象とした相関分析の結果,新尺度と旧尺度との相関は概ね妥当であり,新尺度は旧尺度の概念を再現しつつも,旧尺度で課題となっていた「懐疑」の側面をより個別的に特徴づけたことにより,不思議現象に対する態度をさらにきめ細かくとらえることが可能になったと考えられる。 p.249. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 川上正浩, 小城英子, 坂田浩之
    日本心理学会第79回大会 2015年9月
    本研究では,不思議現象に対する態度尺度(APPle,APPle SE/30)を構成する下位尺度において,批判的思考に基づく懐疑と,盲目的な否定とを分離可能とする新たな不思議現象に対する態度尺度の構成を意図し,特に不思議現象に対する懐疑や否定にまつわる態度を多面的に測定可能な尺度の開発を行った。新項目を加え,大学生235名を対象とした調査の結果を因子分析し,最終的に10因子解(73項目)を採用することとした。この10因子は,旧尺度における6つの下位尺度に,社会的現実を根拠とした否定,血液型性格判断に対する批判,事件の頻度を根拠とした否定,前世帰属に対する否定の4つの下位尺度を加えたものになっていると解釈された。 p.248. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 川上正浩, 坂田浩之, 佐久田祐子, 奥田 亮
    日本教育心理学会第57回総会 2015年8月
    本研究では,佐久田他(2014)に続き,メジャー層,対極層1,対極層2の3層の大学生が,卒業時にどのような特徴を示すのか,川上他(2014)と同様の方法で彼女らが卒業間際にインタビューを行い,回答された内容を分析した。その結果,メジャー層では交友への言及,対極層1では学業への言及が多い傾向が見て取れた。すなわち,概ね大学生活を“楽しく”過ごしたいと感じているポストモダンを生きる現代の大学生(メジャー層)にとっては,大学生活の楽しみは交友関係そのものであること,一方で,将来に対する不安がなく,大学生活を“楽しく”過ごしたいと感じる大学生(対極層1)は,大学を学びの場であると捉え,専門の授業・内容が学べることを楽しみとして大学生活を送っていることが示唆された。 p.549. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 川上 正浩, 坂田 浩之, 佐久田 祐子, 奥田 亮
    日本教育心理学会総会発表論文集 2015年 日本教育心理学会
  • 川上正浩, 坂田浩之, 佐久田祐子, 奥田 亮
    日本教育心理学会第56回総会 2014年11月
    本研究の目的は,大人社会の権威が失墜して,“大きな物語”を喪失し,価値観が多様化したポストモダンを生きる現在の大学生にとって,成長とは実際どのようなものであるかを把握することにある。このため,大学生が4年間の学生生活の中でどのように成長するのか,その実際を記録し,その記録を分析し,いくつかの変容パターン(成長モデル)を抽出することを目指す。大学入学から2年次春のインタビューデータの分析の結果,一定の長期的な将来への時間的展望に基づくと考えられる不安をほとんど持たない,あるいは不安を過剰に抱えていることが,“終わりなき日常”(宮台,1995)としての大学生活に楽しみを求める態度につながることが示唆された。 p.160. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 奥田 亮, 川上正浩, 坂田浩之, 佐久田祐子
    日本心理学会第78回大会 2014年9月
    本研究では,大学への帰属感高揚プログラムの開発にあたり,坂田他(2013),佐久田他(2013)とは別のコホートである1回生に,あらためて同一学科の先輩のVTRを用いたプログラムを実施し,プログラム差とコホート差を分離し,吟味することを目的とした。大学1回生184名を対象としたプログラムの実施と質問紙調査による効果測定の結果,本プログラムは,VTR(プログラム)の違いやコホート差を超えて帰属感と不安を高めることが示された。 p.1110. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 小城英子, 坂田浩之, 川上正浩
    日本心理学会第78回大会 2014年9月
    本研究では,不思議現象の神秘性を否定して科学的に解明した番組視聴1か月後の態度を測定し,その長期的な影響を検討した。第 1 回調査の APPleの得点に基づき回答者を,4層に分類した。その結果,信奉層においては視聴直後に占い・呪術嗜好性,娯楽的享受,恐怖が低下したが,占い・呪術嗜好性,恐怖は 1か月後には元の水準に回復,娯楽的享受の低下は維持された。また,霊体験は視聴直後には変化はなかったが,1か月後に上昇した。懐疑層においては視聴直後に全体的に不思議現象に対して親和的な方向へ態度が変容し,これは1か月後も維持された。一般層においては1か月後に懐疑が上昇,娯楽的享受層においては1か月後に懐疑が低下,占い・呪術嗜好性,霊体験が上昇した。 p.120. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 川上正浩, 小城英子, 坂田浩之
    日本心理学会第78回大会 2014年9月
    本研究では,岡田他(2004)による空想傾向( fantasy proneness )と不思議現象に対する態度( APPle SE/30 )との関連について,相関研究により吟味した。大学生61名を対象とした質問紙調査の結果,APPle SE/30を構成する6つの下位尺度のうち,スピリチュアリティ信奉,娯楽的享受,霊体験の3つの下位尺度が空想傾向と正の相関を示していた。霊体験との空想傾向との間に正の相関が認められたことは,個人にとって霊体験と捉えられる現象が,当該個人内で生成されたイメージや記憶の結果であることを示唆している可能性もある。 p.124. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 坂田浩之, 川上正浩, 小城英子
    日本心理学会第78回大会 2014年9月
    本研究は,曖昧さに対する耐性の高さによって分けられた4群の不思議現象に対する態度(APPle SE/30)を比較することで,不思議現象に対する態度と曖昧さに対する耐性との関連について再検討することを目的とした。大学生174名を対象とした質問紙調査の結果から,不思議現象に対する態度と曖昧さに対する耐性との間に曲線的関係があること,中程度の曖昧さに対する耐性の高さが不思議現象への接近や恐怖につながることが示唆された。 p.122. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 小城英子, 坂田浩之, 川上正浩
    日本社会心理学会第55回大会 2014年7月
    本研究では,不思議現象を科学的に解明した番組を視聴した場合の,不思議現象に対する態度の変容について検証した。大学生250名を対象に,番組視聴前後に質問紙調査を実施した。視聴前の APPleの得点に基づき回答者を,4層に分類し,視聴後の変化を検討した。信奉層においてはAPPleの得点が番組視聴後に低下するのに対して,懐疑層においては上昇することが示された。一般層においては視聴後に恐怖が低下,娯楽的享受層においては,視聴後に娯楽的享受が上昇することが示された。 p.298. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 坂田浩之, 川上正浩, 小城英子
    日本社会心理学会第55回大会 2014年7月
    本研究では川上他(2011)によるコミュニケーションの様式・技能・動機に関する尺度と不思議現象に対する態度との関連について検討することを目的とした。大学生198名を対象とした質問紙調査の結果,コミュニケーションの動機については,全体では自己表現と娯楽的享受との間に有意な正の相関が認められた。一方で男性においてのみ自己犠牲と占い・呪術嗜好性との間に有意な正の相関が認められ,コミュニケーションにおいて周囲やその期待を尊重し,自分を犠牲にすることが重要であると考える男性ほど,占いやおまじないに対する親和性が高い傾向が示された。 p.297. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 川上正浩, 小城英子, 坂田浩之
    日本社会心理学会第55回大会 2014年7月
    本研究では川上他(2011)によるコミュニケーションの様式・技能・動機に関する尺度と不思議現象に対する態度との関連について検討することを目的とした。大学生198名を対象とした質問紙調査の結果,コミュニケーションの様式については,全体および男性のみの分析では有意な相関は認められなかった。女性のみの分析では自己抑制と占い・呪術嗜好性との間に負の相関,積極的表現と霊体験との間に正の相関が認められた。すなわち女性においては,自己を抑制する人ほど占いやおまじないに対する親和性が高く,積極的に自己を表現する人ほど霊体験が多い傾向が示された。コミュニケーションの技能については,全体および女性のみの分析で自己抑制と占い・呪術嗜好性との間に負の相関が認められた。以上から特に女性において,対人場面で自己を抑制できない人の占い・呪術嗜好性が高いことが示唆された。 p.296. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 増田 尚史, 藤田 知加子, 小河 妙子, Terry Joyce, 川上 正浩
    基礎心理学研究 2014年 日本基礎心理学会
  • 川上 正浩, 坂田 浩之, 佐久田 祐子, 奥田 亮
    日本教育心理学会総会発表論文集 2014年 日本教育心理学会
  • 増田尚史, 藤田知加子, 小河妙子, Joyce Terry, 川上正浩
    日本基礎心理学会第32回大会 2013年12月
    本研究では,漢字二字熟語の意味的透明性のデータベース作成を目的として,JIS一種漢字からなる漢字二字熟語10,015語を対象に第一および第二漢字のそれぞれの意味との関連性について6県法にて回答を求めた。調査はインターネットを経由して大学生・大学院生に対して実施され,読み方と意味とを知っている熟語のみに対して意味的透明性の回答を求めた。調査の結果,第一漢字の意味的透明性は高いが,第二漢字の意味的透明性は低い熟語,あるいは第二漢字の意味的透明性は高いが,第一漢字の意味的透明性は低い熟語,いずれの漢字の意味的透明性も低い熟語も存在することが示された。 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 小城英子, 坂田浩之, 川上正浩
    日本社会心理学会第54回大会 2013年11月
    本研究では,同一の法人によるカトリック系の中学校・高校・大学に通う女性を対象とした調査を行い,不思議現象に対する態度( APPle )と個人特性との関連について,発達の観点から比較した。APPleの得点は発達とともに低下する傾向が見られた。すべての年齢層に共通して,占い呪術嗜好性,スピリチュアリティ信奉,恐怖と自己認識欲求,賞賛獲得欲求,死の恐怖との間に正の相関が認められた。一方,占い・呪術嗜好性,スピリチュアリティ信奉”と“拒否回避欲求”との相関は中学生・大学生のみ,娯楽的享受と賞賛獲得欲求,死の恐怖との相関は中学生・高校生のみ,恐怖とネガティブ情報回避との相関は高校生・大学生のみ,懐疑と賞賛獲得欲求との相関,霊体験と死の恐怖との相関は大学生のみに認められた。 p.387. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 坂田浩之, 川上正浩, 小城英子
    日本社会心理学会第54回大会 2013年11月
    本研究では,新性格検査(柳井他,1987)を用いて,不思議現象に対する態度( APPle )と性格特性との関連について検討を行った。大学生170名を対象とした質問紙調査の結果,占い・呪術嗜好性,スピリチュアリティ信奉と共感性,規律性との間,恐怖と規律性との間に有意な正の相関が認められた。共感性と不思議現象に対する肯定的な態度との正の関連は,感情(−思考)と不思議現象に対する肯定的な態度との間に正の関連が認められたことと整合的である。 p.386. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 川上正浩, 小城英子, 坂田浩之
    日本社会心理学会第54回大会 2013年11月
    本研究では,人間関係のネットワークを流れていく,曖昧な情報である“うわさ”に対する認知が,個人の不思議現象に対する態度とどのように関連しているのかを検討した。大学生170名を対象とした質問紙調査の結果,スピリチュアリティ信奉と娯楽機能,場の盛り上げ機能,情報提供機能との間に正の相関が認められた。すなわちうわさに積極的で肯定的な機能を認めているほど,霊や前世に対する信奉が高いと言える。また占い・呪術嗜好性と情報提供の間に相関が認められた。 p.385. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 佐久田祐子, 奥田亮, 川上正浩, 坂田浩之
    日本心理学会第77回大会 2013年9月19日
    本研究では,新入生にVTRを呈示する帰属感高揚プログラムの開発を目指し,VTRの中で語る先輩が所属大学の同一学科の先輩である同学科VTRと,他学科も含む所属大学の先輩である同大学VTRそれぞれが,実際のプログラムにおいて一回生にどのように評価されるのかを検討した。大学1回生109名を対象とした実験の結果,きっかけやよかったこと,大学生活などを扱ったVTRは同学科VTRの方が同大学VTRより不安を高めやすいが,やる気も高めやすいこと,「メッセージVTR」も同学科の先輩のVTRの方がやる気を高めることが示された。 p.1158. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 小城英子, 坂田浩之, 川上正浩
    日本心理学会第77回大会 2013年9月
    本研究では,同一の法人によるカトリック系の中学校・高校・大学に通う女性を対象とした調査を行い,不思議現象に対する態度( APPle )と個人特性のBig Fiveとの関連について,発達の観点から比較した。中学生189名,高校生244名,大学生160名を対象とした質問紙調査の結果,さまざまな事柄に対して好奇心を持つ開放性が不思議現象を肯定する態度と関連するのは中学生・高校生の特徴であること,発達と共に,占い・呪術は信奉の対象だけでなく,話題として利用されるようになること,大学生になると全体的に不思議現象に対して関心を失うためにBig Fiveとの関連も弱くなることなどが示唆された。 p.87. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 坂田浩之, 佐久田祐子, 奥田 亮, 川上正浩
    日本心理学会第77回大会 2013年9月
    本研究では,新入生にVTRを呈示する帰属感高揚プログラムの開発を目指し,VTRの中で語る先輩が所属大学の同一学科の先輩である同学科VTRと,他学科も含む所属大学の先輩である同大学VTRそれぞれを1回生に視聴させ,帰属感の高揚効果が,同学科VTRと同大学VTRとで異なるか否かを検討した。大学1回生117名を対象とした実験の結果,他学科も含む所属大学の先輩からのメッセージでも,同一学科の先輩からのメッセージと同じ帰属感の高揚効果があることが示された。すなわち,大学で所属学生の帰属感を高める教育プログラムを実施する場合には,同一学科の先輩の語りを聴かせる方が適切ではあるが,所属大学の様々な学科の先輩の語りを聴かせることにも効果が認められた。 p.1104. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 川上正浩, 小城英子, 坂田浩之
    日本心理学会第77回大会 2013年9月
    本研究では,大学生が大学生活の中で感じている不安が,当該学生の不思議現象に対する態度とどのように関連しているのかについて検討した。大学生88名を対象とした質問紙調査の結果,スピリチュアリティ信奉と日常生活不安,恐怖と日常生活不安の間に有意な正の相関が認められた。また霊体験については,日常生活不安,大学不適応との間に有意な正の相関が認められた。以上のことから,神経症傾向とそれに随伴する不安感がスピリチュアルなものに対する信奉や不思議現象に対する恐怖を産み出している可能性が示唆された。 p.253. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 川上正浩, 坂田浩之, 佐久田祐子, 奥田亮
    日本教育心理学会第55回総会 2013年8月19日
    本研究では,新入生にVTRを呈示する帰属感高揚プログラムの開発を目指し,上回生に対して,VTRの中で語る先輩が所属大学の同一学科の先輩である同学科VTRと,他学科も含む所属大学の先輩である同大学VTRを共に視聴させ,1回生に対する効果の可能性について評定させることで,帰属感の高揚効果が,同学科VTRと同大学VTRとで異なるのかを検討した。大学3・4回生27名を対象とした実験の結果,「良かったこと」を扱ったVTRは同大学VTRの方が同学科VTRより不安を高めにくいことが示された。また,「メッセージ」VTRについては同学科VTRの方が同大学VTRよりやる気を高めることが示された。一方,誇りに関しては,同大学VTRと同学科VTRとで差異は認められなかった。 p.620. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 東海心理学会第62回大会 2013年6月1日
    本研究では,人間関係のネットワークを流れていく,曖昧な情報であるうわさを話題にすることの機能をどのように認知しているのかが,個人の性格特性といかなる関連をもっているのかについて明らかにすることを目的とした。大学生170名を対象とした質問紙調査の結果,共感性が高いことがうわさを話題にすることにポジティブな機能を認知することと関連していることが示唆された。 p.17.
  • 川上 正浩, 坂田 浩之, 佐久田 祐子, 奥田 亮
    日本教育心理学会総会発表論文集 2013年 一般社団法人 日本教育心理学会
  • 川上正浩, 小城英子, 坂田浩之
    日本社会心理学会第53回大会 2012年11月18日
    坂田他(2012)は,不思議現象に対する態度尺度APPle(小城他,2008)の短縮版,APPle SE/30を作成した。本研究では,高校生女子を対象に収集したデータを用い,APPle SE/30の妥当性をあらためて検証した。高校生女子145名を対象とした質問紙調査の結果,APPle SE/30の下位尺度のα係数は.643〜.819であり,おおむね十分な信頼性を示した。また短縮版として構成した下位尺度と,対応するオリジナル下位尺度との相関係数はいずれも.900以上であり,さらにそれぞれの下位尺度間の相関行列は,オリジナルと短縮版とで類似しており,APPle SE/30は概ね妥当な短縮版であることが示唆された。 p.424. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 坂田浩之, 川上正浩, 小城英子
    日本社会心理学会第53回大会 2012年11月18日
    坂田他(2012)は,不思議現象に対する態度尺度APPle(小城他,2008)の短縮版,APPle SE/30を作成した。本研究では,APPleとの関連が検討されている,Jungの心理学的タイプ尺度(佐藤,2005),および携帯電話依存尺度(澤野,2008),交友関係意識尺度(尾﨑・久東,2006)を用いて,APPle SE/30の妥当性をあらためて検証した。大学生126名を対象とした質問紙調査の結果,APPle SE/30は,Jungの心理学的タイプ尺度,携帯電話依存尺度,交友関係意識尺度との間で,概ねAPPleと同様の関連を示すことが認められ,APPle SE/30は概ね妥当な短縮版であることが示唆された。 p.423. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 小城英子, 坂田浩之, 川上正浩
    日本社会心理学会第53回大会 2012年11月18日
    本研究では,不思議現象を扱ったテレビ番組視聴の長期的な効果を検証するために,番組視聴から1か月後の態度を測定した結果を報告した。大学生182名を対象とした実験の結果,不思議現象を扱ったテレビ番組は,元から否定的な態度の視聴者に対しては不思議現象全般に,元から肯定的な態度の視聴者には,より番組のテーマに焦点を絞った側面で,視聴者に対して番組の提示する方向へ態度を変容させる効果を持つこと,また,肯定的な態度を持つ者は,時間の経過とともに番組視聴の影響が消滅して事前の態度へと回帰するのに対して,否定的な態度を持つ者は時間が経過しても番組視聴の影響が維持されることが示された。 p.422. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • Yi, K, Masuda, H, Bae, S, Lee, H, Park, K, Fujita, C, Joyce, T, Kawakami, M, Ogawa, T
    the 14nd International Conference on the Processing of East Asian Language 2012年10月27日
    The present study focused on the processing of monosyllabic and bi-syllabic words written in Hangul. The reverse word length effect was reported for mono-syllabic words (Kim, 2010). In Experiment 1 to confirm the reverse word length effect, mono- and bi-syllabic words were tested in random order. The go/no-go lexical decision task was given to each participant. The results confirmed that the recognition of mono-syllabic words was slower than bi-syllabic words: the reverse length effect. In Experiment 2, mono- and bi-syllabic words were grouped into separate blocks. The blocked presentation was to facilitate possible length-specific processing for mono-syllabic words. The results also confirmed the reverse length effect for mono-syllabic words. However, the effect was greater for high-frequency words than low-frequency words. p.38.
  • Masuda, H, Yi, K, Joyce, T, Kawakami, M, Fujita, C, Ogawa, T, Lee, H, Park, K, Bae, S
    the 14nd International Conference on the Processing of East Asian Language 2012年10月27日
    This study was conducted in order to investigate whether the mora length of single kanji also influences character recognition in Japanese, and, if an effect is observed, whether it is facilitatory or inhibitory in nature. Single kanji characters possessing an on-reading of either a single mora and no kun-reading were used as materials for a character decision task. The results from 50 undergraduate participants indicate that decisions to bi-mora characters took significantly longer time than responses to mono-mora ones, irrespective of the subjective familiarity of the characters.This result suggests, firstly, that phonological activation occurs within the character decision task for morphographic kanji characters. It also suggests that phonological length has an inhibitory effect on kanji recognition, which contrasts with the length effect identified for hangul recognition. p.37.
  • Ogawa, T, Fujita, C, Joyce, T, Kawakami, M, Masuda, H
    the 14nd International Conference on the Processing of East Asian Language 2012年10月27日
    The purpose of the present study is to investigate the semantic structures of semantic radical-neighbors within the mental lexicon using multi-dimensional scaling (MDS). The stimuli were selected from among the Japanese Educational Kanji List. We focus on the four radicals, which have the highest type frequencies within the list. For each radical set, twelve kanji characters were selected and 66 pairings were created by combining two kanji characters.The participants were asked to rate the degree of semantic similarity between kanji pairs on a seven-point scale ranging from 1 (very dissimilar) to 7 (very similar). The results from the semantic-similarity rating task were analyzed for each radical set using the MDS procedure. p.103.
  • 川上正浩, 小城英子, 坂田浩之
    日本心理学会第76回大会 2012年9月13日
    坂田他(2012)は,不思議現象に対する態度尺度APPle(小城他,2008)の短縮版,APPle SE/30を提唱した。本研究では,坂田他(2012)とは別のデータ(小城他,2008)を用い,APPle SE/30の妥当性を検討することを目的とした。小城他(2008)と同様に,APPle SE/30の下位尺度と性格特性(Big Five)やその他の個人的欲求との相関係数を算出したところ,その相関は,APPleオリジナル版の下位尺度において認められた相関と概ね類似しており,APPle SE/30が概ね妥当な短縮版であることが示された。また調査対象者をLOCの得点によって3群に分割してAPPleの下位尺度得点を比較したところ,占い・呪術嗜好性を従属変数とした場合のみLOCの効果が有意となり,Middle群でHigh群より得点が高いことが示された。この結果も川上他(2006)の結果と整合的であり,APPle SE/30が短縮版として妥当であることを示している。 p.239. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 坂田浩之, 川上正浩, 小城英子
    日本心理学会第76回大会 2012年9月13日
    小城他(2008)は,不思議現象に対する態度尺度APPleを提唱した。APPleは,不思議現象に対する態度を,占い・呪術嗜好性,スピリチュアリティ信奉,娯楽的享受,懐疑,恐怖,霊体験の6つの下位尺度によって測定するものであるが,全項目数は55項目と比較的多い。本研究では,より簡便な使用を可能とする30項目程度の短縮版,APPle SE/30( Short Edition )の作成を目的とした。大学生560名のデータを対象に,小城他(2008)の方法で占い・呪術嗜好性,スピリチュアリティ信奉,娯楽的享受,懐疑,恐怖,霊体験の6つの下位尺度を構成し(オリジナル下位尺度),これと各項目との相関係数,因子分析を実施した際の各項目の因子負荷量,各項目の内容などを吟味しながら,項目を削除し,30項目からなる短縮版を構成した。 p.238. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 小城英子, 坂田浩之, 川上正浩
    日本心理学会第76回大会 2012年9月13日
    本研究では,カトリックを母体とする同系列の中学・高校・大学の女子生徒・学生を比較することによって,不思議現象に対する態度,LOC,批判的思考の発達と規定関係を解明することを目的とした。中学生226名,高校生159名,大学生435名を対象とした調査の結果,大学生のAPPle得点が低いが,占い・呪術嗜好性とスピリチュアリティ信奉は段階的に低下していくのに対して,娯楽的享受と霊体験は大学生で急激に低下することが示された。一方,論理的思考への自覚,探究心,客観性においては加齢とともに発達する傾向が認められたが,証拠の重視およびLOCにおいては,有意差は認められなかった。また相関分析から,中学生・高校生の段階における懐疑は,不思議現象の存在を全面的に否定する態度を示しているが,大学生では他の因子との相関が弱くなることから,懐疑の意味合いが変容することが推察された。 p.237. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 佐久田祐子, 奥田 亮, 川上正浩, 坂田浩之
    日本心理学会第76回大会 2012年9月12日
    本研究では,新入生オリエンテーションの成果が大学生活充実度に正の影響を及ぼすという効果(奥田他,2006)について4年度分のデータとSoULS-21を用いて検証した。大学生259名を対象とした質問紙調査のデータから,オリエンテーション成果が大学生活充実度に影響を及ぼすというモデルを立て,共分散構造分析によって記述し,パラメータの推定とモデルの適合についての評価を行った。オリエンテーション成果から大学生活充実度に対するパス係数はとやや強い値となり,新入生オリエンテーションが,後の大学生活充実度に効果を及ぼすことが示唆された。 p.1134. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 奥田 亮, 川上正浩, 坂田浩之, 佐久田祐子
    日本心理学会第76回大会 2012年9月12日
    川上他(2010,2011)は, 1回生を対象にした帰属感高揚プログラム(特別授業)を実施し,その効果を測定した。その結果,プログラムとして呈示される情報(VTR)を適切に統制することにより,プログラムによる不安の上昇などのネガティブな効果は消失し,帰属感の高揚効果が認められた。本研究では,同様の帰属感高揚プログラムを実施し,学生のプログラムに対する評価とプログラムの効果との関係を検討した。相関分析の結果,プログラムに肯定的な印象を持つことと,大学生活へのコミットメントの高まりとが関連していること,全体としてプログラム前に大学生活での交友関係に満足し,不安が少なく大学に帰属感を感じているほど,VTRを見て不安になりにくく,やる気を起こしやすい傾向にあることが示された。しかし教員の鼎談に対する印象評定はプログラム前の大学生活充実度や帰属感と相関が低かった。 p.1137. 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 増田尚史, Terry Joyce, 小河妙子, 藤田知加子, 川上正浩
    日本心理学会第76回大会 2012年9月12日
    本研究では,漢字二字熟語の意味的透明性データベース構築に向け,調査対象とする熟語材料の妥当性と,意味的透明性の評定手続きの妥当性とについて検討する。この目的に向け,本研究では多数の漢字二字熟語を調査対象とした上で,試験的に熟語の意味とその第一漢字の意味との関連性についての評定課題を実施した。まず,全協力者に共通して評定作業を求める語として,10,015語の中から無作為に115語を抽出した。次に,残りの9,900語を990語ずつの10リストに分類し,いずれか1リストを各協力者に割り当てた。各協力者は,第1日目に共通の115語に対して,第2日目から第10日目の9日間で,割り当てられたリストの語に対して1日110語ずつの,評定作業を行なった。評定作業は,まず各熟語の読み方と意味それぞれの知識の有無について回答し,次に熟語の意味とその第一漢字の意味との関連性について6件法で回答することであった。調査の結果,出現頻度と意味的透明性の平均評定値

共同研究・競争的資金等の研究課題

 8

作成した教科書

 2
  • 件名
    アカデミックスキルズAワークブック
  • 件名
    アカデミックスキルズBワークブック

教育上の能力に関する大学等の評価

 1
  • 件名
    教員活動評価(2020年度)学長顕彰
    年月日(From)
    2021/03/05
    年月日(To)
    2021/03/05
    概要
    教員活動評価に関して学長顕彰を受けた。

その他(職務上の実績)

 5
  • 件名
    樟蔭学園100周年記念プレイベント講師
    年月日(From)
    2016/08/21
    年月日(To)
    2016/08/21
    概要
    標記イベントにおいて,心理学ミニ講座「トリックの心理学」の講師を務めた。
  • 件名
    香芝市立二上小学校育友会主催教育講演会講師
    年月日(From)
    2019/11/19
    年月日(To)
    2019/11/19
    概要
    標記講演会において,講演「思い込みの心理学」の講師を務めた。
  • 件名
    香芝市市民公開講座講師
    年月日(From)
    2019/10/30
    年月日(To)
    2019/10/30
    概要
    標記講座において,講演「ケータイ依存の心理学」の講師を務めた。
  • 件名
    香芝市保健・養護教育研究会及び香芝市健康・安全教育研究会夏季合同研修会講師
    年月日(From)
    2021/08/02
    年月日(To)
    2021/08/02
    概要
    標記研修会において,講演,「ケータイ依存の心理学」の講師
    を務めた。
  • 件名
    上宮高校PTA対象講演会
    年月日(From)
    2021/06/12
    年月日(To)
    2021/06/12
    概要
    「ケータイ依存の心理学」について講演を行った。

学会や研究会等での役職

 1
  • 学会名
    東海心理学会
    役職名
    理事
    期間(開始)
    2018/06
    期間(終了)
    2021/07