研究者業績

川上 正浩

カワカミ マサヒロ  (Masahiro Kawakami)

基本情報

所属
大阪樟蔭女子大学 学芸学部 心理学科 教授
学位
博士(心理学)(2017年3月 名古屋大学)

研究者番号
40242789
J-GLOBAL ID
200901066914335689
researchmap会員ID
1000023676

委員歴

 3

論文

 167
  • 分担執筆, 川上正浩, 田中恵美子, 岡田麻友子, 速水美子, 森田美智子
    大阪樟蔭女子大学臨床心理学専攻・附属カウンセリングセンター研究紀要 1 41-50 2007年3月  
    本研究ではカタカナ表記語に含まれる鼻音数を操作し,鼻栓による鼻腔の閉塞の効果を検討した実験1においても,鼻音の範囲を拡張した見なし鼻音の多寡を操作した実験2においても,鼻腔の閉塞の影響は認められず,視覚呈示された単語の処理過程において,実際の調音器官の運動は伴われない可能性が示唆された。さらに,刺激であるカタカナ表記語を,通常見慣れない表記であるひらがな表記で呈示した実験3においても,鼻腔の閉塞による影響は認められず,本研究では一貫して語彙判断課題遂行に伴う実際の調音器官の運動を否定する結果が得られた。<br /> 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 坂田 浩之, 佐久田 祐子, 奥田 亮, 川上 正浩
    人間科学研究紀要 7(6) 45-54 2007年1月  
    大学教育が十全に実践されるためには,その初動時における体制の確立が重要である。本研究では,大学新入生に対して行われるオリエンテーション(FOP:Fresher Orientation Program)において,学生が獲得したと感じるさまざまなことが,大学生活における満足度にどのように影響しているかを実証的に検討した。120名の新入生を対象とした質問紙調査に基づき,FOPにおける獲得感にかかわる9つの因子("一回生との親密化","情報獲得","気疲れ","企画充実感","バス充実感","自由時間充実感","上回生との親密化","教員との親密化","帰属感高揚"),大学生活満足度にかかわる3つの因子("学業満足度","将来不安","交友満足度")が抽出された。さらに共分散構造分析による因果モデルの検討の結果,FOPにおける獲得感が,大学生活満足度を高めていること,またこうした獲得感には,教員との親密化や帰属高揚感が強くかかわっていることが示唆された。
  • 川上 正浩
    人間科学研究紀要 6(6) 75-83 2007年1月  
    本研究では,授業時間内に認められる遅刻生起頻度と,個人の遅れに対する態度,主観的遅れ生起頻度,楽観性との関連が検討された。心理学科一回生春期配当の必修授業が調査対象授業として設定された。103名の調査参加者を対象に,当確授業の最初の回に,個人の遅れに対する態度(VODKA2005),主観的遅れ生起頻度,楽観性(MOAI-4)が質問紙調査により測定された。また,全8回の授業を通じて,各調査対象者の遅刻および欠席状況が記録された。授業終了後,授業場面で生起する遅刻,欠席の頻度あるいは時間と,個人の遅れに対する態度,主観的遅れ生起頻度,楽観性との関連が吟味された。相関係数に基づく分析の結果,授業場面における遅刻,欠席の生起頻度は,自分の遅れに対する罪悪感と関連することが示された。
  • 小城 英子, 坂田 浩之, 川上 正浩
    聖心女子大学論叢 108 280-246 2007年1月  
    日本において,不思議現象を扱ったテレビ番組は1970年代に登場し,大半は捏造といわれているにもかかわらず,高い視聴率を獲得してきた。こうした番組は1995年のオウム事件の影響で一斉に自粛されたが,2000年代に入って“スピリチュアル”や“カウンセリング”といったキーワードと共に,ポジティブなコンテクストに乗せられて再登場した。本研究では,不思議現象とマス・コミュニケーションについて,今までの流れと背景を整理し,不思議現象に対する受け手の態度との関連について問題提起を行った。<br /> 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 辻 弘美, 川上 正浩
    人間科学研究紀要 6(6) 63-73 2007年1月  
    本研究では,携帯型唾液アミラーゼ活性測定器(cocorometer,ニプロ社)を用いて,唾液アミラーゼ活性の変化を主観的ストレス測定尺度POMS(Profile of Mood Scale)との関連性から検討した。102名の女性が実験に参加し,ストレス負荷課題と想定された鏡映描写課題の前後に,POMSにより主観的ストレスが,cocorometerにより唾液アミラーゼ活性が測定された。データに対して2要因(主観的ストレスの変化方向:[ストレス増加・ストレス減少]×cocorometer測定:[課題前・課題後])の分散分析を実施したところ,POMSの下位尺度である怒り-敵意尺度における主観的ストレスの変化が,唾液アミラーゼ活性における変化と関連していることが示された。本結果は,今後の簡易ストレス測定の妥当性をある程度保証するものであると考えられる。
  • 奥田 亮, 川上 正浩, 坂田 浩之, 佐久田 祐子
    日本心理学会大会発表論文集 70 1EV154-1EV154 2006年11月3日  
  • 小城 英子, 川上 正浩, 坂田 浩之
    聖心女子大学論叢 107 220-181 2006年7月  
    本研究では,不思議現象に対する態度を探索的に測定することを目的として,女子大学生を対象に質問紙調査を行った。その結果,不思議現象に対する態度は“不思議現象に対する恐怖”“霊体験・霊信奉”“占い・呪術嗜好性” “科学性の信奉” “占い的中体験”の5因子に分類され,回答者においては“不思議現象に対する恐怖”と“占い・呪術嗜好性”が高い傾向が見られた。信奉層は“不思議現象信奉層” “科学性信奉層” “一般層” “中立層”の4つに分類された。<br /> 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 川上 正浩
    人間科学研究紀要 5(5) 79-87 2006年1月  
    本研究では、虚記憶の生起に、リスト内で呈示される、CL語(記銘時には呈示されないが、記銘時に呈示される単語と連想関係にある語)と連想関係にある項目(連想関係項目)の数が及ぼす影響について明らかにすることを目的とし、さらに、この連想関係項目数の効果に対して、CL語に対する意図的推測が影響を及ぼすか否かについて検討することを目的とした。このため、特定のCL語と連想関係にある10単語、8単語、6単語からなる単語リストをそれぞれ3リスト用意した。連想関係項目数が10単語に満たないリストについては、無関連項目を加えることにより、いずれのリストも10単語からなる構成とした。これらの9リストを一通りのランダムな順に記銘、自由再生し、すべてのリストの記銘、自由再生を終えた後で、再認課題を行うことを被験者に求めた。リスト構造に対する教示を行わない統制条件、リスト構造について教示し、CL語を意図的に推測するよう促すCL語推測条件、リスト構造について教示し、CL語をも呈示するCL語呈示条件の3つの条件を設定し、再認課題における虚記憶(CL語の誤った再認)の生起率を比較した。実験の結果、教示条件による効果は認められず、CL語推測条件およびCL語呈示条件においても、統制条件と同程度の虚記憶(虚再認)が生起していることが示された。一方で、連想関係項目数の効果は認められ、より多くの連想関係項目の存在が、より高い虚記憶の生起を促す傾向にあることが示された。
  • 川上 正浩
    人間科学研究紀要 4(5) 71-78 2006年1月  
    大学生活をスタートさせる新入生は、新規な刺激である大学生活に対してさまざまな不安を持っていると予想される。こうした不安の解消が、その後の大学生活を十全なものにするには不可欠である。本研究では、女子大学心理学科に入学した新入生を対象に、大学生活に対する不安についての質問紙調査を実施した。この、新入生に対するデータ収集を3年度に渡って実施し、このデータを対象に、年度ごとの新入生のデータを比較検討することにより、年度間の差異および共通性に注目した。3年間の調査を通じて、大学生活不安に関する評定値や、大学生活不安と達成動機、社会的スキルとの関係については、比較的安定していることが見て取れた。一方で、大学生活不安の下位尺度である大学不適応については、必ずしもその理由が一貫したものでないことが示唆された。今後、こうした大学不適応感をいかにして検出するのか、またその大学不適応感に大学としていかに対応するのかを含めた検討が必要とされている。
  • 藤田 知加子, 川上 正浩
    読書科学 49(2) 72-82 2005年7月  査読有り
    認知心理学的実験を行うにあたり,その刺激材料として用いられる単語の属性を厳密に統制することが必要となる。本研究では,こうした統制に用いる資料を作成するため,パーソナルコンピュータ上の辞書であるATOK辞書から選択された5拍〜10拍の拍をもつカタカナ表記語434語について,質問紙調査法を用いて,その主観的出現頻度と,主観的表記頻度とを調査した。434語の主観的出現頻度及び主観的表記頻度が一覧表として報告された。<br /> 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 川上 正浩
    人間科学研究紀要 4(4) 87-94 2005年1月  
    本研究では、虚記憶の生起にCL語(記銘時には呈示されないが、記銘時に呈示される単語と連想関係にある語)に対する意図的推測が及ぼす影響について明らかにすることを目的とする。このため、特定のCL語と連想関係にある15単語からなる単語リスト、8リストを順に記銘、自由再生し、すべてのリストの記銘、自由再生を終えた後で、再認課題を行うことを被験者に求めた。リスト構造に対する教示を行わない統制条件、リスト構造について教示し、CL語を意図的に推測するよう促すCL語推測条件、リスト構造について教示し、CL語をも呈示するCL語呈示条件の3つの条件を設定し、再生課題および再認課題における虚記憶(CL語の誤った再生や再認)の生起率を比較した。記銘時における各単語の呈示時間を2秒とした実験1においては、再生課題、再認課題とも、統制条件とCL語推測条件との間の虚記憶の生起率に差異は認められなかった。各単語の呈示時間を5秒とした実験2においては、再生課題においてCL語推測条件での虚記憶の生起率が統制条件よりも高いことが示された。再認課題においては、両条件間に差異は認められなかった。以上の結果から、CL語の意図的な推測はCL語に対する虚再生を促すことが示唆された。
  • 吉橋 由香, 藤田 知加子, 川上 正浩
    中京大学社会学部紀要 20(1) 19-31 2005年  
    自由連想を用い,PDD 児の意味ネットワークの構造および活性化と過活性化の抑制について検討した。その結果から,呈示された刺激語からの自由連想を行う際に,確かに意味ネットワークに沿った言語表象に活性化の伝播が生じるが,感情を伴う刺激語や抽象度の高い刺激語をもとに,意味ネットワークを活性化させることの苦手さや思い浮かんだ不適切な情報を抑制することの困難さが示唆された。また個人的なエピソードや限定された・詳細すぎる反応が多く見られたことから,個々のエピソードが意味記憶に汎化されにくい可能性,意味ネットワークの体制化が難しい可能性を想定して今後の研究を重ねることが重要であると考えられた。<br /> 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 大阪樟蔭女子大学人間科学研究紀要 4 87-94 2005年1月  
    本研究では,虚記憶の生起に,CL語に対する意図的推測が及ぼす影響について明らかにすることを目的とする。リスト構造に対する教示を行わない統制条件,リスト構造について教示し,CL語を意図的に推測するよう促すCL語推測条件,リスト構造について教示し,CL語をも呈示するCL語呈示条件の3つの条件を設定し,再生課題および再認課題における虚記憶の生起率を比較した。記銘時における各単語の呈示時間を2秒とした実験1においては,再生課題,再認課題とも,統制条件とCL語推測条件との間の虚記憶の生起率に差異は認められなかった。各単語の呈示時間を5秒とした実験2においては,再生課題においてCL語推測条件での虚記憶の生起率が統制条件よりも高いことが示された。以上の結果から,CL語の意図的な推測はCL語に対する虚再生を促すことが示唆された。
  • 坂田 浩之, 佐久田 祐子, 奥田 亮, 川上 正浩
    人間科学研究紀要 4(4) 75-86 2005年1月  
    佐久田・奥田・川上・坂田(2003)は、大学生が新入生を対象としたオリエンテーションに何を期待し、またそれに参加してどのようなことを獲得したと考えているかについて調査を行った。しかしそのような期待や獲得感は,どのような形態のオリエンテーションを経験したかによって異なってくるであろう。そこで本研究では、異なった形態で行われたオリエンテーションに対し、学生がどのようなことを期待し獲得したと考えるかについて調べることを目的とし、調査を行った。本研究と、比較対象とされた佐久田ら(2003)の研究におけるオリエンテーションとの大きな形態上の相違点は、(1)学外で行われること(2)一泊二日で行われる(それに伴い内容も豊かになること)こと(3)"大学生活"に関する情報の提示があること、である。調査の結果、これらの相違がオリエンテーションに対する態度に与える影響として、(2)一泊二日で行われること(内容が豊かになること)と(3)"大学生活"情報の提示が、オリエンテーションは大学への帰属感を高める行事であり、大学4年間を過ごす上での大切な情報を獲得できる機会であるという認識を確かなものにする効果を持つことなどが示された。
  • 藤田 知加子, 川上 正浩, 行廣 隆次
    中京大学社会学部紀要 19(2) 81-93 2004年  
    本研究では,Roediger &amp; McDermott(1995)の実験パラダイムを用い,高機能広汎性発達障害(HFPDD)を持つ児童および生徒群と健常の対照群とを対象に,虚記憶(FM)の生起に群間の違いが認められるか否かを検討した。その結果,(1)HFPDD児群は対照群よりも正再生率が低いが正再認率に群間差は認められない,(2)再生テストにおけるFMの生起率に群間差は認められない,(3)再認テストにおけるFMの生起率は,HFPDD児群の方が対照群よりも有意に高い,(4)系列位置効果における群問差は認められないことが示された。以上の結果より,HFPDD児群は実際には呈示されていない項目に対し,正しく呈示されていないと峻別する処理の過程に問題を持っていること,項目の記銘自体にではなく想起の過程に問題があることが示唆された。
  • 仲谷 兼人, 川上 正浩
    人間科学研究紀要 3(3) 69-79 2004年1月  
    大学教育の情報化は時代の趨勢であるが、学生をとりまく情報環境はそれを遥かに超える速度で変化し続けている。本研究では専門教育における多様な要求に応えるプログラム開発の基礎資料として、心理学関連学科に在籍する学生を対象に、所有する情報環境とリテラシー能力に関する質問紙調査を横断的・縦断的に実施した。調査結果からは着実な情報環境の充実とリテラシー能力の向上が確認されたが、携帯電話、携帯メールの急速な普及など新たに検討すべき要素が付け加わったことも示された。また情報環境、リテラシー能力と基礎教育科目の評価の間に関連性が認められることについても検討がなされた。
  • 川上 正浩, 坂田 浩之, 佐久田 祐子, 奥田 亮
    人間科学研究紀要 3(3) 57-68 2004年1月  
    心理学科の新入生を対象としたオリエンテーションにおいて、学生たちがそのような企画に何を期待し、何を得たと考えているかについて、学生の個人差の観点から検討を加えた。本研究において検討された個人差は、大学生活をスタートする際の大学内の交友関係に影響を及ぼすと想定された出身校(内部生 vs 外部生)と、大学生活をスタートする際の大学外の交友関係に影響を及ぼすと想定された居住形態(自宅生vs 下宿生)の2つであった。これらの要因とオリエンテーションに対する態度との関連を検討したところ、内部生よりも外部生で、大学で親しい交友関係を築いたり、自分の生活の場についての情報が得たりする機会をより積極的に、強く求めていること、またオリエンテーションを企画として充実したものであると考えていることなどが示された。また自宅生と下宿生といった個人差がオリエンテーションへの期待や評価あるいは学生生活の満足感に与える影響はあまり大きくなく、このことはオリエンテーションそのものがあくまで大学内での交友関係や適応といったものを射程にしていることによる結果であると解釈された。
  • 藤田 知加子, 川上 正浩
    読書科学 47(4) 119-127 2003年12月  
    文章を読みながら特定の文字を検出する文字検出課題を用い,漢字仮名混じり語においても,語を単位とした視覚的表象が存在するか否かを検討した。実験の結果,親近性の高い表記である「考える」中の「え」は,親近性の低い表記である「かんがえる」中の「え」よりも検出ミス率が高いことが示され,このことから「考える」のような漢字仮名混じり語においても,視覚的表象が存在すると解釈された。<br /> 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 奥田 亮, 川上 正浩, 坂田 浩之, 佐久田 裕子
    人間科学研究紀要 2(2) 73-82 2003年1月  
    心理学科の新入生を対象としたオリエンテーションにおいて、学生たちがそのような企画に何を期待し、何を得たと考えているかについて、個々の学生のpersonalityとの関連性から検討した。その結果、オリエンテーションを「楽しむ」企画として期待を寄せる側面と、オリエンテーションを対人関係等の端緒とすることに期待する側面が窺われ、特に後者の達成にはpersonalityの諸側面が様々に関与していることが示唆された。このことから、学生生活を基盤づけるような対人関係の充実を促すきっかけとして、オリエンテーションを企画することが重要と考えられた。
  • 佐久田 祐子, 奥田 亮, 川上 正浩, 坂田 浩之
    人間科学研究紀要 2(2) 59-71 2003年1月  
    心理学科の学生が、新入生対象のオリエンテーションに対してどのような期待を持っているのか、また本年度オリエンテーションを実際に経験した一回生がそこで何を得たのか調査を行った。の抱いている期待や獲得感に関する基礎データと、それらを構成する下位要素がどのように体系づけられているかが明らかにされた。本結果は、新入生が何を求めているのか、どのような工夫を行えば新入生のその後の大学生活を効果的に方向付けることができるのかを示す、今後のオリエンテーション企画構成の指針となるものと思われる。
  • 川上 正浩
    人間科学研究紀要 2(2) 49-57 2003年1月  
    当該単語と1文字だけが異なる単語(類似語)の存在が、単語認知過程におよぼす影響を吟味するため、本研究では類似語数そのものを統制した上で、類似語を生み出す文字位置が単語の語彙判断課題における反応時間に及ぼす影響を検討した。全く類似語を持たない単語(base条件)と、最初の位置のみで類似語を持つN1条件、中央の位置のみで類似語を持つN2条件、最後の位置のみで類似語を持つN3条件の3条件に属する単語とに対する語彙判断に要する反応時間が比較された。通常カタカナで表記されるカタカナ3文字表記語をカタカナで表記した実験1においては、N2条件、N3条件でbase条件に較べて反応時間が長いことが示されたが、N1条件についてはbase条件との間に反応時間の差違は認められなかった。刺激を通常見慣れないひらがな表記で表記した実験2では、実験1で認められた条件間の反応時間の差違は認められなかった。以上の結果から、カタカナ3文字表記語に対しては正書法的なレベルで、左から右への系列的な処理がなされている一方で、単語の輪郭が重要な意味を持つような、単語全体を一括した処理もなされている可能性が示唆された。
  • 川上 正浩
    読書科学 46(4) 132-139 2002年12月  
    本研究ではカタカナ文字間の主観的な形態的類似性を調査し,報告した。カタカナ71文字を材料とし,これらの任意の組み合わせ(2,485組)に対して被験者の主観的形態的類似性評定を求めた。2,485組の文字ペアは25のリストにランダムに分割され,それぞれのリストに対して110名から120名の被験者による主観的評定がなされた。本論文には,カタカナ71文字のすべての組み合わせに対する主観的形態的類似性評定値が記載されている。この結果に基づき,任意の文字数の等しいカタカナ文字列に対して,その形態的留時勢に関する評価を行うことが可能となる。
  • 川上 正浩
    読書科学 46(3) 98-104 2002年10月  
    本研究では,川上(1998)が報告している資料に基づく類似語数と,カタカナ2文字組を手がかりとして,被験者が産出可能なカタカナ3文字表記語の数とが対応しているのか否かが吟味された。被験者は,カタカナ2文字組に1文字を補充して,カタカナ3文字表記語を産出することを求められた。実験の結果,川上(1998)に基づく類似語数と被験者が産出した単語数との間に有意な相関が,川上(1998)が参照した辞書である岩波広辞苑第四版と被験者が有する心的辞書との間に対応があることが示された。
  • K Tamaoka, K Kirsner, Y Yanase, Y Miyaoka, M Kawakami
    BEHAVIOR RESEARCH METHODS INSTRUMENTS & COMPUTERS 34(2) 260-275 2002年5月  
    In 1981, the Japanese government published a list of the 1,945 basic Japanese kanji (Jooyoo Kanji-hyo), including specifications of pronunciation. This list was established as the standard for kanji usage in print. The database for 1,945 basic Japanese kanji provides 30 cells that explain in detail the various characteristics of kanji. Means, standard deviations, distributions, and information related to previous research concerning these kanji are provided in this paper. The database is saved as a Microsoft Excel 2000 file for Windows. This kanji database is accessible on the Web site of the Oxford Text Archive, Oxford University (http://ota.ahds.ac.uk). Using this database, researchers and educators will be able to conduct planned experiments and organize classroom instruction on the basis of the known characteristics of selected kanji.
  • 川上 正浩
    読書科学 46(1) 27-34 2002年4月  査読有り
    本研究では音韻的複雑性の一つである発音容易性が,カタカナ4文字表記語を対象として調査,報告された。藤田(1998)から504語の項目が選定され,4つのサブグループに分割された。項目の並び順を相殺した8つのリストを作成し,各項目に対する主観的な発音容易性評定を求めた。分析の結果発音容易性と親近性の間に相関が認められた。本調査の結果はカタカナ表記語を対象とした心理学的実験を行う際の発音容易性の基準となる。
  • 川上 正浩
    人間科学研究紀要 1(1) 43-52 2002年3月  
    One major problem of the process of visual word recognition concerns the role of phonology. Many studies have approached this issue by manipulating phonological complexity in various tasks involving semantic or lexical access. In this article, pronounceability, one of the phonological complexities, for Japanese 3-letter katakana words was investigated. A total of 123 university students were the participants of this study. Four hundred and forty-nine Japanese 3-letter katakana words were selected from the pool reported by Kawakami & Fujita (1998). They were arbitrarily divided into four subgroups. Four lists were constructed by arranging items in each subgroup in a random order, and other four lists were also constructed by reversing item order of each of former four lists. One of these eight lists was given to each participant. The participant was asked to rate pronounceability of each 3-letter katakana word on 5-point scale. The mean pronounceability and standard deviation were calculated for each 3-letter katakana word and reported in Table 3. The result also revealed that pronounceability correlates with subjective familiarity reported by Kawakami & Fujita (1998). This table may be employed to provide normative pronounceability data for experimental studies using Japanese 3-letter katakana words.
  • 川上 正浩
    心理学研究 73(4) 346-351 2002年  査読有り
    The purpose of this study was to make a clear distinction between the effects of neighborhood size (Coltheart, Davelaar, Jonasson, & Besner, 1977) and that of kanji character frequency on the processing of two kanji compound words (jukugo). Kanji characters found in many compound words tend to be frequent, so neighborhood size of jukugo and the character frequency of the component kanji of these jukugo tend to be interrelated. In this study, the effect of neighborhood size on jukugo with medium subjective frequency was investigated controlling kanji character frequency. In an experiment using a lexical decision task with 30 participants, neighborhood size, front kanji character frequency, and. rear kanji character frequency of jukugo were manipulated. The results showed that both the neighborhood size and the kanji character frequency affected the lexical decision of jukugo. The fact that there was no interaction between front and rear kanji character frequencies suggests that front and rear characters of jukugo with medium frequency were processed in a serial fashion.
  • 川上 正浩
    心理学研究 72(6) 528-534 2002年  査読有り
    This study examined the effect of neighborhood size on the recognition of Japanese katakana words. Neighbors of a given katakana word were defined in two ways; kana-level neighbor is a katakana word that can be constructed by changing one letter of the target word preserving the other letter positions, and phoneme-level neighbor is a katakana word that can be created by changing one phoneme (consonant or vowel) preserving the other phoneme positions of the target. In Experiment 1, 30 university students participated in a lexical decision task and numbers of kana-level neighbor were manipulated. The result showed that the number of kana-level neighbor had an inhibitory effect on lexical decision of low familiarity katakana words. In Experiment 2, 30 university students participated in a lexical decision task and numbers of phoneme-level neighbor were manipulated. The result showed that the number of phoneme-level neighbor had no effect on lexical decision of katakana words. These results suggest that neighbors affect each other on their orthographic representation in the recognition of low familiarity Japanese katakana words.
  • 川上 正浩
    読書科学 45(2) 60-67 2001年7月  
    視覚呈示された単語の認知過程において,当該単語と類似した単語の活性化が議論されている。 本研究ではColtheart et al.(1977)の定義に基づき,漢字二字熟語の類似語数を操作した。 38人の被験者を対象に語彙判断課題を用い,漢字二字熟語の処理過程に類似語数が及ぼす影響を検討した。 実験の結果,漢字二字熟語の類似語数は語彙判断過程に促進的な影響を及ぼすことが示された。 この結果は相互活性化モデルと整合的な結果である。
  • 藤田知加子, 川上正浩, 行広隆次, 辻井正次, 杉山登志郎
    小児の精神と神経 41(2/3) 191 2001年6月30日  
  • 川上正浩, 行広隆次, 藤田知加子, 辻井正次, 杉山登志郎
    小児の精神と神経 41(2/3) 191-192 2001年6月30日  
  • 分担執筆, 加藤公子, 吉崎一人, 川上正浩
    コミュニケーションと人間 10 61-70 2001年3月  
    ターゲットとなる情報と意識的な処理の対象とはならないディストラクタ(周辺情報)を同時に呈示して,ターゲット情報の処理に対する半球内,ならびに半球間での影響について検討した。色漢字をターゲットとし,四角あるいは丸の色パッチをディストラクタとしたストループ課題を用いた実験の結果,脳梁は両半球にターゲットとディストラクタが別々に入力され,ターゲットの同定にディスタラクタが妨害を与える状態であっても。その情報を遮断することはないことが示された。<br /> 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 川上 正浩
    名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要 心理発達科学 48 343-358 2001年  
    国立情報学研究所で電子化したコンテンツを使用している。
  • 川上 正浩
    名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要. 心理発達科学 47(47) 430-430 2000年12月  
    国立情報学研究所で電子化したコンテンツを使用している。
  • 川上 正浩
    読書科学 44(4) 150-159 2000年12月  
    JIS一種に属する漢字を前漢字,後漢字とする漢字二字熟語の累積類似語頻度を,Macintosh版岩波広辞苑第四版(新村出記念財団,1995)による類似語調査(川上,1997)と国立国語研究所(1997)による熟語の出現頻度とに基づいて算出した。JIS一種に属する漢字それぞれに対して,当該漢字を前漢字とする累積類似語頻度,当該漢字を後漢字とする累積類似語頻度,またこれらの合計である総累積類似語頻度が示された。漢字二字熟語あるいは漢字二字からなる擬似熟語の認知過程の検討に際して,本研究の算出結果による刺激語の統制が期待される。
  • 分担執筆, Saito, H, Kawakami, M, Yanase, Y, Masuda, H
    Acta Psychologica Sinica 32(Suppl.) 47-55 2000年12月  
    川上・齋藤・柳瀬(2000)のデータの再分析を行った。擬似熟語に対する熟語らしさ評定課題において,被験者が“知っている”とした上で“辞書に記載されている”とする判断と,“知らない”とした上で“辞書に記載されている”とする判断とを分離して,川上・齋藤・柳瀬(2000)の解釈を再吟味した。分析の結果,“知らない”とした上で“辞書に記載されている”とする判断に被験者の知識量に伴うV字型効果が認められ,川上・齋藤・柳瀬(2000)らの解釈の整合性が示された。<br /> 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 川上 正浩
    名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要. 心理発達科学 47 325-374 2000年  
    国立情報学研究所で電子化したコンテンツを使用している。
  • 川上 正浩
    名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要. 心理発達科学 47 375-406 2000年  
    国立情報学研究所で電子化したコンテンツを使用している。
  • 川上 正浩, 齋藤 洋典, 柳瀬 吉伸
    認知科学 7(4) 303-318 2000年  
    Saito & Tsuzuki (1989) investigated transcription process from KANA to KANJI compound-word. In their experiment, many pseudo compound words were produced by undergraduate students. To investigate an evaluation process for these pseudo compound words, compound-wordlikeness evaluation task for these pseudo compound words was conducted. Subjects' task was to judge whether a stimulus is legitimate compound word which appears in a dictionary. In a series of 4 experiments, subjects regarded some pseudo compounds as real existing compounds, and subjects' compound-wordlikeness judgement was affected by their knowledge on compound words. The results suggested that we acquire common meta knowledge for compound-acceptability (whether real or pseudo) through individual learning of single Kanji characters and real compounds, and through this meta knowledge, individual knowledge on real compound words affect the judgement of compound-wordlikeness of pseudo compound words.
  • 川上 正浩
    読書科学 43(2) 56-65 1999年7月  
  • 読書科学 43(2) 56-65 1999年7月  
    川上(1999)のカタカナバイグラム頻度表に基づき,カタカナ4文字語1627語それぞれのバイグラム頻度を報告した。具体的にはカタカナ4文字語から抽出される3つのカタカナバイグラムが当該位置に出現する頻度の合計を,当該単語のカタカナバイグラム頻度と定義し,カタカナ4文字語それぞれのカタカナバイグラム頻度を一覧表として示した。本研究の結果を用いた心理実験材料(単語,非単語)の統制が期待される。
  • 分担執筆, Saito, H, Masuda, H, Kawakami, M
    Brain & Language 68(1-2) 75-81 1999年6月  
    左右分離漢字を材料とし,その右部品(旁)が有する音韻情報が,当該漢字の命名時間に及ぼす影響を検討した。右部品を共有する漢字群で,漢字の音韻が一貫しているか否かを音韻の一貫性(consistency),漢字全体の有する音韻と右部品が漢字として有する音韻とが一致しているか否かを右部品が有する音韻の妥当性(validity)と定義し,これらを操作して実験を行った。実験の結果,右部品が有する音韻の一貫性(consistency)と妥当性(validity)とが,いずれも命名時間に影響を及ぼし,漢字一語(全体)の認知に際してその部品(部分)の特性が影響を与えることが示された。またこの効果は比較的高頻度の漢字においても認められることも明らかにされた。<br /> 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 川上 正浩
    読書科学 43(1) 1-12 1999年4月  
  • 川上 正浩
    名古屋大學教育學部紀要 教育心理学科 46 245-264 1999年  
    国立情報学研究所で電子化したコンテンツを使用している。
  • 川上 正浩, 辻井 正次, 行廣 隆次
    名古屋大學教育學部紀要 教育心理学科 46 111-117 1999年  
    The focus of this article is on developing an understanding of the complexities of Learning Disorders and its various subtypes using the viewpoint and paradigm of cognitive psychology. With 9 Learning Disorder children as subjects, letter search task was employed. In the experiment, words or nonwords written in hiragana were presented on a CRT display. Subjects were asked to press the corresponding key whether there was target character (vowel characters : "あ", "い", "う", "え", or "お") in the displayed letter strings. The global trend of our data shows word superiority effect on letter search task, it means that letters in words were detect faster than letters in nonwords. However the data from a subject (a 9years old boy with severe Reading and Writing Problems) did not show the word superiority effect. The case was investigated in details and the possibility that Learning Disorder has a subtype with difficulty in using whole word visual representations was discussed.国立情報学研究所で電子化したコンテンツを使用している。
  • 川上 正浩
    読書科学 43(1) 36537-36537 1999年  
    広辞苑第四版に基づき,カタカナ4文字語を構成するカタカナバイグラム(カタカナ2文字の組合せ)の出現頻度を,当該カタカナバイグラムの出現する位置ごとに算出した。カタカナ4文字語1627語に含まれる全てのカタカナバイグラムについて,その位置毎のバイグラム頻度及びその出現位置を無視したカタカナバイグラム頻度を一覧表として示した。本研究の結果を用いた心理実験材料(単語,非単語)の統制が期待される。
  • 川上 正浩, 藤田 知加子
    読書科学 42(4) 125-134 1998年12月  
    認知心理学的実験を行うにあたり,その刺激材料として用いられる単語の属性を厳密に統制することが必要となる。本研究では,こうした統制に用いる資料を作成するため,パーソナルコンピュータ上の辞書であるATOK辞書から選択された3拍カタカナ表記語449語について,質問紙調査法を用いて,その主観的出現頻度と,主観的表記頻度とを調査した。449語の主観的出現頻度及び主観的表記頻度が一覧表として報告された。<br /> 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, Saito, H, Masuda, H, Kawakami, M
    Reading and Writing: An Interdisciplinary Journal 10(3-5) 323-357 1998年10月  
    漢字2語を短時間先行呈示し,probeと呼ばれる後続漢字が,先行した漢字2語の中に含まれていたか否かを判断する課題を用い,漢字を構成する部品の形態情報,音韻情報の活性化について検討した。先行する漢字としては存在しないが,これらに含まれる部品によって構成されるprobe漢字に対して誤った再認が認められることが示された。またこの虚再認の生起パターンから,形態情報と音韻情報との交互作用について論じた。<br /> 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 分担執筆, 齋藤洋典, 山崎 治, 柳瀬吉伸, 増田尚史, 川上正浩
    マルチメディアと通信を利用した日本語学習支援ツールの開発(平成9年度科学研究費補助金(基盤研究(A)(1))研究成果報告書) 189-195 1998年3月  
    漢字学習を支援するための漢字部品結合ゲーム「ドナウ(DoNow)」の難易度に関して検討を行った。「ドナウ(DoNow)」は,画面上に配置された漢字部品を,それらが漢字を構成するように2個ペアにして画面上から取り除き,すべての部品を取り除くことを目的としたパズルゲームである。実験の結果,呈示される部品の潜在的結合数と,詰み筋の数を規定する配置構造とがゲームの難易度に影響を及ぼしていることが示された。<br /> 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 川上 正浩
    名古屋大學教育學部紀要 教育心理学科 45(45) 95-139 1998年  
    国立情報学研究所で電子化したコンテンツを使用している。

MISC

 64

書籍等出版物

 13
  • 編者, 速水敏彦, 分担執筆, 速水敏彦, 氏家達夫, 藤村宣之, 橘 春菜, 小塩真司, 小平英志, 平石賢二, 中西良文, 西田裕紀子, 川上正浩, 清河幸子, 中谷素之, 石井秀宗, 吉田俊和, 鈴木有美, 西口利文, 高井次郎, 金井篤子, 浦上昌則, 本城秀次, 河野荘子, 永田雅子, 金子一史, 窪田由紀, 森田美弥子, 松本真理子 (担当:共著)
    名古屋大学出版会 2013年4月
    ときどきの政策や潮流に左右されない,教育心理のもっともベーシックな知識とは何か。「教える-学ぶ」 関係の心理を丁寧に解説し,基礎の確実なマスターを通じて応用力を養うことを目指す。教員・子どもをめぐる環境変化を超えて,その発達支援を支える知恵の詰まった信頼のテキスト。本人は第7章「学習の基礎を考える」を担当し,学習を支える心理学的理論や,記憶,思考の過程について解説した。担当部分:第7章 学習の基礎を考える(p.98-111.)
  • 編者, 水野りか, 分担執筆, 水野りか, 柳谷啓子, 清河幸子, 川上正浩 (担当:共著)
    ナカニシヤ出版 2011年6月
    実験心理学・臨床心理学・知識工学・情報工学・心理言語学・社会学などさまざまな領域で活用できる,3モーラの漢字・ひらがな・カタカナ表記語300語の刺激語とその連想語の最新データベースである。延べ934名を対象とした大規模調査から作成された。表を収めた書籍であるが,このデータベース(Excelファイル)を収録したCD-ROM付として刊行された
  • 編者, 大野木裕明, 宮沢秀次, 二宮克美, 新美明夫, 分担執筆, 鈴木 聡, 澤田忠幸, 赤澤淳子, 土肥伊都子, 齊藤誠一, 宮沢秀次, 林 文俊, 岡本真一郎, 河合優年, 高橋晋也, 大野 久, 川上正浩, 田中俊也, 荷方邦夫, 三和 優, 中島 実, 千野美和子, 大野木裕明, 津村俊充, 宮川充司, 杉下守男, 諸井克英, 林 洋一, 金井篤子, 前田基成, 宇田 光, 林 潤一郎, 宗方比佐子, 浅野敬子, 松井 豊, 山岸明子, 二宮克美
    ナカニシヤ出版 2007年4月
    心理学に興味を持つ人が,自分で「やってみる」ことにより心理学のおもしろさを実感できるよう意図されたテキスト。本人は第2部B4「言語の理解(漢字と仮名の処理)」を担当し,日本語における言語情報処理について,特に漢字と仮名という表記の親近性の観点から解説した。 総頁149 担当部分:第2部B4言語の理解(漢字と仮名の処理)
  • 編者, 石田 潤, 谷口 篤, 分担執筆, 石田 潤, 谷口 篤, 川上正浩, 松浦 均, 森上幸夫, 岩原昭彦
    北大路書房 2004年4月
    心の仕組みや心の働きに関する知識を濃縮したエッセンスを単文で示し,素早く知識の要旨がつかめることを目的として編集された心理学のテキストである。担当部分である1章,2章では,知覚心理学および学習心理学のトピックを解説した。入門書のレベルにこだわらず,専門性が高いものであっても知っていれば有益だと思われる内容は積極的に取り入れた。 総頁205 担当部分:1章 見る,聞く p.1-16。 2章 学ぶ,身につく p.17-28
  • 編者, 大野木裕明, 中澤 潤, 分担執筆, 大野木裕明, 中澤 潤, 三嶋博之, 浜崎隆司, 内山伊知郎, 二宮克美, 白石敏行, 羽成隆司, 曽我祥子, 岡田圭二, 松崎 学, 川上正浩, 中島 実, 高橋 綾, 竹原卓真, 植村善太郎, 榎本淳子, 大河内祐子, 柳瀬亮太, 関塚麻由, 日下部典子, 柴橋祐子
    北大路書房 2002年8月
    本書では,心理学で卒業論文を書くことを目指している大学生,特に心理学研究法の「勘どころ」をマスターしたいと願っている読者を対象に,心理学の研究法の基礎的な力をレッスンすることを意図して編集されている。担当部分である第12章「データ収集をめぐる落とし穴」では,心理学におけるデータ収集段階で陥りやすいミスと,それへの対象法について問題形式で解説を行った。 総頁174 担当部分:12章 データ収集をめぐる落とし穴

講演・口頭発表等

 253

共同研究・競争的資金等の研究課題

 8

作成した教科書

 2
  • 件名
    アカデミックスキルズAワークブック
  • 件名
    アカデミックスキルズBワークブック

教育上の能力に関する大学等の評価

 1
  • 件名
    教員活動評価(2020年度)学長顕彰
    年月日(From)
    2021/03/05
    年月日(To)
    2021/03/05
    概要
    教員活動評価に関して学長顕彰を受けた。

その他(職務上の実績)

 5
  • 件名
    樟蔭学園100周年記念プレイベント講師
    年月日(From)
    2016/08/21
    年月日(To)
    2016/08/21
    概要
    標記イベントにおいて,心理学ミニ講座「トリックの心理学」の講師を務めた。
  • 件名
    香芝市立二上小学校育友会主催教育講演会講師
    年月日(From)
    2019/11/19
    年月日(To)
    2019/11/19
    概要
    標記講演会において,講演「思い込みの心理学」の講師を務めた。
  • 件名
    香芝市市民公開講座講師
    年月日(From)
    2019/10/30
    年月日(To)
    2019/10/30
    概要
    標記講座において,講演「ケータイ依存の心理学」の講師を務めた。
  • 件名
    香芝市保健・養護教育研究会及び香芝市健康・安全教育研究会夏季合同研修会講師
    年月日(From)
    2021/08/02
    年月日(To)
    2021/08/02
    概要
    標記研修会において,講演,「ケータイ依存の心理学」の講師
    を務めた。
  • 件名
    上宮高校PTA対象講演会
    年月日(From)
    2021/06/12
    年月日(To)
    2021/06/12
    概要
    「ケータイ依存の心理学」について講演を行った。

学会や研究会等での役職

 1
  • 学会名
    東海心理学会
    役職名
    理事
    期間(開始)
    2018/06
    期間(終了)
    2021/07