研究者業績

奥田 亮

オクダ アキラ  (Akira Okuda)

基本情報

所属
大阪樟蔭女子大学 学芸学部 心理学科 教授
学位
修士(教育学)(1996年3月 京都大学 大学院)

J-GLOBAL ID
200901098827872898
researchmap会員ID
1000258269

論文

 59
  • 奥田 亮
    大阪樟蔭女子大学大学院人間科学研究科臨床心理学専攻・附属カウンセリングセンター研究紀要 18 2024年3月  査読有り
  • 奥田 亮
    臨床描画研究 38 159-174 2023年9月  査読有り
  • 奥田 亮
    臨床描画研究 38 2-17 2023年9月  
  • Yuko Sakuta, Akira Okuda, Masahiro Kawakami, Hiroyuki Sakata
    Journal of Health Psychology Research 35(2) 147-154 2023年2月1日  
  • 奥田 亮
    大阪樟蔭女子大学大学院人間科学研究科臨床心理学専攻・附属カウンセリングセンター研究紀要 16 2022年3月  査読有り
  • 坂田 浩之, 佐久田 祐子, 奥田 亮, 川上 正浩
    日本心理学会大会発表論文集 85 PP-020-PP-020 2021年  
    本研究では,大学帰属感とLocus of Control(以下LOC),認知欲求,批判的思考との関連について検討することを目的とした。中部圏の大学に所属する大学生370名(平均年齢20.5歳,SD=3.42)が調査に参加した。調査内容は,SUM-6(奥田・川上・坂田・佐久田,2017)6項目,LOC尺度(鎌原・樋口・清水,1982)18項目,認知欲求尺度(神山・藤原,1991)15項目,批判的思考態度尺度(平山・楠見,2004)33項目であった。いずれも5件法で回答が求められた。2014~2017年(いずれも9月)に,授業時間内に集団法で質問紙が実施された。SUM-6とLOC尺度,認知欲求尺度,批判的思考態度尺度各下位尺度との相関係数を算出した結果,SUM-6 とLOC尺度,認知欲求尺度,批判的思考態度尺度の4下位尺度との間に,いずれも効果量中から小の正の相関が認められた。以上の結果から,大学生の認知スタイルと所属大学への帰属感との間に関連があり,LOCが内的統制で,認知欲求が高く,批判的思考態度を有する者の方が,大学への帰属感が高いことが示唆された。
  • 奥田 亮
    大阪樟蔭女子大学大学院人間科学研究科臨床心理学専攻・附属カウンセリングセンター研究紀要 14・15 27-34 2020年3月  査読有り
  • 奥田 亮, 川上 正浩, 坂田 浩之, 佐久田 祐子
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 10 35-41 2020年1月  
    本研究は、筆者らが開発した新入生オリエンテーション成果尺度の過去 6 年間のデータを分析して、実施がより簡便な項目数の少ない新入生オリエンテーション成果尺度短縮版を作成することを目的とした。新入生オリエンテーション成果尺度に含まれる 8 つの因子を用いて確証的因子分析を行ったところ、各因子 3 項目、計 24 項目によって構成されるモデルが採用され、新入生オリエンテーション成果尺度短縮版が作成された。これを実際に活用して、2014~2019 年度に実施された本学心理学部・心理学科の新入生オリエンテーションにどのような成果があったか、その特徴を検討した。今後の課題として、より妥当な汎用性の高い尺度を構成していくためには、異なる大学の新入生オリエンテーションについて調査を行うなどして、さらに検証を重ねていくことが必要であるとされた。
  • 奥田 亮
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 10 23-34 2020年1月  
    本研究の目的は、バウムテストにおいて、その描画体験から解釈仮説の理論的基礎づけを行うことである。特に本稿では、包冠線(樹冠の輪郭線)と枝を中心に、自らの描画時の体験を省察してそれを論じた。その結果、包冠線の描画体験には、外界と自己とのせめぎ合いから生じる相互作用の体験というテーマが反映されていると考えられた。すなわちそれは、幹と樹冠とのしっくりくるバランスを実現しながら紙面に収めなければならない、という課題であり、それが「自他の境界・領域」を作ることでもあると考えられた。枝の描画体験については、幹から「生長していくエネルギーを方向付ける」中で、自己をどのように展開して形にしていくかという点が、一線枝と二線枝で異なることなどから述べられた。そして、解釈に関する諸テキストや先行研究の結果を概観し、上記のような包冠線と枝の描画体験の省察から、解釈仮説を根拠づけることが妥当であり、それによって臨床的に応用性の高い解釈となることを論じた。
  • 奥田 亮
    心理臨床学研究 37(4) 363-373 2019年10月  査読有り
    本研究では,バウムテストにおける描画体験過程について,特に幹の描画体験に焦点 をあてて検討し,その解釈仮説に対して理論的な基礎づけを行うことを目的とした。 まず描画行為自体に含まれる基礎的な体験として,情動の表出と関連する「痕跡を生 み出すこと」,その統制と関連する「形をとること」,描画への同一化と関連する「 形への自己投映」について考察された。これらを基にして,幹が描かれていく過程に 沿って,その体験が記述された。すなわち,バウムを描き出す位置,側線によって幹 の長さ・幅を決める過程や,それらが描かれる中で生じている体験を省察し,先行研 究の知見と二つの実例を踏まえながら,バウムの諸テキストにおいて述べられている 解釈仮説は,その体験過程によって基礎づけられることを示した。そして描画体験過 程を基に解釈を考えるという視点が,描かれたバウムおよび描画者を臨床的に理解す ることに役立つ,と論じられた。
  • 坂田 浩之, 高橋 裕子, 根本 眞弓, 奥田 亮
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 9 53-61 2019年1月  
    本研究の目的は、①別室登校をする児童生徒の心理的発達課題の解決と社会的自立を援助するために、専門的訓練を受けている大学院生による心理的支援(学校臨床活動)が有効であるのか、②その有効性を高める要因は何であるのか、③大学院生の心理専門職養成教育・訓練として学校臨床活動が有効であるのか、の3点について個人心理療法に焦点を当てながら検討することである。支援を行った大学院生と支援校に自由記述による質問紙が実施され、回答を計量テキスト分析によって検討した。その結果、以下のことが示唆された。①大学院生による心理的支援は対象児に微細な変化を生じさせるという意味で有効である。②教師と立場の違う大学院生が対象児に深く配慮しながら関わることで信頼関係が築かれ、それが対象児自身の気持ちに目を向け、調整することにつながり、さらにそれが支援の時間を楽しいものとし、登校への動機づけになるということが支援の有効性を高め
  • 佐久田 祐子, 奥田 亮, 川上 正浩, 坂田 浩之
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 9 63-70 2019年1月  
    本研究では、ポストモダン状況に生きる学生たちが4 年間でどのように変化・成長するのか、そのパターンやモデルを明らかにすることを目的として、縦断的なインタビュー調査を実施した。その結果をもとに、まず研究1では1年次~2年次春において、これからの大学生活に対する漠然としたビジョン・卒業後の不安・具体的な目標について調査でどの程度言及しているか、という点から、変容パターン(成長モデル)として3つの群を抽出した。研究2では、3つの群が4年次冬のインタビュー調査で「大学生活で一番楽しみにしていたこと」についてどのように回答したかを分析し、研究1と併せてその特徴から3群を「日常享楽群」「日常学業充実群」「不安切迫群」と命名した。研究3では、3群から代表的と思われる事例を抽出し、それぞれの成長過程を具体的に記述した上で、成長と不安の関係の観点から考察を行った。
  • 奥田 亮
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 9 101-110 2019年1月  
    本研究は、1日1枚合計100枚のバウムを筆者自ら描き、バウムと毎回の描画体験等を記録した内容を検討して、バウムの描画体験研究の基礎資料を提供することを目的とした探索的研究である。100枚のバウム画および関連する記録を検討した結果、労力をかけない典型的なバウムとして簡略画や小さなバウムが出現すること、また描画表現上の課題やテーマとして、枝の分化、樹皮(幹の模様)、根元の処理・表現、遠景化・情景化、地平線の位置、が見られたことについて論じた。そして、これらのバウムにおいて生じる描画体験の内観や心理的テーマ、日常との関連性について考察した。最後に100枚の中から3つのバウムを取り上げ、分枝させること、樹冠部から描くこと、バウムが現状の感覚を反映すること、について考察を行った。これらは一個人の主観的な描画体験の内観であるため、一般化させることは難しいが、描画体験過程を理解する上での視点を提供するものとして役立つ
  • 奥田 亮
    臨床描画研究 33 68-82 2018年7月  査読有り
    本論文では,バウムを描き始める前の描画者のバウムイメージとその後のイメージの変容を含む描画体験に焦点を当て,描画前のバウムイメージはどのように・どの程度思い浮かべられているのか,そのイメージはどの程度「正確に」描かれどの程度変容するのか,を調査し,それらについてバウムの部位やバウムテストの経験の有無を含めて分析した。その結果,バウムイメージは多くの場合,描く前にある程度思い浮かべられていること,描画を進めると,描かれたバウムに何らかの違和感を感じたり,付加して描きたくなったりする場合がほとんどであり,描画前のバウムイメージが最終的にそのまま紙面に示されるとは,多くの場合言えないこと,バウムを描く回数を重ねる中で,内的イメージの表現がより活性化され,バウムテストの治療的側面が高まる可能性があること,幹先端処理は,特に未経験者にとってバウムを描く上での課題となるポイントであること,などが示され
  • 高橋 裕子, 根本 眞弓, 奥田 亮, 坂田 浩之, 高橋 依子
    大阪樟蔭女子大学大学院人間科学研究科臨床心理学専攻・附属カウンセリングセンター研究紀要 12 23-29 2018年3月  査読有り
  • 川上 正浩, 坂田 浩之, 佐久田 祐子, 奥田 亮
    日本教育心理学会総会発表論文集 60 134-134 2018年  
  • 坂田浩之, 佐久田祐子, 奥田亮, 川上正浩
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 8 39-46 2018年1月  
  • 坂田浩之, 奥田亮
    大阪樟蔭女子大学大学院人間科学研究科臨床心理学専攻・附属カウンセリングセンター研究紀要 (11) 15-25 2017年3月  査読有り
    本研究では,影イメージの描画について予備調査を行い,その結果から「影テスト」が試作された。そして他の心理測定尺度と共に施行・分析し,性格検査として標準化を行った。また,影テストによって個人がどのような影イメージを表出させうるかについて検討したところ,影のイメージに主張性,自律性や主体性,自身の考えや感情・不安,自身が求めている外界の変化や新しい体験,他者性が投映されることが示された。さらに影テストにおいて影shadowに対する態度も投映されることが示唆された。
  • 川上 正浩, 坂田 浩之, 佐久田 祐子, 奥田 亮
    日本教育心理学会総会発表論文集 59 140-140 2017年  
  • 川上正浩, 坂田浩之, 佐久田祐子, 奥田亮
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 7 21-26 2017年1月  
    大学生活に対する充実感を感じるためには,学生の大学への帰属感が高まることが重要である(佐久田他,2008)。このため筆者らは,特定学科(心理学科)対象の帰属感高揚プログラム『心理学と私』を考案・実施し,その効果を検証してきた(川上他,2010,等)。そしてこのプログラムを,全学学生を対象としたプログラムに拡張し,全学対象帰属感高揚プログラム『大学と私』として考案・実施し,その効果を検証して,VTRを刷新するなど『大学と私』を改良してきた。本研究では,この改良した全学対象プログラムと特定学科を対象としたプログラムとを,その前後の帰属感や大学生活充実度の変化の観点から比較した。その結果,改良された全学プログラムは,特定学科対象プログラムと同等の帰属感,大学生活充実度高揚の効果を持つことが示された。
  • 奥田 亮
    大阪樟蔭女子大学大学院人間科学研究科臨床心理学専攻・附属カウンセリングセンター研究紀要 (10) 39-50 2016年3月  査読有り
    本研究では,言語連想検査の刺激語と反応時間(RT)との関連性を分析した奥田(2007)の研究をもとに, 刺激語の品詞と情動刺激性を考慮して80語からなる2つの新たな刺激語リストを作成した。そしてそれを用いて言語連想検査を学部実習で実施し,収集された114名のデータを分析した。その結果,先行研究同様に刺激語が具体名詞だとRTは短く,抽象名詞や情動刺激語だと長くなることが示された。刺激語が形容詞の場合,情動刺激性を含むか否かによってRTが著しく変わることも明らかになった。また,特に対人関係上で生じる否定的感情や評価・行為に関する単語,negativeな状態を示す単語,恋愛関連の単語が刺激語の場合に,RTの遅れが生じやすいことが示唆された。最後に,学部の実習で言語連想検査を行う際には,四分位偏差がある程度高い値を示すような情動刺激性を含んだ刺激語等を用いることで,言語連想検査の背景理論であるコンプレックス理論の学びつながるのではな
  • 奥田 亮, 川上正浩, 坂田浩之, 佐久田祐子, 川野佐江子, 川端康之
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 6 3-12 2016年1月  
    筆者らはこれまで,大学における全学科学生を対象とした帰属感高揚プログラムを開発してきた。本研究では,それまでのVTRを改善し,かつ受講生の所属する学科教員が登壇した2014年度以降のプログラムの方が,2013年度のプログラムに比べてより効果的であるかを再検証し,さらにその効果について「教員の対談」に注目して分析し検討することを目的とした。質問紙調査の結果,2014年度以降のプログラムの方が効果的であり,特に教員の対談について効果が高まっていることが示された。さらに教員の対談の狙いを語りの内容から分析したところ,①フランクに自身の学生時代を示すことで,受講生の教員に対する親近感を高める,②自身の体験を踏まえて,大学・学科に関して語りかけ,受講生の大学生活の内省と帰属意識を促す,③個としての成長の取り組みを示し,呼びかけることで,成長の場として今の大学生活への自己関与意識を高め,帰属感につなげる,といった内容に分
  • 川上 正浩, 坂田 浩之, 佐久田 祐子, 奥田 亮
    日本教育心理学会総会発表論文集 57 549-549 2015年  
  • 川上 正浩, 坂田 浩之, 佐久田 祐子, 奥田 亮
    日本教育心理学会総会発表論文集 56 160-160 2014年  
  • 佐久田祐子, 奥田 亮, 川上正浩, 坂田 浩之
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 4 15-22 2014年1月  
    筆者らは,先輩が語るVTRや教員の対談を交えた帰属感高揚プログラム『心理学と私』を考案,実施し,その効果を検証してきた。本研究では,心理学系学科学生を対象とした帰属感高揚プログラム『心理学と私』を,全学学生を対象としたプログラムに拡張するため,VTR刺激およびプログラムそのものの開発を目指すものである。全学対象の実施においては,学科混成でのプログラム実施が望まれ,そのためには特定の学科のVTR(同学科VTR)に依存せず,一般的に同大学の先輩が語るもの(同大学VTR)に変更した際に,川上他(2010,2011)が『心理学と私』の成果として報告した,帰属感の高揚効果が認められるか否かを検討する必要がある。そこで研究1では,上回生に対して同学科VTRと同大学VTRを共に視聴させ,これらVTRの1回生に対する効果の可能性について評定を求めた。研究2では,同学科VTRと同大学VTRを用いた帰属感高揚プログラムを異なる年度に実施し,それぞれのプログラムに
  • 川上 正浩, 坂田 浩之, 佐久田 祐子, 奥田 亮
    日本教育心理学会総会発表論文集 55 620-620 2013年  
  • 坂田浩之, 佐久田祐子, 奥田亮, 川上正浩
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 3 2013年1月  
    大学生活がその機能を十分に発揮するためには,大学生が大学生活に主体的にコミットし,充実感を感じることが重要であり,大学教育を向上させるためには,大学生活充実度を適切に測定し,大学生活充実度を規定する要因を明らかにすることが必要であると考えられる。そこで本研究では,先行研究(奥田・川上・坂田・佐久田,2010a)の知見を踏まえて, 1回生〜4回生を対象に大学生活充実度尺度,その修正版,および大学生活充実度尺度短縮版(SoULS-21)を実施し,大学生活充実度が学年進行に伴いどのように推移するのかについて,4年度分の1~4回生の縦断データから分析を行なった。その結果,4回生時に充実度全般が最も高まることが明らかになり,奥田他(2010a)の知見の妥当性が支持された。また,学業に対する満足感については,コホートによって学年変化が異なることが明らかにされ,カリキュラムやプログラム,学科編成,あるいはコホートの特性によって影響され
  • 川上正浩, 坂田浩之, 佐久田祐子, 奥田亮
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 2 2012年1月  
    入学初期に学科に対する帰属感を高めることが、その後の大学生活に充実感を抱くことにつながる、という知見を得て、筆者らは1回生たちの学科に対する帰属感を高揚させるプログラムを開発・実施してきた。教員に親密感を感じることや、上回生や卒業生とのつながりを感じることで帰属感が高まると考え、学生生活や学科での学び(心理学)に関する在学生・卒業生へのインタビューVTRと、学科教員の鼎談によって帰属感高揚プログラムを構成し、1回生に呈示した。過去3年間にわたってVTRや鼎談などの素材の構成を変えつつ実施された3種類のプログラムの効果について比較検討したところ、教員の鼎談の効果があることが窺われる一方で、在学生・卒業生インタビューのVTRの効果は不安定なものであることが明らかになった。今後のプログラム開発では、先輩達の成長する姿を1回生が身近に実感できる内容にするなど、VTRの効果をより安定したものにすることが必要と考えられた。
  • 奥田 亮
    大阪樟蔭女子大学大学院人間科学研究科臨床心理学専攻・附属カウンセリングセンター研究紀要 (5) 2011年3月  
    本研究では,心理検査の初心者が投映法施行経験を積むことによって検査の施行態度や解釈等がどのように変化するかについて,探索的に調べることを目的とした。3名の検査者が週1回のバウムテスト施行経験を7週間にわたり重ねていくプロセスを分析した結果,施行2~3回目で緊張は落ち着くが解釈や検査への不全感が生じること,3~5回目頃に検査施行(導入や手続き)と解釈が定型化されはじめ,やがて5~7回目から徐々にPDI時や解釈の中でイメージを大事に扱うようになること,が示唆された。しかし,検査施行のあり方は経験による変化よりも,当初からの検査者間の個人差のほうが顕著であり,いわば検査者のタイプとも言えるその個別性と定型化の特徴は検査導入段階にまで及んでいた。そしてそれは検査者によって必ずしも意識されていなかった。よってこれらの点について今後データ数や期間・回数を増やしてさらに検討する必要があると考察された。
  • 川上 正浩, 坂田 浩之, 佐久田 祐子, 奥田 亮
    日本教育心理学会総会発表論文集 53 322-322 2011年  
  • 川上 正浩, 坂田 浩之, 佐久田 祐子, 奥田 亮
    日本教育心理学会総会発表論文集 52 397-397 2010年  
  • 分担執筆, 奥田 亮, 川上正浩, 坂田浩之, 佐久田祐子
    大阪樟蔭女子大学人間科学研究紀要 9(第9号) 1-14 2010年1月  
    本研究では,先行研究を踏まえて,1回生から4回生を対象に大学生活充実度尺度を実施し,その因子構造について検討した上で,大学生活充実度が学年ごとにどのように異なるのかについて,縦断,横断を含めた複数の観点およびデータから分析を行なった。まず大学生活充実度尺度について,因子分析によって“フィット感”,“交友満足”,“学業満足”,“不安”の4因子を抽出した。そして複数年度の1~4回生の横断および縦断データから,4回生時に充実度全般が最も高まることが明らかになった。一方,1~2回生にかけては充実度にほとんど変化が見られず,2~3回生にかけては部分的に充実度が高まるという結果と,ほとんど変わらないという結果の,相違する二つの結果が得られた。今後はさらにデータを集積してこれらの結果を再検討することや,大学生活充実度の学年差の有無をもたらす要因を詳しく検討していくことが課題とされた。<br /> 担当部分:研究全体の企画・デザイ
  • 川上 正浩, 坂田 浩之, 佐久田 祐子, 奥田 亮
    日本心理学会大会発表論文集 73 3PM170-3PM170 2009年8月26日  
  • 川上 正浩, 坂田 浩之, 佐久田 祐子, 奥田 亮
    日本教育心理学会総会発表論文集 51 576-576 2009年  
  • 坂田 浩之, 佐久田 祐子, 奥田 亮, 川上 正浩
    日本心理学会大会発表論文集 72 2EV083-2EV083 2008年9月19日  
  • 奥田亮
    大阪樟蔭女子大学大学院人間科学研究科臨床心理学専攻・附属カウンセリングセンター研究紀要 (第2号) 2008年3月  
    大阪樟蔭女子大学大学院人間科学研究科臨床心理学専攻・附属カウンセリングセンター主催の第6回心の相談コロキアムのシンポジストとして発表した内容を論文にまとめたものである。心理療法においてカウンセラーに求められる内省的な態度を自らの子育て体験に援用し,子育てに関わる中で生じる“子どもに対する<別人格>感”と“子どもへの<一体>感”をとり上げた。そして先行研究を踏まえて,子どもとの関わりが父親に“子どもに対する<別人格>感”を強め,一方で子どもからの愛着がもたらす親としての自己確信感との間で,父親に心理的な葛藤と哀しみ,その防衛が生じている可能性があることを論じた。
  • 川上 正浩, 坂田 浩之, 佐久田 祐子, 奥田 亮
    日本教育心理学会総会発表論文集 50 193-193 2008年  
  • 分担執筆, 佐久田祐子, 奥田 亮, 川上正浩, 坂田浩之
    大阪樟蔭女子大学人間科学研究紀要 (第7号) 47-56 2008年1月  
    新入生オリエンテーションにおいて学生が得たと感じている成果と,その前後の大学生活の充実感との,より普遍的な関連性を明らかにするため,3学部8学科の新入生オリエンテーションを対象として調査を行った。その結果,入学当初の大学への適合感や交友関係への満足は,新入生オリエンテーションへの積極的な参加を促し,特に学科に対する居心地の良さや帰属感を高揚させることを通じて,以後の大学生活の充実感を高めることが示された。このため,効果的な新入生オリエンテーションを考える上では,大学や学科への帰属意識を高めつつ,参加して楽しいと思えるプログラムに重点を置くべきであることが示唆された。 <br /> 担当部分:研究全体の企画・デザインには他の共同研究者と共に携わった。本文の執筆は,問題と目的の部分を中心に担当した。
  • 佐久田 祐子, 奥田 亮, 川上 正浩, 坂田 浩之
    日本心理学会大会発表論文集 71 2AM124-2AM124 2007年9月18日  
  • 奥田亮
    大阪樟蔭女子大学大学院人間科学研究科臨床心理学専攻・附属カウンセリングセンター研究紀要 (創刊号) 31-40 2007年3月  
    女子大学生237名を対象とした言語連想検査における反応時間について,先行研究と比較した上でその特徴について100の刺激語との関連から分析を行った。その結果ⅰ)反応時間の遅延には,先行研究と同様に情動刺激語が関わっていたが,殊に対人間で生起する否定的評価や自尊感情が強く関連していた,ⅱ)やはり先行研究と同じく抽象名詞が刺激語の場合に反応時間は増大し,具体名詞では減少した,ⅲ)同音異義語を持つ刺激語が反応時間を遅延させる可能性はあるが,むしろそうでない情動刺激語に対して反応が遅れる傾向が認められた。
  • 川上 正浩, 坂田 浩之, 佐久田 祐子, 奥田 亮
    日本教育心理学会総会発表論文集 49 71-71 2007年  
  • 分担執筆, 坂田浩之, 佐久田祐子, 奥田 亮, 川上正浩
    大阪樟蔭女子大学人間科学研究紀要 (第6号) 45-54 2007年1月  
    新入生を対象としたオリエンテーションにおいて,学生が獲得したと感じている様々なことが,大学生活の満足度にどのように影響しているかについて実証的に検討した。質問紙調査から,まず新入生オリエンテーションにおける獲得感にかかわる9つの因子“一回生との親密化”“情報獲得”“気疲れ”“企画充実感”“バス充実感”“自由時間充実感”“上回生との親密化”“教員との親密化”“帰属感高揚”が抽出され,大学生活満足度に関わる3つの因子“学業満足度”“将来不安”“交友満足度”が抽出された。さらに共分散構造分析による因果モデルを検討した結果,新入生オリエンテーションにおける獲得感が大学生活の満足度を高めること,そのような獲得感に教員との親密化や帰属感高揚が強く関わっていることが示された。 <br /> 担当部分:研究全体の企画・デザインには他の共同研究者と共に携わった。本文の執筆は,問題と目的の部分を中心に担当した。
  • 奥田 亮, 川上 正浩, 坂田 浩之, 佐久田 祐子
    日本心理学会大会発表論文集 70 1EV154-1EV154 2006年11月3日  
  • 分担執筆, 坂田浩之, 佐久田祐子, 奥田 亮, 川上正浩
    大阪樟蔭女子大学人間科学研究紀要 (第4号) 75-86 2005年1月  
    新入生を対象としたオリエンテーションに大学生が何を期待し,何を獲得したと感じるかは,参加したオリエンテーションの形態により異なると考え,実施形態の異なる二つのオリエンテーションに対する期待・獲得感を調査・比較した。比較された二つのオリエンテーションの形態上の大きな差異は(1)学外で行われるか,(2)一泊二日で行われるか,(3)大学生活に関する情報を提示するか,であったが,調査の結果から(2)と(3)の要因が,オリエンテーションを大学への帰属を高める行事であり,大学4年間を過ごす上での大切な情報を獲得できる機会であるという認識に効果を持つことが示された。<br /> 担当部分:研究全体の企画・デザインには他の共同研究者と共に携わった。本文の執筆は,問題と目的の部分を中心に担当した。
  • 分担執筆, 川上正浩, 坂田浩之, 佐久田祐子, 奥田 亮
    大阪樟蔭女子大学人間科学研究紀要 (第3号) 57-68 2004年1月  
    心理学科の新入生を対象としたオリエンテーションにおいて,学生たちがそのような企画に何を期待し,何を得たと考えているかについて,出身校(内部進学生vs外部生)と居住形態(自宅生vs下宿生)という二つの個人差の観点から検討した。調査の結果,内部生よりも外部生の方が,大学で親しい友人関係を築くことや,自分の生活の場についての情報を得る機会を強く求めていること,オリエンテーションを企画として充実したものと捉える傾向があることなどが示された。また,自宅か下宿かという居住形態は,オリエンテーションに対する諸態度とあまり関連性が見られなかった。 <br /> 担当部分:平成15年に発表した同シリーズ研究(1)(2)の報告と同様,研究全体の企画・デザインには他の共同研究者と共に携わった。本文の執筆は,学生のオリエンテーションに対する諸態度と居住形態との関連性の分析及び考察を中心に担当した。
  • 分担執筆, 西村 馨, 中川剛太, 奥田 亮, 西田行壮, 藤田悠紀子, 西出隆紀, 能 幸夫
    International Journal of Counseling and Psychotherapy vol.1 76-79 2003年8月  
    思春期の子どもの心的成長にとってグループの持つ意味は重要であり,それゆえ不登校児に対するグループを用いたさまざまな援助が行われている。本論文では紙上シンポジウムの形式をとって,不登校に対する臨床心理学的介入の効果とグループの効果に対する最近の知見をレビューし,高校のスクールカウンセリング場面,適応指導教室での活動,情緒障害児短期治療施設での活動という3つの視点からグループによる援助を検討している。p.69-96<br /> 担当部分:「適応指導教室におけるグループ活動と個人面接」(単著) <br /> ある適応指導教室での小集団活動と個人カウンセリングに関わった経験から,グループアプローチに関連する臨床的なエッセンスを取り上げ,考察を行った。まず適応指導教室が組織的・人員的に中間的な「ごった煮」の場としての要素を含むこと,そこでの小集団活動がひとつの器となり,個々の不登校児の抱える3者関係の課題を扱いうること,そして逆に
  • 研究代表者, 皆藤 章, 分担執筆, 奥田 亮, 分担執筆, 奥田 亮, 鶴田英也, 山川裕樹, 中野祐子, 安立奈歩, 西堀智香子, 松山真弓, 鳴岩伸生
    平成12~14年度科学研究費補助金(基盤研究(B)(2))研究成果報告書研究課題番号12410034 11-35 2003年3月  
    心理臨床場面において産み出される描画作品そのものや,その産出のプロセスを,臨床家がいかに受けとめていくかに関して,画像データベースシステムを活用しながら理論的・実証的に研究を行った報告である。<br /> 全73頁<br /> 担当部分:「第2章 バウムテストの幹先端処理に関する研究」(共著)<br /> 画像データベースシステムに集積された,多量のバウムテストにおける幹先端処理に関して,その分類および指標化見直しを行う作業の中で,幹先端処理を如何に捉えるかという視点が深化し,枝を作ることで幹のエネルギーを分けていく「分化」,樹冠部を形成して幹先端部を包む「包冠」という働きが見出された。そしてこれらを追体験的に捉える姿勢を,事例を検討しつつ示した。本研究には全過程(研究の企画,データの収集,分類・指標の作成,個々の事例の検討と概念の精緻化,等)に携わり,執筆は幹先端処理概念の先行研究の簡潔な紹介と,「分化」および「包冠」という視点
  • 分担執筆, 奥田 亮, 川上正浩, 坂田浩之, 佐久田祐子
    大阪樟蔭女子大学人間科学研究紀要 (第2号) 73-82 2003年1月  
    心理学科の新入生を対象としたオリエンテーションにおいて,学生たちがそのような企画に何を期待し,何を得たと考えているかについて,個々の学生のpersonalityとの関連性から検討した。その結果,オリエンテーションを「楽しむ」企画として期待を寄せる側面と,オリエンテーションを対人関係等の端緒とすることに期待する側面が窺われ,特に後者の達成にはpersonalityの諸側面が様々に関与していることが示唆された。このことから,学生生活を基盤づけるような対人関係の充実を促すきっかけとして,オリエンテーションを企画することが重要と考えられた<br /> 担当部分:同シリーズ研究(1)の報告と同様に,研究全体の企画・デザインには他の共同研究者と共に携わった。本文の執筆は,学生のオリエンテーションに対する諸態度とNPIの関連性の分析及び考察を中心に担当した。
  • 分担執筆, 佐久田祐子, 奥田 亮, 川上正浩, 坂田浩之
    大阪樟蔭女子大学人間科学研究紀要 (第2号) 59-72 2003年1月  
    心理学科の学生が,新入生対象のオリエンテーションに対してどのような期待を持っているのか,またオリエンテーションを実際に経験した一回生がそこで何を得たのか調査を行った。その結果,学生の抱いている期待や獲得感に関する基礎データと,それらを構成する下位要素がどのように体系づけられているかが明らかにされた。これにより,今後オリエンテーションを企画構成していく上で,新入生が何を求めているのか,どのような工夫を行えば新入生のその後の大学生活を効果的に方向付けることができるのか,を考えるための資料が得られた。 <br /> 担当部分:研究全体の企画に当たっては,他の共同研究者とともにそのデザインに携わり,結果の分析・考察も同様に共同で担当した。本文の執筆に関しては,研究の方法部分を中心に担当した。
  • 研究代表者, 山中康裕, 分担執筆, 岡田康伸, 皆藤 章, 秦真理子, 奥田 亮, 鶴田英也, 山崎玲奈, 安立奈歩, 中野祐子, 山川裕樹, 桑原晴子, 西堀智香子, 松山真弓, 飯野秀子
    平成12年度科学研究費補助金(特定領域研究(A)(2))研究成果報告書研究課題番号12040222 1-4 2001年3月  
    心理療法面接で得られた描画を中心とする心理臨床素材を画像データとして集積し,閲覧・検索を可能にしたデータベースを用いて,心理臨床家の教育訓練に資するようなシステムを構築することを目指した研究の報告である。 全33頁<br /> 担当部分:「Ⅰ.問題 心理療法における画像データ,データベース構築の理念,教育訓練システムの構想」(単著)<br /> 本論では,非言語的な心理臨床素材を扱うための教育訓練の問題点を指摘し,そこから描画を中心とした心理臨床素材のデータベース及び教育訓練システムを構築する上での基本的な理念について論じた。そしてデータベース構築により,一次資料としての画像データを効率よく保存できること,データの共有化と閲覧により臨床例を豊富に提供できること,その結果個人が独自な臨床的視点を発見し探索することを支援しうること,これらが非言語的心理臨床素材を用いた臨床家教育訓練に資すること,等について述べ,

MISC

 4

書籍等出版物

 1
  • 編者, 山中康裕, 皆藤 章, 角野善宏, 分担執筆, 奥田 亮 (担当:共著)
    創元社 2005年3月
    心理臨床で用いられているバウムテスト,あるいは技法としてのバウムに関して,思想的考察・基礎的研究・臨床的研究に区分して論じた。 全365頁 担当部分:「第2章バウムの基礎研究 序,2」(単著) 第2章の「バウムの基礎研究」では,バウムの描画およびその解釈において,第一に描かれたバウムをそのバウム自身の論理に沿ってみること,第二にバウムを描く際に何が起こっているかを問うこと,を目的とした。まず序では,第2章の基本的なオリエンテーションが示され,さらに2においては,幹先端処理が描画者に引き起こすであろう体験について,分化と包冠という観点から考察された。

講演・口頭発表等

 45

担当経験のある科目(授業)

 4

Works(作品等)

 8
  • 監訳者, 角野善宏, 共同翻訳者, 今西 徹, 奥田 亮, 小山智明
    2004年7月 その他
    C.G.ユングのタイプ理論について,まずフォン・フランツが心的機能および各タイプに関する豊富な事例を挙げながら,特に劣等機能の重要性を強調しつつ解説を行っている。一方ヒルマンは,元型派の立場から感情機能に焦点を当て,感情内容と機能の差違や母親コンプレックス,アニマ・コンプレックスによって生じる問題についてさまざまな角度から省察している。 担当部分:第1部1・4章,第2部6・7章
  • 監訳者, 山中康裕, 共同翻訳者, 國吉知子, 伊藤真理子, 奥田 亮
    2003年4月 その他
    ジョエル・ライスーメニューヒンによる箱庭療法に関する論述の翻訳である。本書では,イギリス・ユング派の立場から箱庭の理論及び実践について語られている。巻末には,箱庭療法の誕生に関わったカルフとローエンフェルトの往復書簡が収められている。また,あとがきの形式をとって,箱庭療法に対するメニューヒンと訳者らの見解の相違についてまとめている。 担当部分:「4.箱庭療法室 4.アグネスの物語」以降の翻訳部,及びあとがき
  • 2002年10月 その他
    ドゥニーズ・ドゥ・カスティーラ著『バウムテスト活用マニュアル』の書評を行なった。その中で,150にのぼる樹木画が掲載されたこの本の有効な活用法として,各々の樹木画に対する解釈を読む前に自ら各描画に対して感じ取ったことをできる限り書き留め,その後著者の解釈と呼応させて,読み取りの感覚を深めていく,という手法が提案された。
  • 2002年10月 その他
    大阪樟蔭女子大学カウンセリングセンターが開設され,その施設の内装を作ることに関わった経緯から,心理相談機関が新しく施設を作る際に留意すべき点について考察を行った。その結果,治療機関として利用者である来談者の観点を大事にすることだけでなく,治療者が治療関係を結ぶ上での基盤となる器作りを,施設作りに関与していく中で達成していくことが,重要であると考えられた。

共同研究・競争的資金等の研究課題

 1

教育方法の実践例

 6
  • 件名
    人格心理学personalityシート/personalityノートの活用
    年月日(From)
    2002/04
    概要
    大阪樟蔭女子大学講義科目「人格心理学A」「人格心理学」(心理学科基幹科目)において講義者として自己内省用のプリントを活用しつつ,授業を進めた。人格心理学における様々な研究内容や知見が,単なる知識として受講生に消化されるだけに留まるのではなく,自らに照らし合わせながらより深く吟味して理解することをねらい,作成されたシートである。このシートに,毎授業開始時に与えられる「問い」(これは,その授業ごとのテーマに関連した,受講生自身のpersonalityに向けられた問いである)に対する答えを書き込むことで,授業内
  • 件名
    基礎演習における文献講読意識の向上
    年月日(From)
    2002/04
    年月日(To)
    2005/03
    概要
    大阪樟蔭女子大学演習科目「基礎演習」(心理学科2回生対象)において演習担当者として以下の内容が実践された。「基礎演習」は,心理学を専門的に学ぶためのリテラシーを身に付けることを目的に,心理学の諸領域の文献を講読して学ぶ授業である。しかし,課題として扱うテキストが教員から一方的に与えられるものであると,学生の学問に対する積極的な姿勢を促し難いことも多々見られる。一方で,テキスト選択を学生の完全な任意にした場合,専門的なリテラシーを身に付けるという目標に適わない本が選ばれたりする。そこで,一定数の文献を教員側
  • 件名
    人格検査法実習・臨床心理査定実習における投映法施行態度の映像教材
    年月日(From)
    2003/04
    概要
    大阪樟蔭女子大学人間科学部心理学科の「人格検査法実習」(3回生以上対象,平成17年4月からは「臨床心理査定実習」に科目名変更)において,実習担当者として人格検査(特に投映法)を施行する際の検査者の姿勢を学ぶためにビデオ教材を利用した。人格検査の,特に投映法のような熟練を要する検査では,検査者の検査態度や被検査者との関係性が,検査結果に影響を与えることが知られている。そこで「緊張の高い検査者」「マニュアルにこだわる検査態度」「被検者とのラポール形成に努める検査態度」などいくつかの具体的な例を示したビデオ教材
  • 件名
    人格心理学personalityシート/personalityノートの活用
    年月日(From)
    2002/04
    概要
    大阪樟蔭女子大学講義科目「人格心理学A」「人格心理学」(心理学科基幹科目)において講義者として自己内省用のプリントを活用しつつ,授業を進めた。人格心理学における様々な研究内容や知見が,単なる知識として受講生に消化されるだけに留まるのではなく,自らに照らし合わせながらより深く吟味して理解することをねらい,作成されたシートである。このシートに,毎授業開始時に与えられる「問い」(これは,その授業ごとのテーマに関連した,受講生自身のpersonalityに向けられた問いである)に対する答えを書き込むことで,授業内
  • 件名
    基礎演習における文献講読意識の向上
    年月日(From)
    2002/04
    年月日(To)
    2005/03
    概要
    大阪樟蔭女子大学演習科目「基礎演習」(心理学科2回生対象)において演習担当者として以下の内容が実践された。「基礎演習」は,心理学を専門的に学ぶためのリテラシーを身に付けることを目的に,心理学の諸領域の文献を講読して学ぶ授業である。しかし,課題として扱うテキストが教員から一方的に与えられるものであると,学生の学問に対する積極的な姿勢を促し難いことも多々見られる。一方で,テキスト選択を学生の完全な任意にした場合,専門的なリテラシーを身に付けるという目標に適わない本が選ばれたりする。そこで,一定数の文献を教員側
  • 件名
    人格検査法実習・臨床心理査定実習における投映法施行態度の映像教材
    年月日(From)
    2003/04
    概要
    大阪樟蔭女子大学人間科学部心理学科の「人格検査法実習」(3回生以上対象,平成17年4月からは「臨床心理査定実習」に科目名変更)において,実習担当者として人格検査(特に投映法)を施行する際の検査者の姿勢を学ぶためにビデオ教材を利用した。人格検査の,特に投映法のような熟練を要する検査では,検査者の検査態度や被検査者との関係性が,検査結果に影響を与えることが知られている。そこで「緊張の高い検査者」「マニュアルにこだわる検査態度」「被検者とのラポール形成に努める検査態度」などいくつかの具体的な例を示したビデオ教材

実務経験を有する者についての特記事項(教育上の能力)

 28
  • 件名
    京都大学教育学部 「臨床心理学課題演習」及び「教育心理学実習」のTeaching Assistant
    年月日(From)
    1994/04
    年月日(To)
    1998/03
    概要
    京都大学教育学部にて学部生対象の「臨床心理学課題演習」及び「教育心理学実習」(毎年20〜30名程履修)のTeaching Assistant(具体的にはバウムテスト・風景構成法等の描画検査法,YG性格検査・エゴグラム等の質問紙検査法といった人格検査を中心に,心理テストの技術習得を指導する)を担当した。
  • 件名
    京都第二赤十字看護専門学校「教育キャンプ」非常勤講師
    年月日(From)
    1996/04
    年月日(To)
    2011/03
    概要
    京都第二赤十字看護専門学校の2年生を対象として行われる「教育キャンプ」の非常勤講師を勤めた。「教育キャンプ」は2泊3日30時間の宿泊型研修で,看護師を目指す学生たちに対し,他者との関係や自分自身の内面を見つめ直す機会を提供することを狙いとして,様々なグループ・ワーク,ペア・ワーク,個人ワークを臨床心理学的な観点から行うものである。
  • 件名
    京都府看護協会看護教員養成講習会「人間関係論」非常勤講師
    年月日(From)
    1999/05
    年月日(To)
    1999/12
    概要
    看護婦または准看護婦学校養成所の専任教員となる予定者,或いは現に看護教育に携わっている者を対象に,「人間関係論」の非常勤講師を勤めた。 「人間関係論」は,講習における基礎分野として21時間(3時間×7回)行われた。 講義内容は,「コミュニケーションの基礎理論及び技術を学ぶ」ことを目標とし,主に人格心理学・臨床心理学の立場から,対人関係についての理論・ワークを交えて行った。
  • 件名
    京都第二赤十字看護専門学校「心理学」非常勤講師
    年月日(From)
    2001/04
    年月日(To)
    2005/03
    概要
    看護学生を対象に「心理学」の非常勤講師を勤めた。 「心理学」は1単位(2時間×15回)の基礎分野科目である。 講義では,看護という専門性に役立つことを第一の狙いとし,援助職として不可避的な対人的交流とそこで生じる葛藤・ストレスに心理学的観点を持ち込むことで対処できるよう,また臨床心理学の発想を生かして自己ならびに他者理解を深められるよう,時に体験的な内容を絡めながら授業を進めた。
  • 件名
    島根大学 教育学部「投影法特論」非常勤講師
    年月日(From)
    2002/04
    年月日(To)
    2003/03
    概要
    投影法の習熟を目的とし,特にその基礎的部分について考えることを中心的なテーマに講義を行なった。内容としては,人格検査における投影法の位置付け,その有効性と限界について,等をまず概論的に解説した。また投影法を,アセスメント的側面と心理療法技法的側面の両面から検討し,検査として考える場合も技法として考える場合も,その基盤にある関係性が問題となることについて論じた。また,投影された心的内容をどのように扱うか,その「よみとり」過程について,聴講者の参与と体験的を通じた考察を促した。
  • 件名
    平成14年度大阪樟蔭女子大学オープンカレッジ文化講座『ココロを科学する』講師
    年月日(From)
    2002/11
    概要
    香芝市教育委員会との共催で行なわれた,平成14年度の大阪樟蔭女子大学公開講座『ココロを科学する』の一講座として,『攻撃的な心を心理学はどのように考えているか』と題する講演を行なった。講座では人間の多様な攻撃性について,認知・行動・感情面に分けて各側面の研究を包括的に紹介・説明した。
  • 件名
    奈良市立一条高等学校 校内研修会『生徒教育相談のあり方』講師
    年月日(From)
    2003/11
    概要
    奈良市立一条高等学校の校内研修会において,『生徒教育相談のあり方』をテーマとして講演を行った。講演内容は,不登校生徒など心に不安を抱える生徒に対して,教員がどのように応じるかというテーマについてであり,主に臨床心理学の技法と理論(転移現象の理解など)について説明が行われた。
  • 件名
    奈良県女性センター アフター5わくわくサロン『もっと知りたい!自分のこと』講師
    年月日(From)
    2004/10
    年月日(To)
    2004/11
    概要
    奈良県女性センターの男女共同参画事業の一環として,センターにおける活動への関心を高める狙いから,2回にわたって心理学の講座を開いた。テーマは「自己を見つめる」というもので,第1回目は東大式エゴグラムを利用して人格検査の結果から内省を深めた。第2回目は,自己認識に関わるバイアスについて心理学の知見をわかりやすく解説した。
  • 件名
    奈良県女性センター 男女共同参画セミナー夜の講座『怒りの心理学』講師
    年月日(From)
    2005/07
    概要
    平成16年度に引き続き,奈良県女性センターの男女共同参画事業の一環であるセミナーで心理学の講演を行った。内容は心理学における攻撃性の諸研究の具体的な紹介であり,特に人格的な観点から,感情(怒り)・行動(攻撃)・認知(敵意)の3点に分けて,人々のaggressionがどのような内的側面と関わっているかについて解説を行った。
  • 件名
    はびきの市民大学 女性と教育,そして暮らしを楽しくする講座『自分を見つめる心』講師
    年月日(From)
    2005/10
    概要
    羽曳野市が主催する市民大学の一講座「女性と教育,そして暮らしを楽しくする」の第一回講師を担当した。『自分を見つめる心』をテーマとし,まず心理学という専門領域についての概略を話した後に,自己フォーカス・自己意識といった心の働きについてなされた諸研究を平易に紹介した。同時に自己意識尺度を体験してもらい,自らの意識傾向を理解してもらう一助とした。
  • 件名
    京都大学 教育学部「教育相談」非常勤講師
    年月日(From)
    2009/04
    年月日(To)
    2010/03
    概要
    「教育相談」は,京都大学の全学部(2回生以上)を対象とした半期2単位(2時間×15回)の教職科目である。  講義では臨床心理学や発達心理学など心理学の知見を活かしながら,小・中・高校における教育相談のあり方について様々な観点やテーマから論じた。その際,児童・生徒への対応の“正解を教えること”よりも,生じている現象をどのように見つめるかといった児童・生徒や事象を理解する手がかりとなる考え方を提供することを主眼に,講義が展開された。
  • 件名
    香芝市保健・養護教育研究会『保健室登校の児童・生徒への関わり方について』講師
    年月日(From)
    2009/08
    概要
    平成21年度の香芝市保健・養護教育研究会において,『保健室登校の児童・生徒への関わり方について』というテーマで講演を行った。講演では,保健室という場と養護教諭という立場が,学校という組織や児童生徒にとってどのような意味合いを持つのかといったことについて,臨床心理学の観点から論じた。
  • 件名
    香芝市夏期研修講座『不登校の児童・生徒への関わり方』講師
    年月日(From)
    2009/08
    概要
    香芝市教育委員会主催の香芝市夏期研修講座において,「不登校の児童・生徒への関わり方」というテーマで講演を行った。公演では,教育とカウンセリングの違いを踏まえたうえで,教育にうまく乗るような生徒へのかかわりに関する臨床心理学の視点や発想について幾つか論じた。
  • 件名
    香芝市市民公開講座『子どもの教育を考える講座』講師
    年月日(From)
    2010/02
    概要
    香芝市教育委員会との共催で行なわれた,平成21年度の大阪樟蔭女子大学公開講座『子どもの教育を考える講座』の一講座として,『学校生活を送る子どもとカウンセリングについて考える』と題する講演を行なった。講座は,学校という場が非常に特殊な場であることを踏まえ,そこで過ごす濃密な経験と適応するための大変さについて,児童・生徒の視点から理解することを受講者(保護者)に促すような内容であった。
  • 件名
    大阪市看護職員研修? 非常勤講師
    年月日(From)
    2010/04
    年月日(To)
    2011/03
    概要
    大阪市看護職員研修?は大阪市の看護職員(採用5年目〜10年目)を対象に行われる研修会である。テーマは「カウンセリングマインドとリーダーシップ」であり、それぞれについて実習を交えながら個人が考える「カウンセリングマインド」と「リーダーシップ」の在り方について再考を促した。
  • 件名
    京都大学 教育学部「臨床心理学実習?」非常勤講師
    年月日(From)
    2011/04
    概要
    「臨床心理学実習?」は,学部3回生以上を対象とした通年2単位(4時間×30回)の専門科目である。 実習では,少人数のグループで心理療法面接の各種技法(具体的にはノンバーバル・コミュニケーション・ワークやボディ・ワーク,表現療法・遊戯療法・カウンセリングなどのロールプレイ等)を自己体験し,臨床場面で生じる関係性や表現の特質を学ぶと共に,理解や介入の基礎となる姿勢を養うことを目的とした。
  • 件名
    香芝市民公開講座『親子関係を考える』講師
    年月日(From)
    2012/11
    概要
    香芝市教育委員会との共催で行なわれた,平成24年度の大阪樟蔭女子大学公開講座の一講座として,『10歳頃のこころの世界』と題する講演を行なった。講座では,受講者自身が10歳の頃にどのような世界を体験し,考えていたかを想起してもらうために,写真集などを手がかりとして呈示し,さらに子どもの視点から世界を想起してみることの重要さを説いた。その上で心理学的理論について解説し,10歳の頃のこころの世界について理解を深めるという内容であった。
  • 件名
    大阪樟蔭女子大学心理学科 移設記念プレ連続講座『心理学の世界』講師
    年月日(From)
    2014/04
    概要
    大阪樟蔭女子大学心理学科移設記念プレ連続講座『心理学の世界』講師として『自分を見つめる心理学』と題し、自己意識のあり方について心理学的な観点から講義を行った。
  • 件名
    東大阪市教育センター研修会講師
    年月日(From)
    2014/08
    概要
    東大阪市教育センターにて相談員などの職員を対象とする研修会(事例検討会)の講師を行った。検討会では、2つの事例が報告され、それぞれの事例に対して臨床心理学的な観点からコメントを行った。
  • 件名
    大阪樟蔭女子大学心理学科 移設記念連続講座『心理学の世界』講師
    年月日(From)
    2015/06/06
    概要
    心理学科移設記念連続講座『心理学の世界』講師として、「きょうだいと性格」というテーマで、出生順位と人格形成との関連性について講演を行った。

資格・免許

 2
  • 件名
    臨床心理士
    年月日
    1998/03
    概要
    (取得した免許に係る職務先・勤務期間等は以下に記載)
  • 件名
    公認心理師
    年月日
    2019/02
    概要
     

実務経験を有する者についての特記事項(職務上の実績)

 9
  • 件名
    佛教大学学生相談室 臨床心理士
    年月日(From)
    1996/10
    年月日(To)
    2002/03
    概要
    臨床心理士として,5年6ヶ月,学生相談活動に従事した。 職務内容は,主に学生生活上で心理的に問題・悩みを抱える学生に対し,カウンセリングやガイダンス等の援助活動を行う。また,相談以外でも希望する学生には人格検査(YG性格検査・バウムテスト・TAT)を実施し,結果をフィードバックしながら面接し,学生が自己認識を深めるための援助を行った。
  • 件名
    京北町保健センターなかよし教室 臨床心理士
    年月日(From)
    1997/10
    年月日(To)
    1999/03
    概要
    臨床心理士として,1年6ヶ月,親子教室の集団活動を指導した。 なかよし教室では,過疎化・少子化により幼児及びその母親同士が交流する機会の少ない地域で,複数の母子達にコミュニケーションの機会を提供する為,20名程度の集団活動を行い,心理・社会的にサポートする。特に,母子間の非言語的コミュニケーションや遊戯活動について,指導・援助を行った。また,教室スタッフとのミーティングでは,臨床心理学的観点からスーパーバイザーとしての役割を果たした。
  • 件名
    大阪工業大学 情報科学部 カウンセリングルーム 臨床心理士
    年月日(From)
    1999/04
    年月日(To)
    2004/03
    概要
    臨床心理士として学生相談活動を学内にあるカウンセリングルームで行なった。主に学生生活で心理的な問題を抱える学生に対してカウンセリングやガイダンス等の援助活動を行なうのが主な職務内容である。時には事務職員や教員との連携を取り,学生の親との面談も行なった。就任後の学生相談活動の結果,年毎に来談件数が増加し,開室日数,人員などが補強され,対学生へのサービスが充実することとなった。
  • 件名
    大阪樟蔭女子大学カウンセリングセンター 臨床心理士
    年月日(From)
    2001/11
    概要
    臨床心理士としてカウンセリング・心理療法を行なう。対象は児童から成人まで,言語的な対話精神療法と絵画や箱庭などの非言語的心理療法を用いて治療を行ない,低年齢のクライアントにはプレイセラピーも行なう。これまで,適応障害や緘黙の児童,青年期の同一性障害,不登校児の母親など,幅広い年齢層のケースを担当している。
  • 件名
    大阪樟蔭女子大学カウンセリングセンター開設記念 第1回心の相談コロキアム『現代のストレス対処法について』ディスカッサント
    年月日(From)
    2002/03
    概要
    大阪樟蔭女子大学に新たに開設されたカウンセリングセンターの記念行事として,センターに関わる臨床心理学関連のスタッフによるコロキアムが,一般向けに公開され,そこで行なわれたストレス対処法についての講演に対するディスカッサントの一人として,討論を行なった。
  • 件名
    大阪樟蔭女子大学カウンセリングセンター第2回心の相談コロキアム『現代人の心と自己コントロール』ディスカッサント
    年月日(From)
    2003/02
    概要
    平成14年度に引き続き開かれた,大阪樟蔭女子大学カウンセリングセンターのコロキアムに,ディスカッサントとして参加し,討論を行った。講演者の泉田玉堂老師の講演に対し,臨床心理学の立場から,特に自己コントロールを失ったクライエントの欠如感と,それに呼応する治療者の無力感について,J.ヒルマンの言を紹介しつつ,コメントを行った。
  • 件名
    大阪樟蔭女子大学カウンセリングセンター第6回心の相談コロキアム『子育てにおける男性の役割』シンポジスト
    年月日(From)
    2007/01
    概要
    平成18年度に開かれた大阪樟蔭女子大学カウンセリングセンターのコロキアムにおいて,シンポジストとして講演および討論を行った。前半に『男性心理学者の子育て』というテーマで講演を行い,子育てに関わる中で生じる心理的な葛藤や愛着関係が父親にもたらす基本的信頼感について論じた。後半は他シンポジストと共に,フロアからの質疑応答に答えた。
  • 件名
    医療法人竹村診療所 非常勤カウンセラー
    年月日(From)
    2010/04
    概要
    臨床心理士として、京都市山科区にある医療法人竹村診療所にて心理療法面接に従事した。診療所には様々な精神疾患を有した人々が診察を受けに訪れるが、その中からカウンセリングを行うのが適切であると考えられた人に対し、主治医からの要請で心理療法面接を行っている。
  • 件名
    心理学科小阪キャンパス移設記念プレ・シンポジウム『地域と連携する心理学』話題提供者
    年月日(From)
    2015/03
    概要
    心理学科小阪キャンパス移設記念プレ・シンポジウム『地域と連携する心理学』に話題提供者として、香芝市で実施されている小・中学校保健室登校児童・生徒への「心のケア支援事業」についての報告を行った。