研究者業績

川上 正浩

カワカミ マサヒロ  (Masahiro Kawakami)

基本情報

所属
大阪樟蔭女子大学 学芸学部 心理学科 教授
学位
博士(心理学)(2017年3月 名古屋大学)

研究者番号
40242789
J-GLOBAL ID
200901066914335689
researchmap会員ID
1000023676

委員歴

 3

論文

 167
  • 奥田 亮, 川上 正浩, 坂田 浩之, 佐久田 祐子, 川野 佐江子, 川端 康之
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 6 3-12 2016年1月  
    筆者らはこれまで、大学における全学科学生を対象とした帰属感高揚プログラムを開発してきた。本研究では、それまでのVTR を改善し、かつ受講生の所属する学科教員が登壇した2014 年度以降のプログラムの方が、2013 年度のプログラムに比べてより効果的であるかを再検証し、さらにその効果について「教員の対談」に注目して分析し検討することを目的とした。質問紙調査の結果、2014 年度以降のプログラムの方が効果的であり、特に教員の対談の効果が高まっていることが示された。さらに教員の対談の狙いを語りの内容から分析したところ、①フランクに自身の学生時代を示すことで、受講生の教員に対する親近感を高める、②自身の体験を踏まえて、大学・学科に関して語りかけ、受講生の大学生活の内省と帰属意識を促す、③個としての成長の取り組みを示し、呼びかけることで、成長の場として今の大学生活への自己関与意識を高め、帰属感につなげる、といった内容に分類され、受講者にとって親近性の高い教員がそれらの狙いに沿って語ることで、プログラムの効果が高まることが示唆された。
  • 小城 英子, 坂田 浩之, 川上 正浩
    聖心女子大学論叢 125 116-99 2015年6月  
  • 小城英子, 坂田浩之, 川上正浩
    聖心女子大学論叢 125 99-116 2015年6月  
    本研究の目的は,中学生,高校生,大学生の比較を通じて,不思議現象( paranormal phenomenon )に対する態度がどのように発達するのかを検証することであった。調査対象者は,すべて同系列のカトリック系学校に通う女性であった。調査の結果,年齢が上がるともに不思議現象を娯楽的に楽しむ娯楽的享受層が減り,不思議現象に対して懐疑的な懐疑層が増えることが示唆された。また,年齢層が上がるとともに一般層において娯楽的享受と懐疑の得点が低下,不思議現象を信奉する不思議現象信奉層においては年齢が上がるにつれて占い・呪術嗜好性の得点が上昇するが,一方で懐疑層と娯楽的享受層においては年齢層による差は見られなかった。
  • 川上正浩, 坂田浩之
    大阪樟蔭女子大学大学院人間科学研究科臨床心理学専攻・附属カウンセリングセンター研究紀要 9 35-41 2015年3月  査読有り
    本研究では,批判的思考力(態度)を効果的に育成する教育システムを開発するためには,学習者のパーソナリティと批判的思考との関連について理解しておくことが必要だと考え,批判的思考態度とJungの心理学的タイプとの関連を調べることを目的とし,大学生を対象に質問紙調査を実施した。その結果,Jungの心理学的タイプにおける外向および思考と批判的思考態度との間に正の相関が認められた。
  • 川上 正浩
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 5 15-26 2015年1月  
    Coltheart, Davelaar, Jonasson, & Besner(1977)の研究以来、多くの研究が単語認知に及ぼすneighborhoodsizeの効果を検討してきている。こうした研究を遂行するためのデータベースとして川上(2000a)は、客観的な基準として、Macintosh 版岩波広辞苑第四版(新村出記念財団,1995)を設定し、この辞書に登録されている漢字二字熟語の類似語数をデータベース化している。本研究は、音韻的な特性も重視した実験を実施できるよう、あらためて4拍漢字二字熟語の類似語
  • 川上 正浩
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 5 3-14 2015年1月  
    Coltheart, Davelaar, Jonasson, & Besner(1977)の研究以来、多くの研究が単語認知に及ぼすneighborhoodsizeの効果を検討してきている。こうした研究を遂行するためのデータベースとして川上(2000a)は、客観的な基準として、Macintosh 版岩波広辞苑第四版(新村出記念財団,1995)を設定し、この辞書に登録されている漢字二字熟語の類似語数をデータベース化している。本研究は、音韻的な特性も重視した実験を実施できるよう、あらためて4拍漢字二字熟語の類似語数に関するデータベースを整備することを目的とする。具体的にはJIS 一種漢字で表記される漢字二字熟語のうち、拗音、促音を含んだ4拍で発音される漢字二字熟語(4拍漢字二字熟語)に焦点を当て、その正書法的類似語数、音韻的類似語数を算出し、データベース化を行った。紙面の都合上、その出現頻度が3,000以上の4拍漢字二字熟語を報告の対象とするが、本稿では、五十音順で読みが"アシモト"から"ジョウレイ"までの4拍漢字二字熟語について、その類似語数を報告する。なお読みがそれ以降("ショクイン"以降)の4拍漢字二字熟語の類似語数については、次報にて報告する。
  • 川上正浩, 新名加奈子
    大阪樟蔭女子大学大学院人間科学研究科臨床心理学専攻・附属カウンセリングセンター研究紀要 8 59-65 2014年3月  査読有り
    本研究では,表記の親近性や,単語の形態情報と意味情報との対応に着目し,平仮名やカタカナ,あるいは漢字で表記される可能性のある単語について,その表記(形態)の頻度(天野・近藤,2000)と,単語(意味)の頻度とに関するデータベースを作成することを目的とした。ここでは,対象とする単語のモーラ数を4拍に限定し,検査等に用いるための4拍語のデータベースを作成した。本稿では,単一の表記しか存在しない4拍語について,そのデータベースを報告した。
  • 川上正浩, 新名加奈子
    大阪樟蔭女子大学大学院人間科学研究科臨床心理学専攻・附属カウンセリングセンター研究紀要 8 51-58 2014年3月  査読有り
    本研究では,表記の親近性や,単語の形態情報と意味情報との対応に着目し,平仮名やカタカナ,あるいは漢字で表記される可能性のある単語について,その表記(形態)の頻度(天野・近藤,2000)と,単語(意味)の頻度とに関するデータベースを作成することを目的とした。ここでは,対象とする単語のモーラ数を4拍に限定し,検査等に用いるための4拍語のデータベースを作成した。本稿では複数の表記が存在する4拍語について,そのデータベースを報告した。
  • 川上 正浩
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 4 3-14 2014年1月  
    心理学は領域の広い学問である。そして、心理学という学問内での領域が細分化されているため、"心理学"という1つの学問体系としての基礎知識がどの範囲のものを指すのかは、極めて曖昧であると言える。心理学教育においては、こうした心理学領域での、特に初学者に対しての教育の"エッセンス"を用語の形で明らかにすることが必要である。本研究では、心理学テキストの索引をテキストデータとして扱い、そのデータベース化を行う。今回のデータでは2006年から2010年に刊行された35冊の心理学テキストを参照したパイロット・スタディの結果を報告した。
  • 佐久田 祐子, 奥田 亮, 川上 正浩, 坂田 浩之
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 4 15-22 2014年1月  
    大学生活に対する充実感を感じるためには、学生の大学への帰属感が高まることが重要である(佐久田他,2008)。このため筆者らは、先輩が語るVTRや教員の対談を交えた帰属感高揚プログラム『心理学と私』を考案、実施し、その効果を検証してきた。本研究では、心理学系学科学生を対象とした帰属感高揚プログラム『心理学と私』を、全学学生を対象としたプログラムに拡張するため、VTR刺激およびプログラムそのものの開発を目指すものである。全学対象の実施においては、学科混成でのプログラム実施が望まれ、そのためには特定の学科のVTR(同学科VTR)に依存せず、一般的に同大学の先輩が語るもの(同大学VTR)に変更した際に、川上他(2010、2011)が『心理学と私』の成果として報告した、帰属感の高揚効果が認められるか否かを検討する必要がある。そこで研究1では、上回生に対して同学科VTRと同大学VTRを共に視聴させ、これらVTRの1回生に対する効果の可能性について評定を求めた。研究2では、同学科VTRと同大学VTRを用いた帰属感高揚プログラムを異なる年度に実施し、それぞれのプログラムに対する印象評定を参加者に求めた。これらの結果、いずれのVTR刺激もおおむね変わらず効果をもつこと、ただし特に一回生へのメッセージについては、学科VTRの方が効果をもつことが示された。
  • 川上正浩, 佐々木美香, 西尾麻佑, 小野菜摘
    大阪樟蔭女子大学大学院人間科学研究科臨床心理学専攻・附属カウンセリングセンター研究紀要 7 21-28 2013年3月  査読有り
    本研究では,ランダムに配置された文字セットの中から,特定の音韻を有する文字を探し出す文字サーチ課題を用い,より少ない漢字と対応する音韻(VL音韻)を持つ漢字群と,より多くの漢字と対応する音韻(VH音韻)を持つ漢字群から特定の音韻を持つ漢字を検索する速度を測定した。形態表象と音韻表象との相互作用は,VL音韻を持つ漢字群とVH音韻を持つ漢字群との音韻抽出時間の違いとして観察されることが予想される。さらに,現象が漢字という表記形態に依存するか否かを検討するため,平仮名文字を用いた試行も設定し,これらを比較検討した。実験の結果,仮名と漢字とで異なる結果が認められ,漢字においてはVH音韻に対応する漢字の方がその音韻抽出が困難である可能性が示された。
  • 川上 正浩
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 3 127-134 2013年1月31日  
    Coltheart, Davelaar, Jonasson, & Besner(1977)の研究以来、多くの研究が単語認知に及ぼすneighborhoodsizeの効果を検討してきている。こうした研究を遂行するためのデータベースとして川上(1998)は、客観的な基準として、Macintosh 版岩波広辞苑第四版(新村出記念財団, 1995)を設定し、この辞書にカタカナ表記で登録されているものをカタカナ表記語と見なすこととして、カタカナ4文字表記語の類似語数をデータベース化している。本研究は、より音韻的な特性を重視した実験を実施できるよう、あらためてカタカナ語の類似語数に関するデータベースを整備することを目的とする。具体的には拗音、促音、長音を含んだカタカナ表記語のうち、4拍で発音可能なカタカナ表記語(カタカナ4拍語)に焦点を当て、類似語数を産出し、データベース化を行った。本稿では、先頭文字がア行からサ行のカタカナ4拍語について、その類似語数を報告する。なお先頭文字がタ行以降のカタカナ4拍語の類似語数については、続報にて報告する。
  • 川上 正浩
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 3 135-143 2013年1月31日  
    Coltheart, Davelaar, Jonasson, & Besner(1977)の研究以来、多くの研究が単語認知に及ぼすneighborhoodsize の効果を検討してきている。こうした研究を遂行するためのデータベースとして川上(1998)は、客観的な基準として、Macintosh版岩波広辞苑第四版(新村出記念財団, 1995)を設定し、この辞書にカタカナ表記で登録されているものをカタカナ表記語と見なすこととして、カタカナ4文字表記語の類似語数をデータベース化している。本研究は、より音韻的な特性を重視した実験を実施できるよう、あらためてカタカナ語の類似語数に関するデータベースを整備することを目的とする。具体的には拗音,促音,長音を含んだカタカナ表記語のうち、4拍で発音可能なカタカナ表記語(カタカナ4拍語)に焦点を当て、類似語数を産出し、データベース化を行った。前報(川上, 2013)では、先頭文字がア行からサ行のカタカナ4拍語について、その類似語数を報告したが、本報では、先頭文字がタ行以降のカタカナ4拍語の類似語数について報告する。
  • 坂田 浩之, 佐久田 祐子, 奥田 亮, 川上 正浩
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 3 29-37 2013年1月  
    大学生活が十分に機能するためには、大学生自身が大学生活に主体的にコミットし、充実感を感じることが重要であり、大学教育を向上させるためには、大学生活充実度を適切に測定し、大学生活充実度を規定する要因を明らかにすることが必要である。そこで本研究では、先行研究(奥田・川上・坂田・佐久田,2010a)の知見を踏まえて、1回生〜4回生を対象に大学生活充実度尺度、その修正版、および大学生活充実度尺度短縮版(SoULS-21)を実施し、大学生活充実度が学年進行に伴いどのように推移するのかについて、4年度分の1〜4回生の縦断データから分析を行なった。その結果、4回生時に充実度全般が最も高まることが明らかになり、奥田他(2010a)の知見の妥当性が支持された。また、学業に対する満足感については、コホートによって学年変化が異なることが明らかにされ、カリキュラムやプログラム、学科編成、あるいはコホートの特性によって影響される可能性が示唆された。
  • 川上 正浩
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 3 47-53 2013年1月  
    言語の認知過程研究においては、視覚呈示された単語のみならず、それと正書法的に類似した単語である類似語(Coltheart, Davelaar, Jonasson, and Besner, 1977)も同時に活性化することが示唆されている。この問題の検討に際しては実験者は何らかの語彙基準を参照し、類似語数を操作することになる。しかし、こうした操作そのものの妥当性を受け入れる前に、辞書などの外在基準に基づく類似語数が実験参加者の心的辞書における類似語数と対応していることを確認しておく必要がある。本研究では、川上(1997)が報告している資料に基づく漢字二字熟語の類似語数と、漢字一文字を手がかりとして、実験参加者が産出可能な漢字二字熟語の数とが対応しているのか否かが吟味された。229名の実験参加者を対象とした実験の結果、川上(1997)に基づく類似語数と実験参加者が産出した漢字二字熟語の数との間に対応が認められた。この対応は、川上(1997)が参照した辞書である岩波広辞苑第四版と実験参加者が有する心的辞書との間に対応があることを示していると解釈された。
  • 川上 正浩
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 3 39-45 2013年1月  
    川上(2001)は、Coltheart, Davelaar, Jonasson, and Besner(1977)の定義する漢字二字熟語の類似語数を操作し、漢字二字熟語の類似語数がその語彙判断過程に促進的な影響を及ぼすことを示した。しかしながら類似語が多い漢字二字熟語には、音韻的にも類似した漢字二字熟語が多く存在すると予想される。すなわち正書法的属性に基づいて操作的に定義された類似語数の効果は、音韻情報の活性化による効果を反映している可能性も存在する。本研究では漢字二字熟語の類似語数が語彙判断課題に及ぼす効果が、音韻表象の活性化を妨害する同時構音課題の有無によって変容するか否かを検討した。47名の実験参加者を対象とした実験の結果、漢字二字熟語の類似語数は、その語彙判断時間に促進的な影響を与えていることが示された。またこの類似語数による促進効果は、同時構音課題を課した場合にも認められた。本研究の結果から、漢字二字熟語における類似語数の効果は、音韻処理の段階で生起している効果ではないと解釈される。
  • 川上正浩, 辻 弘美
    読書科学 54(3,4) 80-88 2012年7月  査読有り
    本研究ではひらがな文字の形態的類似性を,任意の2文字に対する主観的評定により定義する。ひらがな文字71文字を選択し,これら71文字のひらがな文字のうち任意の2文字の組み合わせにより,2,485組(= 71 × 70 / 2)のひらがな文字対が選定され,25のサブグループに分割された。各サブグループの項目を1通りのランダムな順番に配列し,25種類の刺激リストを作成した。さらに,これらのリスト内の並び順を逆転させた25の刺激リストを作成した。これら50の刺激リストを1,750名の大学生を対象に呈示し,各ひらがな文字対に対する主観的な形態的類似性評定を求めた。調査対象者には1(全く類似していない)から5(非常に類似している)までの5段階で各ひらがな文字対に対する形態的類似性評定を行うことが求められた。これらの結果は一覧表に示されている。
  • 川上 正浩, 坂田 浩之, 佐久田 祐子, 奥田 亮
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 2 105-111 2012年1月  
    入学初期に学科に対する帰属感を高めることが、その後の大学生活に充実感を抱くことにつながる、というこれまでの研究知見をふまえ、筆者らは1回生たちの学科に対する帰属感を高揚させるプログラムの開発・実施、およびその効果の検証を行ってきた。教員に親密感を感じることや、上回生や卒業生とのつながりを感じることで帰属感が高まると考え、学生生活や学科での学び(心理学)に関する在学生・卒業生へのインタビューVTRと、学科教員の鼎談によって帰属感高揚プログラムを構成した。過去3 年間にわたってVTRや鼎談などの素材の構成を変えつつ実施された3種類のプログラムの効果について比較検討したところ、教員の鼎談の効果があることが窺われる一方で、在学生・卒業生インタビューのVTRの効果は不安定なものであることが明らかになった。今後のプログラム開発では、先輩達の成長する姿を1回生が身近に実感できる内容にするなど、VTRの効果をより安定したものにすることが必要と考えられる。
  • 川上 正浩, 小野 菜摘, 佐々木 美香, 西尾 麻佑
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 2 95-103 2012年1月  
    本研究では、読み(音韻)から漢字(形態)への対応について、人間の反応に基づいたデータベースを構築することを目的とした。具体的には、仮名一文字で表記される特定の音韻(読み)から想起される漢字のバリエーションについて明らかにすることを目指した。実験参加者169 名を4 つの群に振り分け、それぞれの群に、仮名一文字で表される15 個の音韻を呈示した。30 秒の制限時間内に当該音韻から想起される漢字一文字のデータベースを作成した。集計の結果、本研究で対象とした仮名一文字のうち、もっとも多くの漢字が想起されたのは「か」(4.98)であり、もっとも少ない漢字が想起されたのは「ぬ」(0.80)であった。これは各実験参加者の想起漢字数であるが、想起された漢字のバリエーションについては、「か」(46)がもっとも多く、「せ」(3)がもっとも少なかった。
  • 川上正浩, 大津江里子, 福本 萌, 村上法子
    大阪樟蔭女子大学大学院人間科学研究科臨床心理学専攻・附属カウンセリングセンター研究紀要 5 31-38 2011年3月  
    本研究では,同一の項目を用いて,個人のコミュニケーションのスタイル,スキル,モティベーションの三者を測定し,これらの関係について明らかにすることを目指した。大学生497名を対象とした調査と因子分析の結果,コミュニケーションの動機・様式・技能それぞれについて,類似はしているが完全には一致していない各々の下位尺度が報告された。また,相関係数により,各下位尺度間の関係についても吟味がなされた。
  • 川上 正浩
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 1 55-65 2011年1月  
    本研究では、野菜・果物等の具体的な対象に対して、一般的な大学生が具体的にどのような色のイメージとの連合を持っているのかについて質問紙調査によって明らかにすることを目的とした。まず、"赤"、"橙"、"黄色"、"黄緑"、"緑"、"紫"、"茶色"の7色を基本色とし、野菜・果物等の名称が42個選択された。また、先述の7色を基本色とし、35色の色見本を作成した。調査対象者の課題は、質問紙に記載された野菜・果物等の名称からイメージする色を色見本から選択し、該当する番号を回答欄に記入することであった。大学生201名を対象とした調査の結果が報告され、たとえば"トマト"に対しては、76%の調査対象者が本調査の色番号3番の色と対応するイメージを持っていることが示された。本研究の結果は、概念と色との連合に対する解釈に際し、客観的な指標を与えるデータベースとして活用されることが期待される。
  • 川上 正浩
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 1 66-70 2011年1月  
    本研究では、野菜・果物等の名称を刺激としてストループ効果、逆ストループ効果の検討を行った。まず本実験で用いる基本色として赤、黄色、緑、茶色の4色を設定した。これら4色それぞれを典型色として持つ野菜・果物等の名称(典型色オブジェクト)を12項目、また、典型色を持たない具体物の名称(汎用色オブジェクト)を12項目選択した。そして、典型色オブジェクト名称をその典型色で呈示する刺激を典型色刺激、典型色オブジェクト名称をその典型色以外の色で呈示する刺激を非典型色刺激、汎用色オブジェクトを基本色4色のいずれかで呈示する刺激をニュートラル刺激とした。実験の結果、ストループ課題を用いた場合には、典型色オブジェクト名に対する色命名は、汎用色オブジェクト名に対する色命名に較べて遅れること、また逆ストループ課題を用いた場合には、そうした効果は認められないことが示された。
  • 小城 英子, 坂田 浩之, 川上 正浩
    聖心女子大学論叢 115 160-144 2010年8月  
  • Saito, H, Flores d'Arcais, G, B, Kawakami, M, Masuda, H
    Journal of Cognitive Science 11 79-127 2010年6月  査読有り
    In this study, we examined the influence of left and right radicals on recognition of kanji characters by using a paradigm called radical migration. As a result of the experiment, the consistency and validity of the phoneme of the right part both affected the naming time, and the characteristic of the radical (part) when recognizing a single kanji character (whole). In addition, it became clear that when the candidate word presented as a probe is in the same tone relation with the actually presented kanji, the complex phenomenon of the part is promoted.
  • 奥田 亮, 川上 正浩, 坂田 浩之, 佐久田 祐子
    人間科学研究紀要 9 1-14 2010年1月  
    大学生活にさまざまな意義を認めるためには,大学に適応し充実感を感じることが重要であると考えられる。そこで本研究では,先行研究を踏まえて,1回生から4回生までを対象に大学生活充実度尺度を実施し,その因子構造について検討した上で,大学生活充実度が学年ごとにどのように異なるのかについて,縦断,横断を含めた複数の観点から分析を行った。まず大学生活充実度尺度については,因子分析によって"フィット感","交友満足","学業満足","不安"の4 因子が抽出された。そして複数年度の1〜4回生の横断および縦断データから,4回生時に充実度全般が最も高まることが明らかになった。一方,1〜2回生にかけては充実度にほとんど変化が見られず,2〜3回生にかけては部分的に充実度が高まるという結果と,ほとんど変わらないという結果の,相違する二つの結果が得られた。今後はさらにデータを集積し,上記の結果を再検討することや,大学生活充実度に学年差をもたらす要因を詳しく検討していくことが課題とされた。
  • 川上 正浩, 小城 英子, 坂田 浩之
    人間科学研究紀要 9 15-25 2010年1月  
    心霊現象や占い,宇宙人・UFO,超能力など,現在の科学ではその存在や効果が立証されないが人々に信じられていることのある現象を総括して"不思議現象"と呼ぶ。本研究では,代表的な不思議現象(血液型による性格診断,宇宙人の存在,超能力の存在,占い,霊の存在,神仏の存在)を取り上げ,それらを信奉する,あるいは信奉しない理由について検討することを目的とした。それぞれの対象について,信奉を「はい」か「いいえ」かの2 件法にて尋ね,これに続いて,その理由を自由記述にて求めた。大学生161名の信奉あるいは非信奉の理由として挙げられた語句をテキストマイニングを用いて分析し,信奉者と非信奉者との違い,特に依拠するメディアの差異について考察した。
  • 川上 正浩, 辻 弘美
    人間科学研究紀要 9(9) 27-34 2010年1月  
    本研究では,Navon課題をひらがなに適用してひらがなNavon課題を作成し,Global反応課題,Local反応課題における干渉の生起について吟味した。この際,Global文字とLocal文字との類似性について形態レベル,音韻レベルで操作を行い,この形態,音韻レベルでの類似が,干渉の程度にどのような影響を及ぼすのかを検討した。大学生46名を対象とした実験の結果,Global反応を行う際には,無視すべき文字の形態情報は干渉を引き起こすが,音韻情報は影響を及ぼさないことが示された。一方,Local反応を行う際には,無視すべき文字の音韻情報も影響を及ぼすことが示された。すなわちLocal反応には,Global文字が担う形態情報,音韻情報が干渉することが示された。
  • 川上 正浩, 坂田 浩之, 佐久田 祐子, 奥田 亮
    日本心理学会大会発表論文集 73 3PM170-3PM170 2009年8月26日  
  • 小城 英子, 坂田 浩之, 川上 正浩
    聖心女子大学論叢 113 148-131 2009年8月  
    本研究では,第一にテレビに対する基本的な態度を測定する尺度を作成すること,第二にテレビに対する態度と不思議現象に対する態度との関連を探索的に解明することを目的とした。大学生280名を対象にした質問紙調査の結果,テレビに対する態度を構成する「擬似的コミュニケーション」「習慣的視聴」「情報収集」「情緒的解放」「選択的視聴」「テレビへの懐疑」「エンターテイメント性希求」の七因子が抽出された。これらの因子と不思議現象に対する態度尺度との相関を検討した結果,テレビを通じて感情を代理的に体験する傾向のある視聴者は不思議現象に対して概ね肯定的であることなどが示された。<br /> 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 吉橋 由香, 藤田 知加子, 川上 正浩, 辻井 正次
    小児の精神と神経 49(2) 149-161 2009年6月30日  査読有り
    言語連想課題を用い,PDD児の意味ネットワーク構造の特徴を検討した。課題は,視覚提示された連想中心語(感情語,具象語,中称語,動詞の4カテゴリ)から連想される言葉を制限時間内に思いつくだけ回答するものであった。小学一年から中学三年までの高機能PDD児と健常児とを対象とした実験の結果,PDD児は感情を表す語彙においても,意味ネットワークが形成されるが,その広がりは健常児よりも狭いことが示された。また,必要な情報に焦点を絞ろうとすると,その内容が詳細になりすぎることも明らかになった。
  • 小城 英子, 坂田 浩之, 川上 正浩
    聖心女子大学論叢 112 356-336 2009年2月  
  • 川上正浩, 大音治子, 桶本 藍, 小西麻由, 下村朋子, 鈴木妙帆, 日髙美穂, 古川春菜
    大阪樟蔭女子大学大学院人間科学研究科臨床心理学専攻・附属カウンセリングセンター研究紀要 3 43-50 2009年2月  
    本研究では,具体的な対象を指さない抽象語が,一般的な大学生においてどのような色のイメージとの連合を持っているのかについて質問紙調査によって明らかにすることを目的とした。漢字二字熟語110語が選択され,それぞれの漢字二字熟語が,黄色,茶色,緑,青,紫,赤,ピンク,橙,白,黒,灰色のいずれの色と対応するイメージを持っているのか,あるいは該当する色がないか,について回答が求められた。大学生114名を対象とした調査の結果が報告され,たとえば漢字二字熟語“哀愁”に対しては,37%の調査参加者が茶色と対応するイメージを持っていることが示された。
  • 小城英子, 坂田浩之, 川上正浩
    聖心女子大学論叢 112 65-85 2009年2月  
    本研究では,若年層の中で大学生女子と高校生女子とを比較することにより,発達的な視点から不思議現象に対する態度を検討した。不思議現象に対する態度尺度APPle,Locus of Control尺度,批判的思考尺度を用いて検討した結果,大学生になると不思議現象に対する肯定的態度が低下し,一般的な態度が形成されているため,改めて態度形成のために不思議現象を批判的に分析する必要が生じない野に対して,高校生は態度が未形成であることから,自らの主観的な体験や見聞に基づいて帰納的に情報を処理している可能性が示唆された。
  • 川上 正浩
    人間科学研究紀要 8(8) 53-60 2009年1月  
    本研究では,非単語の類似語数を操作し,非単語記憶課題における類似語数の効果を検討した。実験では,刺激として用いられる非単語の類似語数が川上(1996)の基準表に基づいて,0,10,20,30の4水準で操作された。また再認課題においてディストラクタ項目として呈示される非単語についても,その類似語数が0,10,20,30の4水準で操作された。 202名の実験参加者を対象に,12項目からなる刺激を2秒間ずつ視覚呈示し,記銘を求め,16項目の非単語を呈示して再認を求める課題を5リスト実施した。実験の結果,非単語の正再認に対しては,類似語数が促進的にはたらき,類似語が多い非単語で類似語が少ない非単語に較べて正再認率が高いことが示された。これは刺激を聴覚呈示し,系列再生をもとめた先行研究(管野・池田,2006,Roodenrys,&Hinton,2002)と整合的な結果である。一方で,ディストラクタ項目として呈示された非単語に対する虚再認率も,類似語数の影響を受け,類似語数が中程度の非単語に対して虚再認率が低いことが示された。
  • 坂田 浩之, 川上 正浩, 小城 英子
    人間科学研究紀要 8(8) 91-98 2009年1月  
    本研究は,不思議現象に対する態度を研究する上での基礎作業として,現代の日本人女子大学生が実際に不思議だと感じていることを探索し,彼らにとっての"不思議"の潜在的な構造を明らかにすることを目的としたものである。20答法を応用した調査法を用いて記述データを収集し,それをテキストマイニング手法を用いて分析し,そこにどのようなキーワードが見出され,多く用いられているのか,またそれらのキーワードはどのようなクラスターを構成するのかについて検討を行った。その結果,"人間の不思議","自分の不思議","能力・可能性の不思議","好みの不思議","性の不思議","思考の不思議","差異の不思議","生理的欲求の強力さの不思議","心・感情の不思議","生・世界・文化の不思議","美・魅力に関連した事柄の不思議","身近な事柄の不思議",という12 のクラスターが抽出され,一般的傾向として,現代の日本人女子大学生が,実際には,身近で,普遍的で,自然なことに対して不思議という感覚を覚えることが明らかにされた。
  • 川上 正浩, 小城 英子, 坂田 浩之
    人間科学研究紀要 8(8) 61-69 2009年1月  
    本研究では,川上・小城・坂田(2008)を参考に,大学生の科学観・自然観に関する尺度の項目の再検討を行い,信頼性の高い大学生の科学観・自然観の尺度を構成することを目指した。大学生373名を対象とした質問紙調査の結果,現代大学生の科学観・自然観を構成する因子として,人智を超えた自然,癒す自然,未来を築く科学,リスクのある科学,脅威を与える科学,保護を求める自然の6つの因子が抽出された。これらの因子を測定する下位尺度に関しては信頼性係数も.635以上であり,使用に耐えうる下位尺度であると判断された。
  • 坂田 浩之, 佐久田 祐子, 奥田 亮, 川上 正浩
    日本心理学会大会発表論文集 72 2EV083-2EV083 2008年9月19日  
  • 小城 英子, 坂田 浩之, 川上 正浩
    聖心女子大学論叢 111 128-80 2008年8月  
  • 小城英子, 坂田浩之, 川上正浩
    聖心女子大学論叢 111 47-95 2008年8月  
    本研究では,不思議現象を扱ったテレビ番組(「オーラの泉」「TVのチカラ」「スクープサミット」の内容分析と,その視聴者の反応の分析を行い,マス・メディアの影響について考察した。その結果,一方的に不思議現象を肯定するテレビ番組に対して,視聴者は懐疑的態度を強固に維持することが見いだされた。
  • 小城 英子, 坂田 浩之, 川上 正浩
    聖心女子大学論叢 110 252-237 2008年2月  
  • 小城英子, 坂田浩之, 川上正浩
    聖心女子大学論叢 110 49-64 2008年2月  
    本研究では,女子大学生を対象に,“ダ・ヴィンチ・コード”を題材に,不思議現象に対する態度尺度であるAPPle(Attitudes towards Paranormal Phenomena Scale)と宗教意識との関連を分析した。その結果,不思議現象は宗教と同質の心理的効用が認められている一方,特定宗教に対する警戒心が不思議現象信奉と関連していることも示唆された。<br /> 担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能。
  • 川上 正浩, 坂田 浩之, 佐久田 祐子, 奥田 亮
    日本教育心理学会総会発表論文集 50 193-193 2008年  
  • 川上 正浩
    人間科学研究紀要 7(7) 67-82 2008年1月  
    近年,携帯電話上でのメール(携帯メール)によるコミュニケーションが一般化するに伴い,メール上での感情表現のための顔文字の使用もまた一般化している。本研究では顔文字自体が表す感情,強調を調べることにより顔文字のデータベースを作成することを目的とする。顔文字が有する文脈依存性を鑑み,"どの感情を表しているか"という観点ではなく,"それぞれの感情をどの程度表しているか"という観点から,顔文字が表す感情についてのデータベースを作成した。またこれに加えて,当該顔文字が"どの程度文章を強調するか"という強調度についてもデータベース化した。 調査対象として31個の顔文字が選択された。調査参加者には,喜び・哀しさ・怒り・楽しさ・焦り・驚きのそれぞれの感情ごとに1(全く表れていない)から5(とてもよく表れている)までの5段階で,強調度については1(全く強調されない)から5(とても強調される)までの5段階で各顔文字に対する評定を行うことが求められた。これらの結果は図1および図2に示されている。本調査の結果は,顔文字を対象とした心理学的調査を行う際の顔文字が表す感情に関する評価を提供する基準となる。
  • 川上 正浩, 小城 英子, 坂田 浩之
    人間科学研究紀要 7(7) 57-65 2008年1月  
    川上・小城・坂田(2007a)は,現代大学生における科学に対するイメージを自由記述によって収集し,テキストマイニング手法を用いて分析した。その結果,現代大学生の科学イメージは,実験をしたり,宇宙にっいて調べたり,勉学したりするものであり,そこに有用性を感じる一方でロマンをも感じていること,また先進性や力動性といった進歩するイメージを抱いていることが示された。本研究では,川上他(2007a)の自由記述データをもとに,科学観・自然観を測定する尺度を構成することを目的とする。大学生316名を対象とした質問紙調査の結果から,現代大学生の科学観・自然観を構成する因子として,癒す自然,未来を築く科学,脅威を与える科学,保護を求める自然,入智を超えた自然,脅威を与える自然の6つの因子が抽出された。癒す自然得点にっいては性差が認められ,男性よりも女性で得点が高いことが示された。
  • 川上 正浩
    人間科学研究紀要 7(7) 83-90 2008年1月  
    本研究の目的は,線画が典型色で彩色されていることが,当該画像の記憶に及ぼす影響について検討することであった。一般的に,そのオブジェクトに典型的な色としてイメージされる色が決まっているオブジェクト (たとえば,トマト,バナナなど)を"典型色オブジェクト"とし,そのオブジェクトに典型的な,イメージされる色が定まっていないオブジェクト (たとえば,シャツ,リボンなど)を"汎用色オブジェクト"とした。典型色オブジェクトの線画を典型的な色で彩色した刺激(ティピカル項目),非典型的な色で彩色した刺激(アティピカル項目),汎用色オブジェクトの線画を不自然ではない色で彩色した刺激(ニュートラル項目)の3種を呈示し,後に線画のみの偶発再認課題を実施した。実験の結果,典型色で彩色されたティピカル項目は非典型色で彩色されたアティピカル項目や,不自然ではないが,典型色ではないニュートラル項目に較べて偶発再認課題におけるミス率が低いことが示された。この結果は,典型的な色で彩色された刺激は,自分の中にあるプロトタイプ的なイメージと照合しやすく,これがミス率の低下につながったと解釈された。
  • 佐久田 祐子, 奥田 亮, 川上 正浩, 坂田.浩之
    人間科学研究紀要 6(7) 47-56 2008年1月  
    大学教育が十全に実践されるためには,その初動時における体制の確立が重要である。坂田・ 佐久田・奥田・)1/上 (2007) は,大学新入生に対して行われるオリエンテーション (FOP) において, 学生が獲得したと感じるさまざまなことが,大学生活における満足度にどのように影響しているかを 検討し, FOP における獲得感が,大学生活満足度を高めていること,またその獲得感には,教員との 親密化や帰属感高揚が強くかかわっていることを示唆している。しかしながら坂田他 (2007) の研究 は,単一の学科の単一の FOP のみをその分析対象としており,その結論の普遍性には疑問も残る。そ こで本研究では,複数の学科における FOP を調査・分析の対象とし,FOP が大学生活に与える,よ り普遍的な影響を明らかにすることを目的とした。3 学部 8 学科の FOP を対象とした調査の結果,入 学当初のフィット感や交友満足は, FOP そのものへの積極的な参加を促し,特に帰属感高揚や居心地 の良さを通じて,以後の大学生活充実感へとつながっていることが示された。以上のことから,効果 的な FOP を考える上では,大学および所属学科への帰属感を高め,同時に参加して楽しいと思えるよ うなプログラムにも重点を置くべきであると言える。The purpose of this study was to investigate relationships between the gain they re­ cognize to have got in their fresher orientation program (FOP) experience and their satisfaction with the university. Sakata, Okuda,Kawakami & Sakuta (2007) showed causal relationships between the FOP experience and university satisfaction. As the pre­ vious study (Sakata,et.αl.,2007) analyzed the data of only single case of FOP in a parti­ cular department,it is not certain that the conclusion of the study has universal validity. Therefore in this study, we investigated the relationship between the gain in FOP and university life satisfaction in several departments. Participants,588 university freshers of 8 departments over 3 faculties,were asked to rate items concerning university satisfac­ tion at two points in time:l) before FOP at the beginning of the semester and 2) about two months after the FOP. They were also asked to rate items on the gain in FOP soon after their FOP experience. A multiple linear regression analysis was applied to investi­ gate causal relationships among the components. The result of the analysis indicatedthat sense of fit and satisfaction with social relationships facilitates the positive commit­ ment to the FOP and that leads to university satisfaction mediating sense of belonging and comfortableness. In conclusion,when planning and conducting an effective FOP,we should consider ways to raise students' sense of belonging to the department and univer sity and to make the FOP enjoyable for students.
  • 小城 英子, 坂田 浩之, 川上 正浩
    社会心理学研究 23(3) 246-258 2008年  査読有り
    The purpose of this study was to construct a scale for comprehensive attitudes towards paranormal phenomena which would contain cognition and affect, and to analyze clusters of university students. Undergraduates (N=699) completed a questionnaire about their attitudes towards paranormal phenomena and a number of other individual characteristics including the Big Five. The responses were analyzed by factor analysis, and as a result, six factors were extracted: "Inclination towards Augury and Magic," "Belief in Spirituality," "Enjoyment of Paranormal Phenomena," "Skepticism," "Fear of Paranormal Phenomena," and "Spiritual Experience and Belief." Based on these factors, six subscales were composed. The validity of these subscales was confirmed by the correlation with other individual characteristics. Using cluster analysis, participants were divided into four types: an "Ordinary Group," a "Group Believing in Paranormal Phenomena," a "Group Believing in Science," and a "Group Enjoying Paranormal Phenomena."
  • 佐久田 祐子, 奥田 亮, 川上 正浩, 坂田 浩之
    日本心理学会大会発表論文集 71 2AM124-2AM124 2007年9月18日  
  • 小城 英子, 坂田 浩之, 川上 正浩
    聖心女子大学論叢 109 178-137 2007年7月  
  • 小城英子, 坂田浩之, 川上正浩
    聖心女子大学論叢 109 33-74 2007年7月  
    UFOや占い,超能力など,科学で解明できない現象を総称して不思議現象と呼ぶ。日本における不思議現象ブームは,古くは御船千鶴子による千里眼事件などがあるが,1940年代後半のアメリカにおけるUFO目撃談に始まってさまざまに拡大し,ユリ・ゲラーのスプーン曲げなどによって,1973年に突出したブームが起こった。本研究では雑誌記事を世相の指標として不思議現象ブームの変遷を分析した。

MISC

 64

書籍等出版物

 13
  • 編者, 速水敏彦, 分担執筆, 速水敏彦, 氏家達夫, 藤村宣之, 橘 春菜, 小塩真司, 小平英志, 平石賢二, 中西良文, 西田裕紀子, 川上正浩, 清河幸子, 中谷素之, 石井秀宗, 吉田俊和, 鈴木有美, 西口利文, 高井次郎, 金井篤子, 浦上昌則, 本城秀次, 河野荘子, 永田雅子, 金子一史, 窪田由紀, 森田美弥子, 松本真理子 (担当:共著)
    名古屋大学出版会 2013年4月
    ときどきの政策や潮流に左右されない,教育心理のもっともベーシックな知識とは何か。「教える-学ぶ」 関係の心理を丁寧に解説し,基礎の確実なマスターを通じて応用力を養うことを目指す。教員・子どもをめぐる環境変化を超えて,その発達支援を支える知恵の詰まった信頼のテキスト。本人は第7章「学習の基礎を考える」を担当し,学習を支える心理学的理論や,記憶,思考の過程について解説した。担当部分:第7章 学習の基礎を考える(p.98-111.)
  • 編者, 水野りか, 分担執筆, 水野りか, 柳谷啓子, 清河幸子, 川上正浩 (担当:共著)
    ナカニシヤ出版 2011年6月
    実験心理学・臨床心理学・知識工学・情報工学・心理言語学・社会学などさまざまな領域で活用できる,3モーラの漢字・ひらがな・カタカナ表記語300語の刺激語とその連想語の最新データベースである。延べ934名を対象とした大規模調査から作成された。表を収めた書籍であるが,このデータベース(Excelファイル)を収録したCD-ROM付として刊行された
  • 編者, 大野木裕明, 宮沢秀次, 二宮克美, 新美明夫, 分担執筆, 鈴木 聡, 澤田忠幸, 赤澤淳子, 土肥伊都子, 齊藤誠一, 宮沢秀次, 林 文俊, 岡本真一郎, 河合優年, 高橋晋也, 大野 久, 川上正浩, 田中俊也, 荷方邦夫, 三和 優, 中島 実, 千野美和子, 大野木裕明, 津村俊充, 宮川充司, 杉下守男, 諸井克英, 林 洋一, 金井篤子, 前田基成, 宇田 光, 林 潤一郎, 宗方比佐子, 浅野敬子, 松井 豊, 山岸明子, 二宮克美
    ナカニシヤ出版 2007年4月
    心理学に興味を持つ人が,自分で「やってみる」ことにより心理学のおもしろさを実感できるよう意図されたテキスト。本人は第2部B4「言語の理解(漢字と仮名の処理)」を担当し,日本語における言語情報処理について,特に漢字と仮名という表記の親近性の観点から解説した。 総頁149 担当部分:第2部B4言語の理解(漢字と仮名の処理)
  • 編者, 石田 潤, 谷口 篤, 分担執筆, 石田 潤, 谷口 篤, 川上正浩, 松浦 均, 森上幸夫, 岩原昭彦
    北大路書房 2004年4月
    心の仕組みや心の働きに関する知識を濃縮したエッセンスを単文で示し,素早く知識の要旨がつかめることを目的として編集された心理学のテキストである。担当部分である1章,2章では,知覚心理学および学習心理学のトピックを解説した。入門書のレベルにこだわらず,専門性が高いものであっても知っていれば有益だと思われる内容は積極的に取り入れた。 総頁205 担当部分:1章 見る,聞く p.1-16。 2章 学ぶ,身につく p.17-28
  • 編者, 大野木裕明, 中澤 潤, 分担執筆, 大野木裕明, 中澤 潤, 三嶋博之, 浜崎隆司, 内山伊知郎, 二宮克美, 白石敏行, 羽成隆司, 曽我祥子, 岡田圭二, 松崎 学, 川上正浩, 中島 実, 高橋 綾, 竹原卓真, 植村善太郎, 榎本淳子, 大河内祐子, 柳瀬亮太, 関塚麻由, 日下部典子, 柴橋祐子
    北大路書房 2002年8月
    本書では,心理学で卒業論文を書くことを目指している大学生,特に心理学研究法の「勘どころ」をマスターしたいと願っている読者を対象に,心理学の研究法の基礎的な力をレッスンすることを意図して編集されている。担当部分である第12章「データ収集をめぐる落とし穴」では,心理学におけるデータ収集段階で陥りやすいミスと,それへの対象法について問題形式で解説を行った。 総頁174 担当部分:12章 データ収集をめぐる落とし穴

講演・口頭発表等

 253

共同研究・競争的資金等の研究課題

 8

作成した教科書

 2
  • 件名
    アカデミックスキルズAワークブック
  • 件名
    アカデミックスキルズBワークブック

教育上の能力に関する大学等の評価

 1
  • 件名
    教員活動評価(2020年度)学長顕彰
    年月日(From)
    2021/03/05
    年月日(To)
    2021/03/05
    概要
    教員活動評価に関して学長顕彰を受けた。

その他(職務上の実績)

 5
  • 件名
    樟蔭学園100周年記念プレイベント講師
    年月日(From)
    2016/08/21
    年月日(To)
    2016/08/21
    概要
    標記イベントにおいて,心理学ミニ講座「トリックの心理学」の講師を務めた。
  • 件名
    香芝市立二上小学校育友会主催教育講演会講師
    年月日(From)
    2019/11/19
    年月日(To)
    2019/11/19
    概要
    標記講演会において,講演「思い込みの心理学」の講師を務めた。
  • 件名
    香芝市市民公開講座講師
    年月日(From)
    2019/10/30
    年月日(To)
    2019/10/30
    概要
    標記講座において,講演「ケータイ依存の心理学」の講師を務めた。
  • 件名
    香芝市保健・養護教育研究会及び香芝市健康・安全教育研究会夏季合同研修会講師
    年月日(From)
    2021/08/02
    年月日(To)
    2021/08/02
    概要
    標記研修会において,講演,「ケータイ依存の心理学」の講師
    を務めた。
  • 件名
    上宮高校PTA対象講演会
    年月日(From)
    2021/06/12
    年月日(To)
    2021/06/12
    概要
    「ケータイ依存の心理学」について講演を行った。

学会や研究会等での役職

 1
  • 学会名
    東海心理学会
    役職名
    理事
    期間(開始)
    2018/06
    期間(終了)
    2021/07